ナオアキは、鉄パイプは奈尾の手に掴まれた。 (a39) 2022/06/06(Mon) 2:51:53 |
カジヤマは、その音を聞いていれば、何か変わったか? わからない。 (a40) 2022/06/06(Mon) 3:02:42 |
【人】 氷肌玉骨を手に ナオアキあなたは死ななければならない あなたは死ななければならない あなたは死ななければならない あなたは死ななければならない 投げられたパイプは、 奈尾の動きをほとんど遮ることなく床に落とされる。 外側へ弾かれた液体も、彼のもとまでは届かなかった。 あなたは死ななければならない あなたは死ななければならない あなたは死ななければならない 「──邪魔しないでよ」 あなたは死ななければならない ひょろ長い脚が散らばった脆い骨達を さらにバラバラに蹴り砕いた。 注意を引くことは出来たようだ。 あなたは死ななければならない あなたは死ななければならない 「もうっ、変な痕が残っちゃったらどうしてくれる訳? そういうのって取り返しがつく状態だった試しがないんだからァ〜〜」 あなたは死ななければならない 物言わぬソレらに対しクドクドと説教が続く間に、 あなたは逃げおおせることが出来るだろう。 あなたは死ななければならない (21) 2022/06/06(Mon) 3:12:20 |
【秘】 篝屋に来た カジヤマ → トラジディ フカワ『あ〜……正直完全に許してはないですし、 法律で裁けるなら裁かれて欲しいですよ。 ちゃんと試験しますって言って欲しいのはあります! 合法的に超能力? が使えて、化け物っぽいのも……んー。 襲ってこないなら遺伝子操作とか海外ではよくありますしね』 進んでる会社だったんですね、と。 評価は変わらずとも流石に身の危険はかんじているらしかった。 『あ、知ってることあるんですか! さっすが深和さん んじゃあ、また起きてるときに――――無事だったら! 俺ちゃん ちょっと嫌な予感してて。 なんか寒気って言うか、気味が悪いとは違った……悪寒? 正直びびらないようにテンションあげてるんすよ! できるだけ無事に脱出できるように、一緒に頑張りましょ。 そろそろ起きそう……向こうが明るくなってきた。 もっと便利にならないかな、この能力…… 』そんなことをぼやきながら 段々と青年の声はフェードアウトしていった (-171) 2022/06/06(Mon) 3:17:11 |
【秘】 篝屋に来た カジヤマ → 氷肌玉骨を手に ナオアキ「あきちゃん〜……」 「正直頭ぶっ飛んでる系? ちょっと大人しくしないとやばいと思うぜ」 一歩、一歩ずつ近づく。 なんとなく、感じた嫌な予感は貴方だったのか。 いや、それとも。この状況全てにだろうか。 「それと。はりーは、伊縫はどうした」 「一緒に戻るよ、あきちゃん。 一人行動は控えようって相談してたじゃん」 (-172) 2022/06/06(Mon) 3:24:52 |
【秘】 跼蹐 カナイ → 声無きを聞け マユミその仕草の意味は嫌でもわかってしまった。 生暖かく濡れた舌がじくじくと痛む指先を撫ぜた。 きっとこの傷も不気味な程に早く塞がってしまうけれど、 それでもその瞬間の痛みはやはり本物だった。平気とは言えない。 きっと──きっとあなたもそうなのだろうと思う。 耐えることが、できるだけで。 叶 西路は狂人だ。 当たり前の事が当たり前に嫌で、当たり前にそれから逃れたくて 一度追い詰められるとその欲求が道徳観や理性を上回ってしまう。 そんなふうに当たり前に、普通に、けれど致命的に。 あまりにも違和感無く、ひっそりといびつを抱えていた。 けれどそれがいびつに見えないのだとしたら。 あなたと、それから叶にとっては、それはただ当たり前の事だ。 どこまでもただそれは、当たり前の欲求でしかないのだ。 「……そう、ですね… 一人で散歩をするのは、やっぱり寂しいですから」 あなたの申し出と、それからこの場を後にする事に一つ頷いて けれど野暮用があると言って途中で別れる事になるだろう。 以降の道中が一人であったとしても危険は無い。 だってあなた達を脅かすものの一つはこの臆病者なのだから。 他に幾つあるかは今は計り知れない事だけれど。 (-173) 2022/06/06(Mon) 3:35:08 |
