情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
![]() | 【秘】 中等部 バラニ → 司書 エルナト「な、な……!!」 「は、はしたないぞ!エルナトくん!」 それから、何かを言いたそうにするも結局は言い出せず。 そわそわと落ち着かなくて、 バラニが平静を取り戻すのにしばらくの時間が必要だった。 「……ま、まあ……そうだね。 誰よりも優先したくなるというのは間違いではない……と思う」 「それにひとつ付け加えるのならば…… 特別、恐怖のようなものが伴うというか……」 「こう……繊細なものに触れるような感覚だ! 壊してしまわないか、離れてしまわないか…… 心配になりながらも、どうしても触れたくなるというか……」 「そんな感覚だろうかな、うむ……」 (-199) 2022/05/02(Mon) 17:03:56 |
![]() | 【秘】 司書 エルナト → 充溢 バレンタイン「あはは、褒められちゃった。」 揶揄に気付いていない、フリ。 勿論読書家の少年はその表現の含むものを知ってるけれど、 いい風に受け取って笑う。 大人しく、穏やかではあるけれど、 子供らしく、悪戯っぽい所もある。 品行方正ではない、普通の子供だ。 あとでシャルロッテくん………さん、にも、聞きに行こうかな、なんて思いつつ。 「あんまり嘘をつきたくないなぁ……と」 「思ったら」 「誤魔化せなくなっちゃった。えへへ。」 君の笑うような吐息に、こちらも無邪気に微笑んで。 「ふふ、期待していようかな。」 「今日の君の夢が、素敵なものでありますように。」 「そうでなくとも、悪夢じゃないといいね。」 夢見を気にするくらいだから、あんまり夢見が悪くないのかな、なんて思いつつ。 (-200) 2022/05/02(Mon) 17:24:59 |
![]() | 【秘】 司書 エルナト → 中等部 バラニ「っふふ、あはははっ!」 「慌てすぎだよ、バラニ!まるで本当にそうしたいみたいじゃない。」 こらえきれず、口元に手の甲を当てて吹き出してしまう。 本当に可愛らしい反応だ。 だからついつい、揶揄いたくなってしまう。 エルナトは大人しく穏やかな子供ではあるけれど。 子供らしく悪戯っぽい子でもあるのだった。 それから、君の説明を聞けば、なるほど…と相槌を打って。 「……小動物に触るみたいな感じ?」 言われた感覚で、自分の中で一番近い記憶を想起して口に出す。 触れたいけど触れたら壊れそうな、小さな命。 恋など分からぬ少年にできる想像は、それが限度であった。 「ふふ、頑張って触れていかないといけないね。」 「明日は一緒に過ごしてみたら?デートにでも誘ってさ。」 「一緒に遊んだりして、楽しませてあげなよ。」 応援してるよ、と君の背中を言葉で押すのだった。 (-201) 2022/05/02(Mon) 17:32:19 |
![]() | 【秘】 不遜 リアン → 神経質 フィウクス「ッ、……!」 細身の体は、咄嗟に突き飛ばされればぐらりとよろめいて。 しかし倒れ込む前に、足に強く力を入れて踏み留まった。 「…フィウクス」 (-202) 2022/05/02(Mon) 18:01:43 |
![]() | 【秘】 月鏡 アオツキ → 神経質 フィウクス「君は愛されているんですね〜、その病に」 「心地良いですか? そうですか〜」 「その言葉が真意かはともかく。 君の主張としては上に伝えておきましょうか。 個人面談ですからね〜、将来の道をどう進みたいか 本人の口から出たことは伝えるようにしているんです。 素直になれば良いのに気難しいですね。でも…… 停滞を選ばせるのは大人ですよ? 私が動いても動かなくても、君は望まない道を行くんです。 君に関係ないんです、此れから先の話なんて。 あははっ、建物を爆発させたら関係あるかもしれませんね〜」 ■■■■は、卒業の先の未来を語らなかった。 ■■■■は、共にいる事だけを誓ってこの手を取ったのだ。 (-203) 2022/05/02(Mon) 18:05:02 |
![]() | 【秘】 ライアー イシュカ → 花信風 トット「……え、」 困惑がまるで隠しきれてない声。 疑問で問い返されるなんて欠片も思ってなかった顔。 「……だ、ダメじゃないけど…… なにをって、そんなの……。……」 そんなの、の先が紡がれない。 それどころか至極当然のように告げられて、 小等部相手に圧倒されて尻込みする始末だ。 ……小等部だから、ともいうかもしれないが。 「……な、なら好きにしろよ!割り切ったフリして搾取される前に自分で全部使い切れるって自信があるならさ! どうせうまくいかないだろうけど。 ……搾取される前に何とかしてやろうって思ってる時点でそもそも……」 目を合わせられなかった状態だが、啖呵を切るように負け惜しみを叫ぶ時だけは威嚇のように目を合わせてくる。 年少者が自分よりも遥かに考えている事実と、その上で悲惨な境遇しかみんな語らない現実から目を背けたくて仕方ない。 (-204) 2022/05/02(Mon) 18:05:38 |
