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【人】 木峰 夏生[ 絡んでいる最中に、見覚えのないキスマークを 恋人(で良いよね?ね?)に指摘されて 少しも焦らない人間はそんなにいないと思うけれど 俺?俺は───そうね、そんなことも以前はちょいちょい 肌に咲いた赤を指で示しても海斗は それがなんのことなのか、わからないようだった。 困った顔の俺と、困惑の色を瞳に纏わせる海斗。 スマホで確認しても、その表情は変わらなくて。 バレた!?みたいな焦りは見えなかったから 少しホッとする。 わからない、をそのまま受け止めて信用して、 安心して。 まぁ、お人好しの馬鹿なの、俺は。 ] (1) 2021/12/04(Sat) 7:46:25 |
【人】 木峰 夏生[ とは言え、覚えはないと言う言葉が 真実だとすれば、知らないうちに キスマークをつけられた、というとんでもない事実が ここにあるわけで。 ] 覚えてないって、お前の周りでは 気づかれないようにキスマークつける遊びでも 流行ってんの? [ 眉尻を下げて、へらりと笑った。 手を伸ばして、海斗の髪をくしゃ、と撫でて 戯けた顔で言う。 ] (2) 2021/12/04(Sat) 7:47:28 |
【人】 木峰 夏生男か、女か。それが問題だ。 犯人、判明したら、家に連れてこいよ。 [ 本気とも冗談ともつかない口振りで。 ゆるやかに弧を描いた唇を海斗の唇に 軽く落として、風呂へ向かおうか。 ] (3) 2021/12/04(Sat) 7:48:21 |
【墓】 木峰 夏生[ なんとなく湯を浴びる気分にはなれなくて、 シャワーで水を流していた。 火照った身体を冷たい水が伝い、熱を奪っていく。 閉じた瞼の裏に鮮やかに燈るのは、 赤 。遊びじゃないとしたら 海斗のことを想っている人が 近くに居るということなのだろうか。 ] ─────………… 女なら、覚悟決めるけど、 男なら、譲らない、ということでいっかな。 [ 最終的な結論は、本日のところはそう纏まった。 水音に不埒な思考を混ぜ込んで、一人で笑った。 ] (+0) 2021/12/04(Sat) 7:50:47 |
【秘】 木峰 夏生 → 木峰 海斗海斗の幸せを誰よりも 望みながら、 譲れない、誰にも渡したくないと駄々を捏ねる。 自分はやっぱり本当にどうかしている。 でも、好きだったから。ずっと、ずっと。 お前が生まれた時からずっと、 俺はお前のものだったんだ、そうだろ? (-0) 2021/12/04(Sat) 7:54:15 |
【墓】 木峰 夏生[ 風呂で諸々の準備をしたせいで (別に言わなくてもいいかもだけど 件の処置はさすがに湯をつかいました) 完全に冷えた身体をタオルでざっと拭拭いて。 単純だと苦笑いしてしまうけれど すっかり頭も落ち着いていた。 綺麗に洗濯されたTシャツと黒のスエットを 手早く身につければ海斗の部屋へ向かう足取りは 調子の良いことに軽いものだった。 ] (+1) 2021/12/04(Sat) 7:56:09 |
【墓】 木峰 夏生[ 部屋の扉をノックすれば、招き入れてくれただろうか。 いつもと変わらない笑みを浮かべて、 お・待・た・せ♡ と可愛く(自分比)言って手を伸ばしたら 海斗の頬に触れられたかな。 氷みたいに冷たくなっていた自覚はあるので 怒られてしまうかもしれないけれど。 ]* (+2) 2021/12/04(Sat) 7:58:45 |
【人】 木峰 海斗[ 恋人と、公には言えないけれど。 そういっても別に ―― 口には絶対出さないが、 それで、恋人の首に、自分がつけたわけでもない キースマークを見つけて、 怒るでも、悲しむでも、嫉妬するでもないのは、 以前の自分の行動を思って強く言えないのか、 それとも、こんな時も、弟に甘いのか。 もしくは、底抜けのお人好しの―― バカか、 それでも、兄貴に怒られたことなんて、 記憶にない俺は、そっち方が怖かったから、 俺の『分からない』を信じてくれたことに、 ほっとして、同時に じくり、と罪悪感に胸を痛めた。] (4) 2021/12/04(Sat) 12:10:00 |
