【人】 少年水夫 カイル[ ここで会ったが百年目! ……はおかしいか。僕が死んだのが13歳の時。 はっきりと時間の感覚が無いので、 凡そと言う事になってしまうけれど、 それから五年ほどの歳月が過ぎていた。 精神的には18歳でもおかしくないものの、 未だに心だけでも成長を遂げているのかは微妙な所だ。 なので、難しい言葉を使い間違えるのはご愛敬☆] (81) 2022/05/20(Fri) 19:00:36 |
【人】 少年水夫 カイル[僕の命が沈んだ海域が、 偶々プロテアの近くだったからだろう。 ゴーストとなった僕は、あてどなく陸地を彷徨って、 吸い寄せられるようにこの店へと辿り着いた。 親切にも店長が色々と説明してくれて、 僕はここで働かせてほしいと、すぐに頭を下げたのだった。] 僕は子供だから、力仕事には向かないけれど、 船で賄い料理を担当していました。 特に海鮮を使った料理なら、自信があります。 どうかここで、働かせてください。 [ゴーストに物理的な力の有無など無意味だとは、 その時には気づかなかったから、 的外れな発言だと後で知って恥ずかしくなった。 息子可愛さの贔屓目もあったと思うけど、 父さんは僕の料理を船客に出す プロの料理人のものよりも美味しいと言っていたし、 乗組員たちも太鼓判を押してくれていた。 料理は任せられないなどの方針がなければ、 僕は積極的にこの腕を振るった筈だ。] (82) 2022/05/20(Fri) 19:01:45 |
【人】 少年水夫 カイル[僕は人の話を聞くのが好きだし、 特に隠すこともでもないと思っているので、 自分が船乗りだったこと、 父と共に海を股に掛け冒険していたこと、 最果ての地を目指す途中で、命運が尽きてしまったこと。 普通に話してきたけれど……。] (84) 2022/05/20(Fri) 19:03:33 |
【人】 少年水夫 カイル[ここにいるのは未練を残して、 命の灯りが消えてしまった幽霊のみ。 子供の僕でもそこに色々な事情や秘め事が あるのは分かるから、 あんまり自分から突っ込んだことは 聞いたことがないように思う。 だから一緒に働く皆の事、何処まで知ってるかと言えば、 良くて浅瀬、相手によっては波打ち際程度かも知れないね。 クルーに魔法を使える人間は居なかったから、 魔法が使えると知れば 「見せて! (※店長に怒られない範囲内で) 」って、絶対にお願いしただろうし、 ギルドに籍を置く冒険者だったと聞けば、 冒険譚をせがんだのだろうけど、 話して貰えることはあったかな?**] (85) 2022/05/20(Fri) 19:04:21 |
少年水夫 カイルは、メモを貼った。 (a13) 2022/05/20(Fri) 19:10:46 |
【人】 少年水夫 カイル[店長がパチンと指を鳴らすのが聞こえたが、>>96 明かりが灯る様子はなかった。 まだ霧の夜の前日だから、上手くいかないのだろう。 仕組みは分からないなりに、何となくで判断する。 この店は、霧の夜にしか開店しない。>>n3 僕たちの姿をお客様が視認できるのも、 店が開いている時に限られる。 この店にとって、或いは店長にとって、 霧の夜と言うのは魔力的に相性がいいとか、 だから他の日には出来ないことが出来るのではないか。 勿論憶測にすぎないけれど、 ここで働いて五年弱の若輩の身には、 仕組みを察して理解することは難しかった。 灯りを付けたり、物を浮かせたり、魔法を弾いたり、>>100 詳しくない僕からしてみれば魔法と区別がつかないのも、 無理からぬ話と言う事だ。] (152) 2022/05/21(Sat) 3:07:45 |
【人】 少年水夫 カイル― 回想:僕がウーヴェに懐いた理由 ―[確かにこの年で、未練を残して命を落としたとなれば、 同情的な目が向けられるのも、 致し方のない事だと思う。>>113 とは言え年齢のことを除けば、 皆同じ条件でここにいると僕は思っていたから、 ウーヴェの反応にはまず先に驚いてしまった。] いや、確かにまぁ……色々思う事はあるけど、 やり残したことがあるのは、 無念なのはきっと皆同じでしょ? [不思議な因果で、僕の逝く道に灯りがついた。 変わった人が多いように思うけれど、 店の皆は良い人そうだし。 だから僕は前を向いて、 やるべきことを全うしようと思うんだ。 いつかはこの無念も晴れて、ここを去る日も来るのかな? 今自分が置かれている状況は、決して絶望なんかじゃない。] (156) 2022/05/21(Sat) 3:17:36 |
