【人】 電球 フィラメント*電球は鼻歌を歌いながら、廊下を歩いています。 *電球はいつでも上機嫌で居ますから、るんるん気分で館を散歩中です。 *ふと、この館の主の部屋の扉に通りかかり。 *そういえば、今日は姿を見ていないような気がします。 *一日姿を見せずにいるのも、なんだか変な気分ですから。 *寝る前に一言、おやすみなさいを言うために主の部屋の扉をノックします。 *しかし、待てども待てども返事は帰ってきません。 *いつもでしたら、まだ寝るには早い時間のような気もします。 「……主さん?寝ていますか? ……失礼しますね」 *ドアノブを捻ってみれば、なんの抵抗もなく扉は開きます。 *部屋は、どうやら電気などは付いていないようで。 *ああ、眠っているんだなぁと。 *であれば、ひとつ寝顔でも見て退散しようかと、ベッドで眠っているように見える主へと近付きます。 *彼の頭は電球ですから、なるべく小さい明かりにして、部屋の電気は消したまま。 *ベッドの横まで行って、主の寝顔を確認します。 *ああ、よく眠って―――、 (0) 2022/07/17(Sun) 22:43:25 |
【人】 電球 フィラメント「――――――、?」 「ぇ、ゎ、――、」 「 ひ 」「 ア ァア!! ゥワア アァァアア!!??!? *―――そこで見たのは。 *頭から、止め処無く紅を垂れ流す。 * 変わり果てた、 主の姿でした。 *開けっ放しの扉からは、彼の叫び声と。 *突然の出来事に、制御できなくなった電球の明滅が、バチリバチリと光り、消えを不規則に繰り返すのが見えました。 (1) 2022/07/17(Sun) 22:48:58 |
【人】 命灯癒光 リーディエ22時。時計の針がその時刻を告げる頃、キッチンにいたリディは手をつけられていない食事に視線を向ける。 いつもであればこの時間にはここに訪れ、トレイとともに回収されていくはずだが。 後片付けをしながら暫く考え込んで、これが終わるまでに取りに来る様子がなければこちらから持っていく方がいいのかもしれないと考えた。 (2) 2022/07/17(Sun) 22:55:36 |
リーディエは、後片付けを終え、水に濡れた手を布巾で拭う。 (a0) 2022/07/17(Sun) 22:56:11 |
リーディエは、余計なお世話かもしれないと一瞬考えはするも……。 (a1) 2022/07/17(Sun) 22:56:26 |
リーディエは、トレイを手に『お父様』の部屋へと足を進める。 (a2) 2022/07/17(Sun) 22:56:39 |
【人】 命灯癒光 リーディエ「え………………、」 穏やかな屋敷の中、悲鳴を聞くことは殆どない事だろう。 それも、『お父様』の部屋近くから聞こえてくるもので。 あぁ、もしかすると窓からカラスでも飛び込んできたのだろうか。 と和やかな思考を巡らせ、ドクドクと音を早める鼓動とともに息を吐き出す。 少しだけ早足になる。焦るような、怖がるような強ばった表情を浮かべながら。 (3) 2022/07/17(Sun) 22:57:59 |
リーディエは、『お父様』の部屋の前に。 (a4) 2022/07/17(Sun) 22:59:00 |
リーディエは、開けっ放しの扉を覗き込み、明滅を繰り返すフィラメントの姿を認識する。 (a5) 2022/07/17(Sun) 22:59:09 |
【人】 命灯癒光 リーディエ「フィル……、フィル…………? あの、どうし…………ました、か」 トレイを片手に手探りで電気のスイッチを押す。 そして1歩。また1歩と奥に進み。 ガシャンッ!! ……と、手にしていたそれらを床に落とした。 カチリッと歯の音が鳴り、明滅を繰り返すフィラメントの横で口元を押さえる。 悲鳴が、喉の奥から込み上げそうになって……けれどそれは吐き出されることなく呆然と。 ただ呆然と、変わり果てた彼の姿を見つめ。 「どう、して………………………………」 こんなことに。 キュウと鳴る喉に、込み上げる胃液に。 必死で飲み込んで、小さな声で『お父様』の名を呼んだ。 (4) 2022/07/17(Sun) 23:03:58 |
