【秘】 恋恋 ユメカワ → 憂愁 ライカ「俺は死ななかったのかもしれない」 「でも、いいんだ」 「それでも、一人は──寂しいのは、嫌だ。 だから……俺を一人にしないで。何処にも行かないで… 傍に居て、夏彦。ずっと……」 君が心の内を曝け出した分と、同じだけ。 現実に追い遣られ、色褪せた夢の残響が君に囁きかける。 気付けば廊下はしんと静まり返っていた。 話し声は夜闇に吸い込まれ、今は他の誰の気配も感じられない。 月明かりだけが静かに窓から差し込んでいる。 古寂びたこの場所は何処までも静謐さに満ちていて。 今だけは、世界に二人だけみたいだ。 「……俺と一緒に、来てくれるよね」 きっと君の視界の外。 いくつもの感情が綯い交ぜになったような表情で、 (-189) 2022/07/10(Sun) 4:55:38 |
ユメカワは、腕の中の君に囁きかけて。 (a76) 2022/07/10(Sun) 4:55:53 |
ユメカワは、静かに笑っていた。 (a77) 2022/07/10(Sun) 4:55:59 |
【秘】 恋恋 ユメカワ → 憂愁 ライカ楽しい時間は、束の間の夢は終わってしまったね。 だから君も、もう思い出しても良い頃だ。 夢川深雪は死んだ人間だ。 二人がすれ違い始めたあの日から、少し経ったいつかの日。 広がる距離が修正不可能なものになってしまう前に、せめて。 訣別を告げられてもいい。ただ、君の口から答えを聞きたくて。 やり直せる最後の機会さえ手放してしまいたくはなくて、やり直したくて。 ──思えばいつも、君の手を取るのは自分の役だった。 だから意を決して、自分から。あの日をやり直そうとしたはずなのに。 何処までも唐突に、理不尽に。その前に全てが終わってしまった。 あの道の先には、やり直せる未来があったはずなのに。 最後にもう一度、ちゃんと話がしたくて。君の家へと向かっていた。 その途中、君の家から目と鼻の先の場所で。 事故に遭って、あっけなく帰らぬ人となってしまった。 今年の夏休みが始まる少し前の事だった。 これは、そんなやり直しのやり直しのやり直し。 (-190) 2022/07/10(Sun) 4:57:22 |
【秘】 恋恋 ユメカワ → 憂愁 ライカ/* ごきげんようダーリン 見ての通り俺狼なんだけど これはちょっとした挨拶代わりに全を開示しただけだから 今ここで焦って滅ぶ必要はないよ。 滅びをお断りするも後からゆっくり滅ぶも今ここで滅ぶも自由にね アデュー (-192) 2022/07/10(Sun) 4:58:11 |
【独】 恋恋 ユメカワ/* ヨシ!無事今回もロールで狼開示ができたな もはやこの瞬間の為に生きてると言っても過言ではないよ。 まあPCは死んでるんですけど(会場爆笑) (-191) 2022/07/10(Sun) 4:59:43 |
【人】 元弓道 マユミ>>59 シロマ 『よろしい。頑張ることは褒めるべきことですが、度が過ぎれば一転して褒められないことになりますからね』 お互い様と言いたげなメッセージを見てふむと唸った。 ここで此方が無理を通せば、彼方も今後ちゃんと休んでくれないかもしれない。それは避けたいことだ。 『はい。それじゃあお茶の時間にしましょう』 『音楽室ですね。わかりました、そちらにすぐに向かいます』 他にも貴方の様子をこの目で確認したかったので好都合だ。 少し待っていてくださいね、と締めくくってからすぐに目的地へと移動した。 ………… …… 「たのもー!お客様一名来店ですよ!」 暫くして、喫茶店にはたいへん不釣り合いな名乗りのもとドアをすぱんと開けるモンスターお客様が来店した。 (60) 2022/07/10(Sun) 5:11:22 |
【秘】 かれがれ ユメカワ → 元弓道 マユミ『大人だね。麻弓ちゃんは』 『俺はまだまだ納得なんてできないや』 理屈ではわかっている、つもりではあるけど、どうにも。 数え年で一つ上、というだけのはずなのだけど。 あの日も、今日も、振る舞いだけでなく考え方も。 君に限った話ではないけれど、随分大人に思えるものだった。 或いは同年代の中では自分が子どもっぽいというだけか。 あの日の出来事が、或いは他の何かが。 それを嫌だと思う気持ちを麻痺させてしまったのだろうか。 或いは、ただ感情を上手に処理する方法を覚えてしまっただけだろうか。 何れも当人の口から語られない限りは定かではないけれど。 『仕方ないって割り切らなきゃいけないんだろうけど』 『何かが変わる事も、いつかは変わらなきゃいけない事も 急に、避けられない形でいつも通りが変わっちゃうのも』 『受け入れられそうにないよ それに慣れちゃったらさ』 『そのうち、嫌だって思う事すらできなくなりそうで』 変化よりも、停滞が良い。 到底叶わない願望と理解はしていても、納得はできないまま。 現実は自分達を待ってくれやしないって、知っているのにな。 (-193) 2022/07/10(Sun) 6:05:05 |
