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【人】 秋月壮真[自分は疑ってしまっていた。 離したらもう帰ってきてくれないんじゃないかと。 だから縛り付けておかなきゃいけないんだと。 不誠実な人だと言いたいのではない。 それだけ外には出て行きたいだけの魅力があって 自分より魅力的な人間は幾らでもいるから。] (0) 2024/05/29(Wed) 15:03:31 |
【人】 秋月壮真[彼女が戻ってきたとき。 自分に近づく気配に気づけば 細い手首を掴んで ベッドに引き摺り込むだろう。 ……際に引き寄せるくらいのつもりでも 自分で考えていたより力が入ってしまって。 抱えてきたものが辺りに散らばっても気にせず そのままぎゅっと抱き締める。] ……おかえり、華音 [自分がこれを言われたとき 不思議そうな反応を返されたけど 自分にはこの挨拶には 戻ってきてくれたことを歓迎する気持ちが 込められている気がしてならないんだ。] (1) 2024/05/29(Wed) 15:03:36 |
【人】 秋月壮真[今回は帰ってきてくれた。 今回も帰ってきてくれた。 この先何度も繰り返すことで、 自分の浅ましい欲はいつか治まるんだろうか。] (2) 2024/05/29(Wed) 15:07:28 |
【人】 秋月壮真[他の誰にも邪魔をされずに 彼女を腕の中に閉じ込めていると 深い安堵のため息が出てしまう。 何処にも行くなと言うのは控えるから どうか少しの間だけ許して欲しい。] 暫く、こうさせて欲しい お願い…… 多分、寝不足が原因の一つだから…… 少し寝れば良くな……る…… [きみが何よりの特効薬、と言うのは 流石に恥ずかしくて憚られた。 寝てまだ良くならない分については 持ってきてくれたものを有難く使わせて貰おう。 そんなことを考えている内に、また意識は落ちていった。*] (3) 2024/05/29(Wed) 15:10:15 |
【人】 初波華音[壮真くんを助けるためなら 出来ることは全部やりたい。 その一心だった。 彼を一人、部屋に残して階下へと駆け降りた後。 家の間取りなんて当然ながら知らないから、 必要そうなものが眠っていそうな扉や棚は 片っ端から勝手に開けてしまった。 建物は思ったよりも年季が入っていそうだけれど 隅々までお掃除が行き届いている。 おかげで目的の品々を見つけるのは早かった。 それでもどうしても見つけられなかったり 足りなかったりしたものは、 表に飛び出して買いに走った。 こうしている間にも万が一容体が急変して 壮真くんの身にもしものことがあったら…… そう思ったら、本当に怖くて堪らなかった。 仮にカメラで様子が知れたとしても、 現地に居なきゃどうにもできないことってあるじゃない?] (4) 2024/05/29(Wed) 22:21:04 |
【人】 初波華音[玄関扉は流石に施錠させてもらったけれど、 出て行くとき部屋の扉は開けっ放しにしていた。 階段を駆け上って切らしてしまった息を、 部屋の入口で少しだけ整えた。 壮真くんは──良かった、眠ってるみたい。 ハンカチを冷却シートに取り換えようと ベッドに近付いて顔を覗き込もうとした、 そのとき。 手首に熱い大きな手が触れた。 強く引き寄せられるままに、 この身はいともたやすくバランスを崩した。] ──ふぇっ? わ、わわっ……!! [背後で、 スポーツドリンクとゼリーと体温計と薬と その他諸々抱えていたものたちが 床に散乱する鈍い音。 数拍の思考停止。耳に届く柔らかな声で理解する。 自分が一体、誰の上に乗っかっているのかを。] (5) 2024/05/29(Wed) 22:21:19 |
