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【人】 悪食 キエ>>98 チャンドラ 「……そうか。 共に立つ事で見える景色もあるだろう。 隣にいなければ聞こえない音もあるだろう」 キエは満足そうに頷いた。遮蔽物の無い月明かりが瞳へ刺さっても、キエの視線はしかと貴方を捉えている。 「自分の本当の気持ちさえ、人は案外気付かないものだ。 其れに気付き言葉にできた君は、今確かに成長したのさ。 どうか今抱く想いを忘れずに。 選ぶ事のできる君は、誰かの標に成れる」 キエは其れが地獄への道である事を望んでいるけれど。 現を変える事ができるのは、生きて夢を見る貴方達だけであるから。 どんな歴史が編まれようと、夢の浮橋からは何の手出しもできない。 「いつか答えが変わる日が来るかもしれない。 もし上手く言葉にできず悩んだら、眠る前に僕を思い出すといい。 ……きっと会いに行くよ」 (101) 2021/10/27(Wed) 23:26:51 |
【独】 夜の一族 チャンドラ>>-154 それどころかチャンドラは残るから、なんと今頃夜の一族は通夜状態かもしれない みんなで可愛がって育てた長の一人娘が目を覚まさない……(寝てて起きない現実チャンドラ) でも選ぶってそういうことよね。 (-155) 2021/10/27(Wed) 23:48:09 |
【人】 夜の一族 チャンドラ>>101 キエ 月の明かりに照らされて、同じ灯りを纏う今のわたしはただの月。 あなたが教えてくれた 篝火 は、あなたにはきっと必要のないものだと漠然と思っている。あなたに 篝火 を分け与えることよりこの篝火 を大切にする方が、あなたに報いることに繋がると信じている。「嬉しいわ。あなたにそう言ってもらえると」 だから、お話はこれで終わり。 あなたがこれからどうするのか気になるけれど。 もしいなくなったとしても、不思議と寂しい気持ちにはならない気がした。 だってあなたは不思議な人だもの。 またひょいと姿を見せてくれる、そんな夢さえ見せてくれる。 「またお話しましょうね、キエ」 だからわたしはそう告げてあなたに手を振った。 星屑の尾を描きながら、また夜の空を駆けていく。 白い鴉がいなくても、今のわたしはこうやって、1人で夜を駆けることができる。 (102) 2021/10/28(Thu) 0:03:46 |
【神】 夜の一族 チャンドラ>>G16 >>?2 ポルクス その言葉にわたしは笑みをこぼす。 「しないわ、そんなこと。 もらったものを突き返すなんて、あなたに悪いもの」 不要だと送り返すことが善意なら、そんな善意になりたくはない。 あなたがわたしを思ってしてくれたこと。 その気持ちを大切にしたい。蔑ろになんてしたくない。 「───でも」 「ねえ、ポルクス。 寒さ が寂しさなら、ぬくもり は何だと、あなたは思う?」わたしの手は、あなたに伸びている。 (G17) 2021/10/28(Thu) 0:11:10 |
【秘】 浮遊想 テラ → トレジャーハンター プルー「 お手紙送ってみた人達、いちいち何かをくれますね。 結構わざと曖昧に投げかけたのに、 とっても素敵なものをもらっちゃった 」「 君達、生き方の姿勢が良いなぁ 」「 他にもまだ送ろうかって最初は考えていたけど、 なんだかもうお腹いっぱ〜い! これ以上もらうと動けないくらいにお腹膨れちゃいそう 」ナニカ は、星明りのほのかの中で踊った、 紫水晶の細糸を 目で追っていました 。「 おいしいうれしい素敵なものをもらっちゃいましたから、 やっぱり何かを返したくなりますね。 プルーちゃんには何がお礼になるだろうなぁ。 紐や鈴をつけられるのはまた今度としてー……ああ、飛んでみる? って言っても、──って他人を浮かべられるわけじゃないから、 ──が君を持つなり、君に乗ってもらうなりはしなきゃいけないけどさ 」「 でも たのしそうだろ? 」ナニカ の口は、 三日月の弧 。こんなにたのしそうな提案を、 あなたが断るはずもないでしょう。 おんぶか抱っこか、その他どんな姿勢だったか如何はさておいて、 あなたは夜の空を飛ぶことになります。 ……そして、次にあなたがくしゃみをした時に、 帰るか否かの提案がされていましたとさ。 (-158) 2021/10/28(Thu) 0:59:19 |