![]() | 【秘】 不遜 リアン → 神経質 フィウクス「……感情をコントロール出来ないのか。 血が上りやすいのかと思っていたが……」 体勢を整えて、足首を回してから君に向き直る。 態度は落ち着いて、君とは対照的なままだ。 「お前は、どうありたいんだ。 後悔する心はあるようだから、それが解消出来れば解決するのだろうとは思うが…… 今までしてきたことを、話せるか。僕に話してもいいと思えるか?」 変わらず、協力の姿勢を見せ続ける。 リアンの心は変わらない。必要なのは、君の意志だけだ。 (-205) 2022/05/02(Mon) 18:06:44 |
![]() | 【秘】 月鏡 アオツキ → 神経質 フィウクス「君が不満に思っていたことですが……。 病気を治したい子を治さない、病気を治したくない子を治す」 「この二つに違いがありますか? 生徒たちは選べもしません。 治療法が確立しない、優先順位がある、 外の世界で解決すること故に回しにする。理由は様々です。 止まらされているのと動かされていることは 実質、変わらないんですよ〜」 治した方が都合が良い治さない方が都合が良い。 故意ではなくとも、損をする人間はいくらでもいるだろう。 外の社会も、ここでの社会でも、人の意思関係なく行われていることだ。 「嫌な話を聞いて嫌な気持ちになってさぞ嫌な気分でしょう。 きっと私は君の"平穏"を壊しかねない厭な奴です」 また、顔に感情がでないことを喜んだ。 今アオツキの顔が表情豊かであれば、きっと。 「せっかくだから、最後に。 初めから君に居場所なんて、あったんですかね? その病が治ればなくなる居場所や価値にすがるより、 君も、真の不変を愛せたらいいですね」 背を向け、ドアノブを握り、廊下へ一歩踏み出した。 ああ、食事を運ばなければ。あの子はもう食べただろうか。彼は居眠りをしているかもしれないな。今日は彼女にも声をかけないと、本当、先生をするのは大変です。 いつだって、アオツキという人間は反面教師だった。 (-206) 2022/05/02(Mon) 18:09:39 |
![]() | 【秘】 ライアー イシュカ → 神経質 フィウクス「…………」 あ!無視を決め込んだ!都合が悪い事はこうである。 元々は何か言われた後に居座る方が面倒だと思うタイプだ。 去り際に凄い罵倒はしてくる陰険さもついてるが。 「“何かあると分かったら出て行く”ってことじゃん。 ま、その程度の場所とは僕も思うけど」 「物は言いようって奴かね。どっちでも一緒と思うが。 僕は普通に母親死んでるし家もないし、 野垂れ死んだら終わり。……何、家族欲しいのか?」 清掃だのをする時は普通に帰るし、こうやって居座ってる時点で実は相当珍しい。 繊細な言い方をすれば甘えているし、最悪な言い方をすれば舐めているというのだが。 それはさておき、うさぎは大事にして欲しい。 「現実的に考えるで思い出したけど、馬鹿みたいに献身的な事言う奴がいたから言ったんだよ。 『食い物にされる』ってさ。なんて言われたと思う? 『知った上で、搾取される前に 助けたい人を助けるのが何が悪い?』 だってさ。……何か、全部嫌になって来たな」 (-207) 2022/05/02(Mon) 18:28:09 |
神経質 フィウクス(匿名)は、メモを貼った。 ![]() 2022/05/02(Mon) 18:32:50 |
![]() | 【秘】 不遜 リアン → 神経質 フィウクス/* ああっブン様のお腹が2つに! 思うようにやってみたら爆発してしまいましたわね、ワハハ "全て"を!?豪胆すぎますわ……キュン…… なんとかいい感じになったら良いな〜という期待と希望詰め詰めでいきますわよ! もうかなり愛おしいですわ、ネコチャン……‥ (-208) 2022/05/02(Mon) 18:34:23 |
