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【見】 くるみ割り人形 トラヴィス3日目。 何かが変わったその日。 目が覚めれば、いつも通り優雅に広間へ姿を見せる。 ──その腕の中に、探偵を抱えながら。 ぽすん。 円卓ではなく大きなソファへ腰掛けて 隣にゆっくりとキエを下ろす。 「目覚めの紅茶でも……と思うが、 君はどうする。砂糖か、レモンか、ミルクか。」 (@0) 2021/10/19(Tue) 21:21:01 |
【見】 くるみ割り人形 トラヴィス>>0 キエ キエの愚痴に、文句をひとつも溢さない。 ただ少しだけ心配そうに、瞳を伏せただけ。 「………」 使用人を呼び付ければ、紅茶を用意させる。 濃いめが良いらしいので、ストレートを2杯。 手元へ届けば一口含み、 暫くは貴方を側に置いて、離れようとはしないだろう。 (@1) 2021/10/19(Tue) 21:59:17 |
トラヴィスは、ポルクスを一瞥。首を横に振った。 (t0) 2021/10/19(Tue) 22:06:57 |
【秘】 巫女 ユピテル → くるみ割り人形 トラヴィス「……そうね。残酷と思うわ。 私は殺人者の巫女だから。 どれだけ困る人がいるか、出るか、分かった上で、 まだ“誰かを殺す”誘惑を消せていない」 誰を選ぶ? 愛する存在は私がしたくない事を望む。 愛さない存在も私がしたくない事を望む。 「──館の皆は、私を見て、 『館にいる事を否定する子』のように言うけれど。 私、そんな事言わないし、むしろ本当は、 死ぬ事も考えてる子なのに」 砂糖の瓶を開けて、ポトンと落とす。 3個と言っていたのに、 それ以上を入れても見えていない様に、増え続ける。▼ (-46) 2021/10/20(Wed) 0:22:27 |
【秘】 巫女 ユピテル → くるみ割り人形 トラヴィスそうして8個を越えそうになる頃、不意に目を見開いて。 その手を止めて、苦笑して一口飲んだ。 ──感覚が麻痺しそうになる程、甘かった。 「この館から消えてしまうのか、私は来たばかりでどうなるのかわからないから、永遠に傍にいる事はWまだW約束できない。それは誠意がないもの」 「でももし言われている神隠しがW死Wなら。 私は別にそれを受けて構わないし、問題ないし、なにより、」 「トラヴィスにWまた明日Wって言う事を約束し続けるよ」 彼がここまで別離を怖がるのは、推測でしかありません。 でもきっと、別離したことがあるからでしょう。 それもきっと、唐突な。悲しみに暮れるそれを、知っている。 「私は何も言わないで消えたりしない。 消されたって、ここに居るって伝える。 何かあって離れる日が来るとしても、必ず伝えに来る。 突然の別離がどれだけ辛いかは、身をもって知っている」 「何度だってトラヴィスに Wまた明日W って言いに来るわ」だからもしそれが叶う事が、証明の機会があったら。 信じてくれるかな。 私の言葉を、今度こそ。 (-47) 2021/10/20(Wed) 0:27:55 |
【見】 くるみ割り人形 トラヴィス>>5 キエ ため息をひとつ。ここで小言を言ったところで、 キエの何かを変えられる訳でもないと理解していた。 ……眩しい。 まるで、観客席から見上げるよう。 立ち上がるキエを一瞥して 撫でられれば、その通りに。 「……君がそう言うのなら。」 トラヴィスは、キエが姿を消せばどうなるか……想像もしたくなかった。 貴方へ向ける感情は、小綺麗な情などではなく、 もっと澱んだ泥の底のようなもの。 今日のような事が二度と起きなければ良い、と、密かに願いながら 舞台に立ち、干渉し合える貴方たちを僅か、羨ましく思った。 (@3) 2021/10/20(Wed) 1:15:50 |