【人】 骨頭 クローディオクローディオは、畑にいた。 野菜の育ち具合を見て、明日にはどの辺が食べごろになるだろうかとか、収穫したらどう料理すべきかとか、また焼くか煮るかしか思いつかないなぁとか。そんなことを考える。 クローディオは外が好きだ。日中はこんな自分でも日が照らしてくれるし、夜は風も月明かりも心地よい。 それでもそろそろ中に入るか、と踵を返して、……悲鳴を聞いた。 「……、?」 みんなで遊んで騒いでいる、にしては突然の悲鳴だった。 じゃあ悪戯か?と思うにはあまりに、ーー何か。不自然な。 屋敷を骨の下から睨みつけるように眺め、やがて窓の一つがおかしいのに気付いた。 光の点滅。フィラメントだ。そしてあの部屋は。 そこまで考えて、漸く、クワを放り出しバケツも蹴り倒して、主人の部屋まで走って行った。 (5) 2022/07/17(Sun) 23:13:35 |
クローディオは、ガシャン、と何かが落ちる音も聞いた。 (a6) 2022/07/17(Sun) 23:15:13 |
【人】 骨頭 クローディオ静かに、だとか、寝てる奴がいたら起こしちゃうとか、そんなことも何も考えずに、足音を響かせながら廊下を駆ける。 いつもなら、廊下は走るなって言われたりするんだけど。 そうして、扉の開いた主人の部屋に飛び込んで。 その途端にピタリと動きを止めた。 骨の頭は視界が悪い。音もややこもって聞こえてしまう。 けれど、一つだけ。骨を被っていても邪魔されないものがある。 それは嗅覚だ。獲物を解体するのに慣れた鼻が捉える、この部屋でするには非現実的な匂い。 「………、な、なに」 声が震えたのが自分でも分かった。 (7) 2022/07/17(Sun) 23:34:50 |
【人】 鳥籠 ワルゴワルゴは掃除をしたり、ノルたちと遊んだり。 そんな風にいつも通りの時間を過ごしていたが 「……?」 いつもの平穏な時間に似つかわしくない、悲鳴の声。 何かあったんだろうか、と思いながらも あとで教えてもらえるだろうかと、呑気にしていた。 だからきっと、誰かが言わなければ 少女はまだ知る由も無い。 (8) 2022/07/17(Sun) 23:38:31 |
【人】 命灯癒光 リーディエ>>6 フィル 「 フィル……………………、 」震える声でフィラメントの名を呼び、一点を見つめていた視線は頭と呼べるであろうその位置に向かう。 「ま、まだ………………生き、て…………」 いませんか。と問いたくても、それは最後まで言葉にならず。 もし、もしも。まだ、微かにでも息があるのなら。 きっとリディの力で治せるはずだ 。けれど、手を伸ばさずにいるのは。 頭のどこかでそれは難しいことだと理解しているから。 駆け込んできたクローディオ(>>7)の声に耳だけを傾け、やはりその場から動けずにいるリディだった。 (9) 2022/07/17(Sun) 23:49:34 |
【人】 ガラクタ モノオキがさごそ。少女は今日も箒を持って掃除をしていた。 あ、と気づいて小石をちりとりへと拾い、そのときに悲鳴を聞いた。 その悲鳴が誰のものかはあまり聞き馴染みがなかった。ここに来て数ヶ月、こんな悲鳴というものをまだ聞いたことがないからだ。 ぱたぱたとそちらへ急ぐ。もしかしたら出番かもしれないからだ。たとえば、虫等を代わりに仕留めてあげるとか。 そうして先にいる先輩たちの後ろまでたどり着いた。慣れない匂いがする。 「ん」 鼻の代わりにバケツを押さえた。 (10) 2022/07/17(Sun) 23:57:08 |
