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【秘】 人魚姫 透 静 → 鏡沼 創「んうーっ」 撫でられ突かれ、ぐるぐると喉を鳴らして鳴き声をあげた。 「でもそれで呼んで、本当にアンタが来たら……なんか…… …………いや小っ恥ずかしいからやっぱやらない」 「離れられない子供みたいで、やだし、そういうの……」 ぐう、と一鳴きしてまた俯く。 けれども撫でられるのは嬉しいから一通り享受している。 「オレはアンタのこと仲良しって思ってるけど? どこでも呼びつけるとか、そういうのはしたくないし」 「だからこうやって会った時に撫でてくれたらいいんだ……」 結局は撫でられたいだけ。 (-0) 2021/11/06(Sat) 21:18:06 |
【人】 鏡沼 創>>6:+52 神谷 (昨日) 「構わねぇですよ。 別に、隠そうとしてる訳でもねぇですし」 にこにこと、浮かべられているのはいつもの微笑みだ。 だが、あなたにはきっとわかってしまうだろう これは、笑みの形をした 無表情 だ。そもそも、此処に無いものではあるのだが。 「で、どうしやがります? 『他人にどう認識されてるか』がわかって、其処を自分で 思うままに弄れるようになりてぇってんなら 僕に出来る協力はしちまいますが」 感覚的なモンなんで、深く説明した所で、身に着けられるかは 保証出来ねぇですがね。 そんな事を言いながら、探る様にあなたを見ている。 (13) 2021/11/06(Sat) 22:18:30 |
【秘】 鏡沼 創 → 風紀委員 普川 尚久>>6:-327 「ええ、その認識で間違いねぇですよ」 「修復方法は、ゼロじゃねぇでしょうが……僕の異能に 晒されてる内は、中々難しいんじゃねぇですかね? 治る傍から焼き切っちまうんじゃ、イタチごっこに なりかねねぇですし」 同じ学園に通い続けてる間に治療するのは、現実的でないと。 鏡沼が言わんとしているのは、そういう事だ。 或いは、自分が異能を完全に制御出来れば話は別だが。 「……ま、言うほど悲観する事でもねぇですよ。 僕が“居ない”状態でも連絡取る方法は、朝日がちゃぁんと 気付いてくれやがりましたんで」 そう言うと自分のスマホを取り出し、軽く振って示す。 あなたがその意味に気付くかどうかは、別として。 「んじゃ、お言葉に甘えちまいますかね。 事務処理まで、押し付けちまう形になっちまいますが。 あ、仮に授業に出てる僕が居やがったとしても、真面目に サボってやがるんで。ご安心くだせぇね」 そんな事を言いながら、鏡沼は文字通り姿を消すのだった。 (-4) 2021/11/06(Sat) 22:57:37 |
【秘】 鏡沼 創 → 人魚姫 透 静「そんな、恥ずかしがるような仲でもねぇでしょうに。 けど、そう言ってくれて安心しちまいましたよ。 静の世界が僕だけになっちまうのは、色々と心配でやがり ますし、出来れば避けちまいたかったんで」 そう言いながら、また俯くあなたを撫で始めた。 「何処でも呼び付けてくれて、本当に構わねぇんですがねぇ。 さっきは油断しちまいましたが、僕が心底嫌なら行かねぇ 事は、出来ちまう筈ですし……、…………」 ふと、何かに気付いた様に動きを止めて。 ぽつりと呟いた。 「──……つまり僕も、静の傍に居たかったんですかね?」 何処にでも居る男は、此処に居たいのだと気付いた。 (-11) 2021/11/06(Sat) 23:34:49 |
【秘】 人魚姫 透 静 → 鏡沼 創「創だけ? にはなんないぞ、多分。 んむ、オレはもう大人だからな……んゆ…… 我儘言わないし、ちゃんと創だけ頼んなくてもいいようになるんだ……おお…… 」言いつつ撫でられてとろとろ和み顔になっている。大人の威厳、皆無。 「近く、いるかー……? アンタが居てくれたら、そりゃ嬉しいし、頑張るけどさ」 「ここに居て!ってしたくないから、創が居たい時とか、 そうしたい分だけオレの近くにいてくれるのが、一番嬉しいぞー」 去るを追わず来るも拒まず、青年は貴方にこれ以上の何かを強く求めるような気は無く。ただ、極論 この想いを伝えさえできればそれでよかった 。撫でられるのも、話ができるのも嬉しいけれど、最もの喜びは 貴方が貴方らしくあること で。何とも難しいことを一番に求めているとは、本人自身考えもせず。 (-22) 2021/11/07(Sun) 0:28:09 |
