【人】 灰原 詩桜─個室休憩室、薄氷さん─ ……やっぱり。きれいな色。 [そう。それはお互い様だった。 自分の赤っぽい色も日本人らしくないけれど 彼の天色も日本人のそれとは違う。 お互いに日本人の苗字を名乗りながら、 でもその色はお互いに。] でも、ちゃんと顔を見せてるんですよね。 凄いなあ。 私はつい、前髪で隠してしまうんです。 あんまり良くないって、分かってるけど……。 [白い肌がまた染まっているのは、 お酒よりも恥ずかしさからだろうか? 私の頬はアルコールのせいだと思う。 だから、だろうか。] (226) 2020/07/26(Sun) 22:11:22 |
【人】 灰原 詩桜……………ん。 [緩慢な動きで、私はより身を屈めて彼に近づいていく。 拒絶もできる。 そんなノロノロとした動きで、 彼に唇を押し付けようとした。 それが唇だったか、頬だったか。 そもそも拒絶されたか。 どうであっても、わたしは クスクス笑っていたと思う。]* (227) 2020/07/26(Sun) 22:11:48 |
【人】 花嫁の友人 市村 真由美── 自室にて ── [出ている間に、ベッドメイクの済んだ部屋。 枕元に置いた、「ありがとう。」のメモとポチ袋。 それから、ブーケから抜き取った一輪の花が消えてるのを見付けて、微笑む。 メモ帳には、部屋掃除をしてくれた人の名前が残っていた。 汗をかいた服を脱いで、バスタブにお湯を貯めながら。 唯一、連絡先を好感した真珠ちゃんへと、メッセージを送る。 フレンチに誘うかどうか、最後まで迷って。 せっかくだからと、断られること前提で誘うだけ誘ってみる。 なんだろ。こういうの。誘われるだけで嬉しいって、私が思っちゃうからかな。] (228) 2020/07/26(Sun) 22:16:53 |
【赤】 花嫁の友人 市村 真由美『真珠ちゃん、こんにちは。 もしお昼に予定が無ければ、一緒にフレンチのコースを食べませんか? 1万円あれば、料理とワインが楽しめると思うけど…… お高いので、無理にとは言いません。 楽しんでますか? 私は二日連続で乗馬体験したけど、楽しかったよ。 また連絡します♡』 [ジェシーの写真を添えて。送信。*] (*3) 2020/07/26(Sun) 22:18:01 |
【独】 花嫁の友人 市村 真由美/* 詩桜ちゃんの行く末が心配なり。 いえ、肉食系女子美味しいんですが、彼氏と別れて自棄になってるのが心配なりなり。 (-110) 2020/07/26(Sun) 22:18:54 |
【人】 羽井 有徒── 閑話休題 ── [この如月町には、この街で唯一の知り合いが営む喫茶店がある。 6月を意味する店名のそこは、何の変哲もない料理のくせに、妙に美味いと評判だった。 メニューにあるのは【サンドイッチ】【ガーリックトースト】【ナポリタン】【オムライス(デミソース+100円)】【ビール】【コーラ】それと手書きで【インスタントコーヒー】の文字だけ。 もちろん、商売っ気のないこの店にやってくる客は決して多くない。] シン……なんだこのふざけたメニューは。 [なんて文句を言ったものだ。 でも、頼んだオムライス(一番手間が掛かるから嫌がらせで)とインスタントコーヒーは、妙に懐かしい味がした。 ずっと昔、まだシンと自分が右も左もわからない小僧だった頃の。 もちろん美味いか不味いかは───…]* (230) 2020/07/26(Sun) 22:22:59 |
【人】 英 羽凪それじゃ、また明日。 ああ、そうだ。 何か予定変更とかあったら フロントに502号室宛てで言付けといてください。 [待ち合わせは、どうせ午前中はラウンジにいるのだし問題ないだろう。万が一の時の連絡方法だけ伝えて、5階に着いたエレベーターから降り。 廊下で振り返ったなら、上に向かう彼女へ手をひらひら。*] (232) 2020/07/26(Sun) 22:23:35 |
