【人】 調香師見習 ノア−回想・調香店『ディアス』− 『 ───…おそらくですが、こちら、 ノアさんの為に用意したものだと思いますよ。』 [ハニエルさんが置いて行ったチョコレートを 覗き込みながら、師匠が言う。 私は彼が道すがら、偶々見つけたというのを そのまま受け取り、アトリエから顔を出した 師匠と一緒に食べようと珈琲を淹れていた。] …え。 [テーブルに二人分の珈琲を運ぶと 師匠がチョコレートを私の掌に乗せ、 空いた方の手をとり、その表面を指で なぞらせる。] (285) 2020/05/18(Mon) 12:12:39 |
【人】 調香師見習 ノア−広場− [師匠に言われて、ずっと考えていた。 そういえば、ハニエルさんは緊張した仕草で チョコレートをテーブルに置いていた。>>173 サシェに込めた想いが分かると、 買っていったハニエルさん。>>113 『このお菓子、ここに来る途中で見つけたんです。 太陽系の惑星を象ったチョコレートなんですけど… 良かったら、貰ってくれますか?』 小さな嘘に隠された真意は、 ただ私に気を遣わせないようにするためかもしれない。 そう思っても、なぜか居ても立っても居られなくて。 確かめたい訳じゃないのに、逢いたくなって。 広場に来てからもずっと。] (287) 2020/05/18(Mon) 12:13:00 |
【人】 騎士団第2分隊隊長 スカーレット・アルジャン−祭りが見渡せる家への道のどこかで− 今年の宴は、楽しかった。 去年は仕事で色々大変だったし、 満喫するほどじゃなかったからなぁ…… [家に帰る道すがら、塀に座り、 昼ごはんを一緒に食べたユキムラから貰った 金平糖を、月の光に照らして、いくつか食べている。 なつかしい味。よく食べていたっけ。 全く心を開いていなかった、他国から来た少年は、 数年の時を経て立派な青年へと成長していた。] ユキ、カッコよくなってたなぁ。 [昼の彼をちょっと思い出してみる。 年が離れているから可愛らしくも見えたけれど、 最後に見た時よりもすごく成長していて、 久しぶりにときめきみたいなものを覚えた。 こちらからアプローチをとるのは、 気が引けて、あの後はすぐ別れた。] また、駄菓子屋に遊びに行ったら…… ユキの店番に会えるかな。 [星が眩しい。 手元の金平糖、家に帰る前に食べてしまおう。 そう思って、ひとりゆっくりと噛みしめるように 食べて、思い出に浸ろうかな*] (291) 2020/05/18(Mon) 12:55:56 |
機関設計士 スタンレーは、メモを貼った。 (a86) 2020/05/18(Mon) 13:11:41 |
【人】 異国の道化師 マッド・リヒター[彼女の手は温かかった。それは、10年前に握った時と変わらない温かさ。優しさ。あの時名乗ってもらった名前さえ今の今迄忘れていたのに、この温もりだけは忘れていない。] [……10年前の事。子供達の中で1人、離れた場所で手品を披露する彼の様子を窺っていた少女……目線が合った時、マシューは帽子の鍔を少し下げ、微笑みながら会釈した。子供達が帰った後も変わらない距離で様子を窺い続けていた。マシューは声を掛け、恐々とした彼女に手品を披露した。次第に彼女からは笑みが溢れ出し、開花したガーデニアの様な美しくも明るい笑顔を見せてくれていた。その笑顔が、彼は好きだった。] 『ねぇ、マシュー、また会える? また魔法を見せてくれる?』>>277 [あの時、何て声を掛けたのだろうか。彼女の笑顔の中には其れ迄表面に出ていた哀しさが少しずつ見え隠れしていた。雨漏りの様に。そんな表情を察しながらも……卑怯者のマシューは、帽子を深く被り只微笑むだけ。何の返答もしなかったのだ。やがて、サーカス団の出国が始まり、其れを言い訳として逃げる様にこの国から去った。笑顔を見せてくれた優しい少女からも。] (292) 2020/05/18(Mon) 14:01:50 |
【人】 異国の道化師 マッド・リヒター[今……目の前のジゼルは大人になっていた。道化に堕ちた愚か者ですら、包む程に優しく。彼女は微笑みながら彼の名前を呼ぶ>>278。そして、少々の熱が籠りながらも丁寧な口調で囁く。] 『お会いにならなければいけない方が、いらっしゃるのではないですか?』 [その通りだ。私は、向き合わなければならなくなった。過去の自分と……あの時から自らの罪の象徴となった姫君と。それを、彼女は透視能力でもあるかの様に指摘した。それには彼も面食らってしまう。] ー 嗚呼……、あの時から、子供だった彼女の方がこんな私より大人だったかもしれない。 確かに。だけど……。 [咳払いして、緊張で裏返りそうな声を整える。] 未だ時間はあります。 あれからの事、"私"が居なかった10年間の事……貴女の話を聞きたくなりました。お付き合い願えませんでしょうか? [今度は、ゆっくりと。腰を添えて、彼女の話を聞こう。あの時と同じ、星が空を覆う迄の間……ジゼル、彼女と寄り添う事に決めた。*] (293) 2020/05/18(Mon) 14:02:00 |