【人】 鏡沼 創>>18 柏倉先輩 「そういう事になってるんでしたら、態々自分から 引っ繰り返しちまう理由もねぇですね」 くつくつと笑って返す。 実の所、鏡沼は他者が自分をどう認識しているかというのは ある程度把握している訳で。 怪しむ者はそれこそ数え切れない程居るが、誰も決定的な 証拠を握ってないのも知っている。 そもそも関わってないのだから、握り様がないとも言うが。 火の無い所にも、煙は立つものだ。 自分が居なくても、居る事になるくらいなのだから。 「ええ、そうさせてもらっちまいますね」 あなたの仕草を真似する様に、人差し指を口元へと運び。 鏡沼は姿を消すのだった。 (20) 2021/11/07(Sun) 0:42:11 |
【人】 何処にでも居る 鏡沼 創>>19 神谷 (昨日) ピルケースを取り出すあなたの手元へ、視線を向けて。 それでも、特に問い質しはしない。 鏡沼は、 それを知っている のだから。「……んじゃ、ヤベェと思ったら速攻そいつに頼っちまって くださいね」 そう微笑んだ次の瞬間、鏡沼の目は隠されて見えなくなった。 眼鏡も掛けていない。 それは、確かに“鏡沼創”である筈なのに あなたがよく知る“あなた”の姿をしていた。 あなたは“彼”を“鏡沼創”だと認識するだろう。 「──これが、僕が今認識してる“神谷恵太”でやがりますよ」 そのふざけた口調を除けば、声までもあなたのものだ。 「この状態が気色悪くて何とかしてぇなら、アンタは 僕の認識に干渉するしかねぇです」 或いは、自分が干渉をやめればいいのだけれど。 その事は伏せて、あなたの反応を伺う。 (21) 2021/11/07(Sun) 0:59:07 |
【人】 何処にでも居る 鏡沼 創>>!0 >>22 神谷 「──────ッ、は」 一気に送られた情報に、顔を歪めて息を吐く。 そうして、 向けられた全部を自分で抱き込んだ。 こんなもの、 そのまま 相手の認識に叩き返す 訳にはいかない。自分の“今”の姿を保とうとして、苦痛に顔を歪め 「やれ、ば…………できる、じゃ……、……────」 言葉が途切れ、あなたの前から“鏡沼創”が消える。 まるで、最初から其処には誰も居なかったかの様に。 そうして、この場に再び姿を現す事はないだろう。 もし、あなたが“鏡沼創”を探したとしても。 この日は、何処にでも居る鏡沼の内一人が倒れて保健室に 運ばれたという噂を聞けたかどうかという所だろう。 (23) 2021/11/07(Sun) 1:58:27 |
【秘】 鏡沼 創 → 人魚姫 透 静「居たい時だけ、ってのは中々難しい注文でやがりますねぇ。 僕には、自分らしい自分ってモンがねぇですから。 人に認識されるまま、人が求めるがままに生きて来て、それが 当たり前になっちまってるんです。 静の傍に居たいんだろうな、というのも今気付いたくらいで やがりますから」 ある意味、二人とも似た者同士なのだ。 強く何かを求める事無く生きて来た。 あなたは水の中に居られればそれで良くて、鏡沼は望めば 何にでもなれる存在だったから。 異能に恵まれ過ぎていたのだ。幸か不幸か。 (-46) 2021/11/07(Sun) 3:12:15 |
【秘】 人魚姫 透 静 → 鏡沼 創>>-46(昨日) 「あ、う。難しいか」 「なら、暫くはオレが創の近くに居たい時は、こう……一緒にいるか? アンタの勉強とか、邪魔しないようには、するからさ……」 ……そうは言いつつも、撫でてくれる貴方の手をじっと見つめ始めた。 目線を逸らしているつもりでも、きっとバレバレの凝視。 如何にも物足りなさそうな様相をしている。 「…………あの、こっ……ここまで来るの大変だったろ? オレ、今日はこの後一人で帰れるからさ、えっと、 こうして直接呼びつける心算なくて、文字で返事貰えれば、みたいな」 「や、でもその、返事も、何となく分かっちまったかもってとこ、あったりして」 不足を感じている自分自身には気付いているようで、 それを隠そうと、寧ろ言葉は急速に辿々しさを取り戻しつつある。 嘘が下手。 (-49) 2021/11/07(Sun) 3:47:04 |
