【人】 灯守り 大寒― 雨水様と― [ ぱたぱたなさる様子が幼い容姿と相まって 可愛らしいものだから>>73 つい、わざと様付けを継続してみようかしらなんて ちょっぴり悪戯心も芽生えたけれど。 いけませんね、反省です。 ] 頼れる方がいるなら安心ですね。 そうだ、雨水さんのお隣の領域は 確か啓蟄ちゃんでしょう? 彼女も困った時はきっと力になってくれるわ。 ……あ、もう存分にお世話をやかれた後かしら。 [ 春の領域、啓蟄様。 静かな冬の領域に時折訪れる春は、 わたしの友人が気にかけていた子です。 お世話やきのあの子の事だから 初めての鍵の受け渡しもきっと 賑やかだったでしょうね、と頬を綻ばせて。 ] (114) 2022/01/22(Sat) 20:36:16 |
【人】 灯守り 大寒時間はまだこれからも続いていきます。 二十四節が巡るように。 指針も、焦らず定めていけると良いですね。 雨水さんの季節がどうか幸せで満たされますよう。 (115) 2022/01/22(Sat) 20:39:00 |
【人】 灯守り 大寒[ 繕いにも似た笑みが少しだけ かなしく 変わるのは蛍の話題へと、移ったからでした。 大寒域は蛍がいません。 蛍を持つのはわたしの自由です。 大寒域の事情がどうであろうと、 『大寒』はわたし。 大寒域のおひめさまが我儘を言えば それに逆らう術なんて彼らにはないもの。 例えば天乃様を本当に一方的に蛍にして、 連れ帰ってしまったとしても、わたしの勝手。 けれどそういうものじゃないっていうことは わたしも、きっと雨水様にもわかっているでしょう。 ] (118) 2022/01/22(Sat) 20:43:12 |
【人】 灯守り 大寒わたしに蛍はいません。 蛍の良きところを尋ねてみたいのであれば 立春様や、啓蟄ちゃんがたくさん教えてくださいます。 けれどもし、……もし。 蛍のいないわたしに、その理由がきいてみたい。 そういう事なら。 ……そうですね、 [ 少し目を伏せたあと、ひとことだけ。 ] (119) 2022/01/22(Sat) 20:44:05 |
【人】 灯守り 大寒わたしは、……わたしは だれかにこころをゆだねるのが 少しこわいのだと思います。 [ そう。 でも、きゅ、と結ぶ手の内側は 自分でひらかなくてはね ] (120) 2022/01/22(Sat) 20:44:46 |
【人】 灯守り 大寒けれどもね。 灯守りも同じ、……魂の在り方を変えても わたしたちの両手は二本しかない。 どうしようもない日はいつか来てしまう。 そのとき、もし一緒に手を伸ばして欲しいと、 そう願うことは悪いことではないと思います。 [ 答えになったかしら。 ならなかった? わたしはローザにしたように、雨水様にも わたしの灯の光を、すこしあなたのたなごころに。 弱っているわけではないから、 おまじない程度の力だけど。] 『寒月』が、 あなたのみちをてらしてくれますように。 [ そっと、願い。 微笑むのです。 *] (121) 2022/01/22(Sat) 20:47:07 |
【赤】 灯守り 大寒[ 『大寒』はもともとふたつの灯りでした。 過去を見つめる『凍空』と 未来を見通す『寒月』。 片方がいずれ灯宮へと導かれ、巡り還る。 先代様が語る、そのまた先代様のことを 『わたし』が聞くのはとても不思議な心地でした。 先代様は『わたし』の中にいる、 誰かと重ねていることに、気づいていました。 先代様のこどくと、いたみと、くるしみと、 『わたし』がしらない、 『わたし』へのあい。 「わたし」は、いらない。 (*106) 2022/01/22(Sat) 20:50:33 |
【赤】 灯守り 大寒 それでも『わたし』は、大寒大寒として産まれました。 お役目をはやく引き継ぐことが、 心配をかけない立派な大寒となることが 先代様が下さった愛をお返しすることに、 先代様が苦しんだ魂を救うことになると わたしは しんじていたのです。 ……もし、わたしが『凍空』ならば あなたを救えたのでしょうか。 わからない。 いいえ、本当は救えないことをわかっていました。 だってわたしは違うもの。 『わたし』は『わたし』でいたかった* (*107) 2022/01/22(Sat) 20:56:37 |
灯守り 大寒は、メモを貼った。 (a32) 2022/01/22(Sat) 21:00:08 |
【人】 灯守り 大雪ちらりと覗き放題の無防備な手帳に 書かれた文言が人形の目に留まったなら、── ふふっ、と、会合の途中に何の前触れもなく 笑いを噛み殺し始める大雪の姿でも見えようか。 手帳の隅に小さく、「あそににきた」と 書かれた付箋が貼られているのに気付かれるのは、 さていつになるやら* (125) 2022/01/22(Sat) 21:02:14 |
【赤】 灯守り 小満[先代雨水村雨には、まあ世話になった。 可能なら死に目には立ち会いたいと思うほどには。 それが叶わない灯守りも多いのだ、まったく。 私が灯守りとして小満の号をいただいた頃には、もう何度か会合にも連れてこられ、顔は知っていた相手。 座を辞する前の先代小満とも気が合ったようで、よくしてもらったとも思う。 だからこそ。 だからこそ、少しばかり甘えていたのか。 気ままな牧童の心のまま灯守りになった元天使は、好奇心、興味本位でふらふらと動くことが多かったので、今と変わらず何かがあると顔を出したり、中央の職員の頭を悩ませたりと自由奔放だった。 にも関わらず、雨水の灯守りがやってくるとふいとどこかへ逃げてしまう。まるで自分の興味はそこにひとつもなかったかのように、ふわりと。 もしも捕まることがあったなら、不機嫌隠さずに黙りこくってしまうだなんてのもしばしば。] (*108) 2022/01/22(Sat) 21:23:55 |
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