【秘】 技術指揮 シトゥラ → くるみ割り人形 トラヴィスきっとこれは三日目のいつか。 貴方が部屋に居るときその扉がノックされた。 いなければ、声をかけられた。 「――トラヴィス。話があるんです」 やはり随分と、積極的に見える。 あなたが誰かと居るのならば時間をあけ、そしているのであればそのまま待っていただろう。 (-67) 2021/10/20(Wed) 1:35:07 |
【秘】 くるみ割り人形 トラヴィス → 巫女 ユピテル─────は、と、息を吐く。 貴方から飛び出した言葉は、貴方から発されたとは俄かに信じ難い内容であった為。 目を丸くして、眉間を寄せた。 そして更に容赦なく落とされる砂糖。 「ゆ、ユピテル…………?」 驚愕から、つられて、苦笑。 死んではいけないと、告げるタイミングを逃した。 → (-68) 2021/10/20(Wed) 1:37:24 |
【秘】 くるみ割り人形 トラヴィス → 巫女 ユピテル「───、」 この館で起こるW神隠しWについて。 貴方よりも知っている事はあるけれど、知見を分け与える気はない。 これは貴方たちの舞台なのだから、野次を飛ばすのは無粋というもの。 何も入れていない琥珀色を、飲み下す。 少しくらい舌を焼いても構わなかった。 「………嘘だ。怖い。 君のことが信じられない。」 それは泥の底に沈む、心からの本音。 「でも、」 けれど、貴方を信じたいと思う気持ちだって、失せてはいないのだ。 「……でも、」 それは貴方の言葉を受けるたびに増していく。 カップを持つ手が小さく震えて、それを置いた。 「……………この宴にはW終わりWがある。 それまでに、君が……言い続けてくれたなら、」 もう一度だけ、他人を信じてみても良いだろうか。 「……考えてみるよ。」 (-69) 2021/10/20(Wed) 1:38:28 |
【見】 くるみ割り人形 トラヴィス>>@5 >>@7 ガレット 「おや……良いね。 君達と細やかな茶会を楽しめるとは、 南瓜を使ってくれた彼らへ礼でも言いたくなるよ。」 シトゥラの頬を優しく撫でて プルーの乱れた髪をそっと手櫛で直してやり 舞台袖の『いつも通り』に笑みを漏らす。 運勢→83 (@8) 2021/10/20(Wed) 1:43:51 |
トラヴィスは、高いけど、二人よりは低かった。 (t5) 2021/10/20(Wed) 1:44:17 |
【秘】 くるみ割り人形 トラヴィス → 技術指揮 シトゥラ「───と、君か。」 3日目のいつかの時間帯。トラヴィスの客室。 ドアが開かれる。 まるで他にも出入りがあるような口振りだ。 「昨日からそう、言っていたね。 ちゃんと覚えているよ……さ、入って。」 少しだけ意外そうに感じつつも これまで通りと変わらず、貴方を部屋へすんなり招き入れた。 天蓋付きの大きなベッドと、広い机を視線で示して どちらに座るかと、言外に尋ねた。 (-71) 2021/10/20(Wed) 1:51:28 |
【秘】 技術指揮 シトゥラ → くるみ割り人形 トラヴィス自然とベッドの方に向かって、着ていた白衣を適当な場所にかけておいた。 誘っているつもりなどもない。 ただ、長居するつもりで来たように見える。 「トラヴィス、単刀直入に聞きます。 ―――キエと、なにがあったんですか」 「彼以外ですか? そんなに長く、理由は理由は」 ベッドに腰をかけて、ただ質問をしているだけ。 瞳が見えない彼からは上手く感情が読み取れなかっただろう。 (-74) 2021/10/20(Wed) 2:00:57 |
