【人】 坊っちゃん バラニ[子供の頃、よく同じ年頃の子たちと一緒に勇者ごっこをして遊んだ。 遠い昔、魔王を倒した勇者とその仲間たち。 誰もが皆勇者の役をやりたがった。 かくいう僕もその一人だったけれど] (223) 2021/12/09(Thu) 12:05:42 |
【人】 坊っちゃん バラニ『何いってんだ、お前が勇者になんてなれるわけないだろ』 『そーだそーだ、臆病者の癖に』 [そう言われると、全くぐうの音も出ない。 子供の頃から腕力はからっきしで、たとえ口喧嘩でも争いは苦手で、そういう場に当たるといつも身を縮こませていた。 おまけに手先も不器用で鈍臭いときたものだから、口の悪い子供からはいつも誂われたし、よく泣かされもした。 そんな僕のことだから。 勇者なんて程遠いと、皆が口にするのも今はよくわかる。] (224) 2021/12/09(Thu) 12:07:05 |
【人】 坊っちゃん バラニ[そしてこうも思う。 ……遠い昔、僕が嘗て勇者と共に旅をした仲間の、 その生まれ変わりだなんて。 言っても誰も信じないだろうな、と] (225) 2021/12/09(Thu) 12:08:25 |
【人】 坊っちゃん バラニ── 噴水広場 ── もうそんな季節なんだねぇ。 [市場街の一角にある噴水広場。 祝祭に合わせて彩り豊かに飾りつけられたそこも、やはり人通りはそれなりに多い。 噴水の縁に腰掛けて、先程パイ屋で買ったパイを頬張りながら人の行き来を眺めていれば] 『あー!ほら吹きのお兄ちゃんだ!』 『またいつものおはなしきかせて!』 (226) 2021/12/09(Thu) 12:09:08 |
【人】 坊っちゃん バラニ……ちょっとちょっと君たち。 人聞きが悪すぎるよ。 [此方を見つけて駆けてきた街の子供たちに神妙な顔で注意をするものの] 『なんで? お兄ちゃんのお友だち、みんなそういってるよ?』 『ね?』 『ねー!』 ……。 [溜め息一つ、吐き出して肩を竦める] (227) 2021/12/09(Thu) 12:09:50 |
【人】 坊っちゃん バラニそこらへんについてはまた後で詳しく聞くとして。 仕方ないなぁ、今日はなんのお話が聞きたい? 『やったぁ! じゃあ、こないだの王子様のおはなしの続きがいい!』 あーあれ? うーん……。 『それよりも勇者様とお姫様のおはなしがいいよ』 (228) 2021/12/09(Thu) 12:10:44 |
【人】 坊っちゃん バラニ──ああ、わかった。 それならいくらでもお話してあげよう。 可愛い可愛い、小さなお姫様と王子様のためにね。 [そう冗談めかして子供たち二人を抱き寄せて膝に乗せる。 そうして彼らに語って聞かせるのは嘗ての勇者とその仲間たちの冒険譚や、勇者とお姫様のロマンス。 子供向けの絵本にのっているものからどの歴史書にも記されていない物語まで、僕の話は我ながら内容に富んでいて。 だからこそ、仲間たちからもほら吹きだとか空想家だなんて言われてる] (229) 2021/12/09(Thu) 12:11:22 |
【人】 坊っちゃん バラニ……おっと、ここから先は有料にしようかな。 [いつの間にか増えていた聴衆に悪戯めいて視線を移す。 お題はそうだな。 ゲイザーの店のパイを僕と子供たちに奢るってことで]** (230) 2021/12/09(Thu) 12:12:12 |
坊っちゃん バラニは、メモを貼った。 (a51) 2021/12/09(Thu) 12:21:14 |
【人】 向日葵 店主 イクリール── 魔術師の友人 ── うん、何だって出来ると思うな、 時間さえあれば。 願いを妥協することが出来ない人が 良い魔術師になると言われてるぐらい。 [ >>218本当に何でも出来るかは置いておいて ラヴァも若いとはいえ魔術に時間を注いだ人だから 彼女にも希みがあるんだって 一つ彼女の事を知れた気がする。 その希みをいつか聞けたら面白いと思う。 私も同じだから。] (231) 2021/12/09(Thu) 12:30:54 |