【人】 無口な使用人 ジゼル未だ時間はあります。 あれからの事、"私"が居なかった10年間の事……貴女の話を 聞きたくなりました。お付き合い願えませんでしょうか?>>293 記憶にあるそれと比べると、少し緊張しているような彼の声が、それでも心地よく耳に届く。 呼称がぼく、から私、に変わっていることに気づいたら、もう堪えきれず涙が溢れた。 握ったままだった彼の手をそっと離して、カーテシーを。 背筋を曲げて、膝のあたりまで頭を下げた、最敬礼を捧げて。]* (294) 2020/05/18(Mon) 15:12:29 |
【人】 無口な使用人 ジゼル[…大人ぶった振る舞いが出来たのはここまでで、すぐにまたその手を取った。 未だ少し余裕があると言う彼の時間を1秒だって無駄にしないように、腰を下ろす場所を見て探す。 小さな子供のように、見つけたベンチに彼を引っ張り、少々強引に座るよう促したけれど。 そこには先程置いたままのタコヤキが所在無さげに佇んでいて、マシューが困った顔で笑う。 あ…慌て過ぎてしまったわ…と気恥ずかしい思いで、いまだ立ち昇る湯気のタコヤキを見たら、やっぱり私も吹き出してしまった。]* (295) 2020/05/18(Mon) 15:17:35 |
【人】 平騎士 バジル・クレソン─ 星の見える丘に、彼女と─ [歩いているうちに、太陽は隠れてしまった。 ほの暗さのなか、星明かりを頼りに 彼女と二人、丘の上に立つ>>290 見上げた夜空にはまるで川のような星々。 この季節になると見えるそれは はて、話によっては男女を隔てるものだったか。] ……今日はありがとう。 [繋いだ手をそのまま、体を彼女へと向き合わせ。 沈黙が支配していた中、漸く口火を切る。 切って。 そこからまた言葉を口にしようとするのに 唇は開いては閉じて、言葉にならない。] (296) 2020/05/18(Mon) 16:01:03 |
【人】 平騎士 バジル・クレソン[ 取り留めのない話をすることが楽しかった。 君の変化する表情を見ると心が弾んだ。 そばに居るだけで、満たされた気持ちになった。 たくさんたくさん、伝えたいことがある。 それなのに、脳裏に過ぎるのは、 もう彼女と会えない未来。 ] (297) 2020/05/18(Mon) 16:01:42 |
【人】 平騎士 バジル・クレソン[勘違いなのかもしれない。 彼女にそんなに気持ちはないのかもしれない。 また明日も笑って、彼女と会えるのかもしれない。 けれどどうしても、不安になる。 大切だと言った、宝物なのだろうものを 手放してしまった君が。] (298) 2020/05/18(Mon) 16:02:02 |
【人】 平騎士 バジル・クレソン……ねぇ、ひとつ聞いてもいい? [言葉を紡ぐことが出来なくて伏せていた瞼を 持ち上げれば再び、彼女を見つめる。 星の光を受けて輝くアメジストの瞳。 綺麗なそれに、目を細めて。]* 君は今日、楽しかったかな。 (299) 2020/05/18(Mon) 16:02:19 |
平騎士 バジル・クレソンは、メモを貼った。 (a87) 2020/05/18(Mon) 16:03:27 |
【独】 第一王女 ユウェル存外、みな遅いのだな。 ”まぁ、無事に巡り合わせがあるといいね?” 星の飾りは、運命を結んだ。 その事実は、私に伝わっている。 ここにいるものたち以外が、みつけたようよ。 ”なら良かった。……だって、どこにあるのか分かんないし” ホント、そうよねぇ。 (-88) 2020/05/18(Mon) 16:32:08 |
踊り子 マチは、メモを貼った。 (a88) 2020/05/18(Mon) 16:34:05 |
【人】 駄菓子屋の孫 ユキムラ <bold>−昼・ピザ屋−<bold> [名前を名乗ると、 ブラウスの女性は心底驚いたというような 表情をした。>>245 そして、コホンと一つ咳払いをする。] レッタ? レッタってあのレッタなのか…? [一抹の引っ掛かりと淡い記憶が ゆっくりと、しかし確実に一つの線として繋がった 瞬間だった。 そっか。シルバーパレットか。 随分と立派になったもんだ 心の中ではかなり乱れているが ここはお店だし、横に少女もいるし。 一瞬だけ動揺したような表情を見せるが できるだけ平常心を保そうとする。] ……久しぶりだな、レッタ [当時のことを思うと、懐かしいような、 少し恥ずかしいような感情が入り乱れるが いい意味で変わり果てた目の前の彼女を見ると まだ狐につままれたような気持ちにもなった。] (300) 2020/05/18(Mon) 16:48:08 |