【見】 くるみ割り人形 トラヴィス>>ガレット・デ・ロワ 「へえ、一体何を入れ 今噛んだやつか……… 」すごい音したね。 痛そうだが、それでも幸運の証だ。 二人のどちらかに当たれば良いと考えていたので この結果には満足そうにぱちぱちと拍手を贈る。 「頂くよ、シトゥラ。 君の料理の腕は日々進化し、止まるところを知らないようだ。」 一切れをいただいて、さくりとフォークで切り分け、食む。 シナモンの香りと林檎の酸味と甘味、 芳醇なカスタードをパイ生地が包み込んで、それは見事な出来栄えであった。 賑やかな貴方たちを穏やかに眺めながら 二口、三口、続けて口元へ運んでいく。 (@12) 2021/10/20(Wed) 2:05:15 |
【秘】 くるみ割り人形 トラヴィス → 技術指揮 シトゥラベッドへ向かうまでは良かった。 見慣れた貴方の行動であったから。 続いて隣へ向かおうとして、 ───そうして吐かれた言葉に、ぴたりと動きを止めた。 「………キエと、何だい? 君が心配するような事は何も無いよ。 どうしてそんな質問を?」 事実として、この館へ人が増えてから 貴方がこの部屋へ誘われる機会はかなり減っただろう。 そうしてキエが頻繁に立ち入る様子も。 歩みを変えて、椅子を引っ張り 貴方の正面へ腰を下ろした。 (-77) 2021/10/20(Wed) 2:12:21 |
【秘】 技術指揮 シトゥラ → くるみ割り人形 トラヴィス「心配するようなことでもないのなら、 教えてくれてもいいですよね。 ああ、だけどまた質問が増えました」 前髪を揺らして。 「俺が心配することってなんですか?」 一瞬宝石のような翠の瞳をのぞかせて。 「俺は、あなたの何を心配しているのでしょう、 ――――教えていただけませんか」 小首を傾げた、視線はきっと合っている (-80) 2021/10/20(Wed) 2:32:34 |
【秘】 巫女 ユピテル → くるみ割り人形 トラヴィス「……うん。いいよ。それでいい。 今は信じられなくていい。信じてくれなくていい。 私がそう思って貰えるよう好きに動くだけだから」 「怖いのは、それだけ辛い目に遭ったわけだから。 それを無理に信じてなんて言えないもの。 ううん、むしろ十分すぎるくらい我が儘を聞いて貰ってる」 初日からあれだけ拒絶をされて、 それでもこうして今でも応えてくれている。 怖くて及び腰になって、最初の一歩は引くけれど、 それでも叫べば答えを返してくれる。 トラヴィス、それって凄く難しいことよ。 あなたは自分が思っている以上に、凄く凄く優しいのよ。 それを伝えて、紅茶は甘すぎるからお茶菓子をと思い、 でも不意にW終わりWの言葉を聞いてその手を止めます。 「──ずっとじゃないの? 確かに神隠しには遭うって聞いたけど、 そのW終わりWは、誰にとってのW終わりWなの?」 (-81) 2021/10/20(Wed) 2:37:36 |
【秘】 くるみ割り人形 トラヴィス → 技術指揮 シトゥラ饒舌な男にしては珍しく、言葉を詰まらせた。 ちらりと光る、綺麗な翡翠の色。それが酷く懐かしく感じて 一度だけたじろぎ、それからふ、と息を吐く。 「それは……………、 いや、そうだな、君が私を心配する事などないか。 訂正するべきだな、『何も無いよ』と。」 自分は貴方へ重い感情を向けているが 貴方もそうだとは限らない。寂しげに視線を逸らした。 「また、君の機嫌を損ねさせてしまったかい?」 男は、貴方が自分へと向ける感情を知らない。 故に想像して、『貴方から好かれていない』と推測した。 そもそも自分だって、素直な言葉を伝えた事はないくせに。 (-83) 2021/10/20(Wed) 2:48:02 |
【見】 くるみ割り人形 トラヴィス>>ガレット・デ・ロワ 「運気が良くなったところで 手に入らない物の方が多そうだ。 確かに、ここでの暮らしに運は関係ないしね。」 進まぬ時空。 動かぬ情動。 『何もない』だけがここにはあった。 「二人は、どうだい。 何か望みでも?」 (@15) 2021/10/20(Wed) 2:50:07 |
