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【妖】 三年 堀江豊久「なんで、怖いわけないやん」 平気ではない。 平気ではないけれど、言動のおかしさをそう見られているとしたら本意でなかった。 自分が恐れているのはあなたじゃない。それを示すために腕を伸ばし、柔らかく手を取る。 それから、『大丈夫』を言って聞かせようと、座ったままあなたを見上げてみて。 いつもどおりの筈の貌からつい先程の色香が滲んでいるように思えて、ふと意識が奪われた。 「…………」 「あ、うん、まあ、せやから……一緒に寝よか」 普段ならその選択に大した躊躇もなかっただろう。 不用意に近付くことに不安はあったが、よそよそしさで傷つけてしまうことはしたくない。 そう言い訳を作った。 ($0) 2021/08/16(Mon) 9:18:41 |
(n0) 2021/08/16(Mon) 9:37:35 |
【妖】 三年 井上清春期待したものをそのままのかたちで手に入れたのに、 それだけで満足できなくて新たな欲求が生まれる。 「ほんと?」 わかりきったことを確認する。 こんなときにあなたはつまらない嘘をつかない。 傍にいていいことも一緒に寝ていいのも本当のことだ。 手のつながりはそのままに隣へ腰かける。 「とよひ、さっき、こわがってた」 ぼやけた蜂蜜があなたを捕まえる。 傷つけたくないとか、 さわってほしいとか、さわりたいとか、 頭の中はぐちゃぐちゃだ。 この問いかけの目的が心配だけなのな、 もしくは触る赦しがほしいのか 自分でもわからない。「おれの聞いちゃいけないはなし?」 甘えるみたいに小首をかしげて質問した。 ($1) 2021/08/16(Mon) 10:18:53 |
【徒】 勢喜光樹「それで。いいんだ。あっさりしてるね…」 都合がいいけど。とは言わなかった。 本当にそうだけど、万が一にも、彼の機嫌を損ねたくない。 この機会を逃したくないから。 「うん。元々二人ずつで泊ろうか、みたいな話してたし……。俺と黒沢が同じ部屋に泊る、って伝えればいいでしょ。 ……なんかお腹空いたな。ご飯たべいこーよ」 (.0) 2021/08/16(Mon) 11:58:34 |
【妖】 三年 堀江豊久「うん、ほんまに」 嘘はついていない。 そして、それが卑しい正当化だと自覚している。 「怖ないよ」 「キヨくんのことは」 すぐそばに在るあなたが、必死に隠している異様な熱を引きずり出す。 握った手がいとおしくて、もっと触れたくて、心のうちに立ち入りたくて、 「ちゃうねん、自分が、」 「自分がこわい」 「キヨくんが優しいからって」 「もっとひどいことしてまいそうで」 訥々と白状した言葉はひどく散らかっていた。 「……や……その」 口元を押さえて目を逸らす。 「ごめん、変なこと言うて」 ($2) 2021/08/16(Mon) 12:28:57 |
【妖】 三年 井上清春「うれしい」 熟れきった果実がぽとりと落ちた。 赦されたと思った。 握られた手を持ち上げて頬にあててもいいと。 「こわくないのも、あまえられるのも、」 「どっちも」 歓喜と熱が吹き出してもうずっとおかしくて 狂った唇は裏のない感じたままを紡ぐ。 欲しがるだけ甘やかしたい。 「ひどいこと」は甘えられたと同義だ。 目がよそを向いてるのがさみしくなった。 とろけた瞳で追いかけて覗きこむ。 赦されたから。 「俺はとよひにさわれると落ちついて、 そわそわするから、もっとさわられたい」 「でも、」 「とよひは俺とでほんとにいい?」 「俺は俺がいちばんしたいことしてる」 「とよひもおなじ?」 あなたのいちばん、おしえて。 ($3) 2021/08/16(Mon) 13:04:09 |
【徒】 一年 黒沢誉別に興味が全くない聖人ではないし。 一人部屋でもなくて兄も妹もよくくっついてくるから、 できるだけその手の方向に考えを持っていかないように 抑えておく習性があるくらいだった。 「なんかゴネるとこありました?」 今だって表にはあまり出ない。 「そうすね。 学年別になるか消去法でこうなるかって感じだったし…… ……まあ大丈夫か」 一人明確に機嫌の悪かった先輩を思い返して、 ちょっと申し訳なくはなったが。 「飯すか。何食おうかな……」 メニューがわかりやすいやつならいいな、と思いながら 移動するならついていく。 (.1) 2021/08/16(Mon) 13:04:34 |
【徒】 勢喜光樹「別に。俺以外に誘われたら断って。俺は受け入れて」 わがままだ。 「あの人たちなら、俺がまあワガママ言えば、許してくれるでしょう……。」 なんていいながら、ワガママを通す気満々の男。 ぼちぼち歩きながら、これまた人気の無い食堂につく。 券売機で何か頼めるらしい。 「………こういうところさ。逆にラーメンとか食べたくならん?」 淀みなく押されるラーメンのボタン。 変わり種のメニューも沢山ある。 (.2) 2021/08/16(Mon) 13:32:42 |
