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【人】 軍医 ルーク[ 飛び散った硝子の破片が、砕けた瓦礫が、 ずるずると這う両腕を裂いていくつもの傷をつけてゆく。 痛みも、何一つ気にならなかった。 この手足の歩みの遅さが、 これほどまでに歯痒かったことはない。 心臓を鷲掴みにされたような恐怖の底で、 懸命に這って近づく。] シュゼット!! [ 漸く近くに辿り着き、肩に手をかける。 消された日記の内容を知ることはない。 けれど、ひどく不吉な予感が黒雲のように心に広がる。] (136) 2020/05/28(Thu) 23:17:21 |
【人】 軍医 ルーク[ 彼は最初の襲撃で、義手を使って機獣を葬った。 そのことは、話してくれた通りだ。 そうだ、そして、 “そのあと記憶を失った状態で発見された”。 その後も義手を使った反動は、 その都度大きなダメージとなっていたはずだ。 過去の記憶を運んでくる頭痛は、今もその身を蝕んでいる。 そのような状態で、あれほどの威力の一撃を放ったなら? かたり、震える手。 白く色を失った唇が、声を失う。 言うことを聞かない全身が、崩れ落ちそうになる。] (137) 2020/05/28(Thu) 23:17:34 |
【独】 ☆中学生☆ 相星 雪也[ 雨音が目を覚まさない恐怖と 見つけられても とどけへん距離が 今にも切れそうな糸が どんだけ怖かったか 毎日毎日、祈るような日々が ] (-122) 2020/05/28(Thu) 23:18:35 |
【人】 軍医 ルーク嫌…、やだ、 [ いなくならないで。 置いていかないで、お願いだから、 泣き出して、縋りつきたくなる。 恐怖は別離の姿をしている、 それは、ひと一人の亡骸にしてはあまりにも小さく軽い 遺体袋の傍にあった、一枚だけの家族写真のかたち。 赤く染まった小さな手のかたち。 赤く、赤く、広がってゆく血の沼の底に手足を絡めとられ、 叫び出しそうになる。 ――それでも、] (138) 2020/05/28(Thu) 23:19:23 |
【人】 軍医 ルーク――、 君は、医務室から救急キットを持ってきて! 前線に従軍する連中が持ってる奴だ、 三番の棚にある! [ ぺんぎんにそう頼み、全身の力で彼の身体を仰向けにして、 口元に耳を寄せ、呼吸を確かめる。 此処まで手当一つすらせず駆け抜けてきたのだろうか、 全身が傷だらけで、血まみれで、>>103 今は吹き飛ばされた衝撃で打ち付けた傷もあるだろう。 呼吸は問題なし、 続いて直ぐに止血が必要な傷の有無を見てゆく。 ぺんぎんが戻ってくるまでは当座の応急処置で問題ないだろう ――体のほうは。 フードを、ローブを脱ぎ捨て、引き裂き、 手早く止血をしてゆく。] (139) 2020/05/28(Thu) 23:19:32 |
【人】 軍医 ルーク ……、 約束した、そのときは、手を握ってるって。 起きて。 [ 震える手を励まして、動かない左手を取る。 この両手で、包むように。 ――… どうしようもない恐怖に、飲み込まれそうで。 出来るなら、自分のすべてで、 繋ぎ止めることが出来たならと、そう思うほどだ。 ごめん、と、悲しそうに笑った笑顔が瞼に蘇る。 これまでにくれた、幾つもの笑顔だとか、 医務室で過去を告げてくれた日の泣き顔、 手を握ってくれた、穏やかな笑顔、 いつもの医務室で自分が脅かしたときの、 何をされるのかと震える耳だとか――… 通信機を探しに行ったあのとき、 飴をくれたときのこと。 そのような、ひとつひとつの瞬間まで。 この身体を、伽藍洞だった心の中を、 いつの間にかこんなにも、君が満たしていた。] (140) 2020/05/28(Thu) 23:21:08 |
【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也[ 大人の階段登る最中の男子は こっそり浮かべたはすの涙 ……結局堪えきれんくて 二人で何回も名前を呼び合った ] (141) 2020/05/28(Thu) 23:21:51 |