【秘】 技術指揮 シトゥラ → くるみ割り人形 トラヴィス「何もないなら、どうして忘れるんですか」 「誰かにうつつを抜かして、 俺たちのことをないがしろにする日が増えますか」 「責めているように聞こえるのなら、そうかもしれませんね。 俺は超えて欲しくない何かを奪われたような気がして仕方ありません」 独占欲というには苦くて。 好いてると素直に言うには、この世界は不安定すぎた。 あなたとの"明日"を確約できないこの館で何を望めばいいのでしょう。 「言ってくれないと言うことは、随分と自信がないんですね。 あなたらしくもない、俺を隣に置いてくれると思ったのに」 「いつ、いなくなってしまうんでしょうね?」 (-87) 2021/10/20(Wed) 3:59:30 |
【秘】 くるみ割り人形 トラヴィス → 技術指揮 シトゥラ「……まるで愛の告白みたいだよ?」 音もなく、微笑む。 ゆるりと口元へ弧を描かせて。 「嗚呼、うん、責められているように感じるね。 きっと私の中に……そう、罪悪感が少なからずあるんだろう。 気紛れな君に、そこまで言わせたんだ。……分かったよ。 格好悪いから、本当に話したくはないけれど 君のことは、『無関係の他人』とは言い難いしね。」 貴方の隣、ベッドの上へと移動して、 膝へおいでと、いつものように貴方の腰へ手を回す。 「初めて人に話す。 拙い戯曲だけれど……聞いてくれるね?」 → (-99) 2021/10/20(Wed) 8:46:51 |
【秘】 くるみ割り人形 トラヴィス → 技術指揮 シトゥラ「私が眠る時。 いつだってシトゥラかプルーを側に置くだろう。 見当たらなければ、適当な誰かを呼んだ。」 曰く、貴方を──貴方以外だとしても抱いて、貴方或いは貴方意外が眠った後。 男が長く眠れた事は無いらしい。 過去に大切な人を失ったこと、 瞳を閉じれば悪夢を見ること、 それらを辿々しく、小さな声で紡いでいく。 「……嗚呼、勿論、 君達を彼の『代わり』にした事はないよ。 彼の代役なんて誰にも務まらないからね。」 その眼差しにある感情は、 尊敬、敬愛、それから少しの後悔。 「キエは、私をよく眠らせてくれるだけだよ。 キエにしか出来ない方法でね……だから側に置いている。 そんなところかな、真実は。」 簡潔に、短く、そう事実を述べた。 他に貴方が聞きたい部分があるならば 男はきっと貴方に話すだろう。 (-100) 2021/10/20(Wed) 8:47:45 |
【見】 くるみ割り人形 トラヴィスこれは、3日目の いつかのどこかの時間帯。 昨日、吟遊詩人へ紅茶を差し入れれば『構うな』と言付けられた為、 それならば構い倒してやろうかと部屋を聞き、本日訪ねた訳だが─── 扉が見える直前、彼以外の人物が見えた。 それは彼の留守を明確に示している。 「………」 ここへ辿り着くまで。ある程度館内での様子を把握しながら来た。 やはりそうか、と息を吐き、先客の邪魔をしないようにくるりと身を翻して半回転。 「…………嫌だなあ。」 何度経験しても慣れないものだ、と独り言ち、 「私は君のこと、案外好きだったよ」と言葉を喉の奥へ飲み込んだ。 (@17) 2021/10/20(Wed) 12:27:26 |
トラヴィスは、ミズガネの客室へ訪れなかった。 (t9) 2021/10/20(Wed) 12:28:40 |
【秘】 くるみ割り人形 トラヴィス → 巫女 ユピテル琥珀を飲み下して、貴方の甘すぎるカップへ手を伸ばす。 それを引き取れば、 また新しいカップを用意して貴方へ差し出した。 甘過ぎない紅茶に、砂糖が3つ。 「──さあ? 私は決して、この神隠しの事だとは一言も告げていないよ。 何の宴で、誰のことだろうね。 いつかの楽しみにすると良いさ。」 それを用意する頃には、いつも通りの穏やかな笑みを貴方へ向ける。 優雅に、緩やかに、貴方が持ち込んだ菓子を食む。 「……うん、君と食べるお菓子は美味しいね。 ハロウィンパーティは楽しめたかい?」 これ以上は、男は深い話をしない。 どう話題を振ろうともするりとかわすだろうし、 ささやかな茶会が終われば、貴方へ指一本触れる事なく見送るだろう。 (-133) 2021/10/20(Wed) 12:54:16 |
