【人】 X『教皇』 カルクドラ── 現在:医務室 ── [ 外の騒ぎが嘘のような静寂の医務室で ヒナギクの声が響き渡る。 政府の広告塔である彼女は、常に明るい笑顔で ファンのみならず、大衆を明るく照らしていたのだろう。 文字通り『太陽』のように。 しかし、その明るさも今では翳りが見えている。>>76 今の彼女はアイドルでは無い、ただの一人の少女だから。 ──皆が、生きる為、先の未来の為、必死だった。] そうだね。南地域の教会で生まれ育ったんだ。 割と大きい方だから、名前くらいは知っているかもね。 [ 故郷の話が出れば、微かに笑みを浮かべ 同時に、残したままの両親の姿を思い出す。 先程中継機越しに見えた画像。 故郷も、実家の教会も壊滅してしまったのだろうか。 既に捨てたはずの家、家族の姿が脳を過る。] (189) 2022/12/18(Sun) 23:13:35 |
Y『恋人』 クリスタベルは、メモを貼った。 (a41) 2022/12/18(Sun) 23:14:03 |
【人】 ][『月』 エーリク―― 自室にて ―― どうぞ、…… [ 扉を叩く音、誰であるかなど火を見るより明らか なのだから、緊張した様子のままぎこちなく 部屋へと彼女を招いた。 開口一番、告げられた謝罪>>151には ゆるやかに首を振った。 上手にできないのはお互い様なのだ。 ただ、話があるよ、時間を取って そんな他愛のない会話を、敢えてしようと しないのもまた、お互い様だ。 誰かを招くことを考慮していない この部屋にはカップは二対あったとしても 椅子は一脚しか、揃えていない。 無言で指さしたが、お構いなくと言われてしまえば それ以上強く座ることをすすめはしない。 自分はベッドの端の方へと座り込んだが。 ] (191) 2022/12/18(Sun) 23:14:09 |
【人】 X『教皇』 カルクドラ[ 中継機の映像で、地元の南地域は確認出来ていないが 何処かの地が嵐に見舞われていて また別の地域では、津波が発生していたのは見えた。 人々の悲痛な叫びも聞こえていた。 これで尚、この地の崩壊を 見過ごす選択肢を取れるのだろうか。] ……そうだね。 何の罪もない人の命が、奪われる訳にはいかない。 僕達の、皆の生まれ育った故郷が踏みにじられる様を 黙って見ていられない。 [ 少女の悲痛な訴えは続く>>77。] (192) 2022/12/18(Sun) 23:14:13 |
【人】 X『教皇』 カルクドラ[ 実家の両親だけでは無い。 館に来てから常に手伝いをしてくれる 少し前には南国土産をくれた担当の職員も。 ゼロと共に賭け事の店に入った時、 洗礼とばかりに酷く負けた僕に 温情をかけてくれた胴元も>>2:337 エーリクと共に洋館を抜け出した時 「珍しいお友達の為に」と、硝子細工のオルゴールを 半額以下で用意してくれた職人も。>>2:256 このままでは、皆崩壊に巻き込まれてしまう。] (193) 2022/12/18(Sun) 23:14:40 |
【人】 ][『月』 エーリク[ こちらの話が一心地ついた頃。 ちょうどコーヒーマシンが仕事を終えたところ だったので、彼女にも珈琲をすすめた。 ――自分の分を僕が用意するとは 思わなかったのであろうことは、表情から 読み取れた。 ] 様になっている?それくらいは 通っていたから、外へね [ 冗談でもいうような軽やかさをもって 放たれた言葉に少し自分で驚いた。 ] (194) 2022/12/18(Sun) 23:14:42 |
【人】 ][『月』 エーリク[ もしかしたらもっと早く、 どうにかして彼女との時間を克服できて いたならば、もっと違う関係を築くことも 出来たのかもしれない。 胸中に芽生えたものは、観念したように オーダーを口にする彼女の言葉で 鳴りを潜めた。 彼女の望むように、砂糖を一つ溶かし入れた 珈琲を、渡すと、彼女のほうが口を開いた>>156 ] ……そうだね [ わかるわけがない、それはその通り。 そもそも回答を求める問いかけではなかったが 人から語られれば、尚、真理を見た気がした。 ] (195) 2022/12/18(Sun) 23:15:04 |
