【人】 君ぞ来まさぬ 百千鳥「うわっすごい声……ここまで聞こえて来るって相当だよ?」 森の方から響いた声に、 片手でひさしを作って森の方を見て。 それから聞こえてきた幾つかの声に振り返った。 「みんな、モモチの事覚えてる?モモチは──」 (7) 2021/08/09(Mon) 21:29:21 |
【人】 君ぞ来まさぬ 百千鳥「あーーーーー!!!!」 思わず指を差して大声を上げた。 端正な顔立ち、田舎の風景には少々鮮やかすぎる色彩。 何よりその捉えどころのない物言い! 10年も会っていないからって、見間違えるわけがない! 「 せーーいーーわーーーー!!!!!!! 」 (8) 2021/08/09(Mon) 21:29:53 |
百千鳥は、清和にずんずんと歩み寄った。指を差して大声を上げながら! (a4) 2021/08/09(Mon) 21:30:38 |
【人】 インスピレーション 竹村茜「うわ声でか……あれ、モモ?」 離れた所まで聞こえてくる声にも目を瞬かせて、そちらの方を見る。 随分大きくなったけれど、あの頃の面影が残っていて――― 「懐かしいな、年下だからって連れまわしてたっけ……」 (9) 2021/08/09(Mon) 21:33:49 |
【人】 四角形の記憶 卯波「あはは、モモちゃんもエネルギッシュで何より」 辺りの人たちに、 『お写真大丈夫ですか?勝手に撮ってるんで』 などと許可を取りつつ。 「そういえば、慈姑婆ちゃん今日は見てませんね。 もしかしたら畑のほうに行ってるのかも」 髪を染めたり、脱色したりなんなりした人たちのことは記憶と一致しないのか、誰か分からない様子で。 (10) 2021/08/09(Mon) 21:35:25 |
【人】 国家の犬の卵 編笠「皆変わってねえって発言、早速前言撤回していいかい。 例外が服着てるようなのが来ちまった……」 添木が来たので眉根を寄せた。 「……さっき、村の人間が見かけたって ちょっとした噂になってたんで知ってたけど、 実際に見かけて心臓飛び出しかけたぜ添木の旦那」 そこまで徹底しないと警官って務まらないのかい。 もしそうだったら怖いな。 (11) 2021/08/09(Mon) 21:36:13 |
【人】 花守「おばちゃーん、大祓おばちゃんいるー? アイス欲しいんだけどー!」 戸締まりされた駄菓子屋の扉をバシバシ叩けば如何にもなお婆ちゃんが顔を出して。 「おばちゃんおはよ、久しぶりって?昨日ラムネ買ったときにおんなじ事言ったよ。 爆発するやつで大変だったんだからね、半分もこぼれちゃったし。 まあいいや、コレとソレ頂戴」 (12) 2021/08/09(Mon) 21:37:15 |
【人】 夕凪おにぎりを配りながら皆に笑顔を向けた。 夕凪たちには近しい年代が少なかった。 代わりにお兄さんとお姉さんが多い。 同じようにそして大切な弟や妹のような子達は――果たして覚えてくれているだろうか。 「わあ! みんな大きくなってる〜。 何人かは連絡をしていましたが……画面越しじゃないとこんなにも変わって見えるんですね」 目を輝かせながら駆け寄ってきた彼女は今日は一人だ。 (14) 2021/08/09(Mon) 21:42:15 |
【人】 青嵐「子供の頃に出来なかった夢の駄菓子大人買い!!やっぱサイコー!!子供の頃の俺、見てるかー!!夢叶ったぞ〜!」 きなこ棒を頬張りながら片手には酢いかのPOT容器を抱えている。 「やっべきなこ棒うめぇ箱で買えばよかった。」 (15) 2021/08/09(Mon) 21:42:33 |
【人】 清和「はははっ!そうだよな、編笠。 あんな風だった添木がこうなってたら、当然そうなる」 添木の変わりように眉間に皺を寄せる編笠を見て、楽しそうに笑った。 「流石に警察官なのに金髪のままってのは難しいもんなんだな、これが」 うんうん、と頷いて。 (16) 2021/08/09(Mon) 21:44:54 |
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