【秘】 浮遊想 テラ → くるみ割り人形 トラヴィス「 ……──は、──って言って、伝わらないだろ? 不躾な無作法者になってしまうなぁ、こちらこそすまないね 」ナニカ は、 眉尻を下げた 。「 なんだろう、流石、上に立っていた人だなぁ。 人間ができている。すごく、感心した 」「 ──は、身勝手な期待を持って、身勝手な感情で、 どうせ見えないし聞こえないからって、 」「 “ ああやっぱり何も起こってなんていなかった! ” “ あんなに期待をさせたくせに ひどい!! ” 」ナニカ は、 片手を伸ばして大袈裟に叫んだ 。舞台の上で、演技でもするかのよう。 「 好き放題に言ってそれで終わろうとしていたのに。 聞こえちゃった、ってわかってからも、 どうにかそんな身勝手ができないかって思ってたのに 」「 すごいなぁ、話ができてしまうのだもの。 相当態度悪いぜ、──? 君の言う、多少の粗相なんてかわいいくらいさ 」ナニカ は、 笑った 。あなたがこの部屋に足を踏み入れた 最初の時よりかは、気配の雰囲気が 和らいだような気がします。 気がしました。 (-157) 2021/10/20(Wed) 16:46:36 |
【見】 くるみ割り人形 トラヴィス>>@16 >>@18 ガレット 「そう、叶うと良いね。」 いつものように、そんな二人を眺めた。 何を求めるのであっても、 きっとそれが望むものになると良い。 男は他人へ壁を作りながらも、 貴方達はその少し内側に置いている。 ──だからこそ。 各々の事情に深く立ち入ろうとはしなかった。 男はきっと誰よりも、停滞を望んでいる。 それは自らによって少しだけ、 時計の針を進めてしまったけれど。 舞台の喧騒を露知らず、舞台袖には穏やかな時間が流れていく。 「おや、おや。 私のコートは無事だろうね?」 くつくつ。 愉快そうに喉を鳴らして笑った。 (@19) 2021/10/20(Wed) 19:48:46 |
【秘】 巫女 ユピテル → くるみ割り人形 トラヴィス「……いじわる」 口を尖らせます。ふわっと曖昧に濁されながらも、 新しいカップに、今度は注文通り3個入った紅茶を受け取ります。 自分の手よりもずっと温かいそれで暖を取るように触れました。 お行儀は余りよくないかもしれない。 透き通る色に視線を落として、小さく 「でも、ありがと」 その言葉ひとつですら、本来トラヴィスは知っていても口には、 干渉は一切しないタイプにユピテルは見えたから。 譲歩──いや、最早これは助言なのだろう。 これから足掻こうとする自分に対しての。本当に珍しすぎる事。 「楽しかったわ。胸触られてばっかりだったけれど。 そうそう、酷いのよ。胸を見て尻だってずっとゾズマが──」 だから小さなお礼は正直に目を見て言うのは避けて、 顔を上げ直した時には普段通り、平和で、くだらなくて。 ある意味「何もない」のかもしれないけれど。 ユピテルにとっては「楽しいがある」お茶会を終えて、 去り際に「また明日」と。そして明日は来たでしょう。 その日は。 (-208) 2021/10/20(Wed) 21:49:20 |