【人】 X『教皇』 カルクドラ[ そして、彼女の問いには>>79] ……理不尽だけど仕方が無い。 その理屈も分かる……と思ったよ。 [ 戸惑いに揺れるオレンジの瞳は>>79 今まで、一度も見たことがないような色をしていた。 未だ眠り続けるプロセラを再度一瞥し、 もう一度、彼女に向き合う。] ……最初は、ね。 でも、あの現場を見て 僕達の生まれ育った世界が壊れていく有様を見て。 少し前にシンくんとも話してて。 そして今……君と話して。 (196) 2022/12/18(Sun) 23:15:05 |
【人】 X『教皇』 カルクドラ…………。 僕達がもし、神様の云う通りに受け入れたとしても このままでは、きっと幸せになれないと思うんだ。 あの現場を見てしまったら……ね。 僕にも、ヒナギクにも、故郷も、大事な人も居るのに それらを全て奪われて、幸せに暮らせる気は……しない。 だから…………。 ……今の世界の有様を見て、 僕達だけ安全な地に行くことは出来ないよ。 [ 戸惑いに揺れる少女の肩を、そっと叩いた。 今の僕は“聖職者ごっこ”をするだけのただの人。 相手を傷つけず、悲しませないことが信条だから。>>2:329] (197) 2022/12/18(Sun) 23:15:25 |
【人】 ][『月』 エーリク ああ……それは考えてた 前から、ずっと。 [ 痛い思いをしたいとかそういうわけでは ないけれど、ふっと誰の目にも止まらぬうちに 霞んで消えてしまえたらいいのにとは、常々。 しかし続けられた言葉には目を見張った。 ] ………、 [ 貴方がいなくなれば悲しむ人は"ここにいる" それは洋館と解釈すべきか、それとも貴方と解釈すべきか 更に続く言葉を耳に入れれば、 ああ、後者かとすとんと胸に落ちてくる。 よくよくわかりやすい言葉を選んでくれるものだ。 穏やかに、そして静かに、 ] そうだね、死ぬだの殺すだのは 僕も御免被りたい。 [ 同調するような言葉で返した。 しばしの沈黙、湯気を立てるカップを 傾ける。いつも通り、いい味の珈琲だった。 ] (198) 2022/12/18(Sun) 23:15:37 |
【人】 ][『月』 エーリク ……わかりやすいね [ 彼女にとっての悲しみ>>158 取り上げられたら悲しいもの。 語られる言葉に対して短く返したのは 胸の奥の奥、わずかに灯った炎を 延焼させぬため。気を抜けばすぐにでも わかるよ、僕も――と続けてしまいそうだったから。 ] そう、もう崩壊が始まってるのか [ やがて、つまり、ええと>>159、と 言葉を詰まらせた後に、続けられた言葉には わかりやすく表情を歪ませながら、 それでも最後まで、黙って聞いた。 俯いてしまった彼女に向けて、 また己にも向けて、深く大きいため息をついた。 ] (199) 2022/12/18(Sun) 23:15:55 |
【人】 X『教皇』 カルクドラ…………プロセラ? [ 先程、ベッドに横たわったままの男が ぴくりと動いた気がした。 気のせいかもしれないが、彼の名を呼んでみる。 もしかしたら、ヒナギクと会話をしている間に 既に目が醒めていたのかもしれない。>>87 とはいえ、体を揺らし起こそうとはせず そのまま見守っていた。 ともあれ、畏怖にも近い美しさのインペリアルレッドを 間近で見る時は、きっと遠くは無かっただろう。] (200) 2022/12/18(Sun) 23:16:04 |
