【人】 宵闇 ヴェレス うん。思い出したらね。 [ 急かなくとも、まだ時間は充分にあるのだと思いたい。 そうして自分が思い出したというように、市街地と異なり必要もなく、今はふたまわりも大きい彼の手に指を掛け、薄明の石畳を歩く。] 僕らの故郷じゃあんまり見ない果物だものね。 [ 種明かしをすると、流通の良い現住の国の、市で屋台が出ていたのを見たことがある。汁を絞るのではなく実をそのままカップに盛り匙を差したものを並べて売っているのも見たから、粒を剥くのが面倒なのは多かれ少なかれ誰しも思うものなのだろう。 幾つかの実が割られては絞られ、屑箱に捨てられまた絞り機に挟まれ赤い汁を垂らすのを目を細めて見る。] 楽しいよ。 [ 今のは無し。そう遮ったと言うのに律儀に彼は答える。] 今も楽しい。 [ 楽しければいいと言ったのは彼だと言うのに、今の自分の気持ちこそ告げる。何度もこうして伝えられる時に伝えなければいけない気がした。それが許される間に。 旅へ行こうと誘った彼の言葉が気紛れであっても、行き摺りの彼がまた訪う幸運が50年後の先であっても、多分自分は、ダンテと過ごした数日を、得難くしめやかに輝く想いとして、繰り返し胸に反芻していただろう。 当のダンテは何だか面白げに此方を眺めていたので、次第に膨れ面になった。]** (133) 2021/04/22(Thu) 23:45:43 |
【独】 第11皇子 ハールーン/* いや、やっとここまできた。 やっと……こっからこそしがらみ捨ててダレンくんを落としにかかりたいんです!舞台が整ったと思うんですがどうでしょうか……?! もうこれ国外退去するしかないっしょ? Blが死刑の国なんてバット一択なんですよ、僕じゃ! (-125) 2021/04/22(Thu) 23:48:13 |
【妖】 宵闇 ヴェレス よく寝たよ。 [ 寝台の上に起き上がると大きな欠伸とともに伸びをする。朝食を採った後からすると、4、5時間は寝ていたのではないか。] そろそろ退屈してたんじゃない? お酒、お酒飲んだあとダンテ出掛けられる? [ 昼を摂ったかと聞けば、部屋で摂ろうかと応えが返る。 既に酒に弱いという前提で答えている。基準は自分である。] 僕はお酒だけでもいいけど。 [ 昨日取った干葡萄とチーズが、些か干からびながらまだ残っている。それを肴に食べれば充分。後はダンテが頼むものを横合いから摘めばいい。 酒だけでいいと答えて、それから不意に黙り込む。ダンテをじっと見詰めたまま、黙り込んでいる。]** ($38) 2021/04/22(Thu) 23:50:08 |
【独】 第11皇子 ハールーン/* イスハークがハールーンに執着するのはよく分からないんですが、きっと好きなんだね(TLでの後押しをぱくぱく (-127) 2021/04/22(Thu) 23:50:55 |
仕立て屋 アルフレドは、メモを貼った。 (a11) 2021/04/22(Thu) 23:54:07 |
【人】 祓魔師 ダンテ[ 思い出したらと自分は気軽に言う。彼の心中は知らないまま。一年二年と積み重ねていく間に、ダメになってしまう事は多い。 だけれど、ヴィは自分が悪い変わり方をしなければ、いつもあの駅の国にいてくれるような気がしていた。 自分にとってはこれから先の長い時間、彼とできるだけそばに居られたらと思うのに、 ヴィにとっては短い時間だ、四十九年周期の出来事をまるで数年前のことのように話す。] うん、僕も楽しい [ ただ二人で食事をして、同じものを見て、今はザクロが絞られている光景とか、木漏れ日のキラキラしたところとか。 それだけだというのに、彼が楽しいというから、ヴィからすれば自分は無邪気ともとれるような同意を返したことだろう。 注文した食事が届いてパンケーキの三枚のうちのひとつをヴィに、それからオムレツやサラダなどの盛られたプレートを二人でつまむ。そのうち2/3は自分が食べてしまった気がするが。] 眩しい? [ ヴィの表情が、眩しいものでもみるようだったから、そんな風に尋ねて。皮膚だけでなく夜目の効く彼の瞳は強い光に弱い。 そうじゃないとわかったのは自分が彼を見て面白そうにしていたせいで、珍しくヴィがムッとした顔をしたからだ。*] (134) 2021/04/23(Fri) 1:08:55 |