【秘】 くるみ割り人形 トラヴィス → 浮遊想 テラ男は他人を、物体を、存在を見る目に、それなりに自負があった。 貴方が片手を伸ばし、叫んだ事実すら知り得る事はないけれど 嗚呼、己の愛した『演劇』の空気がする、と───目元を緩めてみせた。 「構わないよ。 時にはこうして、台本のない即興劇を嗜むのも趣味だ。 主張が激しいのも、舞台人ならば百二十点満点。身勝手に期待して、身勝手に感情を露わにして、身勝手に魅せれば結構さ。」 男は、舞台袖の客演だ。 舞台の上では 見えない何か も、この位置からは容易く感じられてしまう。 勿論、全てを理解できる脚本家ではない。 見えるものだけが、聞こえるものだけが、そのように。 「……君はさしずめ、ファントムだね。 知っているかな、有名な小説から生まれた戯曲の『ファントム・ジ・オペラ』。東洋では『オペラ座の怪人』──別の戯曲として産まれていて、物語は勿論、楽曲だって違っていてそれはそれで差を感じるのが愉快な────コホン。」 少年のように楽しげに暫く語れば、咳払い。「失礼、生憎舞台に生きた者でね」と付け足した。 「私にとっては、中々楽しい時間を過ごしている……という風に受け取って貰えるかい? 君が館中を引っ掻き回しているのだって、傍観者としては大いに愉快だよ。」 (-209) 2021/10/20(Wed) 21:51:20 |
【見】 くるみ割り人形 トラヴィス>>@20 ガレット 「ん。」 間抜けた声が漏れた。 口の中にアップルパイを収めたばかりだというのもある。 「………あー、」 ごくん。飲み下し、 琥珀色を広げるカップへ手を伸ばした。 「プルー、もっと欲張ってみても良いんじゃないかい? これはあくまで、仮定の話なのだからね。 君の願い、望み。私は知りたいな。考えてみてご覧。」 密かに胸を撫で下ろす。 今はとても、願いや望みを答えられそうになかったから。 (@21) 2021/10/20(Wed) 23:18:08 |
【秘】 技術指揮 シトゥラ → くるみ割り人形 トラヴィス「眠らせてくれるから……」 「それだから、あなたはあなたの時間を与えるんですね」 「よくわかりました」 膝に滑り込むように体を寄せて、自分からあなたに体重をかける。 そのまま長く見つめて口づけをすれば苦しそうな声を漏らした。 「だったら、 あなたが死んでしまえばいいじゃないですか 」「その大切な人のもとへ向かえばいいですよね」 支離滅裂なことを言っている自覚はあった。 あなたにその誰かよりも大切なことはいくらでもあるのだろう。 けれど、その会えない日々で眠れずに過ごすのならば。 その人の場所へと向う以上に望むことはないのではないだろうか。 「愛の告白をすれば、この時間は保たれることになりますか?」 「俺はあなたとい続けることができるんですか」 「……この時間が脅かされたこの瞬間からもう変わりました。 これからキエ以外にもあなたに何かを与える人が来る。 あなたを眠らせて、癒やしを与え続けられる人が来る。 それを、俺は祝福なんて、できません」 どの口が言うのだろう、何もかも感情を伝えてこなかったものが。 たったひとつのきっかけで惨めに手を伸ばすことになるなんて。 (-235) 2021/10/21(Thu) 2:57:33 |
【秘】 よいが来ない ミズガネ → くるみ割り人形 トラヴィス「…………」 室内は天蓋付きのキングサイズベッド、それから広い机に、椅子。 貴方の部屋は吟遊詩人がこの部屋を訪れた時と何も変わっていないだろうか。 「……何か気になるものでも机にぶん投げられていれば楽なんだがな……物が触れない以上、引き出しなども開けることができないし……」 貴方の部屋に堂々と不法侵入を果たしている男がいる。 男は神隠しに遭い透明な存在になったのをいい事に、貴方の部屋を我が物顔で彷徨いているようだ。 貴方が長時間戻ってこないのであれば、男はそのまま何も荒らさず部屋を去るだろう。物が掴めず、何の痕跡も残すことが出来ない存在となった以上貴方の部屋を荒らすことなどできないのだ。 (-239) 2021/10/21(Thu) 3:50:04 |
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