![]() | 【人】 ライアー イシュカ>>48 アオツキ 「何でどっちも食わせる選択肢しかないんだよ。 子供よりお前の方が嗜好品取り放題だろうが」 夜更かしはするわこの時間に焼き物をし出すわの男よりは、 貴方の方が品行方正なのは確かだろう。 学生時代からそこは埋まらない差である。 最も、意図して夜更かししている訳ではないのだが、 それもまた大人になれば顧みられることもない話だろう。 「……その聞き方をされれば否定はしないが、 僕の“先生になる”とお前の先生になるは別物」 一般的な教師は生徒の為に教師の勉強を積むのかもしれないが、 この男からはその感情が殆ど見受けられない。 「うるさいな、わかってるっての…… 僕は別に仕事自体はしてるしサボった事もないだろ。 夜は知らない。それこそ僕だって解決できた試しがない」 まるで子供の様な言い草で不機嫌そうだが、やってる事は オーブンで焼き加減を見ている菓子作りの人だった。 (49) 2022/05/02(Mon) 18:46:31 |
![]() | 【秘】 花信風 トット → ライアー イシュカ「つかいきるときはー たぶんしぬときなので……」 言いながら作物を集めて、束ねて。 持ち帰る用の袋は畑の横に置いてある箱に常備されている。 それに一つ一つ入れていった。 本当に他愛無い世間話でもしてるかのようだ。 「それでも、うまくいかなくてもね」 「やるの」 そうして全て入った袋を、はい、と貴方に差し出した。 言葉を返せなかった貴方の事に何か言うでもない。 自分の前で貴方がそういう態度を見せるのは、きっと珍しい事だろうに。 「イシュカにもあしたあげよっか」 「おれのはな。いるかもしれないし」 「なにかあったらいやでしょ?」 (-209) 2022/05/02(Mon) 19:03:46 |
![]() | 【人】 童心 クロノ共用スペースの机の上。 何かが置いてある事に気付き、それを手に取った。 「宿題を手伝う時間を作ります……」 滑らかな女の声で読み上げ、軽く頷く。 手伝ってもらおう、と。ひとり明日の予定を定めた。 (50) 2022/05/02(Mon) 19:09:34 |
![]() | 【秘】 雷鳴 バット → 高等部 ラピス小さな貴方を慈しむ時間は、優しい。 大きな貴方を仰ぐ時間は、心地よい。 それが何かと重なるのであれば、きっと―― 絡んだ指に返すように掬い上げて、力を掛け返す。 潰してしまわないように柔く包むだけ、黒い指が重なるだけ。 けれども決して貴方を拒絶したいわけではないのだと、 この距離感を大切にしていることは決して嘘偽りではないのだ。 「……それは」「違う理由」 「ラピスが心配すること」「じゃ、ないよ」 小さな貴方は青年よりもずっとしっかりしていた年上だ。 だから言葉でそうして遮ったところで無理からぬことなのだろう。 ごまかすように肩を寄せて、ほんのすこしだけ体重を預けた。 「病気を治すこと」「あんまり考えてなかったな」 「いつか、どうすればいいのかなんて」「なんにも思いつかなかった」 「……ラピスの疑問に」「うまく答えられた?」 (-210) 2022/05/02(Mon) 19:19:31 |
![]() | 【秘】 ライアー イシュカ → 花信風 トット「何でそんな達観してんだよ……」 こちらがヒートアップしようが、みっともなくヒステリーを起こそうが、引くわけでも怒るわけでもなくただ普段通りの相手を見ると、1人感情で捲し立てていた事が冷や水でもぶち撒けられた気分になる。 「…………」 静かにはなったから結果オーライかもしれない。 立ち尽くしていた姿勢から、 疲れたかのようにその場にしゃがみ込んだ。 「……うまくいかなかったら辛いだろ」 袋に餌がわりの植物を入れていく貴方を、 正確には手元だけを見ながら呟く。 「一回ならいいけど、何回だって続いて、 それでも全部無駄になる時だってあるなら、 ……もういいじゃん。苦痛が長引くだけ」 差し出された袋と問われたはなの言葉に頭も目線も上げる。 力なくそれを受け取りながら、首を横に振った。 「……子供に怪我させてまで無事にいても、 それこそ僕まで嫌いな奴らと同じになる」 だから、いい。 そう返して立ち上がる。 例の言葉の代わりに、袋を持った手を軽く上げた。 (-211) 2022/05/02(Mon) 19:33:12 |
![]() | 【秘】 不安定 フィウクス → 不遜 リアン「……どうありたい?俺は──」 どうありたいも、何も。 「 お前に話せば俺は楽になるのか? 助ける? どうせ同類のお前が、どうやって? そもそもどうすれば俺のこれは解決する? お前達とここで当たり障りなく過ごして卒業すれば、 これが今更勝手に治るとでも思っているのか? それで俺が幸せになれると思っているのか? ──そんなわけがない!!! 」「 やめてくれ。 善意でもって俺に構わないでくれ。 俺はお前に、お前達に何も返せない。 何も、何も、何も!! 」最後の言葉は苛立たしげに、吐き捨てるように。 一度ひどく感情的になって、自責に駆られて。 先程より幾らか冷静にはなったようだけれど。 それでも結局、根本的な解消には至らない。 (-212) 2022/05/02(Mon) 19:55:19 |