【秘】 跼蹐 カナイ → 声無きを聞け マユミそうして、別れ際。 「──じゃあ、弓日向さん」 眉尻を下げて、少し不器用に、ぎこちなく。 それでも、あなたの知っている笑みにほど近い形で。 改めて、あなたの名前を呼んだ。 「また後で」 また後で。 それがどのような形で訪れるかは、今はわからない事。 (-174) 2022/06/06(Mon) 3:35:40 |
【秘】 跼蹐 カナイ → 声無きを聞け マユミ/* というわけで遅くなりましたが一旦〆!お付き合いありがとうございました! そしてまた後ほどお会いしましょうね 何らかの形で また後で…… 飴のせいで叶の能力が特攻入りそうでいやだな〜となっています いやだな〜(良性) (-175) 2022/06/06(Mon) 3:36:20 |
【独】 民俗学 ユウキ>>秘話 篝屋 「うわぁ〜凄い。さらっと言っていますけど、かなりとんでもないですね〜! でも俺そう言う向上心ある人大好きですよ!想像を絶する難しさだと思いますが、実現したらそれって間違いなく大きな進化ですもん!」 誰にでも効く薬ときた。その意味の途方もない重さを想像し、ひええと驚きを隠さない声をこぼした。 「わ〜!一緒です!怖いと言うより、気になるんですよね俺!何故このようなことになっているのか! はえ〜そうなんですね。 外国って結構アグレッシブなんですね〜。日本が奥手なだけでしょうか? 何はともあれ、篝屋さんが協力的なのは嬉しいです!早く合流して調査したいんですけどー……本当に俺、ここどうやったら抜け出せるんでしょう……?」 困ったような様子だった。体があるのかすらも分からない状態だったが、もし感覚があったなら首をこてんと傾げていたことだろう。 (-177) 2022/06/06(Mon) 4:00:36 |
ユウキは、メモを貼った。 (c5) 2022/06/06(Mon) 4:03:44 |
ユウキは、メモを貼った。 (c6) 2022/06/06(Mon) 4:04:03 |
ユウキは、メモを貼った。 (c7) 2022/06/06(Mon) 4:04:33 |
ユウキは、メモを貼った。 (c8) 2022/06/06(Mon) 4:05:13 |
【独】 篝屋に来た カジヤマ>>ユウキ 『進化かあ。そう言われてみればー、 俺ちゃん進化したいのかもしれないなー』 なんとなくぼやいたその言葉には一瞬寂しげな声が混ざって。 すぐに気を取り直せば。ぐぐぐ、とのびをするような声が漏れた。 「同じか〜。うんうん、まあ、結木くんのテンションは? ちっと周りに合わせた方が? みんなもびっくりしねえっていうか。そんぐらい。 ま、そうだなー。海外も日本も、 薬の作り方と方向性が違うんだろうなー。 どっちが技術が高いだとか、いいことやってるかとか はっきりいったらわかんねえわ』 『あ、そろそろなんか俺は眩しくなってきた系。 そっちも光とかなんか道見えてこないかー? 迷子なってたらさがしてやっから、心配するなよー。 大丈夫、俺ちゃんたちもみんなも探すだろうから。 のんびりやりたい事考えてなー。んじゃまたあとでな。 グッドラック、結木!』 そうして段々と彼の声はフェードアウトしていき。 次第には聞こえなくなっていくことだろう。 (-178) 2022/06/06(Mon) 4:14:41 |
【墓】 妄執 ユウキとある誰かの声がして、真っ暗闇をもがくように進んで。 この終わりでは足りないと、叫んで気付けば視界が開けた。 「──。おれ、は。確か……」 それまで自分は何していたかと、ぼやけた頭のまま記憶を振り返ったが最後。 悲鳴と、笑い声と、断末魔。 絶え間なく続く痛み。逃れられない苦しみ。 誰かと会話をした時には思い出せなかった死際の時間が、押し潰さんばかりに迫ってくる。 「──。ぅ゛、え゛ッ……」 体を折り曲げ血の海に膝をつく。激しい咳を一つ。その拍子に体のどこかからびしゃりと赤い液体と柔らかな何かの肉片が地に落ちた。 事切れるまでに受けたものが未だ体の中にあるようで。頭と胴の内側がぐるぐるする。視界がちかちかと明滅して、自分と同じ色の笑い声が耳の奥で鳴り続ける。 「……、ふ、ぅ……あぁ……こぼれちゃう……」 腹部に手を当てながら、緩慢な動作で歩を進める。 「見な……きゃ、聞かなきゃ。 見たいことが、聞きたいことが、あっ……たんだ。 ……でも、なんだっけ、なにを、見て、聞くんだっけ」 探さなきゃ。探さなきゃ。 ──目を瞑る。声を聞く。息遣いを探す。 おかしいな、でも何を探すんだったかな。 おかしいな、誰を探すんだったかな。 (+12) 2022/06/06(Mon) 5:07:34 |
