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【人】 社会勉強 早乙女 珠梨 — 流さんと — [人混み賑わうお祭りには毎年足を運んでて 立ち込める熱気の中で見上げる花火が多かった。 今日の夜風がずいぶん涼しく感じられるのは ここが小高い場所だからか、海辺だからか、 あるいはわたしの身体が熱を持っていたからか。 彼の語り始めた言葉に耳を傾けて>>282>>283 静かに相槌を打ち、聞いていた。 そこにあったのは流さんの声と 次第に大きくなる心臓の音だった。 中学や高校の頃は突然告白を受けることもあったし 可愛いとか好きとか放っておけないとか サークルに入った頃は先輩達によく言われたりもした。] (11) 2022/08/03(Wed) 12:47:37 |
【人】 社会勉強 早乙女 珠梨[でも、そこにあったのはたいてい 「付き合わない?」って軽いノリだけで ——こんなにまっすぐ向けられた言葉は初めてだった。] ……えっと、と、友達以上……というのはつまり、 [わかりやすく目を泳がせてしまったと思う。 だって緊張、しちゃったんだもん。 ふたり分の顔を灯しては消える花火の明かり。 彼がわたしを見ていたから必然的に目が合った。>>284] (12) 2022/08/03(Wed) 12:47:46 |
【人】 社会勉強 早乙女 珠梨あ、あの……わたし ちゃんとお付き合いできたこと、ほとんどなくて あそび?みたいな軽い感じのはあったんですけど たぶん、なんとなく……みたいな感じだったから 周りの人間関係に問題起きちゃったことあって。 [騙されやすいのも単純なのも、 流さんならもうここ数日で察してたかな。 当時のぎこちない空気はかなり嫌だったから そういう居場所を避けるようになって 友達ばかりと過ごしているうちに、男の子とは 世間話や挨拶程度の関係以上にはならなかった。] 優しくしてくれるのも甘くして貰えるのも 嫌いじゃないし、嬉しいし、 でも……だから、お付き合いとか恋愛とか 上手くできないタイプなのかなって、わたし。 勝手に思ってた……んですけど。 [だからって憧れがなかったわけじゃなくて。] (13) 2022/08/03(Wed) 12:48:37 |
【人】 社会勉強 早乙女 珠梨……流さんのことは好き、だと思います。 一緒にいて楽しいし安心します。 流さんが褒めてくれるのは 他の人よりもうれしい……です。 [いつもの場所から離れたこの街での出会いは 都合がよかったのかもしれない。] だから——わたし、流さんと お付き合いさせてもらってもいいですか……? [思い切って言葉にしてしまった。 自分からそんなこと言うのは初めてで 握られる手は緊張でこわばっていた。**] (14) 2022/08/03(Wed) 12:49:00 |
社会勉強 早乙女 珠梨は、メモを貼った。 (a1) 2022/08/03(Wed) 12:50:29 |
【人】 社会勉強 早乙女 珠梨 — 流さんと — [友達からさんざん聞かされた他者評価の内容を 深く考えないままそういうものとして受け止めていた。 わたしはそう、そういう人間なんだって。 冷静な頭では解決策を探してみたけれど 結局いざって時はその場の感情に負けちゃう。 そんな風だから——迷惑かけること、あるかもだし 不安にさせちゃうこともこの先あるかも。 でも、そんな話も彼は聞き入れてくれたから。>>16 お付き合いするってやりとりのあと ただ付いていっただけの今までよりも、今は わたしがわたしとして居られる気がした。] はい。……うれしい、です。 [改めて彼から告げられたなら、はにかんで頷き一つ。>>17 繋いだままの手が途端に恋人のそれに思えてきた。 何も考えず腕を伸ばしたあの時は やっぱりお酒が回ってたのかもって自覚する。] (22) 2022/08/03(Wed) 16:07:12 |
【人】 社会勉強 早乙女 珠梨[ふわふわとした心地は落ち着いて、残る別の温度。 並んで触れ合う肩は夏の薄着のせいで きっとお互いの体温を伝えてた。 ……こういう時って。このあと、ええっと。 どうしたらいいんだろう……?] は、花火!……ほんと、きれいですね。 今までずっと友達と見に行ってたので ……男の人とは、はじめてです。 [迷って切り出したのはすごく無難な、 それでいて少し擽ったい会話だった。*] (23) 2022/08/03(Wed) 16:07:19 |
