天のお告げ(村建て人)は、メモを貼った。 2022/03/14(Mon) 22:44:46 |
【人】 大蜘蛛 カガリビ―隠り世/参道階段― 「参りゃんせ 参りゃんせ」 一人の男性が、本殿への階段を登っていく。 手には提灯、後ろには無数の青白く光る火の玉を伴いながら。 「これは黄泉への細道じゃ 日乃輪様への細道じゃ」 男性の咥えた煙草から立ち昇る煙が、歩くに合わせて左右に揺れる。 「しゃんと ついてきなしゃんせ 灯りが無ければ 参れぬぞ」 そのまま、本殿を抜け、奥の院へと踏み入る。 行き場のない魂達を、黄泉へと連れて行く為に。 (2) 2022/03/15(Tue) 7:28:09 |
【人】 大蜘蛛 カガリビ「蜘蛛」は、古くから霊的な 力を持つ生き物として描かれる。 中でも、白い蜘蛛は神の使いであると見られる事が多く、糸をひく姿から、天と地を結び、迷える魂を導くものとして、重要な役割を担っているとされている。 一方で、相手を貶め、誘惑し、自らの物とする。 死と凶兆を運ぶものとしても知られている。 では、自分はどうだろう。 日乃輪様の神使として、役目を果たす事を望んでいる。 けれど、「雛」を求める欲求を抑えてはいない。 今宵の「雛」にとって、自分は道行きを守る神か、獲物を狩る捕食者か。 果たして、どう写るのだろうか。 (3) 2022/03/15(Tue) 7:30:12 |
大蜘蛛 カガリビは、メモを貼った。 (a1) 2022/03/15(Tue) 7:37:31 |
【人】 助勤 サクヤ―現世/授与所― 日乃輪神社には噂がある。 実しやかに囁かれる噂だ。 「千円のお納めで御座います。」 鈴の音。この世ならざる場所。 見目麗しい男女に囲まれた酒池肉林。 そんな噂があるからか。 それとも髪飾りがこうだからか。 助勤、つまりバイトの巫女である私たちの髪にも鈴が飾られている。 その鈴が、派手に鳴る事はそうないけれど。 「ようこそ御参拝下さいました。」 求められるお守りを渡して。 お金を間違える事なく受け取って。 笑顔でお見送りする。 他の子の髪にも飾られている鈴を見て。 まさかね――なんて思うのだ。** (4) 2022/03/15(Tue) 7:50:36 |
助勤 サクヤは、メモを貼った。 (a2) 2022/03/15(Tue) 7:52:41 |
【人】 白い大蜘蛛 カガリビ ―現世/授与所― 悪いのだけど、一つ頼まれてくれないかい? [接客をこなす助勤の巫女>>4へと声を掛ける。 片手に提灯、もう片方は見知らぬ小さな子どもと繋がれている。] また、迷子みたいでね。 僕はまだ巡回の途中だから、君が社務所までこの子を案内してくれると助かるのだけど。 [これもまた、自分の仕事。 現世、隠り世を問わず、道に迷った者を案内する。 幸い、彼女の事は毎年の祭りの中で何度か見掛けていたので、他の巫女より慣れているであろうと、こうして声をかけたのだ。 彼女も、もしかしたら自分が毎年迷子を探して歩く事を知っているかもしれない。 そうであれば、より話は早いのだが、さてどうだろう。**] (5) 2022/03/15(Tue) 9:52:09 |
白い大蜘蛛 カガリビは、メモを貼った。 (a3) 2022/03/15(Tue) 9:54:50 |
白い大蜘蛛 カガリビは、メモを貼った。 (a4) 2022/03/15(Tue) 11:29:29 |
【人】 白い大蜘蛛 カガリビ[かつて、小さな女の子の手を取った事がある。 その時も、片手に提灯を掲げて、白い服を纏って、今と何も変わらない姿。 変わっていったのは、少女の方なのだろう。 だからこそ、かつての少女と、目の前の彼女が結びつかなかった。 もし、再び手を取ることがあれば、その時はきっとーーー。] (7) 2022/03/15(Tue) 14:27:55 |