【人】 花嫁の友人 市村 真由美[メッセージを送ったら、ちゃぽんとお風呂に足を入れる。 バスタブに身体を沈めながら、連絡先を交換しなかった、もう一人の女の子の事を考える。 詩桜ちゃん。 ……素敵な出会いはあったかな。 恋人と別れて、自棄になってないと良いけれど。 そうだ。花嫁さんからもらったブーケ。 お花を一輪。彼女にもあげられないかしら。 でもこの広いホテルで、もう一度偶然会えたりするのかな…… お風呂の中でぶくぶくと、そんな他愛も無いことを考えるのです。**] (233) 2020/07/26(Sun) 22:24:31 |
【人】 アイドル 三上 麗央真珠ちゃんか、うん、君によく似合う、んー、じゃないか、名前が君を表してるのかな。良く似合ってる。 [細い肩だな、と思った。日本人は男女の体格差があまりないと言うが、やっぱり骨格とか男女で違う。柔らかそうな長い髪も、柔らか、 さっき触れた唇とか頬も、すごく柔らかかった。 思考がそっち向きになれば、顔が熱くなって来た。そうなるとアイドルを取り繕うのが無理になってくる。 ものすごい役者になると、汗腺や顔色まで自在と聞くが、そこまでの境地には至れない。 何故か謝られて、頭の中がクエスチョンマークで埋め尽くされる。名前を口にしかけたことでは無さそうだが。] えーと。いつまでここにいる予定?機会があるなら一緒に、遊ぼう。プールとか、さ。今すぐ決めるのが無理なら、連絡先交換、する? [相手にも都合があるだろうから、今すぐにとか、無理は言わないし、諸々の結果、約束が反故になっても全然構わないのだ。なにか胸に支えるモヤモヤを、一緒に遊ぶことで晴らせたら、と思う*] (234) 2020/07/26(Sun) 22:26:17 |
アイドル 三上 麗央は、メモを貼った。 (a59) 2020/07/26(Sun) 22:29:58 |
【人】 古書店店主 薄氷 智詞[ 赤っぽい色も確かに日本人らしくはない。 隠したくなる気持ちは、理解できるつもり>>226] そ、そう……か、なるほど 前髪は長いと、本が読みにくいから――? [ 彼女の顔が近づいてくる。 恥ずかしさに気を取られて、 避けることなんてできなくて 再び、あの柔らかな感触が唇に触れる。] (235) 2020/07/26(Sun) 22:32:32 |
【人】 古書店店主 薄氷 智詞ん、っ……えっと、灰原さんも、酔ってる? [ クスクスと笑っているから、 きっと、戯れなんだろうと思う。 経験がないわけではないけど、急なことに 驚いて、思考が追い付かなくて、 さっきより、頬が熱くなるのを感じた。 歳の割に初心な反応をしてしまい、 それも恥ずかしいのだけど] (236) 2020/07/26(Sun) 22:33:01 |
【人】 古書店店主 薄氷 智詞さっき、私もしてしまった、と思うから 人のことを言えた義理ではないのだけど、 その、えっと…… [ 笑う瞳は、やっぱり綺麗で。 戸惑いに瞳を揺らしながら、言葉を探す。 ゆっくりと起き上がると、] お、男は狼というから、気を付けてくださいね [ こんなことしちゃダメだよとは言わない。 自分が狼なら、きっとこのまま食べてしまったよ、と 冗談交じりに、笑い返す。] それとも、慰めてくれたのかな? [ そっと、手を伸ばす。 彼女が避けなければ、その手は、頬を撫でて。 そのまま、前髪を少しどける] もしくは、君が狼だったりして [ まぁ、違うよね。と照れ隠しに、また笑った*] (237) 2020/07/26(Sun) 22:34:07 |
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