情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
【赤】 傭兵団長 ダイゴ怒りも苦痛も畏敬も焦慮も懐旧も絶望も無くなった。 戦いを続ければどんなフラストレーションも落ち着いた。 隊長の称号を得た時からルサンチマンの概念も失った。 一番の恩人を崇拝をしていた気もするが、 それすらも忘れた。 いっそのこと愛も情も超越し、 人で無き者へ成りたいと何度も望んで、頓挫した。 芽が伸びる度、摘んで、摘んで、繰り返した。 己の下に積まれた者たちが、応えてくれる事も無い。 『そこにあるのは俺が捨てたもの』。 それだけの事。 * (*1) 2021/04/17(Sat) 9:13:28 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ[市場の露店通りは観光向けの少し値の張る見た目いいものから、民衆の腹だけでも鎮めようと言わんばかりの破格の品まで数々ある。 もとより川を通じた交易も盛んだったし、最近では第三皇子の働きかけがあるという噂も耳にしている。>>0:145継承権争いで巡っているのは血塗られたものだけでないのだろうと、この辺りを見ると常々感じる。 傭兵たち、少なくとも自分が率いるココウは、継承戦には中立で、基本不干渉だ。自分達の立場は金さえ積まれれば簡単に翻せる。それに優先すべきはどのような形になろうと、収束する「国そのもの」の防衛であると、前代の王に命じられていた。] (33) 2021/04/17(Sat) 19:04:34 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ[もう朧げになるほどの記憶の中で、 いつかの時に告げられた、王の勅命を思い出す。 河の中の光の粒が、蜃気楼を見せるかのように瞬いた。 ああ、と。乾いた風が声で遮り、 一時だけ、凪いだ。>>0:184 少し俯きかけた顔を上げれば、 自分が思っていたよりも随分と目の前にそれは居た。 艶麗なゴールドの髪は、日に当たれば白にも見える。彼自身が好むあの遊戯で、彼自身が駒ならば、不思議とどうしてだか。彼はいつも先手をとっているかのような佇まいで。 融和で落ち着いた様の中で、一点だけ、深紅の瞳が俗界を離れているような印象を際立たせてしまう。一介の国防軍人とは思えない。その辺の貴族と言われた方が信じるものだって多いだろう。] (35) 2021/04/17(Sat) 19:06:57 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ ……そう、だな。久しぶり、だったか。 遠征に、行ってきたのだったか? [改めて声をかけられると>>0:185、返事に少し間が空いてしまう。 何度も面識はあるし忘れるはずもない。 ただ、『そこまで時間が経っていただろうか』という気持ちを抱いた。 奴の遠征は何日前だったか。 そもそも、それが最後に会った時だっただろうか。 その間で、自分はどんなことをしていただろうか。 どの疑問も引きずるようにしないと思い出せない。 詰まる言葉の端々を、気分の悪さと勘違いさせたらしい。>>30] ああ。……あぁ。そうだな。 多少の空腹は感じていた、な。 身体は健康だ。大事ない。 [彼に初めてあったのは5年前、彼がまだ小隊長だった時だ。 傭兵団、というのもなかなか身分に困る位置付けで、基本的には誰にも敬意を向けていたのだが、今となっては、彼とのそれはだいぶ曖昧になった。これでも敬意は向けているつもりだが、あまり彼からはそう捉えられていないかもしれないし、自分でも敬意はあると断言できない部分はある。 幸か不幸か。その距離間のままやってきて、食事を共にしたことだって何度かある。なんなら戦場で携帯食を割って食ったことだってある。どんなに浮いていても奴は軍人だ。] (36) 2021/04/17(Sat) 19:07:23 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ ― 回想:金は引く手に好手あり ― [団員をこの国で率いて3年。王からの次の依頼は洞窟を根城としている賊の討伐。かつ、王国軍が進軍出来るように支援する事。 当時進軍隊の長へ挨拶するよう命じられ、それに務めていたのが、アーサーだった。その時は小隊長だったか。位を上げた今と同じ柔和そうな笑みを向けていたのを覚えている。 自分たちは貴方がたの護衛です。一般市民ではないと理解をしていますが、本戦の為にも洞窟内では我らにお任せ下さい。そう提言したような気がする。 