【神】 夜の一族 チャンドラ>>G18 ポルクス あなたの手を取るわたしの手には ぬくもり が宿る。これがあなたがくれたものだって、もうわたしも気付いている。 「わたしはね、ポルクス。 寒さ とぬくもり が対になるなら、寂しさと対になるものがぬくもりなんだと思うわ。じゃあ寂しさの対になるものって、何かしら。 そんなことを、考えていたの」 1人きりは寂しい。 では大勢の中にいれば寂しくないのかというと、そんなこともないと思う。 大勢のいる広間で凍えていたわたしは、あのとき確かに孤独だったもの。 「きっとぬくもりは、1人じゃ感じられないものなのよ。 誰かといて、触れ合って、育んで。 そうやって温かい気持ちになれたなら、それがぬくもりなのよね」 例えば、誰かを大切にしたいと思う気持ちだったり。 例えば、恩に報いたいと思う気持ちだったり。 例えば、 こころから幸福を願う気持ちだったり。 (G19) 2021/10/28(Thu) 1:19:51 |
【神】 夜の一族 チャンドラ>>G18 ポルクス 「 交換しましょう。ポルクス。 あなたからもらった ぬくもり を、わたしは手放したりしない。でもわたしがあなたの未来を願うこの気持ちは、あなたに受け取ってもらいたいの」 それをわたしは、 希望 と名付ける。あなたを幸せになって欲しいというわたしの 希望 。孤独と空腹から救い上げてくれたあのときのあなたは、わたしにとって 希望 そのものだったのでしょうから。これはわたしから、わたしだからあなたに向けられる ぬくもり 。どうか、受け取ってはもらえないかしら? (G20) 2021/10/28(Thu) 1:20:45 |
【人】 ただの ユピテル>>@57 トラヴィス 「ええ、勿論よ。どんな所に居ても常に何かしらの危険とは隣り合わせな事は忘れないわ。 ……と言っても、私の故郷よりは正直、遥かに安全とは思うけれど…… でもお酒や性行為に溺れるのだって、溺れるから危ないのであって節度を保って用いるなら良い事でしょう?ここが楽園で箱庭なのも、それに近いと思ってる」 結局のところ、どのようなものも、人も、存在も。使い方と、在り方で大きく左右されることを、今回で実感しました。 「でも、今貴方の言葉、しっかり覚えておくわ。 貴方が私との約束を正しく守ってくれた通り、ずっと。 今の巫女ではない私はみんなの言葉で形作られてるの。『素敵な人』と先ほど言ってくれたなら、それは私を作ってくれた皆が『素敵』だったの。……貴方もよ」 大事にそうにその言葉を添えてから、手をゆっくりと放しました。巫女を止めると伝えたのも初めてでしょう。でも今は詳しく説明しません。だってこれから幾らでもその話をする時間だってあるのですから。 「……でも、私に言うからにはトラヴィスもちゃんと自分でそうしてね?人には優しくできるのに、自分に優しくできないのは駄目よ?」 ▼ (104) 2021/10/28(Thu) 1:53:52 |
【人】 ただの ユピテル>>@58 トラヴィス 「劣っている、とかじゃないのよ。 トラヴィスとミズガネは全くの別人で比較しようもないわ。 勿論それは全員に言える事だけれど──わ、トラヴィス?」 抱き寄せられて触れられて、この館の当時なら真っ赤になっていた場面。勿論驚きで多少赤くはなっていますが、それでも随分落ち着いたもので、どちらかと言うと親愛の友人にダンスを誘われた感覚に近いもの。 ただ、貴方の問いに真っ直ぐ応えようと、そのままの体勢で言葉を紡ぎます。貴方がそれ以上深い事をしない、という信頼もここには含まれているのでしょう。 「一番は、私を巫女でなくしてくれたから、かしら。 “ただのユピテル”を求めてくれた。互いに傷があって、共感して。その上で、“互いに支え合おう”と伝えてくれた。 求めて、求められる事も。どちらも可能と教えてくれたの」 「……ふふ。言葉にすると、本当にストレートね。でも、その当たり前の普通が、私もミズガネもなかったから」 ただ、求められる事なら幾らでも経験はあります。 それも“巫女のユピテル”がほとんどで、そうでなくても、求められるだけでその先はありませんでした。けれど、与えたいと。支え合いたいと言ってくれる人が居たから。 「私、きっとヤキモチ焼きだったんだわ。 ひとりの“私だけ”を見て欲しかったの。その感情も、教えて貰った。だから……私も、“あの人だけ”を愛するわ」 (105) 2021/10/28(Thu) 1:55:42 |
