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【墓】 木峰 夏生[ 屹立を口に含めば、焼けるような熱で口内が満たされる。 一層濃くなる男の臭いが粘膜越しに脳を揺さぶって、 触れられてもいない自分のものもがっつり 勃ち上がっているのが海斗にも分かってしまうだろうか。 噛み殺す声は甘く、鼻にかかる吐息混じりで 俺をどんどんと昂らせる。 たくしあげていたシャツを取り去って、 ぽいとベッドの外へ放り投げた。 下は上手く脱がせられたか、ベッドの上で 肌を露にする海斗にはいくつも赤い花が咲いていて、 未だ衣類を着たままの自分との対比に ぞくぞくと欲望が鎌首をもたげて。 ] (+0) 2021/12/07(Tue) 7:36:56 |
【墓】 木峰 夏生─── ダメ。 そうだな、やっぱ前言撤回。 [ 自分で言っておきながら、愛撫を止めて顔を上げた。 腕の中の蕩ける身体、染まる頬、 赤くとろんとした瞳を改めてじっと見れば、 自ずと答えはあっさり導かれて。 ] 悩んでんだぜ、これでもよ。 このままでいーのか、いーわけねぇよな、って。 (+1) 2021/12/07(Tue) 7:37:41 |
【墓】 木峰 夏生[ 自分の腑の底に、じとりと燻る黒い焔を自覚する。 屹立の先端、鈴口をぐり、と親指で刺激しながら ぎらぎら嫉妬心と執着心を瞳に纏わせて、 嗤うしかなかった。 ] でも、やっぱ無理かも。 お前が誰かに抱かれてこんな顔してるの想像したら、 [ 一度言葉を切れば、狂気が抑えられなかった。 ] (+2) 2021/12/07(Tue) 7:38:29 |
【墓】 木峰 夏生[ 愉しげに、嫌悪感を吐き捨てて、再び口に含む。 海斗の腿で挟まれるのが堪らなく気持ちいい。 気道を全部塞ぐみたいに喉奥まで押し込んでしまっても、 生理的な嘔吐感に粘着く唾液で溺れて 窒息しそうになっても、苦しげに眉根を寄せるだけで 背を粟立たせ耐える。 繋がったままの手が力を増した。 ] (+3) 2021/12/07(Tue) 7:39:48 |
【墓】 木峰 夏生[ どくりと脈打つ熱が一層質量を増して、口内で爆ぜた。 甘い、切羽詰まった切なさと、くぐもった喘ぎ声が 鼓膜から脳を溶かす。 奉仕しているだけなのに、海斗の白濁と自分の唾液と 互いの熱が混ざってぐちゃぐちゃで、 あまりの興奮に達してしまいそうだった。 ] ─── ッ、 ぅ……ん゛ぅ [ 呼吸するために、必死で嚥下した。 身体を震わせながら、粘着く液体を全て胃へ 送り込んだら、数回咳き込みながら息を整えて ゆっくり口を離す。 確かに出したくせに硬さを失わないそれに、 目尻に浮かぶ涙を隠しもせず笑った。 ] (+4) 2021/12/07(Tue) 7:41:18 |
【墓】 木峰 夏生……っは、なんだよ、足りないか。 [ 惚けたように天井を見上げる海斗に、 若いっていいわね、なんて揶揄えば、 また行儀の悪い足が、俺の熱に触れる。 ] ─── っ、 やめて、暴発する。 [ くすくす笑いながら体を引けば、生意気に。 唇を指で指して、煽ってくるのだから。 ] ……わぁお、やらしー。 してくれんの。 [ 冷静なふりをしてはいるが、心臓はどくどくと煩い。 ] (+5) 2021/12/07(Tue) 7:42:21 |
【墓】 木峰 夏生どっちでも、海斗のしたいようにしてよ。 ……久しぶりだから、早く抱きてぇのもあるけど。 [ 余裕を見せて、指をそっと海斗の後孔に触れて。 くい、と刺激を与えながら、答えを待ってみようかな。 海斗が俺のこと攻めたいってんなら、 もちろんやぶさかじゃないけどね。 ]** (+6) 2021/12/07(Tue) 7:43:06 |
【墓】 木峰 海斗[ ぱさり、とシャツを脱がされ放られ、 するり、とスウェットも下着も、抜き取られる。 日焼けしていない 白 い肌を露わにして、日焼けをした小麦色の腕を伸ばして、 指を絡めて、髪に触れて。 もっと深く触れ合いたいと、想いながら、 まだ、理性が残る今は、口には出せない。 零れるのは、小生意気に煽る言葉ばかりで。 それでも、兄貴は笑ってくれるから、 それでも、 愛 してくれるから、俺は、また一歩、深く 嵌 っていく。] (+7) 2021/12/07(Tue) 20:20:26 |