だが、当日になってこの隊長だけは、なかなか癖のある行動をしていた。まず、自分を含めて団員に相当話しかけていた。それもあまり戦いに関係の無いことだ。どういった経緯で今の傭兵団にいるのか、とか、魔法が得意なものにそのやり方を教わっていたりだとか。 さり気なく探れば年齢はたった自分のひとつ上だという。それなら尚更。もう少し真面目に取り組んでいる姿勢を見せてくれないかと思いもした。 しかし、団員はその気さくな態度に緊張を溶かしていたので強くも言えないままだった。 そうしてフラフラしていたかと思えば、賊の本拠地に着いた時にはぱっと振り返った視界の先に彼はいなかった。逃げ出したのか。そう決めつけて、見限って。己はただ目の前に歯向かう的に自身の剣を切りつけ続ける。 思った以上に捉えたし、討伐していた時間も早かったと。労いの言葉を団員に向けようとした時、振り返って見たものは、まず仲間ではなく通路奥にいるアーサーだった。 気づかぬ内に取り逃した賊が、他の団員を通り抜け、吸い込まれるように、彼の元へとたどり着いていたのだ。 いつの間に誘導をしていたのだろうと、疑問に感じるほどに、だ。] (48) 2021/04/17(Sat) 21:58:21 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ[当時、自分はチェスという遊びを知らなかったのだが。 誘導戦術《サクリファイス》を仕掛けられていたような。 自分が彼の盤上に立っている心地さえした。 気の所為だと言わんばかりに、 「やれ、殿を務めていてよかった。お前が先陣で正解だったな」 * その言葉と深紅の瞳が、 記憶から焼き付いて離れない。]** (49) 2021/04/17(Sat) 21:58:58 |
【赤】 傭兵団長 ダイゴ[20という節目を迎える年に初めに贈られたものは、 陣頭に立って一番初めに返り血を浴びるという"功績"だった。 そもそも。その日が、 の誕生日であるということもすっかり忘れていたのだが。]** (*3) 2021/04/17(Sat) 21:59:47 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ ― 現在 >>44 ― (……嗚呼、成程。) [自身とて、この国に居て長い。町の巡回なども含めてほとんど知らない飲食店なんて無いはずなのだが、と。疑問を頭で捏ねつつも口には出さずに彼の数歩後ろを歩く。 辿り着いた先は、見た目も造りもよくある酒場だった。>>44 極端に大きくも小さくもない。"それならばまあ知らなくても当然だろう"。合点がいった。 しかし、昼過ぎというのにそれなりに賑やかな所を見るに、昼食を出す店としても話題になっているのかもしれない。家庭料理が中心、と立て看板を見ても少し安堵した。 見た目からはあまり想像がつかなかったが、彼が紹介してくれる店にハズレというものは殆ど無かった。彼にとってのアタリがイコール自分にも当てはまる。自身もそれほど調度品に関心を示せないのも相まっていた。 その点においては、貴族風貌のらしさというより、彼自身がグルメだという本質なのかもしれないと認識したのは、いつだっただろうか。>>45] (56) 2021/04/17(Sat) 22:55:12 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ[帽子と外套を椅子に掛け、注文票を受け取り、メニューを開く。彼の言葉通り、大河で捕れる魚はこの店の売上にも貢献しているらしい。川魚の臭みを打ち消すような香草焼きや煮込み料理は人によっては家庭の味とも呼べるのだろう。] … (ショルバアッダス、と。プラーヌンシーユー。 キャラパチェ。……脚部と、舌と、脳。 バターライス。) [目についた気になるものから、注文票に書いていく。メニューに並ぶバターピラフはどの小料理屋にいっても見つかるので良く食べているものだ。 肉も魚も頼んで、野菜の少ないチョイスとなってしまったが、別に誰に咎められるわけもないしと頼んでしまうのが常だった。 飲み物を普通の茶にして、文字通り濁し、彼が同じようにそれを書いているならまとめて店員に渡した。] (57) 2021/04/17(Sat) 22:55:32 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ[頼んで来たものが運ばれたのなら、一口ずつ味を確かめる。 外れ、ではない。寧ろやはり「アタリ」のほう。家庭料理といいつつも、少し馴染みとは違うアレンジがされているようだ。>>46とくにショルバアッダス――レンズ豆のスープと、バターライスは顕著に感じられる。 