【秘】 長女 カナイ → 陽葉 シロマ「 こ、 ずちゃん…」覗き込んでくる顔を、呆然と見つめ返す。 当然返ってくるはずの否定は、行方知れずで。 「こずちゃ ん、 」変なこと言ってるのは、きみの方だ。 「……こずちゃん…」 白間梢は、そばにいてくれた。 いつまで? 血を分けた人たちにすら馴染めない、鹿乃のそばに。 梢は優しい。しっかり者の、こずちゃん。 例えば? 皆の人気者で、何でもできるすごい子なんだ。 昔っから、ずっとずっと。 本当に! 「んぃ、 ぎぅ 」▽ (-194) 2022/07/10(Sun) 6:44:46 |
【秘】 長女 カナイ → 陽葉 シロマ「 せ、 んせぇ なるの か 」脳の裏がバヂバヂ煩くて、チカチカ火花が舞い散って。 けれど、細い細い糸が。こんなに煌めくから。 のろのろと、縋りつくように白間の上着を握る。 そうしなければ─── 目の前の少女が急に、遠くに行ってしまうような気がして。 ……絶対、いい先生になれるのに、と。 こっそり唇を噛んだ日の空は、思い出せない。 『こ こずちゃ…… うぅん、ん。そぉ、か。 そ、かぁ……』 (-195) 2022/07/10(Sun) 6:52:18 |
【秘】 愛執 ライカ → かれがれ ユメカワ君の温もりが、体中に伝わってくる。 僕がずっと欲しかったものだ。 抱き竦められれば、抵抗なんてすることなく君の腕に収まってしまう。 そっと両腕を君の背に伸ばして、離れていた距離を埋めるように、君の言葉に頷いて────── 「え?」 (-196) 2022/07/10(Sun) 8:27:10 |
【秘】 惆悵 ライカ → かれがれ ユメカワ──その瞬間、言葉の意味を理解出来なかった。 だって君は今、ここに居て。温度だって感じられて、 ……ほら、こんなに優しく抱きしめてくれるじゃないか。 「………痛」 頭が、痛い。 君の言葉が分からない。 考えれば考える程、鼓動は早鐘を打つ。 「……み、ゆ、」 「……深雪?」 「う、……嘘、だろ、 なんで、こんな……だって、」 「まだ………、」 「まだ、何も言えてないのに………!」 あの日の後悔を、あの日の絶望を、あの日の、 君の惨状 を。──君はもう、この世に居なくて。 ──手を伸ばしたくらいじゃ届かない程に離れてしまっていて。 ──これ以上育めるものは、何もなくて。 ──僕たちの未来は、とっくに途絶えている。 それを、思い出しただけ。 (-197) 2022/07/10(Sun) 8:29:38 |
【秘】 怖怖 ライカ → かれがれ ユメカワ「………ぁ、」 怖い。 現実を直視することが。 けれども、逃げ出す事だって出来なくて 弱々しい獲物さながら、君の腕の中で震えている。 「い、一緒に………?」 それって、つまり。 怖い。怖い。 死ぬのは怖い。嫌だ。 嫌なのに、この 温かい 腕の中から抜け出せずに居る。背に回した腕は、今も力を緩めずに君を抱いていた。 「う……、」 ついぞ吐いた我儘は、威勢はどこへやら。 君と交じらない視線が、迷いを表すようにぐるぐると廃校舎を惑う。 ──僕は、君と居るよ。 君をいちばん好きなのは僕だから。 そんな言葉が喉につかえるけれど それでも、吐いた言葉に偽りだって無いから こく、と、小さく頷くのが、精一杯だった。 (-198) 2022/07/10(Sun) 8:32:23 |
ライカは、震える唇で、言葉を紡ぐ。 (a78) 2022/07/10(Sun) 8:32:43 |
ライカは、「すき、だから。」 (a79) 2022/07/10(Sun) 8:33:13 |
【秘】 不知 ミナイ → 長女 カナイ「え? ああ、やっぱりボクにしか見えないのか」 「鹿乃くん」 その声は一瞬だけ上がって、それでもやはり寂しそうに。 悲しそうに、まるで冗談に聞こえないように。 「 幽霊 。ボク、彼らを知っているんだ」 (-200) 2022/07/10(Sun) 9:43:45 |