【秘】 鏡沼 創 → 人魚姫 透 静>>-49 (昨日) 「ええ、それで構わねぇですよ。 邪魔だなんて思わねぇですから、安心しやがって────」 ふと、あなたの視線に気付く。 ……ああ、足りないのだ。これだけでは。 「気ぃ使わなくても、全然そんな事ねぇんですがねぇ」 普段は吐く理由が無いだけで、嘘については得意な方だ。 必要があれば、相手の認識を弄ればいいのだから。 神谷との一件で無様にも意識を失って保健室送りになっており 正直走るのはキツかった……等は、おくびにも出さない。 「……でも、何となくじゃ嫌でやがるんでしょう? 僕の返事が足りねぇのが、悪いんですが」 あなたの拙い知識に沿うなら、此処で必要なのは。 背中に手を回し、抱き寄せる。 「わかりました、ちゃんと言いますよ。 僕を、静のものにしていいです」 そうして、拒まれなければ唇を重ねるだろう。 (-50) 2021/11/07(Sun) 4:21:39 |
【秘】 人魚姫 透 静 → 鏡沼 創>>-50(昨日) 「……! う、うん、創のことオレのものに、」 する、と嬉しそうに口にして、触れた感触にぴたりと固まる。 「――――……」 「…………あ、あ え おれ」「かえ、か 帰 」 朱に茹で上がった頭と顔で言うと、止められなければ、 青年はあなたからそっと一歩離れようとする。 全身がちがちのぎこちない動きで、思考が何一つ追いついていない。 本能的に青年の思考は退却を思い浮かべていた。 (-51) 2021/11/07(Sun) 4:39:26 |
【秘】 鏡沼 創 → 人魚姫 透 静>>-51 (昨日) 腕は緩められ、離れようとするあなたを無理に留めはしない。 くつくつと、喉の奥から笑い声が漏れて。 「ええ、また明日。めちゃめちゃに動きが固てぇですが 校門まで送らなくて大丈夫でやがります?」 あなたが立ち去るなら、軽く手を振って見送るだろう。 抱っこしてちゅーするだなんて言ってたけれど。 自分の身に起こるとは思ってなかったのだろうな、と察して。 (-52) 2021/11/07(Sun) 5:01:22 |
【秘】 人魚姫 透 静 → 鏡沼 創 (-53) 2021/11/07(Sun) 5:19:40 |
【秘】 鏡沼 創 → 人魚姫 透 静>>-53 (昨日) ぎこちない動きで歩いてくあなたを見送って。 自分もまた、丸一日ぶりに寮の自室へと戻る。 外泊許可なんて別に取らなかったけれど、異能が異能だ。 予想通り何も露見してなかった様で、その事には驚きも無い。 そのまま、いつも通りに過ごしたけれど。 ほんの少し、違和感があった。 此処の所の疲れや無理が祟ったのかとも思ったが、少し違う。 それは、小さな疑問。 あなたのものになったのに、どうして自分は此処に居るのだろうか。 湧いた問いの答えを深く考えてはいけない気がして、常より 少し早めに眠る事にした。 (-54) 2021/11/07(Sun) 5:50:23 |
鏡沼 創は、透 静のものになった。 (a25) 2021/11/07(Sun) 5:50:43 |
【妖】 鏡沼 創その光景(>>25)を、鏡沼は少し離れた所で見ていた。 偶々“消えて”いる時に、自分を探すさして親しくもない 人物を見掛け、しかもその手に怪しげなボトルがあれば。 例の薬を自分に飲ませようとしてるのは、容易に察せらせた。 自分はどうあっても 飲む気は無いし、飲む訳にもいかない。 一度は、そのまま立ち去ろうとしたが。 けれど逃げれば逃げる程、ああいう輩は手段を選ばなくなる。 どうすべきか考えていた所に、ちょうど通り掛かった女生徒。 鏡沼が異能を使ったのは、彼女ではなく追手の方。 その認識を書き換えて『彼女は“鏡沼創”だ』と誤認させた。 彼女は随分と素直な様で、さして揉めるでもなくそれを 受け取ってくれた。 「……あんな渡し方をして、僕が飲むと本気で思ってやがるん ですかね?」 発された言葉さえ、誰にも認識される事はなかった。 幸い受け取った彼女も不審に思った様で、口にする様子は無い。 後で、巻き込んだ事を謝罪しに行くべきかもしれない。 彼女が風紀委員に届けるにしろ、生徒会に届けるにしろ、 先生に届けるにしろ、自分の耳には入るだろうから。 ($0) 2021/11/07(Sun) 9:40:09 |