【人】 ][『月』 エーリク[ こじれにこじれて、 互い避け合い、嫌い嫌われるように 仕向けた結果。 そして己ではどうにもならない 厄介な彼らの記憶故に。 もしかしたら、互いにこうにちがいないと 思い込んだまま、今日の日まで 来てしまった。 一つ一つ、丁寧に誤解を解いていくだけの 時間は残されているだろうか――。 ] (201) 2022/12/18(Sun) 23:16:10 |
【人】 ][『月』 エーリク[ 永遠に続くのではと思われるほどの 長いながいため息のあと。 冷め始めた珈琲を一口、口の中で転がしたあと ] 端的に、言うと。 別に僕は、貴方に消えて欲しいとは思っていない。 それと、貴方が居るから悲しいわけじゃない。 それだけはどうか、勘違いしないで欲しい。 [ わざと音を立てるように、乱暴にカップを チェストの上に置く。……白い羊の足がまだら茶色に なってしまったが、今この時は些事だ。 ] (202) 2022/12/18(Sun) 23:16:33 |
【人】 X『教皇』 カルクドラ……あれから時間も経ってしまったようだ。 とりあえず良かった。僕はもう一度戻って 他の皆や世界の様子を確認してくるよ。 プロセラ、無理しないようにね。 ヒナギク、ありがとう。 [ 彼の意識が戻り、無事であることを確認できれば 医務室内に来てから時間も経過していること、 外の様子が気になることを伝えて プロセラのことはヒナギクに託し、医務室を後にした。**] (203) 2022/12/18(Sun) 23:17:00 |
【人】 ][『月』 エーリク 貴方のことは、恐ろしく思う これは言葉で説明できるものではないのだけど でもだからといって、 貴方が居なければいいと思ったことは ないよ、一度だって。 だから僕の選ぶ選択肢の根に 貴方の存在は、関係ない。 ……正直なところ、どうしたら 自分が悲しい思いをするのか、 僕はわからない。 それこそ、世界が崩壊してから、 気づくこともあるかもしれない。 [ 激昂しそうになるのを、 ぐ、と抑えるように、言葉を続けた。 ] (204) 2022/12/18(Sun) 23:17:03 |
【独】 XIV『節制』 シトラ/* ゼロベルとうと……あまりにもとうと 尊い…………:;(∩ ˘ω˘。∩);: わたしおふたりにさっっっっぱり絡めていないんですけれど 壁際のすみっこから拝読しておりますので…… (-68) 2022/12/18(Sun) 23:17:04 |
【人】 ][『月』 エーリク チェレスタさん、 見て [ ほんの、皿一つ分。 指先を貴方に近づける。視認できるほど この指は震えている。 ] (205) 2022/12/18(Sun) 23:17:24 |
【独】 T『魔術師』 シン/* マドカくんへ縁故を振らないと(?)シンの考えがまとまらないとかいうバグが発生してるんだけど、 それってつまりマドカくんへの縁故(?)を先に書くべきなのでは…… 圧倒的に時間がない…… とりあえずフォルとアリアちゃんには4dかEPで会いに行くんだ……目標…… (-69) 2022/12/18(Sun) 23:17:39 |
【人】 III『女帝』 シャルレーヌ───花畑で一人 [ 花畑を眺めながらベンチに座り込んで思い返す。] …幸せな「世界」を作る。 今ある「世界」を壊して、私達だけで。 残したいなら残してもいい。 それは私達が決めてもいいこと…。 [ 神様が言ったのはそういうことで。] (206) 2022/12/18(Sun) 23:18:55 |
【教】 XIX『太陽』 ヒナギク[『塔』は感情を抑えてしまうところがあった。 あの人の心の中には、 生まれてくる歓喜も、悲哀も、憤怒も、慈愛も、 あるというのに、うまく表現できないようだった。 恥ずべきことではないのに、 それを厭うかのように表に出さないことが気になって、 気づけば、特別『塔』を気にかけることが増えていた。 時間は無限にあった。 あるように思えていた。 神が造られた箱庭の中は、永遠だと思っていた。 焦らず、ゆっくりと。 いつか『塔』本人から語られるといいと思っていた。 溢れそうになるまで抱え込んでいた感情を、 君の口から打ち明けられた時は>>/31、 そっとあなたの身体を抱き寄せた。] 『よく言えたね』 『忘れないで、その気持ち』 『それはあなたにとって、大事なものだから』 [言い聞かせるようにゆっくりと、あなたに伝えた。] (/41) 2022/12/18(Sun) 23:19:04 |