【妖】 三年 堀江豊久甘い甘い許容の言葉を聞く。 とろりと弛緩した表情を見る。 掌に当たる頬の体温を感じる。 そのどれもが堪らなく切なくて、熱を持て余している深奥がもっと強い知覚を求める。 「なんで」 ぽつりとつぶやいた。 「なんでそんなに」 ▼ ($4) 2021/08/16(Mon) 15:48:47 |
【神】 一年 市川夢助「さあ」 きょろ〜とするけど居ないと思う 「もう宿泊所の方行っちゃったんじゃないですか〜? あ、あっちに超絶スタミナカツカレーのお店とかありましたよ。ちーちゃん先輩お腹空いてません?」 (G1) 2021/08/16(Mon) 15:58:54 |
【徒】 一年 黒沢誉「いや……そもそもねえっしょ。俺に声かけるようなの」 大多数からは対象外と認識している。 言われなくてもたぶんそうなる。 「何かと甘いすからね、先輩ら……」 自分もだいぶ甘い。棚に上げている。 「あー。無難なもん選びがちっつか…… どこで食ってもハズレなさそうな……?」 選んだのはたぬきそば。 揚げ玉をのせたそばを想定して押したが、 関西圏だと別のものが出てくるとされています。 どこでも座れそうな食堂で、 向かいなり隣なりに陣取って食べ始める。 (.3) 2021/08/16(Mon) 16:01:22 |
【妖】 三年 堀江豊久腰を上げる。 ぎし、とスプリングが軋み、深く沈み込んだ。 あなたの両脚を挟むよう、ベッドの縁へ膝立ちになって向かい合う。 「俺のしたいこと」 空いている片手を、あなたの首筋にかける。 髪をはらって指を絡め、親指で顎の下をさする。 シーリングライトのつくる影の下であなたを見つめる視線は淀んでいた。 「知りたい」 「中身まで土足で踏み込んで」 「心も体も好き勝手さわって」 「キヨくんが隠したいと思っても、泣いても喚いても無理やりこじ開けて」 いちばん許容され得ないところを選んでぶつけた。 薄暗い気持ちがあるのは嘘じゃない。 けれども、あなたのことが好きだから、傷ついてほしくなどないから、実際は絶対にしたくないことだった。 「そういう、ことやねん」 「ひどいやろ」 「こんな」 つとめて起伏のないように。 そう思って発した声は、少し震えていた。 ($5) 2021/08/16(Mon) 16:03:18 |
【徒】 勢喜光樹「は?」 券売機からチケットを取りながら、怒気を滲ませた。 その後で、少し沈黙して、 「俺、めんどい彼女タイプだから。超妬くから。一人でも声かけられたら妬きます」 謎敬語。 そして二人で席を探す。 「ああ、揚げ玉のったやつ……」 関東出身なのでそう認識したが、 どちらが出たんだろう。 関西風かもしれない。 向かい合わせに座ったのは勢喜が席取りをそうしたからだ。 コップの水が置かれている。 「明日どうしようね」 一応、ここに宿泊して翌日のスケジュール。 曖昧にしか聞いていないなと思い出して、 3年生にスマホで連絡しているようだ。 (.4) 2021/08/16(Mon) 16:41:22 |
【神】 勢喜光樹人の気配が無な方の食堂でラーメンを食べている。 黒沢の前の席だ。 並みいる観光地メニューを完全に無視。 「これこれ。この醤油味に胡椒かけるのがいいんだな」 ずるずるずるっ。 (G4) 2021/08/16(Mon) 16:42:30 |
【妖】 三年 井上清春視界がぐらりと反転して天井を見た。 遅れて彼が現れて、安心からふにゃりと笑った。 夢心地の貌に降り落ちる暴力と懺悔という名の甘露に浸る。 芯の部分に走る苦味も愛おしい。 繋がったままの手をぐいと引っ張り、 スプリングが軋む音ともにあなたが近づく。 「いいよ」 耳元で囁いた返事は淫靡な顔に合わないほど 穏やかなものだった。 これまで負ってきただろう痛みを労るように やさしく触れるだけの手つきで頭を撫でる。 「話してくれてうれしい」 「たくさん傷ついてきたんだ」 その性質を起因として体験した苦しみが、 やさしい彼を怯えさせたのだろうと推測した。 「俺はそれだけで傷つかないよ」 「とよひーはそんなので俺を傷つけれない」 安心を与えたかった。 口にした言葉は強がりじゃない本心からのもので、 現に 悦び はあっても恐怖はかけらと存在しなかった。 ($6) 2021/08/16(Mon) 17:08:01 |
【妖】 三年 井上清春顔が見たくて彼ごとごろりと横に転がる。 「とよひー」 「したいこと、本当にそれだけ?」 どんな表情だったとしても大切にしたいなと気持ちが湧いて、 触れるだけのキスをした。 離れてしまえばすぐにでも繋がりたくなって はしたない考えが頭を塗りつぶしていく。 「おれは」 「体拓いて好きなだけ覗いて侵して」 「嫌じゃない」 「とよひならなにされてもたぶんうれしい」 「いやがってもぜんぶ見て」 どうして許容できるのか尋ねられても明確な答えはない。 想像力の欠如から彼の想定より矮小に捉えている。 ひとりで抱え続けた痛みを分かち合いたいと思った。 でもそれらは本質じゃない。 ($7) 2021/08/16(Mon) 17:08:11 |
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