【独】 社会勉強 早乙女 珠梨/* 流くんのこう、あどけなさと男の子としての存在感のマリアージュ、つよつよのつよだと思うんですよね。きゃわよいね……って延々と愛でたくなるこれは中の人。 (-11) 2022/08/03(Wed) 18:07:20 |
【人】 社会勉強 早乙女 珠梨 — 流さんと — [伝えそびれてしまったのは、これからのこと。 せめて夏の間は深く考えないようにした家のこと。 今は不確定でも、きっといつかは何かが起こる。 そのとき流さんはわたしの隣にいるのかな。 ——居てくれたら、いいな。 今はやっぱり現実から目を背けることにした。 昼間はがんばったし明日も仕事なんだから いいでしょ?一晩の間くらいは。 胸の高鳴る、それでいて穏やかな時間は いつまでも続いてくれていいように思えた。 気持ちと裏腹に花火は終わりに迫ってゆくけれど。] ……わたしもです。 [小さなつぶやきに自然と返事をしていた。>>25 クライマックスを予感させる爆音とは裏腹に 花火の始まった時より今の方が静かだった。 ——だからその言葉は、はっきりと耳に届いていた。*] (36) 2022/08/03(Wed) 19:54:57 |
【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流[呆気にとられて固まったのは ロマンチックな状況に飲み込まれそうになったから。 だって、まるで絵に描いたみたいな光景。 わたしを見つめる年下の彼、甘い褒め言葉。 頬に、衣服越しの背中に感じる温度は熱くて。] ……え、へへ……なんだか照れますね。 わ、わたし、暑くなってきちゃいました…… [視線は思わず彼から逃れてしまった。 だって、こんなに心臓がうるさいのって知らない。 ——頬を捕らえられていたから、顔は背けなかった。 それがいっそう鼓動の速さを掻き立てていた。 こんな距離感じゃ、そのまま触れ合ってしまいそうで。*] (-12) 2022/08/03(Wed) 19:55:43 |
【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流[熱いのは自分から言い出したくせに 改めて言葉にされると気恥ずかしさが増した。 どうしてこんなに緊張してしまうのか 自分でもわからないくらい心臓の音は早鳴ってた。 はじめてキスされた時もこんな風だっけ? 驚きはしたけどもっと違った気がする。 男の人に触れられるのが久しぶりだから? ちゃんと好きって告白されたのが初めてだから? わからないけどひとつ、確かなのは 初めてじゃないそれが初めてみたいに特別だったこと。] ……ううん。 ダメなこと、ないです。 [聞こえたか、花火の音で掻き消されたか そんな小さな呟きの後でゆっくりと唇を塞がれた。 わたしはゆっくり瞼を下ろしていた。] (-38) 2022/08/04(Thu) 4:21:51 |
【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流[少し経って距離が離れて、細い視界に彼を映す。 やっぱり照れくさくなってしまうから 困ったように薄く笑って。] ん……、 [吸い付くようなキスには抗うことなく応じていた。 彼がわたしを味わうのなら、わたしも同じように 唇の柔らかさを、掠める吐息の熱さを覚えては くらりと甘く酔いしれる。] ……うれしいです。 すごく、幸せな気分です。 [抱き止められた体格の差に男の人だと思い知らされる。 どうしようもなく落ち着く心地に身を委ねて そんなさなかに唇を奪われてしまったら、もう ぐずぐずに溶けてしまいそうだった。] (-39) 2022/08/04(Thu) 4:22:58 |
【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流もう、……言わないでくださいよ。 [鳴り止まない小さな音に彼が気付いたのなら 恥じらい混じりのぎこちない笑みを向けて。 甘さに飲み込まれていくうちに淡々と時間は過ぎていた。] (-40) 2022/08/04(Thu) 4:23:47 |
【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流[最後の花火がいつ打ち上がったかなんて気付かない。 気付いたら目の前にあったのは彼の顔で その言葉で、夜空に咲く光が消えたことを知った。] ほ、ほんとだ……!いつの間に。 全然気づかなかったです……。 [溺れてきっていたのを自覚して、慌てて言葉を紡いだ。 落ち着かないのを落ち着けるために深呼吸ひとつ、 ……どうしようか。どうしましょうか。 このまま帰って大人しく眠れる自信はあまりない。] (-41) 2022/08/04(Thu) 4:24:15 |