【人】 軍医 ルーク[ その一つ一つの瞬間が、かけがえがなく、 失うことなんてもうとっくに考えられなくなっていて―― 心にも命があるのなら、 途切れて失いかけた心に灯されたそれはきっと、 わたしの命だったことだろう。 一緒にいたいと望んだ心に名前なんて付けられないと、 いつかのわたしは日記に書いた。 自分のすべてのように心を満たし、溢れ、 あたたかく、時に失う恐怖に慄き血を流す感情に、 名前なんて付けられずにいた。 けれど。 ――… その“名前”が何だったか、 “気付いた”いま、 もう遅かったなんて、絶対に絶対に、認めない。 途切れた心が、糸を結ぶ。] (142) 2020/05/28(Thu) 23:22:06 |
【人】 軍医 ルーク起きないと、苦いもの、飲ませるって言った。 ぺんぎんの持ってきてくれる 救急キットに入ってるかな。 それか、甘いシロップの方がいいのだっけ? 残念、いま、ここにはなくて。 ……この感情に名前なんて付けられないって、 わたしは言った。 でも――… いまは、そうじゃない。 [ かみさま、という存在は知らない。 祈りをささげるものはいない。 けれど、いま、願うことはひとつだけ。 眠る頬に、片手を当て、そっと屈みこむ。 ――さあ、ほら、早く起きないと、 酷いことをしてやる。] (143) 2020/05/28(Thu) 23:22:53 |
【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也[ それから 無事目を覚ました雨音には 色んなことが待ってるけど もう、大丈夫。 パンジーとペンギンと マンボウはひとつにくっついた。 歩幅にあわせて 過ぎてった季節を もう一度辿っていこう ] (145) 2020/05/28(Thu) 23:26:25 |
【人】 ミア[ 誰かが、上に居る、という光景なんて。 夢 で 無くたって、別に初めてじゃあ無かった。 埃ひとつ無い絨毯とは比べものにならない、 汚れのすべてを混ぜたよな地面と、 顔の横なんて そんな場所じゃあ無くって、 首を縫い付けるよに掴む 垢に塗れたゆびさきと、 ] (146) 2020/05/28(Thu) 23:32:09 |
【人】 ミア[ そんなこと、まるで知らなかったから、 ひとのかたちを失ってきた爪が傷を残し、 涎を垂らして、牙を剥く よな、 そんな光景 ほんとうに、知らなかったから、 ] (147) 2020/05/28(Thu) 23:33:46 |
【人】 ミア[ ─── 割れた窓の欠片を 喰わせてやった。 いきるため に、浴びた赤は、生臭くて、 真上に潰れたかいぶつはもう何も告げず、 この赤があのこの一部でもあるのかと、 ただ、ただ、恐ろしくて、 顔はどうあれ、 "忘れもしない" いつかの、過去。 ] (148) 2020/05/28(Thu) 23:34:58 |
【人】 ミア─── いつ死ぬか知らない奴に残してもなあ……。 [ すこぅし 碧が 逸れ、 ……嗚呼 でも、 死ぬ前にステップを覚えてやろう、そう決めた。 こどもなんだかおとななんだか、 自分の歳すら曖昧だから適当で、 だから、こどもに寄った精神で、 "あいつは踊れないからきてやったの!"とでも、 言いふらしてやろうか、なんて思っていた! ] (149) 2020/05/28(Thu) 23:36:10 |
【人】 ミア[ 裂けた、薄い傷痕の残る手を、 自身の細首に添える。 襟を暴けば、ひとつ、ふたつ。似たようなもの。 たくさんありすぎて、なにがどれだか、わからない。 腕もやられたことあるんだよねえ、なんて、 ゆるく腰を持ち上げ、 ─── こういう時だって持っていた、 ほんとの銀を、抜き取った。 見上げたまま、置かれた手に、添える。 何時か、握らせた其れにも、似て。 ] (152) 2020/05/28(Thu) 23:37:47 |
【教】 ミア[ 名前をかたちづくったところで、 くちびるから、その音は出ていない。 簡単に、呼び止められたら、 なんだって苦労はしていない。なにもかも。 ] (/5) 2020/05/28(Thu) 23:38:44 |
【独】 ミア/* もうすこしおきてはいるんですけど はんのうなかったら ねてそう です。 ちょっと早足の方がいいかな……?と 思ってるので もうすこし頃合いみつつ とりあえずおへんじで。 むりせず。 (-128) 2020/05/28(Thu) 23:40:47 |
【独】 軍医 ルーク/* あ、確定にはしてないので嫌だったり不都合あったら確定返してねと…!(ぷるぷるする中の人(きつねさんが言うこと聞かなかった (-129) 2020/05/28(Thu) 23:43:42 |
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