鏡沼 創は、結局、今回は自力で何とかしてしまったらしい。 (a29) 2021/11/08(Mon) 1:21:07 |
鏡沼 創は、それでもいつか、人に頼る事になるだろう。 (a30) 2021/11/08(Mon) 1:21:37 |
【人】 鏡沼 創>>31 牛丸 生徒会室を出た後、あなたにとって都合のいいタイミングで。 唐突に、その男は声を掛けて来るだろう。 あなたのふわふわとした認識に沿って存在してしまうと 女子生徒になってしまいかねない為、直接足を運んでいる。 「牛丸紗優サン、でお間違いねぇですかね? 僕は、2-Aの鏡沼創って言いやがるんですが。 謝罪と、あと事情の説明に来た次第なんですが 必要でやがりますかね?」 あなたとは似ても似つかない、眼鏡の優男だ。 普通に考えれば見間違えらる筈も無いが、男はそう名乗った。 「……と言っても、語る程の事情でもねぇんですが。 例の薬飲まされそうな気配がしやがったもんですから、 万が一を考えて、近くに居たアンタに身代わりになって もらっちまったってだけなんですよ。 あれの効果が、異能の変質や強化でやがるんでしたら 僕は、絶対に飲む訳にいかねぇなって思ってましたんで。 危ねぇ事になっちまいそうだったら、割って入るつもりは 一応ありやがったんですが……アンタを危険に晒しちまった 事にゃ違いねぇですから。本当に申し訳ねぇです」 胡散臭い笑顔に、ふざけた口調。 鏡沼自身も、信じてもらえるとは思ってない。 ただ、嘘偽りなく正直に事情を説明し、謝罪を述べた。 (34) 2021/11/09(Tue) 3:20:25 |
【秘】 人魚姫 透 静 → 鏡沼 創……どこかの休憩時間、ぽん、と前触れなく、 透明な袋へ梱包されたクッキーの写真が送られてくる。 『あげたい』『学校終わったらとか、会えそう?』 『二人分あるから、その片方』 箱を持った犬のスタンプも出しつつ。 『あまり人が居ないとこがいい』 『あるかわかんないけど』 (-103) 2021/11/09(Tue) 5:33:25 |
【秘】 鏡沼 創 → 人魚姫 透 静送られて来た写真と文面に、軽く目を瞬く。 どう見ても手作りのそれだ。 騒動は一段落したのだから、薬を警戒する必要は無いとして。 自分にあげたいという意図を、鏡沼は今一つ掴み切れずにいる。 『ええ、勿論会えちまいますよ』 『二人分あるって、誰かから貰いやがったんです?』 こういう時に、送れる様なスタンプの持ち合わせは無いから 簡素な文章が続いてしまう。 やはり、何か買うべきだろうと思いつつ。 『そういう事なら、校舎裏で構わねぇですかね?』 『放課後なら、そんな人も居ねぇと思いますんで』 自分が喫煙する時によく使っている場所を指定する。 自分自身の臭いや姿は、異能で幾らでも誤魔化しが効くけれど それ以外は残ってしまう為、屋外で人目に付かない場所を 選んではいる心算だ。これでも。 (-111) 2021/11/10(Wed) 3:09:16 |
【人】 鏡沼 創>>37 牛丸 「ええ、僕の異能で間違いねぇですよ。 と言っても、アンタに何かしちまった訳じゃねぇです。 僕の異能ってのが 『脳に干渉して“鏡沼創”という存在の認識を書き換える』 ってやつでやがるんですよね。これ使って、向こうサンに アンタを僕だと思い込ませちまったってだけなんで。 ……ま、コイツがちと厄介な代物で、ロクに制御出来てねぇ ですから、飲む訳にいかねぇ感じでやがったんですよね」 どう厄介かは、今説明せずとも、その内わかるに違いない。 こうして自分の存在を知ってしまったからには、あなたも これからあちこちで居たり増えたり消えたりする“鏡沼創”を 見る事になるのだろうから。 