【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流[またすぐ、明日には会えるけど。] ……夜更かしは、寝坊しちゃいますかね。 [一緒にいることが許されるのなら、それが良かった。 子どもじみた寂しがりを見せてしまうのは なんだかいけないような気もしたけれど。 でも、甘えてくれたら嬉しい——って、 そう言ったのは流さんでしょう?**] (-42) 2022/08/04(Thu) 4:24:44 |
社会勉強 早乙女 珠梨は、メモを貼った。 (a12) 2022/08/04(Thu) 4:25:57 |
【独】 社会勉強 早乙女 珠梨/* ビッチムーブに走りかける右手を堪えている…… だめだめ早乙女珠梨はそんな子じゃないの。天然あざとさで生きたいの。 (-43) 2022/08/04(Thu) 4:27:24 |
【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流[控えめな肯定にくすっと笑みを溢した。 流さんもそう言うから、良いよね——と いつもの甘え癖が顔を出して。 こんな時の行き先にいくつも候補がないことは その実もう勉強したことがあった。 だから、「どこかで休んでいく」なんて 耳馴染みのする言い回しに目を瞬き、細めて。 どうしよう——とほんの少し迷う素振り。 わたしは握られた手をそのまま持ち上げてみせた。] ……連れて行って、いいですよ。 今晩はどこへでもついて行くので。 [悪戯めかす小さな声で、それでいて甘く強請るように。 それは彼の部屋だろうか、それとも別の場所? 連れて行ってくれる先ならどこでも良かった。 その先に目的が待ち受けるのならそれすらも。*] (-52) 2022/08/04(Thu) 11:42:26 |
【独】 社会勉強 早乙女 珠梨/* 「一緒に過ごすくらいで良いんだってマジで」にニヤニヤきてしまう。そんなこと言われたら煽りたくなっちゃうよ(?)抱いていいですか?(ちがう) (-58) 2022/08/04(Thu) 14:29:30 |
【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流[もっともらしい建前を求めてはいなかった。 だって必要ないでしょう、わたしとあなたは恋人で お互いに一緒に居たいって思ってる。 ——たとえ、それが始まったばかりであったとして 束の間に燃え上がる恋があっても良いでしょう。 たとえばロミオとジュリエットみたいに。 彼の選んだ行き先に導かれていった。 涼しげな海辺のカフェとも緑の茂るお社とも違う、 そこにあるのは人工的な光の粒たち。 中に入れば薄明かりの部屋がわたしたちを出迎えた。 上品さを装う内装と心地よい温度。 ここがなんの場所か——いざ辿り着いてみれば 手放しに落ち着けはせず独特の空気が纏う。] ……きれい、ですね。 [静かな声で呟いた。 胸の内を擽られるような感覚だけがそこにあって さっきからずっと、平常心は置き去りでいる。] (-59) 2022/08/04(Thu) 14:55:48 |
【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流はい、わかりました。 [彼の勧めは素直に受け取って、バスルームへ向かう。 ワンピースを脱いで煌びやかな浴室で 心の騒めきを押し込めるよう、 汗ばんだ身体だけぬるいシャワーで流した。] [やがて付属のバスローブに着替えて戻る。 少し迷った結果、下着はつけておくことにした。] ……お待たせしました。 流さん、どうぞ。 [髪を軽く耳に掻き上げながら、次を勧める。 借り物の猫みたく大人しくなる自分がいた。 目が合えば曖昧に微笑み、後ろ姿を見送って 出てくるのを待つ間はベッドの上でぼうっとしていた。*] (-60) 2022/08/04(Thu) 14:56:01 |
【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流[流さんが戻ってくるまでどれくらいの時間があったか、 ぼんやりと座っているうち視線は部屋を一周して ベッド側のアメニティと小道具が目に付けば ふつふつと実感が湧き上がってきた。 そうして再び彼の姿を目に留める。 さらりと掛けられた口説き文句に思わず笑った。] ふふ……お上手ですね、王子様? [気軽な口調で返したけれど、空気はどこかぎこちなく 彼が緊張していたことは鈍いわたしの目にも すぐに察せられてしまった。 心の準備は——たぶん大丈夫だと思うから 深呼吸をして向き合って、視線を投げた。 流さんは変わらずまっすぐで優しかった。] (-74) 2022/08/04(Thu) 19:42:33 |