【人】 少年水夫 カイル[冒険の話が聞きたい!という要望にも、 ウーヴェは応えてくれた。>>119 ドラゴンの話には、海にもシードラゴンがいて 大きなタツノオトシゴの様な見た目をしていることを話した。 ドラゴンと言えば、 強力なモンスターのイメージが強いけれど、 生まれたばかりの子はきっと、とても可愛いんだろうな。 ユニコーンの話も面白かった。 確かユニコーンは乙女が好きだと聞いたことがある。 見つめ合ったその後、ウーヴェは大丈夫だったのかな? ユニコーンと言えば、 僕は幼い頃は勘違いして同一視していたのだけど、 翼の生えたペガサスも気になるよね。 (158) 2022/05/21(Sat) 3:25:41 |
【人】 少年水夫 カイル[話が僕の手番となれば、船旅で楽しかったこと、 大変だったこと、短い人生の中で見つけた綺麗なもの。 そんなものを思い出しては、語っていた。 綺麗と言えばやはり人魚の住む海域。 海中にも潜ったけれど、カラフルな珊瑚の傍に佇む、 人魚たちの姿は神秘的なまでに美しかった。 幾筋も流星の駆ける夜空に、沢山のお願い事をした。 三回言えたけど叶わなかった……という一言は飲み込んで。 母の愛を知らない僕に、 子供を持つ乗客の奥さんたちが、 とても優しくしてくれたりもした。 嵐に見舞われ、ろくに眠ることもできずに、 必死で耐え忍んだこともあった。 こんな苦難を乗り越えたからこその、信頼と絆がある。 僕の人生は、十分恵みに満ちていたのだと改めて思った。] (160) 2022/05/21(Sat) 3:34:35 |
【人】 少年水夫 カイル─── 『 MiraggiO 』 ───[モップで床を拭いていると、船での清掃を思い出すし、 なんだか懐かしくなってしまう。 見上げても青い空はないけれど、 楽しいことが控えているのだから、何の苦も感じない。 真面目に開店準備に勤しむ少年をよそに、 売り物のお酒に舌鼓を打つ大人の姿……。>>92] 有難う御座います。 おじさんも、是非頑張ってください。 [僕は死んで割と早い段階でここへ来たから、 勤務歴的はユスターシュの先輩にあたる筈だが、 明らかにこちらは子供であちらは大人。 先輩風を吹かせるのも躊躇われ、態度の大きさは控えめだ。 店長も厳しく咎めはしないので、>>106 僕も別にとやかく言う事はしない。] (161) 2022/05/21(Sat) 3:37:19 |
【人】 少年水夫 カイル― 回想:ユスターシュが来た時のこと ―[ユスターシュがここへ来る頃には、僕は既にここに居た。 だから、かなり憔悴しきった様子であったことは、>>93 まだ記憶にしっかりと残っている。 死んでも飲食が可能であることに ユスターシュが感動したその時、>>126 僕は彼にブイヤベースを作って出した。 あの時の顔は今も大事に、 この胸の中にしまっているから安心して欲しい。 深い話にカウントされるかは分からないけれど、 僕からは自己紹介の一環として、略歴は話したから、 探している女性がいることは教えて貰えたかな?>>127 もしその話を聞いていたなら、 父がよく「母さんは最高にイイ女だった」 と言っていたのもあって、 「恋人なの?」「最高にイイ女だった?」などと、 もしかしたら返答に困るかもしれない 質問を投げてしまったと思う。**] (162) 2022/05/21(Sat) 3:41:33 |
少年水夫 カイルは、メモを貼った。 (a19) 2022/05/21(Sat) 3:53:05 |
【人】 少年水夫 カイル[ ゴホッ ゴホッ カハッ ゴフッ ゴホッ ゴホッ 寒い……苦しい……誰か「助けて!」 ゴホッ カハッ ゴホッ コホッ ゴホッ ゴホッ ゴフッ ] (212) 2022/05/21(Sat) 17:57:01 |
【人】 少年水夫 カイル [伸ばした手は何にも触れられずに力を失う。 口の中は鉄の味。 息の根は止まり、これが僕の人生最期の記憶となった。] (213) 2022/05/21(Sat) 17:57:52 |
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