【人】 白い大蜘蛛 カガリビ ―現世/授与所― ありがとう、助かるよ。 それじゃあ、いつもどおりに。 [彼女の言葉に含まれた意味には気付かず、迷子を彼女に任せた。彼女であれば、こちらも安心できる。] それより、君は祭りに参加しないのか? 必要なら、僕の方から神社に言付けておくけれど。 [ユヅルさんか、使いの誰かにでも伝えておけば、彼女一人ぐらいの穴なら直ぐに埋まるだろう。 彼女が普段よくやってくれているのは知っているし、どうせなら祭りを楽しんでくれればいいと、軽い気持ちで投げ掛けた。**] (8) 2022/03/15(Tue) 14:28:34 |
【人】 助勤 サクヤ祭りの最中、親の手を離してしまって。 聳え立つ大きな背中たちに戸惑って怯えた。 どちらに行けば良いか分からず立ち竦み。 べそ、と涙に濡れたとき差し出された手。 片側にはゆらり、提灯が下がってて。 そんな時を思い出す。 社務所で飲んだ甘酒は温かく。 いつしかその手が誰のものだったのかも忘れて。 さくや。 そう名前は伝えたけれど。 遠い昔の記憶はもう朧。 今ではこうして自分もまた迷子の手を取る側に。 (9) 2022/03/15(Tue) 15:42:00 |
【人】 助勤 サクヤ―現世/授与所― 「お祭りに…ですか?」 確かにお祭りは楽しいもの。 迷子の手を取り、首を傾げて。 「そうですね、夜にはお祭りに行こうかと思います。 大晦日と違って、夜には仕事も終わりますから。 ご心配ありがとうございます。」 にこり。微笑みを。 軟派とまでは受け取らないけれど。 仕事の合間に行くこともあると思う。 終わってからも多分間に合う。 だから大丈夫。そう、彼に礼を言う。 柔らかで温かな迷子の手。 繋いで、足は社務所へ向かう。 すぐに社務所で手続きは出来て。 迷子を預けると、また表へと。** (10) 2022/03/15(Tue) 15:42:17 |
【人】 白い大蜘蛛 カガリビ「サクヤ」、と名乗ったあの少女。 あの時の少女の名を、まだ覚えている。 幸い、物覚えは良い方だ。 けれど、その名前が目の前の彼女と結びつくことは無い。 自分は所詮、隠り世の存在。 現世に生きる彼女とは、文字通り住む世界が違う。 ――「無遠慮に現世で正体を明かすことはできない。」 ゆえに、深く踏み込まず、名前を問いただすこともしない。 彼女の名前を聞く機会があったとしても、上手くはぐらかしてきた、はずだ。 何より、今の彼女とかつての少女とは、一つ違う点がある。 今の彼女は、隠り世で「雛」として過ごすに足るまで成長している、という事だ。 庇護対象だったかつてとは違う。 ――もし、彼女が隠り世へと招かれる事があれば、存分に愛でるに値する「雛」になるだろう。 その時に、互いの素性は邪魔になる。 自分とて、雛を愛でる機会があるならば、心置きなく可愛がりたい。 だからこそ、こうして付かず離れずの距離を保っているのだから。 (11) 2022/03/15(Tue) 19:51:07 |
【人】 白い大蜘蛛 カガリビ―現世/授与所― そうか。 いや、なに、楽しんでくれるならそれでいい。 せっかくの祭り事を、こうして授与所で眺めてるだけなんて気の毒だ。 そういうのは、僕みたいな年上に任せておけばいい。 [元々、ただのお節介な親切心。 彼女が良いというのなら、それ以上踏み込むことはしなかった。 社務所に向かう彼女の背を見送って、また巡回ルートへと戻っていく。 まだ、そこかしこに道に迷った子供やら、日乃輪様への道を見失った魂やらはいるのだから。 提灯を振りながら、彼らを回収して歩く。] 参りゃんせ 参りゃんせ――… [鼻唄交じりの声を響かせながら、木々の影へと消えていった。*] (12) 2022/03/15(Tue) 19:51:27 |
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