【人】 世界の中心 アーサー──ミルクをたっぷり入れれば良いのに。 [ パンが無ければ、の 論法だった。 砂糖壺だって常備されていることも、きっと、 彼女は知っているから。 使わないだろう事を、付き合いのうちに学んでいても。 ──この世の中、 milkもwhite sugarも相当に高級品であるから。 己の分のみ、入れ違いに現れたメイドに頼み、 埃を落としに向かった背中を見送っていた。] (258) 2020/05/16(Sat) 23:12:35 |
【人】 世界の中心 アーサー[ 水瓶より、硝子杯に透明色を取る。 とぷん と 水面が揺れる度、薔薇が香っていた。 この館の中で、唯一、 “主人”の口付けるものだけは こう言った香り付けがされている。 ひとつは、この男がこういった“格好”を好むこと。 ひとつは、もてなしが求められる世界に生きていること。 また、──下手な水を、飲んでしまわない為に。 ] (259) 2020/05/16(Sat) 23:13:24 |
【人】 世界の中心 アーサー[ 気にし過ぎだ、と 言うものも居るだろうが。 ──経験してから言って欲しいものだ。 水を銀杯に、だなんて そんなことはあまりしたくない。 硝子の方がうつくしい。 光を反射した細工が、木目に映るのが良い。 蝋燭の灯を受けた硝子表面を眺めながら、 密かにわらっている。 はじめて此れを飲み込んだとき、 彼女はなんと言ったのだったか。 ] (260) 2020/05/16(Sat) 23:13:54 |
【人】 世界の中心 アーサー[ ドレスを着せてやりたいと思ったこともあった。 否──実は仕立ててはいるのだけれど、 自己満足の範疇で、渡すつもりは無く。 指先の指示ひとつで用意されるのは、 今彼女の纏うような、少年のような、 其れ。 ──きなりのシャツに、サスペンダーパンツ。 そういったもの。 どうしても仕立ての良いものにはなるけれど、 長く着るだろうから、良いだろう。 使うものの少ないシャワールームだと言うのに、 ただっ広い“前室”に、1組の着替えが置かれている。 また、数枚のシャツと色違いのパンツを 纏めて布袋に詰めてあった。 ] (262) 2020/05/16(Sat) 23:14:54 |
【人】 世界の中心 アーサー[ 紅茶が適温を示す頃、きっと、湯気を伴って帰るから、 猫脚の卓上には、食事も準備されている。 パンと、卵を崩して焼いたもの、 其れにすこしの果物──赤みのつよいオレンジを添えて。 普段の朝食のよなメニューであれ、 本来はスープを用意するのだけれど、 どうにもポタージュは好かないそうだから 水気は“薔薇水”で取ってもらおう。 光に透かせていた硝子を置く。 ──こつん、と 硬いものが木を叩き、] (263) 2020/05/16(Sat) 23:15:26 |
【人】 世界の中心 アーサーやあ、 おかえり。 [ 幾分か近くなった“迎え”の言葉。 紺青の手帖は、開かれたまま、 適当に置かれている。**] (264) 2020/05/16(Sat) 23:16:23 |
【独】 ★中学生★ 五十鈴 雨音/* 今までは架空の町で遊ぶことが多いんだけど ペア村だし、互いに関西圏だしという事で 大阪を舞台にしちゃおうぜ作戦 (-83) 2020/05/16(Sat) 23:56:39 |
【人】 ミア[ はじめて、は、夜だった。 " 夢 "を見ていた 夜だった。 喉を通るような 水が ほしくて、 水瓶ごと抱えて、其処に居た。 定まらないような地面は、真白の寝床だ。 端の客室、床には砕けた硝子があれど、 気にする余裕が 多分、無かった。 ] (265) 2020/05/17(Sun) 0:08:51 |
【人】 ミア[ 行儀以前の話で、 ただ、ほしくて、ほしくて、 硝子の音は聞こえたけれど、それだけで、 傍から見たら もう、浴びていたのだと思う。 "気がついたら"寝床も自分も濡れていた。 ……薔薇の香、が満ちるのに、何か、 "なにか" を、覚えつ、 ] (266) 2020/05/17(Sun) 0:09:46 |