妄執 ユウキは、メモを貼った。 (c9) 2022/06/06(Mon) 5:16:45 |
【墓】 妄執 ユウキ「……誰の、声だっけ、これは」 元々、視覚には作用しない力だった。 今となってはあまりに不安定で、或いは壊れた頭で判断できなくなっていて、拾った声が誰のものかも判別がついていない。 力を使うのを止めて瞼を持ち上げた瞬間、ぐんにゃりと視界が歪んで体が傾いた。 この肉体は、ずっと刻まれた死の痛みに震え続けている。 「みなきゃ、きかなきゃ、いかなくちゃ」 死んだはずの頭の中にあるのは一つの意思。純化したそれしか残っていない。 「……ふ、ふふ。えへへ、ぁは、夢なのかな、でも、夢みたいじゃない?でも、夢であってほしくないなあ」 それは延長線上の狂気。既に迎えた終わりを踏み躙る執念。 凄惨な傷跡が残る脳と肉体を、意思ひとつで引き摺り回してそれは進んでいく。 廊下の奥へと、消えて行く。 子供のような笑い声が響いていた。 (+13) 2022/06/06(Mon) 5:36:56 |
【赤】 跼蹐 カナイ────ぞわり、 なにか恐ろしいものが、こちらを見ているような、感覚。 それはほんの一瞬の怖気だった。 ───悪夢は覚めてもなくならない。 ────事実は決して消えはしない。 ──今に死の暗がりから這い出して。 ─────犯した罪が、戻って来る。 (*19) 2022/06/06(Mon) 5:54:47 |
【秘】 未だピンボケ ライカ → 篝屋に来た カジヤマ「記録係なんだとしたら、生かして返すような設計にされていないと意味ないでしょうに。 今のところ、僕は守られている様子もないですから」 いつこの記録が途切れるかもわからない。 記録係として呼ばれたにしては、あまりにもお粗末な扱いを受けていると思う。 「……じゃあ、先輩も怖いんですか。 先輩、ずっと笑ってるじゃないですか」 「僕はここで、何かあって…先輩がいなくなってしまう方がよほど怖いです。 自分が危険な目に合う事よりも、知り合いが居なくなってしまう事の方が。 もちろん、怖くないわけじゃ……ないですけど」 「……いなくならないでほしいです」 隣の貴方に、不安そうな顔を向けて。 絞り出すような、弱音を口にした。 (-180) 2022/06/06(Mon) 7:57:19 |
【人】 絶対専制君主制 コゴマ>>a29 >>14 >>15 叶・深和 端末に入ったメッセージへは、『すぐに行く』とだけ返して。 そのほかにも舞い込むものをちらりと見て、己の軽率を多少恥じたりはした。 連絡を受けて二人のほうへとやってきたのは、 伊縫を見つけるよりかは前のことだったろう。焦燥はあれど、落ち着いていて。 まだその手も穢れのないまま。この男は平然と清廉のままであれるのだ。 誰某れに見つからないようにと抑えた足音も、指定された地点に近づく頃には平時のもの。 だから貴方がたを警戒させはしても、驚かせはしなかった、そう思う。 「……おまたせしました。こちらに居たんですね。 探しましたよ、貴方が戻らないようなので、……なんて。 会議室を空けていた僕が言えることではないのでしょうがね」 人の姿を見れば若干肩の力は抜け、変わらない姿を見れば安堵を覚え。 尖らせたパイプは握ったままだが、多少の心の許しはある様子で、歩み寄る。 (22) 2022/06/06(Mon) 7:58:06 |
コゴマは、それぞれに『早く戻ってこい』と返す。ホワイトボードに刻まれたのと同じ。只の勝手な、個人的な願いだ。 (a42) 2022/06/06(Mon) 8:02:57 |