【墓】 木峰 海斗[ あっさりと、撤回される言葉と、 ねっとりと、吐き捨てられる嫌悪感。 俺が、兄貴以外に抱かれるなんて、 想像もできないけれど。 それに、酷く嫉妬する。 その狂気に、痺れる程の快感を覚える。 悩んでいると、いう。 これでいいのかと―― 同じようなことを悩んでいるのは、 兄弟なのだから、当たり前だけれど、 同じように、それは無理だと思っている。 そう聞けば、どくり、とまた心臓が鼓動を打つ。 嬉しくて、幸せで―― 愛 しくて、]…… だよな? [ 深く咥えられて、脈打つものを また、一回り大きくすれば、にやりと嗤う。 ―――― なら、と唇だけで、言葉を落とせば、 ] (+8) 2021/12/07(Tue) 20:20:28 |
【墓】 木峰 海斗[ 悪魔の囁き。 そうとも取れるような、 脳髄まで侵して、犯して、正常な判断なんて、 もうできないようにしてしまいたい。 そんな俺の狂気を孕んだ甘い声は、 とろんと蕩けて、掠れて、小さかったけれど、 きっと、兄貴の耳には届いている。そうだろ?] (+9) 2021/12/07(Tue) 20:20:31 |
【墓】 木峰 海斗[ 一度、達した後も、 それだけでは、まだ足りないと、 すぐに固さを取り戻す様を揶揄われても、 ふふ、と愉しそうに、喉奥を震わせて、悪戯して。 くすくす、と冗談なのか、 本気なのか、分からないような顔で、笑って 身体を離して、いつもの調子で声をかけてくる。 その余裕そうな兄貴面を早く崩したくて、堪らない。] (+10) 2021/12/07(Tue) 20:20:33 |
【墓】 木峰 海斗[ なぁ、冷静なふりなんて、すんなよ。 もっと、俺に夢中になれよ。 もっと、欲しがれよ。 狂暴さすら滲む欲求を満たすために、 俺は、また嗤う。] っ、ん、――じゃあ、来いよ [ 後孔に、微かに感じるむず痒いような刺激に 小さく息を詰めながら。 わざと、指を飲み込むように、 腰を揺らして、そこを、ひくつかせた。 風呂場でローションまで使って、 念入りに解した場所は、 指を埋めれば、容易く飲み込むだろう。 自分で、入り口を捏ねて、肉壁を掻いて、 それでも届かなかった奥を刺激して欲しいと、 あの時、いない兄貴を呼んだ自分の声を思い出して 羞恥芯に、目元や、頬を染めながら、] (+11) 2021/12/07(Tue) 20:20:36 |
【墓】 木峰 海斗[ 淫乱だ、なんだと、 いつかのように、揶揄われても構いやしない。 そう思う反面、それでも恥ずかしさはまだあって、 言った言葉の恥ずかしさを誤魔化すように。 俺に選択肢なんて、与えている余裕なんて無い程 もっと夢中になれよ、というように、 逃げた腰を負って、足を延ばせば、 待ち望んで仕方がない兄貴のものを、 足先で、撫で上げて、器用に指で先端を刺激すれば、 さて、 やさしい お兄ちゃんの顔を保っていられたか**] (+13) 2021/12/07(Tue) 20:20:40 |
【墓】 木峰 夏生[ 脳髄まで侵す悪魔の囁きは、小鳥の羽ばたきのように 小さな声だったけれど、 一語一語漏らさずに着実に鼓膜を擽り、 小指の爪ほどは残っていたはずの理性や常識が 犯されていく。 甘い、極上の、 毒。 一滴残さず飲み干して、食らい尽くしてやれば 毒がまわってぶっ飛んで気が狂ってくれやしないか。 そうすればいつか、 お前のことだけを考えていられる日が、─── ] (+14) 2021/12/08(Wed) 8:46:45 |
【墓】 木峰 夏生[ ふ、とこれ以上ないほど幸せな笑みを口元に寄せた。 ] ……最高。 [ 天使の誘いに、 返す言葉は悪魔の蠱惑。 余裕なんて、初めから。 冷静?馬鹿言うなよ、 お前につけられた赤を目にした時から。 気づかないフリしていただけで、 嗚呼認めてしまう。 頭のネジがぶっ飛んで、 ]ずっと嫉妬で焼き切れそうだった どす黒く醜い自分を。 (+15) 2021/12/08(Wed) 8:47:47 |