【人】 初波華音……ァ…………?? ひぁっっっ!!? あの うぇ そ、 ヒッッエ た……………… ただいま、壮真くん…… ぐ、……具合は どう…………? [様子を見るために近付いたのに 近すぎて顔が上げられない。声が上擦る。 咄嗟に胸元に置いた手も指一本動かせない。 壮真くんがほんの少し何か喋ろうとする度に ぴくりと肩が震えてしまう。顔が熱い。 安心したみたいなため息が耳に当たって 危うくその場で気を失いそうになった。] ん…………、わ、かったわ?? ゆっくり休ん、で…………??? (7) 2024/05/29(Wed) 22:22:03 |
【人】 初波華音おやすみ、なさい [やっとの思いでそう返せたのと、 頭上から規則正しい寝息が聴こえてきたのは ほとんど同時だった。] 寝不足……やっぱり 寝れてなかったのね [熟睡を確信してから漸くそろりと顔を上げる。 整いすぎて神々しさすら感じる寝顔は、 心なしか先刻よりも安らいで見える。 自分が見られている意識がなければ、 多少は心の余裕が持てる。 長い睫毛を伏せて眠る彼に、暫し見惚れた。] (8) 2024/05/29(Wed) 22:22:40 |
【秘】 初波華音 → 秋月壮真……あったかい 生きてる…… …………好き だいすき ずっと君の腕の中に居たい ……私も 間違えちゃったかな 閉じ込めてもらっておいた方が良かった? ただいまもおかえりも おはようも、おやすみも君だけに伝えて 毎晩こうして一緒に眠れたら ──すごく、幸せだろうな [胸元へ置いていた手を背の方へ、そっと回す。 君の鼓動を私の鼓動が追いかける。 二つの音色が重なって、やがて一つの曲になる。] (-2) 2024/05/29(Wed) 22:23:45 |
【秘】 初波華音 → 秋月壮真こんな私でも 君の力に、なれるのかな [指先を伸ばして、起こさないよう髪を撫でる。 見た目より柔らかくてさらさらしている。 ……困ったな。やっぱり、 閉じ込めたい気持ちがわかってしまう。 私だけの壮真くんにしてしまいたい。 君に嫌われるのが怖くて出来ないだけ。 ならせめて、 弱っている壮真くんだけは 他の誰にもぜったいに見せたくない。] (-3) 2024/05/29(Wed) 22:24:59 |
【人】 初波華音……さっきも すごくしんどいはずなのに、 私が動かそうとしているのに気付いて 自分から動こうとしてくれたわよね 逃げずに向き合おうとしてくれて、 受け止めようと、わかろうとしてくれて 非を認めることも、省みることもできる…… それって簡単なようで難しいことだと思う やり方はまあちょっと強引だったけど…… 怖い人じゃないってことは、わかった 素直で柔軟で、優しい 壮真くんは凄くカッコいい人だよ (9) 2024/05/29(Wed) 22:26:37 |
【人】 初波華音……寒くはない? 好きなだけ、こうしてていいよ 早く良くなってね…… [次に壮真くんが起きたら、食欲があるかどうか訊いて キッチンを借りておかゆを作ろう。 汗を掻いて気持ち悪いだろうから身体も拭いて…… いえやましい気持ちなどは決して。 背中に回された腕の心地良い重みと体温、 シーツ越しではない大好きな人の匂いが そこはかとない安心感をもたらす。 誰かと一緒に眠るのって、いつぶりだろう。 ドキドキするのにとびきり落ち着く。好き。 彼の胸元に頬を摺り寄せて 重なり響き合う心音に耳を傾けているうちに、 緩やかに眠りへと誘われていった。*] (10) 2024/05/29(Wed) 22:27:55 |
【人】 秋月壮真[幸せな夢を見た。 自分から額を合わせてきたりと 意外に大胆なところのある華音が 自分に抱き締められて しどろもどろになったり 真っ赤になって固まったりする夢。 此方が話すたびに身体が小さく反応するから すごくかわいくて……、 なんだろう、 もっとなにかをしたくなってうずうずした。 なにかって……意地悪、悪戯、かな? 視ているだけで満足だと思っていたから 自分の中にこういう欲があるなんて 知らなかったな────……] (11) 2024/05/30(Thu) 16:37:02 |