【置】 絶対専制君主制 コゴマ>>+10 顔を覗き込んだ時、醜く傷つけられた面に青年は鼻白み、僅かに身を引いた。 それで貴方が傷ついたとして、どれだけ青年が気にしたかはわからない。 所詮は己の抱いた感情しか想像しえない、献身とは誰より掛け離れた人間だ。 幾許もそれを抱いていたなら、結木の体だってあの場に放置はしなかったはずだ。 「……誰にやられた」 何に、とは言わなかった。最早隣人を疑うことにためらいはない。 声を伴って返ってくることのないだろう問いかけをして、癒着した皮膚に触れる。 或いは、そう、見たこともないような痛ましさのために同情したのだろうか? 喩え医学の心得があったとしても、助からないだろうことがわかるだけだ。 普通の人間の体であれば、の話だ。 「よく生きてるな。 ……だが会議室に戻るのは、無理……だな……」 アクセントが違えば嫌悪とも取られそうな言葉が平然と舌に乗る。 そういう男だった。言葉ほどには他人を嫌うほど、興味を持たないだけだ。 今までそう生きていた生き物は、今ある惨状をどうすべきか、わからなくなっていた。 (L18) 2022/06/06(Mon) 8:31:52 公開: 2022/06/06(Mon) 8:30:00 |
【人】 トラジディ フカワ>>15 >>22 叶 古後 「……あ、古後さん……」 一人きりの足音に気づいて視線を向けたら、 メッセージで呼び出した相手が目に入って安堵。 喉から抜けるのは、なんだか疲弊、摩耗しているような声色だ。 「ええ、気分が優れなくて出たところに、 偶然会って……ちょうど今、会議室に戻るところで。 この状況では一人より二人、二人よりできれば三人、 付近にいらっしゃればご一緒できれば、と。 来ていただけたようで何よりです」 理由も理由だからパイプなんて持ってきてない。 どうにもまだ危機管理意識が足りてないなと、 内心でいつものように卑下しながら、其方へ近づく。 ──古後が来た方とは真反対。 何かが駆けるような足音も、近づいてきているような。 (23) 2022/06/06(Mon) 8:33:33 |
【独】 トラジディ フカワパイプを持ってきてないことを悔やんでいる理由は、もしあったらもう少し殺しやすかったんだろうなあとか思ってる感じです。加圧されてかなり腹括ってしまっているよくないおじさん。 (-181) 2022/06/06(Mon) 8:35:14 |
【人】 絶対専制君主制 コゴマ>>23 深和 「ああ言った手前散開しては、意味がありませんね」 言葉の意味は自戒であって、他者に言ったわけではない、きっと。 或いは少しは、自身以外も含んだかもしれないが。 さりとて投げ捨てるような言葉は、そうは受け取られないかもしれない、そういうものだ。 「篝屋や三十三も、状況を見てそれぞれ出掛けてしまったようで。 桜小路もおそらくは。状況的に今は会議室には誰も居ないのではないでしょうかね。 ……まあ。引き籠もっていたからとて脱出できるわけじゃないから、仕方ない話ですが」 いつか助けが来るだろう、なんて楽観的で保守的な動きのままではどうにもならない。 急く心を落ち着かせる術を持たないのだから統率できないのは道理だ。 帰りましょう、と深和と叶に声を掛け、廊下を引き返しかけて足の向きを変える。 そうして話していた矢先だ。耳をくすぐる微かな音に、表情を引き締める。 暗闇の中を睨みつけるようにしながら、貴方を後ろに下げんと腕を引っ張ろうとした。 「……なにか来る」 (24) 2022/06/06(Mon) 9:09:15 |
【人】 声無きを聞け マユミ>>21 ナオアキ パイプの行く末も、砕けた骨の先も見ませんでした。 今少女の頭を支配しているのは3つの感情だけです。 1つは「痛い」1つは「逃げなきゃ」1つは「変わりたい」。 能力の代償が酷く全身を痛めつけています。 水がかかった肩や腕がしゅうしゅうと音を立てて、 そこを覆っていた和装を溶かしてしまうと、 その下には 檸檬色 と葡萄色 の結晶……あなたがあげた 飴が鱗状にその肩や腕を覆っていました。そして溶かされた様子を見て、思ったのです。 普通では逃げ切れないかも、と。だから痛みに逆らいました。 痛みに逆らって、速く逃げようとしました。 ぱき そして細胞は、それに応えたのです。 ばきぼきと音がします。 袴の裾を破って、また骨の集合体が飛び出しました。 骨はZを描くような形をしていて、少女の足よりも大きく長く。 同じような形の骨が肩の結晶を破って生えてきます。 自重に耐えられず蹲り、四つん這いになったその姿。 それは、少女の知る限り最も速く、 再現がしやすい生き物の形をしていました。 昔、神社の手伝いをしていた時によく見ていた形を。 少女は犬となって、駆けていきました。 その骨から鳴る騒がしい足音も、 やがて遠ざかって消える事でしょう。 (25) 2022/06/06(Mon) 11:21:51 |