プラーヌンシーユーは他所で食べるものと大差ない、というより、アレンジのしようがない。鮮度の良い魚がとれるのだから、川魚の醤油煮と言ってしまえばそれだけでブランドになる。 キャラパチェは、「よくある煮込み」>>47より大味で、人を選ぶ料理かもしれない。他の店よりか、少し爽やかな香りがした。レモングラスだろうか。酒の進みはシンプルなモノよりこちらの方が進むかもしれない。確かめる術はないし、単純にマトンが食べたいという気分になっている自分にとっては旨ければなんでもいい。 彼が店の者と会話している間にも>>46、黙々と手を伸ばしていた。] (58) 2021/04/17(Sat) 22:55:41 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ ……。 名などまともに無い、島国だ。 比喩でもなく本当に島、だった。 人口も、百、いた、だろうか。 [手に持っていた骨を皿に置き、軽く手を拭きながらぽつ、ぽつ、と。紡ぐ言葉は一層たどたどしくなる。最近空虚な記憶よりも、比べ物にならないくらい朧げな記憶だった。] 両親が流行り病で亡くなって …孤児を拾う神社に身を置いていたから、な。 どういう国か、は。すまないが。 私が説明出来ることは、少ない。 島についても、そこまで特徴あるわけでもなかった。 米とか、醤油とか。そういうのはあったが。 …歴史書を見たほうが早いだろうな。 [食べているものはどれも塩辛いものばかりなのだが、言い終えてから齧るそれらは、少し苦いような気がした。舌が、此処に馴染みすぎている。]* (60) 2021/04/17(Sat) 22:57:53 |
【秘】 傭兵団長 ダイゴ → 中隊長 アーサー[――― 聡明な貴方なら、少し違和感を持つかもしれない。 孤児の出、という割に、今まで対話してきた目の前の男は、あまりにも"普通"だ。戦いの知恵も、一般的な教養も、欠けていると感じたことはなかった。]* (-24) 2021/04/17(Sat) 22:58:12 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ 酒が回ってるじゃないか。 [そらみろ、とばかりにジト目で彼を見やり、羊の脳を食む。] 三年、は。私がこの国で初めてお前と会った時の年数だ。 八年は私がここに在住している年数。 つまり、五年だ。お前と会ってからはな。 [口にして改めて、それなりに長い期間だと自覚する。お互いの立場を考えれば、互いに生きている事も運が良いと言えるだろうか。ココウは兎も角、彼だって、突然食事を共にした戦友が居なくなる、なんてこともあるのではないだろうか。 そんな考えに至って、ふと、彼自身交友が広いように見え、ある種隊長の座をとどめておきながら、彼が同じような隊員並んでいるのは見た事がないという事に気づく。 ココウが半ば身内ぐるみのような関係で取り留めているので気にしたことが無かった。しかし、普通の軍人ならば、もっと組織内に収まっているのが普通なのではないだろうか。 自身の疑念は、続けられた質問によって一度霧散した。>>66] (75) 2021/04/18(Sun) 1:12:12 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ ……、……、…。 [30秒ほどの沈黙。] それが私に与えられた人生だと悟ったから、だ。 《ココウ》と名が、与えられた時から。 この金糸雀が柳緑花紅を示す色だと教わった時から。 …戦うしか、 生きる術が無いと幼いながらに知った時、から。 [椅子に掛けた服を背に凭れて、歯切れの悪い曖昧な言葉を返す。嘘をついているという自覚は無かった。真実を告げても良かった。けれど、開こうとしても口がひどく重たく、まともに返す事返すことはなかった。 喋れば喋る程、塩辛さに苦味が増していくせいだ。 そうに、違いない。] (76) 2021/04/18(Sun) 1:12:42 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ[話題をそらすように残っている料理を食べきってしまう。 少し片付いた机の上に、ふとしたタイミングでトサリと軽い音が乗る。 それは書物だった。>>67>>68目にしたとたん、彼から見える己の目は少しばかり開いたように――寧ろ、輝いたように見えただろうか。] …王宮書庫、か。 訪ねていいという許可自体は得ているんだがな。 どうも、気が引けていた。 私自身の金で買わないとなんとなく、落ち着かなくてな。 [王宮内は入れない立場ではないが、うろついていい立場でもない。ましてやたかが傭兵なのだから「良し」と言われていても、と躊躇っていることは否めなかった。 何冊かあるうちの、一つ目に戦術書を手に取った。 斜め読みするだけで、それは戦術書というより魔術書に近いことは理解できた。近衛戦闘に、如何に魔術部隊を組み込めるかという意見が交わされる議事録なども織り込んである。 歴史書も中を開く。 外で売られているものより、もっと皇族の家系図の圧縮した作りになっていた。全て手書きである所を見るに、昔の城の書記係の記録といったほうが正しいのだろうか。] (77) 2021/04/18(Sun) 1:13:15 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ[それから。] …。 こういったものを読むのは久しいな。 [表題も丸い文字。青空の下を思わせるような表紙をしたそれは、どう考えたっていち大人が喜んで受け取るようなものではない。けれど、他のと変わりなく――寧ろ、少し穏やかになった声色で返事をしてそれをめくる。 言語はこの国のものではなかった。 自分の国のものでもなかった。 見た事は何度かあった。彼の国の言葉だと、知ったのはいつのことだっただろうか。様々な国の言語を覚えたいとぼんやり望んだ呟きに対して、彼はこうして彼の国の言葉の本を持ち寄ってくれていた。] (78) 2021/04/18(Sun) 1:13:31 |
【赤】 傭兵団長 ダイゴ ………"白痴のしゃべる物語"か。 先程の俺じゃないか。 [ はて、それは独り言のつもりだった。 貴女には5年間「私」と言ってきたつもりだったので。 (*5) 2021/04/18(Sun) 1:13:54 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ[繰り返すうちに勿論、多少の意味は理解できるようになっていた。今この児童書を詠み進めれば、わりと早く読み終えられるかもしれない。それでも所々まだ理解できない構文が並んでいた。] どれも一度家で腰を据えて読ませてもらおう。 返却も、出来そうなら私自身で済ませる。感謝する。 [翻訳するにしてももはや母国ではなくこの国のものになるのだけれど。それで不都合を感じた事はない。] 私も相当こういった本は齧っていると思うのだがな。 お前はその点においても博識でいつも驚かされる。 私も、お前が私と並んで剣を振るう事を選んでいるかは気になるな。 聞くばかりでなく、教えてくれても構わないと思うが。 [本筋は自分の話から逸らす為だが、もっともらしい事は言っている筈だと酔いが回っているかもしれない相手に正論をふっかけてみる。] (79) 2021/04/18(Sun) 1:14:43 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ[自分自身、矮小無力で無いと自負しているはずだった。 だが彼の思考は、『如何にそれを崩すか』を前提に人と話す癖のようなものを身につけているのだろう。まるで砂の城を下からゆっくり削って行くかの如く、生暖かく残酷な蛇のように。 かと思えば、戦いの時蛇は宙を舞い、龍と成って雄々しく牙を向く事も知っている。彼の扱っていた炎魔法が、特に印象に残っていた。得意技だと耳にしたこともある。普段から冷静さを魅せているからことの不意打ちにも似ていた。 本質は何方にあるのだろうか。 或いは両の顔こそ彼なのかもしれない。 覗いた試しは、無い。 "龍は一寸にして昇天の気あり"という話だけでもそれはそれで納得がいくものだが、果たして、覗いてみたところでどう返してくるだろう。]** (80) 2021/04/18(Sun) 1:15:02 |
【秘】 中隊長 アーサー → 傭兵団長 ダイゴ[そう伝えたのは嘘か実か。 知る由は彼にはきっと無いのだろうし。 事実、実であれど 言葉が足りていないのは確かであって。] (-35) 2021/04/18(Sun) 10:03:48 |
【赤】 傭兵団長 ダイゴ[自覚が無いのだろうか? どんなに温和に事を済ませたって、優しく接したって、持っているつもりが無いとしたって。伴う結果と彼の立場は、狂おしく、著しく、燃え盛る野心の塊を抱えているようにしか見えないのに。 いずれは虎とて、龍に頭を平服する日が来るのではないのだろうかと恐怖すら抱いていた事もあったのに。] (*8) 2021/04/18(Sun) 13:01:06 |
[1] [2] [3] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新