【墓】 木峰 夏生[ 来いよ、と声が聞こえて、ふつりと 理性の糸が切れた。 後孔に添えた指がほとんど抵抗無く 飲み込まれていく様もそれに拍車をかける。 幾度となく体を重ね、あのホテルの一夜からは 随分柔らかくなったそこでも、所詮は排泄孔。 普段からこんなに柔らかくは、ない。 準備、してなきゃね。 ほとんど引きちぎるような手つきで衣類を脱ぎ捨てた。 両親と暮らす自宅で、弟の部屋で、 いい歳の男二人、まだ早い時間から裸体を晒して、 その卑猥さに震えるほどの興奮に襲われた。 ] (+16) 2021/12/08(Wed) 8:49:09 |
【墓】 木峰 夏生[ 慎重ではあるけれど多少荒っぽい手つきで、 ぐぐと指を一本、ねじ込んだ。 ぐじゅ、と粘性の音がする。 指に纏いつくのは、男なら自然に湧き上がるはずのない 潤滑液の滑らかさ。 意地悪な笑みが止まらない。 ] ─── 準備してたの? ひとりで。 [ 耳元に唇を寄せて、囁いて。 ああ、前は、口の中で出されたものを飲み込んだら 歯磨きしないとキスはしないとか言われたんだっけな。 今はそんなこと、構っている余裕はないけど。 ] (+17) 2021/12/08(Wed) 8:50:22 |
【墓】 木峰 夏生[ 雄臭さの残る口内で、耳を食む。 舌を耳の穴に突っ込んでわざとじゅるりと音を立てて 耳殻の軟骨や皮膚をねろりと舐めて。 ] 風呂場で? ローション埋めて? 誰のこと考えてこんなとこ解してたんだよ、 俺のかわいい淫乱な弟くんは。 [指を一本増やして、ぐちゃりと音を聞かせるように 出し入れを繰り返した。 腹側の痼を見つけるのも、もう場所を指が覚えてるから 簡単で。 そこを執拗に指で刺激すれば、 詰めた息は声に変わったかな。 耳に這わせていた唇を下げて、胸の突起を食んで、 軽く歯を立てて、 空いた手は海斗屹立の根元をぎゅ、と握って追い立てた。] (+18) 2021/12/08(Wed) 8:52:21 |
【墓】 木峰 夏生[ 一方的に攻めさせてはもらえないのか、 足癖の悪い天使は、俺の熱を的確に捉える。 先端を抉られれば噛み締めた唇から声が漏れた。] ─── ッ、 ぅ…… [ 眉間にきつく皺を寄せて、快感に押し寄せる 吐精感をどうにか宥める。 ふー、と大きな息を吐いて、後孔に沈めていた指を 引き抜いた。 同時に手早く避妊具に手を伸ばして、 袋に歯を立てて開封し着けようか。 ] (+19) 2021/12/08(Wed) 8:53:46 |
【墓】 木峰 夏生はやく [ 急き強請る声に、言われずともと滾る熱を ひたりと押し当てた。 それだけで先端が飲み込まれ、どく、と脈打つ。] ……、欲しいって、言えよ。 [ ぬるぬると暖かい粘膜に包まれて、 快感に背を毳立たせながら、 それでも奥歯を噛み締めてゆっくり、ゆっくりと 腰を進めていく。 一気に奥まで穿ってしまいたい。 そんな欲望を全力で抑えるためには、 かっこいい兄貴の顔は出来なかっただろうな。 だけど焦ったい、と叱られても、 額に浮かぶ汗に顔を顰めながら、 はじめての体を開くようにゆっくり、挿れていこう。 ] (+20) 2021/12/08(Wed) 8:55:28 |
【墓】 木峰 夏生どうして欲しいか、言えよ。 ……、─── 無防備に、キスマークなんか つけられてんじゃねぇぞクソが。 [ とうとう吐き出してしまった感情に、 ギラリと狂気を光らせて嗤う。 にいちゃん、とあどけなく笑う海斗が 閉じた瞼の裏に浮かんで。 軽蔑されるかもな、独占欲丸出しの かっこ悪い兄貴の姿は。 けれどもう、止められなくて。 ] (+21) 2021/12/08(Wed) 8:57:12 |
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