【人】 ミア「 いきかえった ? 」 [ ……荒れたにんげんと部屋に 如何して来たかも知らないそのひとが、 何を思ったかは知らないし、 感想どころか 疑問を投げた そういう。 流石にあの時は苦笑していた。 申し訳ない って 思う時も ある。 ] * (268) 2020/05/17(Sun) 0:11:33 |
【人】 ミア……やっぱり高そう。 [ あの時はこういう格好では無かったけれど。 何処かのにんげんから、 服のお陰、小間使い程度になった装いで。 袋の分も貰っておこう、 なるべく、できるだけ、使い捨てにならなければいい。 硝子をなぞる。 冷たさが、ふんわり、茹で上がった身体に丁度いい。 ] (270) 2020/05/17(Sun) 0:12:59 |
【人】 ミア[ ─── 水、が。綺麗な其れが、 喉を通った感覚が、好きだった。 別に、普段不機嫌という顔ではなくても、 何時も通りの、何時かと同じの薔薇の香に、 柔く目を細め、硝子を置く。 ] (271) 2020/05/17(Sun) 0:13:41 |
【人】 ミア[ 茶髪の、毛先。拭いきれなかった雫を垂らし、 たべものを 見ていた。 ─── 贅沢品がたくさん! 数日分じゃないんだろうなあ……というのは、 やっぱり 仕方ないことだと思う。 これらにだって舌が吃驚することが多いのだから、 うまれ というのはひどく残酷だ。 有難がるべきなのだろう、けれど、 居づらさの方が、未だ、 ] (272) 2020/05/17(Sun) 0:14:08 |
【人】 ミア[ パンの食べかただって、聞いたことはあっただろう。 あったけれど、少なくとも今はそれだけの話だった。 盗んだ時も まともに手に入れた時も、 わたしのもの って抱え込むのは、 こういう場所では、 悪癖 と 言われるのだろうか。 まあるい其れを口に咥えて、 物理的にも、習慣的にも、話すことが特にないから、 暇そうに伸びた指先が、手帖を手繰る。 ] (273) 2020/05/17(Sun) 0:15:06 |
【人】 部隊長 シュゼット[>>242僕が彼を怒らせてしまっているのかと思ってて。 だから今度はこちらがわからずに、首を傾げた。] ひはっは…?…………ん。 (ちがった?) [いつも以上に当たりが強いような気がしたのだが。 違うと言うなら、これ以上深く問うものでもないか、と。 >>243言われるがままに、無遠慮にシャツを脱ぐ。 背中からぱりぱりと聞こえる音は、 乾きかけた血液でシャツと肌がひっついてたのが 乱暴に剥げてゆく音だ。] は、剥ぐ……僕の、部下の前で、!? [言葉の鋭さに、つい、驚く声が上がる。 でもすぐに、理由がわかってしまって。 耳を揺らして、バツの悪さに下を向く。] ……え、と。ハイ。 次は怪我、すぐに言います……逃げません…。 [そうして。 普通の人なら、顔を歪めて痛みに声をあげるのだろうが。 怪我についてはけろりとした顔で、表情一つ変えずに、 僕はルークが治療を始めるのを待っていた。] (275) 2020/05/17(Sun) 0:21:29 |
【人】 部隊長 シュゼット[僕は……僕がここまで、痛みに鈍い理由がわからない。 戦闘中に傷を負っても(少し怪我をしたな)と思うぐらいで 傷に構うことなく動くことができるのは 僕としては、ありがたさしかないのだけれど。 ただ。我慢できるのは痛いことだけ。 背中に冷たい手が触れた時は、肩がびくりと持ち上がり。] つ、めた……っ!! [未だに動かない右腕はだらりと垂れ下がったまま。 目をぎゅっと瞑って冷たさに耐える。] [消毒や破片の除去には全く反応を示さないくせに それ以外のことには人並み以上の感覚を持っている。 そんな特異体質なものだから、 僕のことを不気味がる基地の者も少なくない。 第一戦闘部隊含め、兵士たちからの信頼は厚いが、 僕より上官や、研究班や医療班からの評価は、 僕が聞く限りでは、良い話ばかりではなかった。 記憶を戻すための『検査』のついでに この体質についての調査もされてるのだろうと そう、予想もつけているのだけど。 ……実際はそんなことはないのか、はたまた。 真相は僕にはわからないのだった。] (276) 2020/05/17(Sun) 0:22:35 |