【独】 手探り ノル……アベルの部屋に忍び込んだ、夜のこと。 「チィ、お願い」 小さな生き物が、右手から床に降りる。それに続いてたくさんが足元を通り過ぎる感触がある。 僕にも誰にも見えない、透明な手足をつつく感触でしかわからないネズミの友達。とても賢いチィ。と、その友達みんなが協力者だった。 ネズミたちがアベルに集って、体を押さえて、口に入り込む。予定。うまく説明が伝わってれば。 できるなら眠ったままで、終わらせたい。 終わらせたかった。 頭を瓶で殴っても、死ぬまですごく時間がかかるんだね。 重いものを選んだけど、僕の力がなかったせいかもしれない。 チィたちへの心配は、問題なかった。動けないようにすることはできていた。けど、アベルには誰がこんなことしてるのか見えていたし、逃げようとしていた。 「……っは、ぁ、はっ……」 何回も振り下ろしたから、走った時みたいに心臓がうるさくて 目眩 がする。あ、頭の形がおかしい。ここから棚の下まで動かして、たまたま落ちてきた瓶に当たって死んじゃった……って、できたらよかったんだけど。いつか読んだ本はそんな感じだったし。でも無理そう。 そっと瓶を床に置いたつもりだったけど倒れて、音がする。でもさっきまでの音よりは大きくないからいっか。 じっとアベルを見下ろして……1回、呼んでみる。 アベルが起きてる間はなんだか駄目な気がして、他のみんなはよくても駄目って言われる気がして、呼べなかった言い方。 (-0) 2022/07/18(Mon) 0:11:07 |
【独】 手探り ノル「……おとうさん」 僕の声が響くだけ。返事はない。 無視した訳じゃないよ。喋れないだけ。 駄目って言われなかった。 それで、もうひとつやったことないのを思い出す。いいかな?いいかな。いいよね。 手を広げて、思い切り抱きついてみた。 あっ、まだあったかい。 「お父さん。僕の。ずっと僕のお父さんになって。……」 誰かに見つからないように早く離れなきゃいけない。 だからそうしたのは一瞬だけだったのに、離れるときはとても、満ち足りた気分。嫌な気持ち、さっきまであったはずなのに。 駄目って言われなかった。 僕、早く、 お父さんのところに行きたい。 みんなつれて。 (-1) 2022/07/18(Mon) 0:12:33 |
【人】 骨頭 クローディオ動けないリーディエ(>>9)に掛ける言葉も、混乱して真っ白な頭では見つからない。 一見すれば、骨を被っているということもあって、いつも通りに見えるのかもしれないが。 「……悲鳴と、点滅が見えたから、……来た」 来たのかと問われれば(>>11)、理由を告げた。 この心臓が跳ねる音が、走ったせいなのか否かもわからない。 「呼ん、……見せんの、これ?」 わかってる。隠し通せはしない。隠し通してはいけないことくらい。 それでも、この様子を皆に見せるかと、この場に呼ぶべきかという問いには頷けず。 「……集めた方がいいとは思う。知らせるべきとも、……っモノ、」 後ろから来た幼い子に気付いて(>>10)、思わずそれ以上部屋の奥へ進むのを止めようとするだろう。 すり抜けて奥へ進むことは可能だ。 (12) 2022/07/18(Mon) 0:16:00 |
【人】 包帯 タンジー夕方の散歩はとっくに終えてタンジーは自室にいた。 眠るには少し早いし、何より寝付けないし。椅子に座って、鉛筆を握っていると微かに耳に届いた誰かの悲鳴。 どうしたのだろう。と、扉を開き廊下を覗くと、バタバタと響く大きな足音が聞こえてきた。 遊んで走っているのではなく、何か急いで、慌てているような。 不安に駆られて自分も廊下を走りだす。 あまり速くは走れないけれど、なるべく急いで。 「みんな。一体、なにが……」 話し声を頼りに辿り着いたのは主人の部屋で、僅かに呼吸を乱して、集まっている子たちに問い掛けようとした。 それを言い切る前に、視界に入ったのはベッドの上の── (13) 2022/07/18(Mon) 0:17:46 |
【人】 命灯癒光 リーディエ>>11 フィル わかっていた答えがフィラメントによって改めて告げられる。 それ以上に何かを言おうと口を動かしたが、上手く言葉に出来ず。 ゆっくりと視線が落とされ、乾いた息だけが零れた。 本来ならここで、ぱたぱたと鳴る足音(>>10)を止めるために動くべきだったはずだが。 それを行う事が出来ないほど多くの感情の中で揺れている。 フィラメントとクローディオの会話(>>12)に口を挟むこともないだろう。 ただ何かに耐えるように、祈るように両手を胸の前に組む。 指先が白くなるほど強く、強く。 背を丸め、顔を青くしながらどうすればいいか分からないように視線は更に落ちて。 (16) 2022/07/18(Mon) 0:31:48 |