【人】 祓魔師 ダンテそうだ、海を二人で見られるから やりたいことはまた一つ達成できるよ [ コーヒーが届いた頃、自分が思いついたようにそんなことを言った。 この国を離れられたら次は海を二人で見られる。厳寒な地方に住んでいたから、海といえば冬の灰色の厳しいものしか思い浮かばない。ヴィも多分同じような光景を海の印象としているのではないかと思う。 だから、もっと青くてキラキラとしたものを見てみたい。*] (135) 2021/04/23(Fri) 1:09:48 |
【妖】 祓魔師 ダンテ[ ヴィの言葉が本当かなと、彼の様子を眺めればしゃんとしていて。無理をしておきたのではなさそうだ。昨晩少しとはいえ眠ったのも関係しているんだろうか。] うん、じっとしてたから疲れた [ ルームサービスを頼もうかと言いながら伸びをして、そのあとの言葉は彼なりの冗談なのかと思ったがどうやら本心から出た様でわざとらしくため息をつく。] 流石に昨日買ってきたアラックを開けるなら自信はないけど、 [ ヴィが強すぎるんだよとぶつぶうと言いながら、食べ物は特別要らないというから飲みたいものを訪ねようと彼に視線を向ける。] ($39) 2021/04/23(Fri) 1:10:34 |
【妖】 祓魔師 ダンテ[ すると彼は突然に黙り込んでこちらをじっと見ていた。天幕の向こう、影の濃い場所に、いつもより小柄な彼が広い寝台の上にぽつんといるから何となく寂しげに見えて歩み寄る。] 手に触れてもいい? [ 許されるなら膝をついて両手で彼の片手を取り、指先に口付け頰で触れる。返答がなければ跪くだけにして。どうしたのと彼の言葉を待つ。**] ($40) 2021/04/23(Fri) 1:15:23 |
【人】 放浪者 イシリオン[ その店を初めて訪ねた深夜。 明かりを消した宿の部屋の窓辺から星空を見上げていた。 空に星々は瞬いていたが、月の横顔は冷たく映る。 いったい何処へ散らばってしまったのだろう。 彼の人の魂は―――― ] (136) 2021/04/23(Fri) 1:39:31 |
【人】 放浪者 イシリオン…明日には、不足のお金を持っていかないとね。 [ 他所の国で仕入れたものを、またこの国で売れば そこそこ良い値がつくだろう。 重要と供給のバランスというのは不思議なもので ある国では当たり前のようにある品が、 別の国では希少なものであったりする。 そうやって売り買いをしながら旅をしてきたから、 すっかり商売にも慣れたものだ。 明日は市場の店も少し覗いてから、 あのアルフシルバーという店へと向かおう。 ]* (137) 2021/04/23(Fri) 1:42:29 |
【人】 仕立て屋 アルフレド >>138ああ、どうも。 ほれ、ちゃんとした客が来たんだ。 冷やかしは帰りな。 [適当にだべっていた男を体よくあしらう 男は対してわかったわかった、また今度なと言いながら店を出る。でかい図体と顔のわりに身のこなしは軽やかに見える。] おーけー。 大丈夫だぜ、ちゃんと取り分けてるんだ。 [ドアに視線を移し、ちゃんと移動したのを確認すると箱を持ってくる。外面は武骨だが、中身は傷つかないよう丁寧に並べてある。] (139) 2021/04/23(Fri) 2:07:19 |
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