【秘】 秋月壮真 → 初波華音[それに、夢のようなことを言われた。 流石夢。俺に都合良くできている。 ずっと俺の腕の中にいたいって。] (本当に……?) [きみの声で望んでもらえて すぅっと心が満たされていくのを感じた。 それはきっと 無理矢理叶えて得られるものよりずっと 尊いものだった。] (-6) 2024/05/30(Thu) 16:37:12 |
【人】 秋月壮真[窓の外で日が高く昇る頃、 瞼を持ち上げて 飛び込んできた光景に驚愕した。 かわ……! 神の最高傑作だろう。 美の神たちから嫉妬され過ぎたために 地上に落とされてしまったんだ。 そうに違いない。 すやすや眠る姿が愛らしく 昨夜も夜通し見ていたけれど 一生眺めていられる。] ! [離さないとばかりに彼女の身体を抱く己の腕に 意識を失う前の行動を思い出す。 自分はなんてことを……。] (13) 2024/05/30(Thu) 16:38:29 |
【人】 秋月壮真…………………… [そのまま、目を閉じた。 まだ俺は夢の中。 夢の中にいるんだ。 そういえば、あれらは全て夢じゃなかったのでは? だって、離したくない……。 ドッドッドッドッとうるさい心臓の音は 流石に誤魔化しようがなかったけれど。*] (14) 2024/05/30(Thu) 16:40:02 |
【人】 初波華音んえへへ……♡ そーまくんだいすき もっとぎゅーってして……ちゅーも ………………?? [なんだか大変幸せな夢を見ていた。 どこからどこまでが夢だったのか。 壮真くんに手を引かれて、抱き締められて それから、それから…… 待って私いま何か言った??? いやいや、流石に今度こそ夢よね。 妄想と現実を混同し始めてるわよ華音。 顔を上げてベッドから出たら今度こそ 見慣れたソウマくんのベストショット達が お出迎えしてくれるわ! はい安心!! ……違う、おかゆを作って桃も剥くの。 壮真くんに早く元気になってもらわないと……] (15) 2024/05/30(Thu) 21:33:31 |
【人】 初波華音[まずい。頭が全然働かない。 あとこの枕サイコーに気持ちいい。 一生ベッドから抜け出せない気がする。 ていうか今何時? そろりと身を捩ってみれば、] …………ゆめ……じゃ、ない [枕だと思っていたのは腕だった。 思わず息を呑んだ。 拝観料を数十年分お支払いせねば割に合わない 国宝級の寝顔が、目と鼻の先にあった。] (16) 2024/05/30(Thu) 21:33:40 |
【人】 初波華音[薄暗い部屋の中でも眩さを放つ滑らかな肌。 閉じられたことでその長さを際立たせている睫毛。 すっと整った鼻筋に柔らかそうな唇。 重力に従ったり抗ったりしている長い前髪。 後髪に守られた首筋はしっかりと太くて 中心の喉仏が男性らしさを見せつけてくる。 腕にも胸にも、見た目に反する筋力を感じる。 何より、全体的に体積が私よりずっと大きい。 隅々まで隈なく見とれてしまう。は〜〜好き。 高熱や悪夢に魘されている様子はない。 どちらかというと安らかに、] ま まだ、寝てる……? [どれくらいの時間眠っていたのか判らないけれど 背中に回された腕も、変わらずそこにあった。 そろそろ腕が痺れてるんじゃない? 大丈夫?? 重くないかな、退いた方が良いかもって思うのに この心地良さに身体が抗えない。] (17) 2024/05/30(Thu) 21:34:24 |
【人】 初波華音[本当に困る。 こんな心地良さを知ってしまったら これから、一人でうまく眠れる気がしない。 今までだって苦労してたのに。 もう少し。あと少し。 このまま、まだ起きないで。 ぎゅ、と抱きしめ返す指先に力を込めたところで、 はたと違和感を覚えた。] …………、? [聴こえてくる心拍が、やけに速い。 寝顔の安らぎ具合に反している。 ひょっとしてドキドキしてくれてるの……? えーんおそろかな? 好き。 じゃない、てかもしかして既に起き──] (18) 2024/05/30(Thu) 21:35:11 |
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