【人】 ][『月』 エーリク 僕はあなたに何をされたわけでもないけれど やはりどうしても、恐ろしく思う だけど、貴方が言うように 世界を滅ぼすことを望んだ、 その結果、手を汚さずに貴方を消すことを、 僕は、……僕は、そんなことを望まない 望んでいない……… わかって、ほしい [ 震え続ける指先はすっかり冷えてしまった。 引き寄せカップに押し付ける。 言い終えたなら、ふ、と視線を逸らすように 自分の指先を見た。まだわずかに、震えを残したままだが 恐怖だけではなく、興奮や、理解して欲しいという 強い気持ちも、たしかにそこにはあったんだ。* ] (207) 2022/12/18(Sun) 23:19:04 |
【教】 XIX『太陽』 ヒナギク[『心』は人を成長させる。 『心』は『身体』に影響を及ぼす。 動物になくて、人間にだけあるもの。 それは、人を大きく進化させるためのものだった。 『感情』を持つことを誇らしく思って欲しい。 困難に打ち勝つためには『強い心』が必要だ。 自分に素直に、正直に。 『太陽』は常にそれを見届ける。 そうでなければ、 陰りが見えて『太陽』が隠れてしまうから。] (/42) 2022/12/18(Sun) 23:19:27 |
【教】 XIX『太陽』 ヒナギク[あなたの思いを共に抱えたまま、 私はあなたを置いて先に逝った。 ああ、でも。どうか。 あなたのせいだとは責めないで欲しい。 人はいつか儚く散っていくものだから。 いつかは誰にしも訪れる時が、 少し早かっただけ。 あなたの思いを共有できなくなってしまったけれど、 寂しい思いをしていないだろうか。 仲の良いあの子と、ちゃんと話せているだろか。 後悔があるとしたなら、 そんなあなたを最期まで見届けられなかったこと。] (/43) 2022/12/18(Sun) 23:20:06 |
【人】 III『女帝』 シャルレーヌ………どっちでもいいです、神様。 「…選びなさい、愛しい子よ …………選べよ。」 [ 思わず呟いた本音に、圧のある声が返ってきた、気がした。慌てて辺りを見回しても、誰も姿は見えず。] (208) 2022/12/18(Sun) 23:21:01 |
【人】 III『女帝』 シャルレーヌ だって…。 [ 正直「世界」はどうでもいい。 でも、私を「聖女」として大事にしてくれた人たちは、幸せであってほしい。 もう片付けの時間だからって、終わっていいはずがない。 でも、彼らが私を「聖女」として大事にしてくれたのは、背中の「証」があったからで。 他の地域では、というか一般的には、「証」持ちが迫害される存在であることは、洋館に招かれて、村以外の歴史を勉強するようになってから 知ったことだった。 だから、きっとマドカからの、いつぞやの糾弾には、ずれた反応を返してしまって、傍から見れば、随分と噛み合わない会話をしただろう。そもそも会話になっていなかったかもしれない。] (209) 2022/12/18(Sun) 23:22:08 |
【人】 III『女帝』 シャルレーヌ 幸せって、本人がそう思うか思わないかが肝要なのだから。 他人が決めることではないでしょ。 [ だから、私は祈ることしかできなくて。 聖女と担ぎ上げられていても、できることなんて何もない。] (210) 2022/12/18(Sun) 23:22:27 |
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