【人】 英雄 ジークバルトアビス、私は君に一つの道を示そう。 此処で、君がどの選択肢を選ぶか それは私が口を出せるものではないと思う。 そこは黙っていることにするが その先、戻ってから 私は君を自警団に推薦する。 (13) 2024/12/25(Wed) 0:53:15 |
【人】 英雄 ジークバルト団長として、英雄として……… この国に生きた人間として。 私は遠からず国に異を唱えるだろう。 だからこそ私は同じ”正義”を持つものが 自警団にいて欲しい。 君を拒んだ自警団ではない。 私が率いた自警団だ。 此処では考える時間もあるのだと思う。 君の未来の道の一つを私は導く者となろう。 (14) 2024/12/25(Wed) 0:55:17 |
【人】 聖母 エリシア[即答されたその言葉に、少し表情は動いたものの>>4 否定するような反応は返さなかった。 返せなかった、という方が正しいのかもしれないが。 たとえば、と前置きされた言葉にも口は挟まない。 続きを聞けば「そうですね」と穏やかに頷いて。>>5 一息で吐き出された言葉。>>6 そうできるくらいに彼女はずっと、 何度も何度も、それを考え続けてきたのだろう。 わたしにも同じように考えたことがあるから。 身につまされるような思いで、それを聞いていた。 神様がくれた巡り合わせだと感じたこと。 他にどうしようもないこと。 それが最善だと思うこと。 抱えて生きていくしかないと思うこと。 罪というにはあんまりだと思うこと。 納得のいかないこと。 知られたくないと思ったこと。 それでは生きていけないと思ったこと。……] (17) 2024/12/25(Wed) 6:09:26 |
【人】 聖母 エリシア……罪を犯させる社会が悪い。 と、言い切るのは 開き直りになってしまうのでしょうが…… 今の世には、そういうところが少なからずあると わたしは思っていますから。 [普通に考えれば、イリゼルの母親の前で わたしが先ずすべきことは、 誘拐という言葉を否定することだったのかもしれない。 でもそれに、あまり意味があるようには思えなくて。 全部聞いてからようやく出た言葉は、 単にわたし自身の考え。 わたしがわたしの罪を思う時、 自分に言い聞かせてきた言葉、 だったのかもしれないけれど。] (18) 2024/12/25(Wed) 6:09:29 |
【人】 聖母 エリシア[どうにもできないことがあるのは知っていた。 子を連れ去って、それをよしとしているわたしが 子を幸せにできない親の罪を問うのはおかしな話だ。 それでもひとつ、静かに話を聞いていたわたしが 即座に反応してしまったのは、その言葉。>>7] 忘れたいんですか? ほんとうに? [つい責めるような口調になりかけて、 わたしは自分を諫めるように首を振った。] ……そうですね。あなたが忘れてくれたなら、 わたしはまだ、あの子と一緒にいられる。 そう思ってしまうわたしに、 あなたを咎める権利はない。 [けれど、彼女の言葉をよくよく反芻すれば どっちつかずで、とちらとも取れるような。 ……まだ我が子に向く心があるような。 そんなふうにも聞こえるではないか。 それとも、わたしの思い込みだろうか。 わたしはすこし、考えて。] (19) 2024/12/25(Wed) 6:09:31 |
【人】 聖母 エリシア子ども達と一緒にいたい。 イリゼルと離れたくない。 確かに、それがわたしの本音です。 でも同時に、親と子を引き離した負い目が。 その手を引いた責任があるから。 子どもより自分を優先してしまったら、 わたしはわたしを許せなくなってしまう。 記憶に残らなければどうでもいいとも思えない。 思いたくもない。 そんなの罪の上塗りだわ。 わたしにとって、浄化とは言えません。 [続けた言葉は、少々余計だったかもしれないけれど。 できる限り責任を持って、 子どもの面倒を見るつもりであることは 伝えておきたかった。 その上でまだ、彼女に言っておきたいこともあった。] (21) 2024/12/25(Wed) 6:09:36 |
【人】 聖母 エリシア……だからわたしには、 あなたを止めるつもりもありません。 あなたの罪が消えて『元』のあなたに戻るなら。 イリゼルの苦しみも一緒に消えるかもしれないから。 心の傷は、ゆっくり癒すしかないと思っていたけれど ……いつまでも苦しんでほしいわけがないもの。 (22) 2024/12/25(Wed) 6:09:38 |
【人】 聖母 エリシアそれにやっぱり、忘れてほしいとも願いません。 ……願えないわ。 あの子にとって、今でも、 アイリスは特別な 花 なんですから。 (23) 2024/12/25(Wed) 6:09:41 |
【人】 聖母 エリシア[そう言って。今度はわたしが あなたの方を、しっかりと見た。] わたし、イリゼルに幸せになってほしいんです。 あの子にたくさん幸せをもらったから。 だから、あの子がそれを望むなら、 送り出してあげたいと思う。 けれど、それでまた傷ついてしまうなら、 止めたいとも思う。 わたしはどうするべきかしら…… あなたを見ていると、答えが出なくて。 資格があるかないかよりも先ず、 それを一緒に考えてくださいませんか? (24) 2024/12/25(Wed) 6:09:43 |
【人】 聖母 エリシア[そうは言っても、 はっきりとした答えを返さなかった彼女に、 今すぐに、なんてことを言うつもりはない。] ……もちろん、ゆっくりでいいんです。 まだ時間はあるでしょう? 一度、考えてみてください。 わたしも少し、ここに用ができましたし…… とりあえず、広間に戻ろうと思います。 [そう言って、わたしは再び部屋の扉に手をかける。 そんな時間は必要ないというのなら、 その場で話を聞いたかもしれないけれど。] (25) 2024/12/25(Wed) 6:09:46 |
聖母 エリシアは、メモを貼った。 (a1) 2024/12/25(Wed) 6:21:37 |
【人】 親 グリンダ忘れたいんですか、と聞かれて>>19 私は、あの子と一緒に居たいと願う、彼女のほうを見る。 「 忘れたいんじゃない。 ただその方が、お互いにも子どもにも、 きっと、幸せなんじゃないかって思ったの だって、あの子はきっと、 今、あなたのところで幸せに暮らせているんでしょう? 」 本心の話は本人に聞かないと分からなくとも、 きっと、彼のだいぶ増えた笑顔に、花を贈る行動に、 彼も幸せを感じていることを、あなたは理解してるはずだ 私にそれはわからなくとも、 でも、彼女の言葉から垣間見るイリゼルの現状は、 どう考えたってここ数年の彼よりも、幸せそうだった。 私が忘れてしまえば ── そう、都合よく解釈すれば、 イリゼルも私のことを忘れてくれるのならば、 きっと、あなたが本物の母親≠ノなれる。 (27) 2024/12/25(Wed) 8:29:45 |