【人】 木峰 海斗んな、キモいこと、 するような奴らじゃねーと思うけど、 [ 周囲で、いつも馬鹿みたいに、 げらげら笑っている友人たちを思う浮かべる。 大体、彼女がいるし、 いない奴は、女が、どうのとか言っている奴ら。 だけど、首筋の赤は、確かに存在している。 だから、否定を口にしながら、 眉を下げ、笑う顔から視線を逸らせば、 自信無さげに言葉尻を濁した。] (5) 2021/12/04(Sat) 12:10:03 |
【人】 木峰 海斗…… 分かったよ、 [ 本気なのか、冗談なのか。 それを汲み取れる程、俺の心境も余裕がない。 家に連れてこいという言葉には、 素直に頷き返して、微かに触れるだけの口づけに 眉を下げながら、受け入れれば] (6) 2021/12/04(Sat) 12:10:05 |
【墓】 木峰 海斗[ 自室の戻って、ベッドの布団を捲れば、 一応、大きめのバスタオルを布団の上に敷いておく。 自分もベッドの上に座れば、 思考を巡らせていた。 いつ、つけられたのか。 一つ、思い出して、心当たりがあるなら、 部室であったこと。夢かと思っていたけれど。 あれが、誰かによるものなのかもしれない。 部員の誰か? だが、こんなことをするような人物 思い浮かばずに、首を傾げるだけだった。 あとは、一人だけ 妙に、前にキスマークのことを 割としつこく聞いてきた友人がいたことを、 思い出したけれど、思い当るとしたらそれくらい。 もう、考えても答えは出そうになくて。] (+3) 2021/12/04(Sat) 12:10:13 |
【墓】 木峰 海斗あーーー、 くそッ、 アイツだったら、絶対許さねー [ 次会った時でも、それとなく聞くと決めて、 イライラと、頭を掻けば、ぼすっと音を立てて、 そのまま背中をベッドに預けた。 見慣れた天井を見上げて、深く溜息を吐く。] (+4) 2021/12/04(Sat) 12:10:14 |
【秘】 木峰 海斗 → 木峰 夏生[ 夏生の反応からして、 怒っている感じは、なかった。 だが、困ったような顔の意味は、掴みかねて。 これが原因で、 折角、縮まった距離が開いてしまったら 嫌われてしまったら、どうしようという不安。 手放してやる良い切っ掛けだなんて、 そんな考えは微塵も浮かんでこなくて。 ただ、重なった想いが、ずれてしまうことの方が ずっとずっと、怖くて――…] (-2) 2021/12/04(Sat) 12:10:17 |
【秘】 木峰 海斗 → 木峰 夏生………… 手放したくねー [ 好きで、好きで、堪らなくて。 駄々を捏ねる子どものように、欲してしまう。 そう、ずっと昔から。 俺の心は、兄貴に執着して、固執して、 掴んで放しはしない。そう。 兄貴は、 俺のもの なのだから、と――] (-3) 2021/12/04(Sat) 12:10:19 |
【墓】 木峰 海斗[ 聞こえたノック音に、飛んでいた意識が覚醒する。 身体を起こして、とんとん、と軽い足音を立てて、 珍しく扉を開けて、出迎えたのは、 多分、さっきのことを気にしているせい。 開いた先で、いつも通りの笑顔が待っていれば、 思わず、吹き出すように笑って] ははっ、って、…… ッ、!! [ 頬に触れた指先の冷たさに、びくりと肩を震わせた。 まだ、熱い季節だから、空調が聞いている部屋でも この冷たさは、心地よいもだけど、 いきなり触れられれば、さすがに驚く。] (+5) 2021/12/04(Sat) 12:10:21 |
【墓】 木峰 海斗んだよ、頭冷やさないといけないくらい 実は、怒ってんのかよ? [ 頬に触れる手に、手を重ねて、 その手に頬を摺り寄せるように、首を傾いで、 笑う瞳を覗き込めば、俺も、いつもの笑みを浮かべて、 そのまま背に腕を回す。] (+6) 2021/12/04(Sat) 12:10:23 |