![]() | 【秘】 逃避 フィウクス → 不遜 リアン「今更どうしようもないんだ。 どうにかできるなら今頃こうはなってなかった。 ここ数年で治るどころか悪化してすらいるありさまだ。 もう手遅れだ。」 視線を逸らす。 それから一歩、二歩、後退って。 そうしてあなたに背を向けた。 「どうせ、どうする事もできないなら、手を出すなよ。 見て見ぬ振りでもされた方がずっとマシだ。 お前も俺のような奴に時間を浪費せず、 残り少ない時間で、自分の治療に専念するといい」 それがきっと、互いにとって一番だと思うから。 (-213) 2022/05/02(Mon) 19:55:59 |
![]() | 【秘】 高等部 ラピス → 雷鳴 バット「………………」 こくり。 未だ話さなければならないことはきっとあるのだけれど。 青年にも考える時間が必要だとわかっていたから、今は頷いた。 ゆるく絡んだ指と肩に掛かる重みの分くらいは、青年を支えられていると思って。 いつだって自分を傷つけないように思い遣ってくれる青年が、報われる日が来てほしかった。 『これからたくさん考えましょう』 『一緒に、たくさん悩みましょう』 『バットくんが納得できる"いつか"を見つけましょう』 ゆっくり、あなたの歩む速度で構わないから。 あの森で起こることは、"神隠し"ではないことを少女は知っていた。 今日誰が居なくなるのかも、少女は知っている。 そういう役目を持っているから。 私はわかっているのに、それを止めてあげられない。 ▼ (-214) 2022/05/02(Mon) 19:56:38 |
![]() | 【秘】 高等部 ラピス → 雷鳴 バット離れがたい手をゆるりと解いて、立ち上がる。 座っているあなたとはこれで丁度目線が合うくらい。 いつもより困った顔を少しでも誤魔化したくて、日に背を向ける。 日差しが顔に影を落とした。 『森は危ないから気をつけてください』 『今日は、特に。』 胸のあたりに掲げた黒板。 それだけしか、文字にはできなかった。 (-215) 2022/05/02(Mon) 19:57:38 |
![]() | 【秘】 花信風 トット → ライアー イシュカ「んえ?たっかん?なにそれ」 疑問だけは子供じみている。 自分の死や境遇を語るには、齢十二にすれば落ち着き過ぎているのはそうだ。 けれどもトットは淡々としていた。 普段の喧しさは鳴りを潜めていた。 しゃがんだら自分の頭より貴方の頭が下の位置になって面白い気分になった。 なでなででもしてあげようかな、なんてうっかり思いついたけど、そんな事をすれば今度こそ怒りそうだなと思って、やめた。 「おれそういうはなのことなんていうかしってるよ」 「それ『徒花』ってゆーんでしょ」 「おれならないし!だいじょぶ」 根拠も何も無い。ここにあるのはただの幼稚な言葉だ。 「…………イシュカはやさしーね」 「ほかのおとなとちがう」 「だからすきだよ」 立ち上がる貴方を目で追って、後ろ手に手を組んではにかむ。 「うさぎのごはんがなくなったらまたきてね!」 「なくなってなくてもきてもいーけど」 (-216) 2022/05/02(Mon) 19:57:55 |
![]() | 【秘】 神経質 フィウクス → 不遜 リアン/* またお腹が分裂しそうですわ。お腹がブンですわ。 おかしいな、手負いの猛獣を連れてきたはずなのに これはネコチャン……だったの……カナ? PC視点では治るわけないだろ!とは言いますけれど、 実際は絶対にどうにもならない〜!!という感じではないので なるように…………なっていきましょうね…………♡ (-217) 2022/05/02(Mon) 19:59:03 |
![]() | 【人】 夢見る乙女 シャルロッテ>>47 バレンタイン 「副作用はつらいけど、落ち着くなら、ちゃんと合ってる薬ってことだよね。 お薬にも相性とか、あるって聞くし……」 あまり詳しくは知らないのだけれど。 それであなたが落ち着くのなら、よかったと思うのだ。 明日からはよく噛んで食べるをがんばってくれるようだし、少女は満足そうに頷いた。 「できない方を見てたら、そっちに引きずられていっちゃうよ。 レンはだいじょうぶ。 今もほら、いつも通りになってきたでしょう」 それはある種、無責任な言葉だ。 それは或いは、少女自身にも言い聞かせるような。 (51) 2022/05/02(Mon) 20:08:06 |