【秘】 不知 ミナイ → かれがれ ユメカワ『それはそれは』『実に面白い話だ』 『なあ深雪くん』 『 ボクはいつからそちら側にいってしまっていたのかな? 』目を細めて緩く笑って、タップした液晶をゆっくりとなぞる。 目を閉じて、開いてもその宛名に君の名はある。 さて、どうしてでしょう? ―――― ―― 『今保健室が見つかった』 『暫く連れとお話をするから、また後で』 『確かめさせてくれてありがとう』 (-201) 2022/07/10(Sun) 11:46:09 |
【秘】 不知 ミナイ → 元弓道 マユミ「つまり叶うなら話をしてみたいってことかな?」 死者と。ぼんやり呟いて足を進めた。 あっと呟けば、傾いたプレートが目に入って指し示す。 そこに見えてきたのはお目当ての保健室だった。 「死ぬことが良くないかって? 勿論 ボクにとっては そうだ。だけど生きることをやめることを責めたら、 ボクは事故で死んでしまった人を責めないといけなくなる。 自殺した人を責めることになる。 そんなことができるほど、ボクは出来た人間じゃない」 ▼ (-202) 2022/07/10(Sun) 11:59:57 |
【秘】 不知 ミナイ → 元弓道 マユミ「だから、皆が ボクの為に生きることをやめないでほしいとは思ってる」 思っているだけだ。 「麻弓くんは、どうだい? ボクの為に、 いつかの死にたい理由を壊してはくれたりはしないかい?」 「ボクは、死んでしまうキミはみたくないんだ」 (-203) 2022/07/10(Sun) 12:03:05 |
【秘】 陽炎 シロマ → 長女 カナイ焼けた肉の臭いがする。 ……ぐるる。 場違いな腹の音がどこかで鳴った。 どこで? 「うん……やっぱり、諦めきれなくてさ。 こうなったら自力で先生になるしかないと思ってね」 これ が口に出すのはおかしなことばかり。しかし声色は変わらず、自信に満ち芯の強さを持っている。 まるでおかしいのは貴方であると断言するかのようだった。 焼けた肉の臭いがする。 「でも先生って、生徒がいなきゃできないだろう?」 上着を掴む手に、そっと自分の手を重ねる。 その手のひらは、焼けた様に熱い。 ▽ (-204) 2022/07/10(Sun) 12:16:58 |
【秘】 陽炎 シロマ → 長女 カナイ「 だから、生徒を集めてるんだ。 」貴方達である必要はあるのだろうか。 「誰も置いてけぼりにしない。 誰もがありのままの自分でいられる。 そんな学級を作りたいんだ。」 貴方である必要はあるのだろうか。 「……カナ姉にも、手伝って欲しい。 私達だけじゃ、難しいことだから」 それでも。 貴方を、ねーちゃん≠、頼った。 焼けた肉の臭いがする。 (-205) 2022/07/10(Sun) 12:18:02 |
【秘】 長女 カナイ → チャラ男 ウラミチ「んぇ?」 ひっくり返った声を、不思議そうに見上げる。 引っ付いているカナイはじんわり、あたたかくて。 「……んふ」 ちいさく、含むように笑う。 抱え込むようにこっそりした笑い方は、昔から。 「こわがりやもん、なぁ。うらみち」 「……ぼくも」 (-206) 2022/07/10(Sun) 12:57:08 |
【秘】 長女 カナイ → 不知 ミナイ「 ゆ ゆうれ、ぃ 。な… 」ピャッ、というような跳ね上がりかたをして、もごもご。 カナイの声は不明瞭で、それでも、怯えだけではないような。 「…… …どんな子が いるん」 (-207) 2022/07/10(Sun) 13:20:53 |
【秘】 チャラ男 ウラミチ → 長女 カナイ「 バッ!!! ここここ怖がってねぇよ!!!ガキの頃の、話だろ?!!」 子供の時は大層なビビリヘタレだったが今は違うと顔を必死に横に振る。 都会にいってビッグな男になってきたのだ(当社比) 「お前は今も変わらずビビりみたいだけどなっ!!!」 変な汗をだらだら流しながら、フン!とそっぽを向いた。 (-208) 2022/07/10(Sun) 13:41:33 |
【秘】 長女 カナイ → チャラ男 ウラミチ「 ピャッ!! ……ぇぅ… 」大声にびっくりした。 縮こまったあと、のろのろと弛緩して戻る腕が当たる。 漂う線香の匂いは、きみの近くから離れない。 「こ こわいけど、き 来たもん… 」「うらみちはなんで、ぃ いっしょあそび 来てくれたん」 「……こ こわがりなんに」 (-209) 2022/07/10(Sun) 14:04:21 |