【墓】 木峰 海斗もう、こんなことさせねーから [ 相手が、女だろうと、男だろうと、 俺は、この腕の中にいることを願う。 それが、俺の 幸せ だから――恥ずかしい、けど。 今は、それを忘れて、甘えるように抱きしめた。*] (+7) 2021/12/04(Sat) 12:10:25 |
【秘】 木峰 夏生 → 木峰 海斗[ ぼそりと謝罪の言葉が鼓膜を揺らす。 ほんの少し眉を上げて、穏やかな口調で。 ] お前が謝ることじゃねーだろ。 心当たりがないなら、尚更。 [そう、返した。 ] (-4) 2021/12/04(Sat) 17:45:16 |
【秘】 木峰 夏生 → 木峰 海斗[ 実際に、別のやつとそういうことをしたのだと 彼の口から聞いていたら。 もしそうだとしても、きっと声を荒げて 怒ったりはしなかっただろう。 優しさじゃない。 臆病なだけ。 真実を知って、夢が覚めて、 腕の中の温もりが消えてしまうことが、 なによりも恐ろしいだけ。 (-5) 2021/12/04(Sat) 17:46:49 |
【墓】 木峰 夏生[ ノックをすれば扉が中から開いた。 珍しいこともあるもんだ、と目を丸くしつつ、 やっぱり気にしているのだろうと緩やかに笑む。 ふざけた挨拶にも濁りのない笑顔が返ってきて、 伸ばした指先は避けられなかった。 ] 怒ってねぇって。 滝に打たれんのと似たようなもんだ。 [ 煩悩は捨てられてないけど、と付け足して笑う。 海斗の頬は熱を帯びて、あたたかい。 じんわりと氷を溶かすような温もりが 掌の皮膚を通じて心まで伝わる。 そこに、さらに手が重ねられ、今度は心臓が弾む。 すり、と擦り寄せられる頬が艶やかで、柔らかで。 ] ……あったかいな。 [ 思わず呟いた。 ] (+8) 2021/12/04(Sat) 17:50:17 |
【墓】 木峰 夏生[ 片方の手が背中に回れば、抱きしめられる。 素直に抱きしめられたなんて、 久しぶりな気がするけど、どうだったかな。 ] ─── ごめん。 [ 腕の中から聞こえた声に微かに頷いて、 こちらからも抱きしめ返した。 確かな幸せを噛み締めながら、 唇が紡いだのは、なんでか謝罪の言葉だった。 ] (+9) 2021/12/04(Sat) 17:51:16 |
【墓】 木峰 夏生[ 綺麗に整えられてご丁寧にタオルが敷かれた ベッドまで数歩。 さっきのやり直しとばかりによいしょと 背中を抱える腕の力を増して抱き上げて、 今度は硬いシンクじゃない、 柔らかなベッドへそっと下ろそう。 タオルが擦れて、空気が揺れて、 海斗の匂いが濃く、鼻腔を満たす。 俺はベッドの下に膝立ちで。 見上げれば知らない誰かが咲かせた花が良く見える。 目を眇めてにやと笑いながら、 その赤のすぐ隣に唇を這わせた。 あからさまな挑戦状のお返事を、丁寧に、 そして拒まれないうちに素早く、ひとつ。 ぢゅ、と音を立てて、 より鮮やかな新しい 赤 を並べたくて。 ] (+10) 2021/12/04(Sat) 17:54:12 |
【墓】 木峰 夏生……ちなみにちょっと聞きたいんだけど、 もし俺がキスマークつけて帰ってきたら、 海斗どうする? [ 今までにもしかしたらそんなことが あったかもしれないけれど お互いの気持ちが通じてからはもちろん無いから。 ちょっと意地悪なそんな質問を、 じいと見上げて目は晒さずに聞いてみよう。 悪戯な光で瞳をゆらゆら揺らめかせながら、 今日の気まぐれな彪の望む夜のことも ちゃんと読み取れればいいなと思って。 ]** (+11) 2021/12/04(Sat) 17:55:23 |
【墓】 木峰 海斗あっそ、なら良いけどよ [ 怒ってない、と聞けば それを信じよう。 微睡むように頬を寄せて、 冷たい手のひらに、熱を奪われているのに、 逆に、鼓動は早く、身体は熱くなっていく。 零れた呟きに、口の端を緩く上げて] それこそ、兄貴が謝ることじゃねーだろ [ くすり、と吐息だけの笑みを漏らした。] (+12) 2021/12/04(Sat) 18:45:44 |
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