【秘】 トレジャーハンター プルー → 浮遊想 テラ「ふふん。だって、アタシだもの!」 ドヤッ…… 。いつも通りのドヤ。 館に留まる事を選び続けても、女はずっとずっと前を向いたままだった。 「あら。なにかくれるの?そんな事気にしなくていいのに―――」 「えっ飛べるの!?する!!」 そりゃあそんな楽しそうな提案を断る理由、ありません。 遠慮の姿勢は一瞬で消えました。 目を星空のように輝かせて、女は提案に乗ります。 一番楽しめそうな姿勢で……ひょっとすれば、いくつか試して。 貴方との夜空の旅をそれはそれは楽しんだでしょう。 降りた後も女は大層な笑顔で。 ぶんぶん手を振って、貴方に別れを告げたでしょう。ありがとねっ! (-160) 2021/10/28(Thu) 1:57:02 |
ポルクスは、チャンドラの手を取った。 (a7) 2021/10/28(Thu) 2:17:30 |
【見】 座長 トラヴィス>>104 ユピテル 「はは、耳が痛いな。」 丁度何かに浸っては 逃避していた男だ。返す言葉もない。 「お節介だとは思うけどね、 言葉にして、伝えたかったんだ。 君に何かあれば、私も悲しい──とね。」 語られる言葉に、貴方の変化を知っていく。 この数日間は貴方にとっても 深く意味のある日々であったのだ、と。 ときどき貴方から物騒な話が出るが それらもいずれ、ゆっくりと聞く時間がある。 「自分に優しく……か。善処するよ、 時間は掛かるだろうけれど、 必ず振り向かせたい相手が居るんだ。」 その頃には、 胸を張れる『素敵な人」を自負出来ると良い。 そんなことを考えて、続く貴方の言葉へ楽しげに耳を傾ける。 → (@59) 2021/10/28(Thu) 3:02:55 |
【見】 座長 トラヴィス>>105 ユピテル ……嗚呼、貴方はやっぱり眩しい人だ。 愛する人の話をする貴方の瞳は、どんな宝石よりも輝いているし、 紡がれる言葉のひとつひとつには、ひたむきな愛情が込められている。 他人の為に身を削れる貴方の隣で 支え合い、傷を理解し合い、包み込み、守ることができるのは ただ一人しか居ないんだと、深く理解しながら。 そこには喜びや憧憬、親愛……そんな美しい感情しか芽生え無かった。 「眩しいな。 けれども、いつか辿り着きたい目標だ。」 貴方の顎へ手を出して、 此方へ向けるとそっと顔を近付けて 唇の端───頬へと唇を落とす。 遠くからならば、逢瀬を重ねる男女のようにも見えるかもしれない。 『それ以上深い事をしない』との信頼を、ほんの少しだけ裏切りつつ。 ……ここはきっと館内、どこかの廊下。 貴方が一人で何処かへ向かっていたか、その帰路のこと。 ちら、と廊下の更に向こう側を一瞥し、 貴方を腕の中から解放した。 (@60) 2021/10/28(Thu) 3:05:19 |
トラヴィスは、「また明日」、くるりと背を向けた。 (t4) 2021/10/28(Thu) 3:05:36 |
【人】 不眠症 アマノ>>92 ユピテル 「………なるほど…。 あの男も似たようなことを言っていたな」 むすっと不機嫌な面のままだが、効果が実証されて感心している。 自分の世界もかなり科学が進んでいる方だと思っていたが、異世界はやはりこちらの常識は通用しないらしい。 「使い方は理解した。 コレの構造を含めたお前の世界の話を聞いてみたい所だが、そんな時間はねぇようだな」 頭を掴んでいた手でわしゃわしゃと頭を撫で繰り回して離す。 「…………ありがとな」 小さく呟くように礼を言って、足元のペットボトルを拾い上げた。 「じゃあ“また”な」 顔を見せないようすぐに背を向けて立ち去って行く。 帰ればもう二度と会うことはないかもしれないが、それでも“また”といったのは、また会ってもいい、という意思表示かもしれない。 (107) 2021/10/28(Thu) 3:55:29 |
【人】 ただの ユピテル>>85 >>86 ミズガネ 「……い、今おかしいって思ったでしょ」 嫉妬が初めてなので思い切り今言葉にして伝えましたが、相手の反応を見ているとどうにもこれは“恥ずかしいもの”ではないのかと、じわじわ実感が湧いてきました。 とは言え手遅れです。今私は拗ねていますと言わんばかりに口を尖らせていましたが、髪を掻き分けられる相手の手の感触も、額への口付けも、そしてその先の言葉も。全部聞き終えた頃にはもう、 嗚呼もう!これじゃあ本当にポーズじゃなくなっちゃうわ! 「……問題はない、けど。 ……急に格好良くなるのは、 ずるいのよ。……拗ねちゃうわ、私」 今までが格好いいと思ってない訳では当然ありません。 言葉にしたのはかわいいの方が多かったかもしれません。 勿論、かわいいも『愛しい』の表現なのですが、今まで励まし励まされてきて、“私の唯一のコトハ”と愛しいと思っていた所に、突然新たに“格好いい男性”の一面を詰められたようなものですから。脳が混乱するのだって、おかしくはない。はず。 ▼ (108) 2021/10/28(Thu) 4:05:00 |