充溢 バレンタインは、メモを貼った。 ![]() (a27) 2022/05/02(Mon) 20:10:26 |
![]() | 【秘】 雷鳴 バット → 月鏡 アオツキどうだろう、或いは適切な治療なんてのは誰にも出来なかったのかもしれない。 ギムナジウムは万能ではない。無能でもない。決して実績がないわけではない。 それでも出来ることに限りはあるものだ。 人間の頭にはどうしたって測り間違いがあるものなのだから。 ぱち、ぱちと目を瞬かせたのは貴方の言葉に驚いたからなのかもしれない。 自分の意見がそんなふうな貴方の態度を引き出すことになるだなんて、 青年のほうは少しも思いはしなかったのだろう。 ちょっとだけ怯んだ様子なのは、自分の状況を意識的には酷だと思っていなかったからだろう。 無意識的には悲鳴をあげているからにこそ、こうして挙げたのだろうけど。 「……」「ごめん」 「困らせたかったわけじゃ」「なくて」 「そういうことが」「知りたいのかと、思った」 青年の拙い頭でどれだけ貴方の言葉と、その裏にある想像を理解できたか、 それは青年自身にもはかれないことではあるけれど。 話せないことがあるのを加味した上で、貴方の伸べる手に答えたかった。 頷いて、きちんと確かに貴方の目を見る。 「わかった」「少し、考えてみる」 「全部聞くことは出来ないだろうけど」 「ツキが俺に掛けてくれる言葉とか」「気持ちとか」 「ちゃんと受け止めて」「返せたらいいと思うから」 ころ、と傾いだ頭は貴方の手の中に収まるように。 高いところに据わった重しを、果実の落ちるように預けてみた。 (-218) 2022/05/02(Mon) 20:10:54 |
![]() | 【秘】 ライアー イシュカ → 花信風 トット「……子供の割に、大人みたいにこう…… 何事にも落ち着いて動じない、みたいな……?」 いざ説明を求められると案外難しい。 つくづく、己が教師に向いてない事を実感する。 したからと言って、止められるものでもないけれど。 「何でそう言うろくでもない方向の単語だけ覚えてんだよ。 意味は間違ってないけど……僕は言ったからな」 止めたんだ。とポーズをとって、 相手の言う事に反しただけで恩着せがましく言う。 貴方の言葉が幼稚なら、こちらは生まれてすらいない。 「…………。 考えが異質だと、好き嫌いまでおかしくなるのか? 悪かったな、全然大人じゃない大人で」 こうしてまた素直に正面から取り合わないで、 その癖ちゃっかり貰うものは貰っていく。 相手の身を案じたのではなく己の心を守るのを取っただけだから、それを優しいとは到底思えなかったのだ。 「僕と同室のテラには絶対バレるから、 アイツに分けてても騒ぐなよ。それじゃ」 「明日の……痛むから、まあ朝か。もってく」 それだけ言って踵を返して去っていく。 朝になるまでにもう一度会う事になるのも、 ──どうせ渡せるはずもない事も、この時は知りもしない。 (-219) 2022/05/02(Mon) 20:17:11 |
![]() | 【秘】 花信風 トット → ライアー イシュカ「…………?」 わからない顔をしている。わからなかったらしい。 「おはなのことだからおぼえた……」 とめられちゃったな……と呟く声に残念さはあまりない。 止まらない気でいるので半分受け止め半分流しているようなものだったかもしれない。 「おとなじゃなくていーじゃんね」 「だれでもあんなふうになりたくないもんね」 「あしたのあさ!!わかった!!」 あ、そっか。じゃあだめだ。 「おれたのしみにしてんね」 「ふふ」 ……パタパタと手を降って、その背中を見送った。 次見送る時は、きっと手は振れないんだろうな。 (-220) 2022/05/02(Mon) 20:26:37 |
![]() | 【秘】 花信風 トット → ライアー イシュカそれから、日が暮れて。 みんなの影が伸びて、月が顔を出す頃。 「イ〜〜シュカ」 「イシュカ〜〜?」 「イシュカぁ」 心細そうな声で、貴方を呼びながら探しているトットの姿がある。 ランプも持たず、暗くなり始めた空の下。 ギムナジウムには灯りがともり始めるけれど、ここは暗いかもしれない。 小さな歩幅にあわせて、頭の花が揺れていた。 (-221) 2022/05/02(Mon) 20:32:48 |
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新