【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流[そんな辿々しさに不覚にも芽生えてしまったのは 「可愛い」って、喜ばれるか怪しい感情。 ここまで来たんだから、好きにしていいのに。 わたしはあなたを拒まないのに。 けれどそんな気遣いは嬉しいもので バイト中には見えない彼がそこにいるようで。 触れてもいいかな。 その言葉に返事をしなかった。 返事をせず、先に触れたのはわたしの方だった。] (-75) 2022/08/04(Thu) 19:42:46 |
【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流[身じろぎ、ひとつ距離を詰めたなら 展望台で彼がそうしたように頬へ掌を添えた。 色の白い肌を撫で、耳朶まで指を滑らせて 触れるか触れないかと曖昧な接触に留めたのは ちょっとした悪戯心からだった。 擽るような仕草に向けてくれる反応を目に留める。 それで、そうして——今度は両手で捕まえて 彼の唇を塞いでしまった。 顔を傾げて小鳥みたいに優しく啄んだ。 角度を変えたらほんの少し深くして柔らかく食む。 びっくりした?でも、こんなに近づいたら どうせお互いの表情も見えなくなってしまうから。] ん——… [そうっと、柔らかな熱を差し伸べて 彼の内側に入りたいと甘くせがんでみせた。 受け入れてくれたなら深い、深いキスをして すっかり溶け合った頃、彼を解放した。] (-77) 2022/08/04(Thu) 19:43:15 |
【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流……ごめんなさい、なんか、 わたしの方が触れたくなっちゃったみたいです。 [近付いた距離は遠ざけないまま 目を細めて彼を見つめていた。 心臓の音はずっと鳴り止まない——けど、 涼しい部屋の中で身体が熱っぽい理由なら もう一つだけしかなかったから。] ねえ、好きにしていいんですよ。 わたし……今晩は少しだけ、“お姉さん”なので。 [行き先を委ねたその時の台詞を真似て 彼の手を取り——わたしの身体へ導いた。*] (-78) 2022/08/04(Thu) 19:44:07 |
社会勉強 早乙女 珠梨は、メモを貼った。 (a14) 2022/08/04(Thu) 19:44:59 |
【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流ううん、すごく嬉しいですよ。 [大袈裟なくらいに讃えてくれるのも、 知りたいと思ってくれることも、 わたしのことが大切なのも。 嬉しくて満たされて、心を掴まれてしまいそうで。 後ろめたさなんか気にしなくたっていいのに 誰も彼もそんなスパイスを楽しんでいたのに。 子どものそれじゃない「遊び」を知っていたから ひとたび触れれば、わたしは躊躇うことをしなかった。 けれど驚きを露わにして、喜色の滲んだその人が どうしようもなくきれいで大切なものに思えた。] (-109) 2022/08/05(Fri) 0:34:47 |
【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流[“お姉さん”らしく緊張のほどけた微笑みをみせた。 こんなわたしを受け入れてくれるのなら 欲しがってくれるなら、それは幸せなこと。 胸に手が触れてしまえば鼓動は伝わるのかな。 それとも包む柔さに紛れてしまうかな、 どちらにしたって布越しの温度は心地良かった。] ん……っ、 ふふ…… [戯れ合うみたいなこそばゆさに笑みが漏れていた。 くるりと視界が回って映る天井、 その手前で交わる瞳をうっとり見上げていた。 探る手の邪魔にならないように、 バスローブを留める腰紐は自分で解いてしまう。 重力にならって少しなだらかになった膨らみは 隠すものをなくして肌色を曝け出した。] (-110) 2022/08/05(Fri) 0:35:08 |
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