【人】 ただの ユピテル>>85 >>86 ミズガネ 「──私でよければ、喜んでお受けします。 “私”を見つけてくれてありがとう、同時に“貴方”を見つけられてよかった。貴方の夢を叶える瞬間を、私の夢を叶える瞬間を。互いに特等席で、見つめて行きましょう?」 「貴方が何度自分を見失っても、何度でも、貴方を見つけるわ。 ……お転婆なお嫁さんでも、許してね? 旦那様 ?」──今まで私が死んで悲しむ“人”はいなかったから。 正確には幾らでもいたけどそれは巫女だから。巫女の役目を放棄すると宣言したらそれは全部逆に変わる程度のものだったわね。 嗚呼、今やっと“私”、ここに立ってる。 大切な存在である大地ではないけれど、 ここに、立ててるよ。貴方と同じで違う大地を歩き出すわ。 ──見ていてね、 大切な“ ” 。私と大切な人 とのこれからを。 (109) 2021/10/28(Thu) 4:09:16 |
【人】 ただの ユピテル>>107 アマノ 「あの男?……わっ」 一体誰の事を言っているのだろう。想像がつかないなんて考えていたら──鷲掴みだった時から突如撫でられて、頭に手を置いて思わず「???」と混乱しています。嬉しい、という感情が来る前に、相手の手は離れてペットボトルを拾い上げていました。 「……うん!」 「次に会ったら、私の世界のお話を今度はちゃんと聞かせるから──貴方の妹のお話も、聞かせてね。だから、」 「“またね”」 貴方の小さな小さな礼も、この状況での「また」という言葉も。それがどれほど重みがあるかはユピテルは知っています。だから嬉しさのまま、再開を信じて大きく手を振って見送りました。 ──貴方と妹さんが幸せであるように。また会えるように。 私はいつでも、願っているわ、レンジ。 だから貴方も願ってくれるならきっといつか“また”は来る。 (110) 2021/10/28(Thu) 4:24:08 |
【人】 酔いが醒め、宵が来て ミズガネ>>@60 ユピテル 男はその光景を見ていた。 遠目からだったから、それは男女が重なりあって口付けを交わしているようにも見えた。 それが見知らぬ男女であったのなら流すことが出来ただろう。公共の場で恋人同士がやるような戯れは流石にしないが、最近まで色んな花を愛でていた身としては咎める理由も無い。 ──相手が自分も知っている人物で、片方は生涯共に歩むことを誓った者でなければ。 「……っ」 足が一度止まる。 悩んで、視線を泳がせて、更に悩んで。 見なかった事にしようかずっと考えて、結局──足はユピテルの元へ。 「ユピテル」 努めて冷静に、貴方を呼ぶ。 (111) 2021/10/28(Thu) 4:54:00 |
【人】 ただの ユピテル>>@59 >>@60 トラヴィス 「必ず振り向かせたい人……」 トラヴィスの口からそんな事が出るのは少し予想外で、でもすぐに「きっとトラヴィスもこの数日で変わったから、もっと素敵になれるわ。頑張って」と。 「眩しい?……私は、演劇をしてるトラヴィスも眩しく思えるわ。きっとライトが当たっているから、そう見えるのかもね」 ユピテルにとってはどちらも眩しい人。眩しいが自分かミズガネを指してるのかはわかりませんが、後者なら間違いなくそう言えます。二人が否定しても、彼らの輝きは──そう。空を彩る星座のように、数多の一人美しさと、良さがある。それをいつか知ってくれたら、そう願いました。 その想いが実るかはわからずとも、エールを送っておきました。相手は誰か知りませんが、いつか知ることになるでしょう。さてその時どんな反応をするかはまた別のお話。 「それじゃあ、私そろそろ──」 言いかけて、動きが止まりました。 唇ではなく頬でしたが、一瞬唇に来たのかと思うと驚きで鼓動が早まります。 初めて「また明日」が言えない日になりましたが、こんないたずらをされたらおあいこか、それ以上にそちらが悪いもん!とユピテルは主張したことでしょう。……さて。 (112) 2021/10/28(Thu) 5:08:52 |
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