【人】 部隊長 シュゼット[>>245下された判断に、「えぇ」と声が出る。 見張りは非戦闘の日常の中でも好きな仕事の一つだ。 夜中、外壁の上に据えられた見張り台から 危険な野生動物が近くに来ていないか、 天の『穴』の様子に変化がないか、見張る仕事。 夜のあの静かな空気感が、僕はとても気に入っている。] 確かに……暫く襲撃も無いとは聞いてる、けど。 でも僕、毎日東棟側の外壁から、 見張りの、仕事を任されて、て 部下の様子も、ほんとはすぐにでも、……ぅ。 [けれど。耳をじーーーと見られれば、 垂れ下がった赤い兎耳耳を左手で弄り。 ごにょごにょと、言葉にならない声を漏らした後。] 検査も……ん。わかった、よ。 [検査についても、次こそは何かわかるかと そんな期待もあったから、残念に眉を下げる。 結局。こういう時にこの軍医には敵わないのだ。 せめて早く動くようにならないかなあ、と。 左手で、銀色の右手を撫でたりして。 こりゃあ義手もまともに動くようになるのは数日後かと ようやく、己の惨状を認め、肩を竦めて 重々しいため息をついたりして。] (277) 2020/05/17(Sun) 0:25:27 |
【人】 部隊長 シュゼット[>>246>>247―――我々の技術では再現不可能。 軍医の所感は全て同意だった。] ん。……その通りだとおもう。 もっと、色々話せればいいのだけど、 戦闘中は必死だから……これ以上は僕もわからない。 [ゆっくりと頷いて。 あそこから見た戦場はどう見えるのだろうと、 一度目を閉じて、そんなことを想像してから。 髪色と同じ赤い瞳は、ルークを見据えた。] 外壁は、僕の好きな場所だ。 この基地の周りが、良く見える。 怪物もそこまでは、これからもいかないだろう。 [今までそこまで怪物が近づいたこともない。 そこで見ているなら安全だろうと、そう伝え。] 奴らのこと、少しでもわかれば…… いつか。状況を変える手だても、きっと。 [それは、皆が望むことだ。 だから、早く怪物の正体についてわかればいい。 そのためには僕が皆の力にならないといけない、 そう思うと自然と、左手はまた義手を撫でていた。 なんだろう。これで、いいはずなのに。 ]こういう時になると、僕の中から僕に向かって、 違うだろうと囁く声がする気がするのだ。 (278) 2020/05/17(Sun) 0:30:02 |
【人】 部隊長 シュゼット[解析作業には彼も加わるのだろうと知っていた。 僕に伝わってくるのは、彼らの仕事の成果だから。 背中から腹にかけてぐるぐる巻かれた包帯を 左掌でぺたぺたと触って、緩く笑った。] 解析の結果、待ってるよ。 [物の解析なんて作業に疎い僕は、 ただ、ルーク達を信じて結果を待つだけだ。 信頼を込めて、それだけを伝えると。 背中の治療が終わったら、 もう何も文句は言わずに、ベッドへと潜る。 これ以上何か言うと、彼からだけでなく、 部下達からも心配されてしまうかもしれないから。 それに、これまで僕は軍医の下す判断については いつも文句を言いつつも従って来た方なのだ。] [でも。布団に潜って彼に背中を向ける前に一言だけ] 次こそは、甘いやつがいい。 [あんな苦い薬、できればもう二度と飲みたくないから。 往生際が悪いと思われようが。 僕は何度でも、頼んでやるのだ。] (279) 2020/05/17(Sun) 0:37:23 |
【人】 部隊長 シュゼット[その後。僕は医務室から逃げ出すことはなく、 数日は大人しく医務室のベッドの中で過ごした。 定期的に与えられる薬はやっぱり苦くて、 毎回、嫌だ嫌だと文句を言って、 飲んだ後は暫くベッドの上に丸まって動かなくなり。 医務室に缶詰になっている間は 自分よりも早く回復した部下達がお見舞いに来る。 必要以上に心配して隊長のベッドに群がる者や 甘いものの差し入れをする者や、 隊長のふわふわの兎耳をふにふに触っていく者。 部下に慕われつつも遊ばれたりもしてる様子が 毎日、見られたことだろう。]** (280) 2020/05/17(Sun) 0:39:01 |
部隊長 シュゼットは、メモを貼った。 (a46) 2020/05/17(Sun) 0:41:35 |
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