マユミは、必死で逃げた後。各位の端末に『奈尾発見 危険 接近×』と送信しました。 (a43) 2022/06/06(Mon) 11:24:00 |
【秘】 声無きを聞け マユミ → 氷肌玉骨を手に ナオアキ/* という感じで〆!ワンワンして逃げました! 溶解液くんがどれくらいの速度で物を溶かすか次第では 肩と腕がちょっと焼けてるかもしれません。 奈尾先生こわいよ〜こわいよ〜ありがとうございましたワン。 (-182) 2022/06/06(Mon) 11:28:26 |
【秘】 声無きを聞け マユミ → 跼蹐 カナイ/* 🐕(既読スタンプのいぬ!) にっこり笑顔で別れたのです。ありがとうございま〜す!! ワンチャンわんちゃんになれましたので また遭いましょうね……♡♡♡ なお勿論特効が入るので遠慮なくやっちまってください。 (-183) 2022/06/06(Mon) 11:36:05 |
【人】 跼蹐 カナイ>>22 >>23 >>24 深和 古後 近付く"それ"が何であるかは足音で凡そ判別が付いた。 だから特別向かってくる足音に警戒もせず、 武器など初めから持っていない手は所在なさげなまま。 いつも通り──そう、至っていつも通りにそろりと視線を向けた。 「弓日向さんと……えっと、あの、神陰間さんと。 すぐ戻るはずだったんですけど、随分話し込んでしまって…」 そうしてどうにも言い訳じみてしまうような言葉は述べれど、 声色に嘘の色は無く、本気で心底申し訳ないと思っているようで。 おずおずと二人の表情を見遣り、すみません、と眉尻を下げた。 「…理由があったなら仕方ない……です、よね…? きっと…僕がすぐに戻らなかった事も、皆さんが ばらばらに行動してしまった原因、の一つのはずで… ……古後さんにもご心配をお掛けしてすみません…」 まさか自分が心配されていると驕るわけではないけれど、 自分がすぐに戻れば現状はもう少しましだったのではないか。 そのように思って、不安を煽った事にもう一度謝罪を述べた。 それから、掛けられた声に一つ頷いて、その背を追おうとして。 「────う、」 近付く足音にその動きを止めた。 聞き慣れない足音。これは見知った人間ではないか、それとも。 何か切迫した事態でなければ立てるはずのない足音だ。 殆ど反射的に片手を白衣のポケットに差し入れ、指先が硬い何かを引っ掛けた。 (26) 2022/06/06(Mon) 11:51:05 |
【置】 声無きを聞け マユミ逃げて、逃げて、逃げて、逃げて、逃げた先で。 少女は思うのです。まだ死ねない、と。 死ぬわけにはいかない、と。 約束を守らなくては、と。 やるべきことを、と。 そして、それらをするには―― 変わらなきゃ 、と。ぱき ぱきき ぽき ばき べき ぼき みしっ ばぎ 音を立てて、変わっていきます。 生き残る防御の意志と、願いの攻撃の意志が合わさって、 身体を覆うように育っていきました。 (L19) 2022/06/06(Mon) 11:55:11 公開: 2022/06/06(Mon) 11:55:00 |
【赤】 トラジディ フカワ『カナイさん』 『オレが嗾けようとしているものです』 メッセージではなく、直接頭に呼びかける形で。 『敵味方の区別がつかないので』 『距離をとった方がいいかもしれません』 自分はもう既に引っ張られているものだから、仕方ない。 (*20) 2022/06/06(Mon) 11:55:32 |
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