リーディエは、割れた食器の破片を眺めている。 (a7) 2022/07/18(Mon) 0:33:06 |
【人】 手探り ノル「ふぁぁ……?なんか、あつまってる……?」 なんだか大きな声がした気がして起きてきたので、呑気な欠伸をしながらやってくる。 悲鳴だったかの確証もない。のんびり歩いて、まだ部屋には入らず廊下にいる。 去っていく誰かとすれ違うかもしれないし、近づけば雰囲気に戸惑ったように様子を伺う。 「……どうしたの?」 (17) 2022/07/18(Mon) 0:36:25 |
【人】 無線通信 ユングフラウ―― 声 きっと、耳からと、異形の角を介して脳へ直接と、両方。 不穏と動揺に満ちたそれに、頭を殴られるような衝撃。 混乱の中でも、ただならぬ事態と言うことだけはわかって、声のした方へと駆ける。 こっちから、廊下を抜けて、階段を上がって、また廊下を、こっちは…… 〔⿻▫__ え、こっちは……?〕 チカチカ、チカチカ、視界が点滅する。 嫌な予感が纏まるより先に、脚はそこへ辿り着いてしまって、目は ソレ 〔 ▙ ▜▓▗ _ チビたちに、見せちゃダメだ!!! 傍に居る年長組に、部屋の入口を塞ぐようにと。 いや、指示なんて考えてない。ただ、咄嗟に出ただけ。 (18) 2022/07/18(Mon) 0:40:44 |
【人】 骨頭 クローディオクローディオの身体は一つしかない。一人に立ち塞がっていれば、その更に後ろから現れたもう一人(>>13)の視界を塞ぐことはできず。 「……タンジー…」 何があった、と言えずにいた。 大広間に、と言って先に行くフィラメント(>>14)にもただ頷くだけ。 そうして、見上げるバケツ(>>15)に視線を返す。骨じゃ全く表情もないのだけど。 新たにやってきたノル(>>17)にも顔を向け。 「……えっと、な。大変なことが起きた。だから、みんなを大広間に集めるんだ。 大広間にいこう。……ここは、あんまり見ない方がいい、今は」 クローディオにしては随分言葉を選んで告げた。 共に大広間に行くなら、モノオキの手を引くつもり。 (19) 2022/07/18(Mon) 0:42:32 |
クローディオは、扉を閉めればいいのだ、という簡単な結論も出せない。ただ、自分の身体で不完全に入口を塞いでいる。 (a8) 2022/07/18(Mon) 0:44:07 |
【人】 包帯 タンジー露わになっている目を見開いて、むせ返るような匂いに口元を押さえて後退る。 このままでは声を出す前に、違うものが口から溢れ出そうになるから。 フィラメントの大広間へという言葉にどうにか頷きだけは返して、それ以上は動けずにいた。 目を離したくても離せない、呼吸がうまく出来なくなっていく。 (20) 2022/07/18(Mon) 0:49:37 |
フィラメントは、すれ違った者がいれば、其の時に。部屋にいる者には、部屋へと声をかけました。寝ている子は、起こさずに。 (a9) 2022/07/18(Mon) 0:51:40 |
【人】 無線通信 ユングフラウ〔⿻▫__ やだ〕 〔⿻▫__ いやだ〕 〔⿻▫__ 壊 れ〕〔⿻▫__ モノは……クロが〕 〔⿻▫__ ワルゴは、きてない?〕 〔⿻▫__ 他の子は、無事?〕 〔⿻▫__ ハグベリーは? いない〕 〔⿻▫__ まさか、どこかで〕 〔 ▙ ▜▓▗ _ み、みんなで集まろ?強盗とか、悪い人……まだ館の中にいるかも……〕 〔⿻▫__ それとも、まさか〕 〔⿻▫__ 誰かが……〕 思考を垂れ流していることに気が付かないまま、自分ばかりは一足先に冷静と勘違いして。 リディ(>>9)やタンジー(>>20)や、他にも固まって動けなくなっている子がいたら、弱く手を引くようにして移動を促すだろう。 (21) 2022/07/18(Mon) 0:59:40 |
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