【人】 向日葵 店主 イクリール (232) 2021/12/09(Thu) 12:31:12 |
【人】 向日葵 店主 イクリール美味しいね、ここのパイ。 私、この街好きだよ。 [ さくりと良く焼かれたパイ生地にナイフを落として 一口大にしたパイを口の中に放り込むと 美味しい、と柔和に笑った]* (233) 2021/12/09(Thu) 12:31:58 |
【人】 向日葵 店主 イクリール── 向日葵:ポルクス ── お兄さん、お子さんが産まれたんだね。 それは楽しみ。 ポルクスの子供の顔も見てみたいよ 親子で趣味は似るのかって気になるし。 [ >>203ポルクスが結婚したどころか 恋人が出来たなどの話は聞いた事がないので 今は未来の話になるけど 彼もずっと独り身ではないだろう、と 当たり前に思っていた。] (234) 2021/12/09(Thu) 12:45:47 |
【人】 向日葵 店主 イクリール (235) 2021/12/09(Thu) 12:46:06 |
【独】 半淫魔 メレフー真珠堂 テレベルムとー 驚いたな。 ここまで純度の高い物は、己れ(おれ)でもそうそう見ることが無い。 [たまさか立ち寄った店で、一際珍しい品を見つけた。 人魚の血と涙からなる妙薬、市場で卸せば非常に高額の値がつくだろう。 しかも、店主自ら精製し、他者の手が入っていないとなれば殊更だ。] (-67) 2021/12/09(Thu) 12:56:20 |
【人】 行商人見習い ポルクス― 向日葵の店にて ― 兄ちゃんそっくりの男の子で うちんちの遺伝子はどうなってるんだろうって 少し戦慄してたりするよ。 ……俺の子供、かぁ。 [恋人どころか。そもそも自分が伴侶を得られることも難しい躰。 万一できたとしても、自分に生殖能力はあるのだろうか。 少しだけ、表情が固まった後 それをごまかすかのようにへらっと、笑って。 似たらどうしよう!流浪の旅に出てっちゃうかも! なんておどけて見せて、ごまかした。] (236) 2021/12/09(Thu) 12:57:05 |
【人】 行商人見習い ポルクス うん。親方が祝祭で持ってきたもんを売った後は、 バラニん家や真珠堂とかで商品を仕入れるだろうし それが終わったら、また旅に出るつもり。 [3年前から毎年、のこととなったルーティンワーク。 雪解けの始まる前には、俺はこの街を出る。] 時間があったらまた寄るから、 その時はゲイザーのパイ一緒に食べよ! じゃあまたね、姉ちゃん! [そう言って、そろそろお店から出ようかな。*] (237) 2021/12/09(Thu) 12:57:27 |
【人】 薬屋 テレベルム[こう寒いとこれ以上粗末な住居を寒いものにはしたくないが つい一刻前訪れた客が動物臭さに眉を寄せた事を思えば 現況が自由に出入りする店の換気をせざるを得ない。 雪のはらつく窓を半分開ける。 がたつく窓の鍵は錆つきが目立ち、開く際に些かコツも要るが 慣れてしまえば困るものでは無かった。 聖歌隊と呼ぶには曲選が流行をいくものだから不釣り合いで 半分酒でも入っているかのような歌声を聞き>>8 すこしだけ、今は昔の過去を過ぎらせる。 陽光の反射した青と金の境目の海原を眺めながら 浜辺で妹が伸びやかな声で奏でる音色が好きだった。 それから、隣で竪琴を静かに弾くのも。 ――平穏を尊ぶ日常、音色を愛する時間が、今は遠く。] (238) 2021/12/09(Thu) 13:00:17 |
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