「そう言ってくれると、非常に有難てぇです。 アンタが下手に揉めたり、軽率に飲んだりする様な人じゃ なかったお陰でやがりますから。 本当に、感謝しねぇといけねぇですね。 お礼って訳じゃねぇですが、もし何か困った事があったら そん時は、居て欲しいと思ってくれりゃ現れちまいますし 僕に出来る事でしたら力になっちまいますよ」 最悪の可能性を回避出来たのは、相手があなただったからだ。 この場面で、それでいいと思ってくれる人は多くはない。 だから、出来る限りの感謝を示す。せめてもの償いに。 (42) 2021/11/10(Wed) 3:42:52 |
【秘】 鏡沼 創 → 家庭科部 勢喜光樹そう言えば近頃連絡してなかったな、とスマホを取り出した。 ここ数日で起きた変化があまりに大きく、さて何処からどう 説明すべきかと逡巡しつつ文字を打つ。 『調子はどうでやがります? 同室にはなれたみてぇですし、関係の如何を問わねぇなら 上手く行ったって事になりやがるんですかね?』 『ま、仮にアンタの中ではフラれちまった判定だったとしても 僕も構ってやる訳にはいかなくなっちまったんですよね。 増えるのはそりゃ出来ちまいますが、それでもです。 何せ、僕みてぇなのを本気で欲しいって言ってくれる子が 現れやがったんで。裏切れねぇでしょう、そんなの』 それは、今までの鏡沼からは出なかったであろう言葉だ。 初めて明確に、関係を拒んで。 悪 友 『ダチとしてなら、愚痴でも悩みでも、幾らでも聞いてやり やがりますんで。それで勘弁してもらえねぇですかね?』 あなたとは今のままの、この関係がいいのだと。 自己の意志で以て、初めて明確に示してみせた。 あなたが、それにどう返すのだとしても。 (-112) 2021/11/10(Wed) 4:20:35 |
鏡沼 創は、此処に居たい。 (a38) 2021/11/10(Wed) 4:20:47 |
【秘】 人魚姫 透 静 → 鏡沼 創『作ったの、オレ。創の分と自分の分。お礼、自分で作ってみたかった』 『校舎裏、いいよ。会ったら渡す』『割ともうすぐではあるけど』 メッセージに添えて送るのはコック帽を被った柴犬。 「……えっと」 次に"伝えておきたいこと"をどう書こう、と暫く考えてから、 再び文字で言葉を送っていく。 『あと、あの 一回接吻したやつ』 『人前でするのは、これからは だめ 大丈夫なとこなら、してもいい』 『嫌じゃないよ』『嫌じゃないんだけどさ』 『されたらオレおかしくなるから、なんか身体うまく動かないし 恥ずかしいから だからしてもいいけどだめ』 (-113) 2021/11/10(Wed) 5:19:19 |
【秘】 鏡沼 創 → 人魚姫 透 静送られてきた言葉は、驚くに値するものだった。 趣味云々の話は確かにしてたけれど、まさか本当に自分の為に 作るだなんて、予想してなかったから。 『作ったんです? 静が?』 『そりゃ、絶対に受け取らねぇとですね』 『授業終わったら、待ってますんで』 終わったらと言いつつ、既に以降の授業をフケる気だった。 どうせ居ても居なくても居るのだから、騒がれる事も無い。 出欠はGPSで管理されてるので、流石にバレるにしろ。 校舎から出ようとした所で、通知に気付く。 続きがあるのかと開き、思わず口元を押さえた。 「……人が居ねぇ所がって、そういう意味でやがります?」 これじゃ、期待してると捉えられても仕方ねぇでしょうに。 そんな事を思いつつ、自分にはほぼ無い恥という意識を持つ あなたを可愛らしく思う。 (自分に関する事なら何だって書き換えて“無かった事”に 出来てしまうのだから、鏡沼に恥なんてあろう筈もない) 『ええ、承知しやがりましたよ』 『人前じゃなきゃ、構わねぇんですね』 そう返信を打ちながら「会いたい」と思ってしまってる自分に 気付き、慌てて行ってしまわない様に気を引き締める。 ……これは、近い内に柏倉先輩に泣き付いて、異能をちゃんと 制御する方法を身に着けざるを得なくなるかもしれない。 (-114) 2021/11/10(Wed) 5:57:20 |