【秘】 不知 ミナイ → 長女 カナイ「多くの顔はわからない。靄みたいな物でさ。 色がぶわーって陰ってる。暗い煙が世界に浮いている。 泣いていそう、怒っていそう、苦しそう。 ……喜んでいる人はみないかな。 事故にあったんだって、殺されたんだって。 友達と仲直りしたいんだって、お家に帰りたいんだって。」 淡々と普段から見えている物を説明してから一区切り。 「 怖いよね。 できるだけ話しかけないようにしていたんだけど、 どうやらボクはここで幽霊と話してしまったみたい。 キミたちも、話してた くすくす、と、聞きたそうな君に優しく甘い声で囁く。 「―――優しくて、可愛くて。 好きな子を好きだった気持ちをずっと大事に思っている子」 (-210) 2022/07/10(Sun) 14:07:13 |
【秘】 不知 ミナイ → 奔放 クリス『どんな関係でもないよ』 今関係があるのはキミとボクの関係性。 その為に使える物だった。そんな関係性。 『ああ そうかもしれない』 ボクがこうやってキミに話しかけた理由もそうだ。 抱えていた物を出しておきたくなったんだ、だって、もう。 二度と会えなくなってしまいそうだと思ったから。 『突然 でも必然だ』 『今日じゃないといけない理由があったんだろう』 『今日という日の、この土地と、この空気と、この人数の』 『ボク達の存在がなければ、こんな事にはならなかったんだ』 『 何を呼んでしまったんだろうね? ボク達は キミなら解き明かせるのかな』 『解決は難しいことかもしれないな 死ぬことさえ恐れないか、考えもしないような 大層な賢者である愚か者が探りでもしないと この真実は、きっと闇のままだ』 『悲しいな 今日はめいいっぱい楽しむつもりで来たのに』 (-211) 2022/07/10(Sun) 14:23:29 |
【秘】 長女 カナイ → 陽葉 シロマ焼けた肉の臭いがする。 蚊取り線香の煙が、仄かにたちのぼる。 いつもの夏を切り取ったような、日常に漂っていた香り。 ぁ 集める て。 縋る手が焼かれるように熱い。 きらきら綺麗なだけの糸は鋭くて、 「どうや ……って」 ぼくが見たかったのはそんな、おかしな幻じゃなかった。 ▽ 焼けた肉の臭いがする。 (-212) 2022/07/10(Sun) 14:56:19 |
【秘】 長女 カナイ → 陽葉 シロマ「あは」 「き 決まってる 青褪めた顔が、乾いた笑いを漏らして。 壊れた蛇口みたいにぼとぼと言葉を吐いていく。 「ぼくでも。わかる、ぞ」 「なぁ、こずちゃん」 「……こ 」 「ころすん か」 ぼた、ぼた。 大粒の汗を落として、ぐる。間の抜けた音。 誰のだ。 焼けた肉の臭いが、渦巻き型の夏の香りを覆っていく。 「せ 先生、に なりたいから、か ?」 (-213) 2022/07/10(Sun) 15:01:04 |
【秘】 チャラ男 ウラミチ → 長女 カナイ「……はぁ、わりぃ……」 虚勢を張りつい大声をだしてしまい、また相手を怯えさせてしまった事に気付くと、自分を落ち着かせるために深く呼吸をしながら謝罪した。 「………」 嘘をつこうと見栄を張ろうと、相手にとっては昔の素の自分しか映っていない。 「………会いたかったし…、ぉ……皆に」 諦めたようにポツリと本音を零した。 もにゃもにゃと口ごもるようなしゃべり方は昔の自分に似ている。 (-214) 2022/07/10(Sun) 15:07:28 |
【秘】 恋恋 ユメカワ → 怖怖 ライカずっと──ずっと欲しかったものだ。 もう逃げられない君を優しく抱いて、震える背をそっと撫ぜる。 今だけは、こうして君に触れられる。互いに言葉が届く。 手を握って、抱き締めて、君を安心させてあげられる。 理由なんか無くても一緒に居られて、 何処にだって君の手を引いて行ける。 欲しかったものは、たったそれだけの当たり前の日々。 この時間に再び終わりが訪れる事を、受け入れられそうにない。 (-215) 2022/07/10(Sun) 15:07:44 |
【秘】 恋恋 ユメカワ → 怖怖 ライカああ、本当はわかってたんだ。 これ以上君に構ったらいけないんだって。 きっと辛い思いをさせてしまうから。きっと傷付けてしまうから。 今でも君の事が大切だからこそ、 君の事をそっと手放して、さようならを言わなくちゃ。 楽しい時間は、楽しいままで。 そうでなければならないのに。 (-216) 2022/07/10(Sun) 15:08:21 |
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