【独】 第一王女 ユウェル可愛い異名になってしまった。 ”明日、言ってみようかな” 私も、顔だしたい! ”顔だして、何するの?” 全力の鬼ごっこを見せてもらう ”僕飲み物飲んでたらむせてたよ確実に” 楽しそうでしょ? (-89) 2020/05/18(Mon) 16:55:24 |
【人】 駄菓子屋の孫 ユキムラ[少女はレッタの自己紹介を聞いて 驚いたようなそぶりを見せる。>>284 いや、まあ普通そうなるよな。 俺が別のことに驚いた特殊な人間ってだけで。 ルーシュという彼女も、 家の手伝いをしていて、小物などを売っているらしい。 差し出された手に、強く握らないよう気をつけて 手を合わせる。] そっかそっか。 ぜひまたお店にいかせてもらいたいな。 ところで、ルーシュはさっき 「わやわやとしたところに行きたい」 って言ってたけどあれはなんだったんだ?? [イマイチ目的の見えない彼女に 問いを投げかけてみた。 そろそろピザがくる頃合いだろうか 少しずつ美味しそうなチーズの香りが 厨房のほうから漂ってきているようだった*] (301) 2020/05/18(Mon) 16:57:17 |
駄菓子屋の孫 ユキムラは、メモを貼った。 (a89) 2020/05/18(Mon) 17:00:27 |
【人】 詐欺師 アダム[ 拗ねたり、笑ったり。 表情をころころ変えながら。 アダムがアダムとして過ごした時間。 楽しんだ振りをするのではなく。 楽しかったのだと。 心の底から胸を張っていえる時間。 認めよう、それは。 隣にいる彼と一緒だったから。 ] (303) 2020/05/18(Mon) 17:39:11 |
【人】 詐欺師 アダム…………とても、楽しい。 夢のような、時間だったわ。 [ ぎゅ。最後に握る指先に、力を込めて。 その手をそっと解いた。 そう、これは夢の話。 ここから先に描く未来は、 自分のような悪党には過ぎた願い。 夜が明ける前には、この国を離れる。 その予定はかわらない。 夢は、醒めなければいけないのだから。 ]** (304) 2020/05/18(Mon) 17:39:48 |
機関設計士 スタンレーは、メモを貼った。 (a90) 2020/05/18(Mon) 17:55:13 |
【人】 騎士団第2分隊隊長 スカーレット・アルジャン−昼:ピザ屋・ユキとルーシュと− ふふ、可愛い敬礼だ。 私が第2分隊の隊長になった後、 私の隊がそう呼ばれるようになったらしいよ。 [ ルーシュはシルバーバレットと聞けば、 小さく敬礼をした。>>284 こちらも返すのが当たり前。 敬礼を返せば、すぐに手を下ろそう。 上官が後から上げて、先に下げるのだから。] へぇ、森の方で暮らしているのか。 いつか訪ねるかもしれない。 その時はよろしくね、小さなレディ。 [伸ばされた手を取れば、手の甲へと 口づけを落とそう。握手の代わりに。 どうやら、ユキムラのほうも レッタと聞いて驚いたようで くすくすと笑ってしまう。 久しぶり、と小さく呟いてユキムラのなげた疑問に、 耳を傾けるとしようか。] わやわやしたところ? どうしてそんなところに興味があるの? (305) 2020/05/18(Mon) 17:57:36 |
【人】 騎士団第2分隊隊長 スカーレット・アルジャン[3人が各々自己紹介をすませて、 スカーレットが追加で質問をしていると、 出来立てピザがそれぞれの目の前に。 鼻をくすぐるチーズやトマトの香り。 オレンジジュースも届けば、 食べないわけにはいかない。 とは言っても、 熱いものはそうそうに食べられるわけでもなく。 手を挙げて、スカーレットは追加注文をかける。] アイスクリーム! [店主がそれを聞けば、 “太るよ、コルセットが合わなくなるくらいに” と返事をしながら用意をしてくれる。 ひとつひとつにトゲがあるような気がするが、 気にしないでおく。 ユキムラが、ルーシュにも名前を聞いた時、 どこか心の中でホッとした。 何に、ホッとしたのか、まだわからない。 ルーシュが彼女でないとわかったからか、 それとも、お互いが思い出せないほどに、 成長していたからなのか。 悩んでいると、アイスクリームが届いた。 今は、お腹を満たすために 甘くて熱いピザを食すとしよう*] (306) 2020/05/18(Mon) 18:00:39 |
騎士団第2分隊隊長 スカーレット・アルジャンは、メモを貼った。 (a91) 2020/05/18(Mon) 18:01:58 |
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