【秘】 鏡沼 創 → 人魚姫 透 静応急処置として、あなたが来るまで一服して待つ事に決めた。 場には臭いが残ってしまうだろうが、自分からはしなければ どうとでも誤魔化せるだろう。 (-115) 2021/11/10(Wed) 5:57:53 |
鏡沼 創は、柏倉陸玖にその内頼る事になるだろう。 (a39) 2021/11/10(Wed) 6:03:55 |
【秘】 人魚姫 透 静 → 鏡沼 創『うん』 返答はそれだけ、続けてメッセージが送られてくることはなく。 貴方が校舎から出て待っていれば、少し経ってから、 未だ放課後からはある程度早い時間に青年は姿を現すことだろう。 「……あ、う。……創……? 創のとこ、勉強、終わった……?」 周りを見回して気にしつつ、隠すように自分の鞄を抱え込んでいる。 やたらと頻りに視線を意識しているせいか、大分不審になりつつある。 その様子や時間から、青年が授業から抜け出したことに 貴方は気付ける、かもしれない。 (-116) 2021/11/10(Wed) 6:27:04 |
【秘】 鏡沼 創 → 人魚姫 透 静思ったより早く出て来たあなたに、まだ長さの残っていた煙草を 秘かに落として踏み消した。 一連の動きは認識されてないとは思うが、自信はあまり無い。 「……ええ、まあ。 ちっと早く終わっちまったんで、待ってようと思いまして。 静んトコも、早めに終わった感じでやがります?」 抜け出して来たのだろうと当たりを付けつつも、態々言及は しなかった。 きっと同じ気持ちだろうから、とやかく言うのも野暮だろう。 「そんな周り気にしねぇでも、こんなタイミングで此処に人が 来る事はそうねぇですよ。 心配でやがるんでしたら、どっか移動しちまいます? 外でも、何なら僕の部屋でも構わねぇですよ」 (-118) 2021/11/10(Wed) 6:42:31 |
【秘】 人魚姫 透 静 → 鏡沼 創「いや、それ……は、その……」 落とされた煙草には気付かず、バツが悪そうに貴方から顔を逸らすと、片手で長い白髪を弄り始めた。 「……終わってないけど……調子悪いって、抜け出した」 「サボんの、悪いことだって分かってても、アンタの事気になって……こ、こういう事初めてしたから、バレてるかもだけど。体調のこと聞かれた……」 ……発言とは逆で、入学以降一度も仮病を口にしたことがなかったからか、易々と信頼され抜け出せたようだ。 鞄から件のクッキーを取り出しつつ、極力外から見えないようにと建物の陰へ早足で潜り込む。 「う、うー……いい、こ、ここで……。アンタが言うんなら大丈夫だろうし、オレは、菓子渡しに来ただけ、だから……」 (-119) 2021/11/10(Wed) 7:00:48 |
【秘】 鏡沼 創 → 人魚姫 透 静「……全く、静は正直でやがりますねぇ。 これじゃ、本当の事言ってねぇ僕の立場がねぇじゃねぇですか」 くつくつと、気を悪くした風もなく笑う。 自分も同じ様に抜け出して来た上に、今も他人の認識を通じて 授業を受けてるだなんて、あなたが知ればどう思うだろうか。 「僕の事、信用しすぎじゃねぇです? そういう事なら、早えぇトコ受け取っちまいましょうかね」 はい、と渡し易い様に両手を差し出した。 (-120) 2021/11/10(Wed) 7:13:55 |
【秘】 人魚姫 透 静 → 鏡沼 創「だって、周りに嘘、吐いたし……アンタには本当のこと言ったほうが、いいって思って…………」 差し出された掌へと菓子入りの袋を乗せ、 ……そのまま、菓子ではなく貴方の方を見た。 「…………で、あの、さ。……ここ、人目とか、ない所じゃん」 そこまで言って、唇を一度噛み、緩々と再び開く。 空いた自分の両手で鞄を持ち、盾にするように顔を隠そうとする。 「前にしたの、少しだけで、その……創がしたかったら、 もうちょっと、き、キスしても、いい、ですけど……」 (-121) 2021/11/10(Wed) 7:30:45 |
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