情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
【秘】 Niente ラウラ → 名もなき医者 リカルド言葉を飲む込む様子を見て、放っておけない気持ちが湧いて。 どうにもひとりに出来なくて、あの日 こちらから──。 それが正しいか、正しくないか。今に考えたところで意味はない。 不器用な手に撫でられて、ほんの少し 眉を下げた。 泣くのは見届けてからでいい。その方がいい。 ──貴方の優しさがじんわりと胸の奥に広がって。 少しだけ、考えていたものを紡いでみせる。 「……リカルド、様。"好き"の形は、ひとつ ですか。 ……………分からなく、なるのです」 どちらを思っても、胸は苦しくなる。 けれどきっと、本当は何かが 違うのだろう。 「………ラウラだけでは、見つからないのです」 欠けてしまったパズルのピース。 自分で捨てたせいで、拾い集めることが出来なかった。 ただ、誰かの持つそれをなぞって。型を作って。 少しずつ、歪ながらにも欠落を埋めてきた。 (-333) 2022/08/22(Mon) 22:57:40 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ月が出ている。 それでも路地裏は大層薄暗く、人気がない。 普通の人間はまず寄り付かず、逆に。 ここに居るような人間は、まず普通ではない。 そんな時間、そんな場所。 貴方が、そんな場所に居る時。 コツ、コツ。 パンプスが地面を叩く音が、ゆったりと響く。 暗がりのさらに奥、まったく人の気配のないその向かいの道から。 女が、歩いてくる。 「ごきげんよう。capo.」 それは、会議で幾度と見たことがある顔。 齢6歳の頃からノッテに拾われた、氷の女。 今も、何の色も、温度もない顔で。 夕闇色の瞳だけを貴方に向けて。 貴方の三歩前で、立ち止まる。 「夜道は危ないわ。」 「何が起きても不思議じゃないもの。」 こんな場所で、一体何を? まるで雑談のような言葉を、投げかける。 (-334) 2022/08/22(Mon) 23:00:21 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 暗殺屋 レヴィア返答にはふっと笑い、 「そこは可愛いのな」 と揶揄っておいた。 「いい物を集める趣味がある、と言って欲しいね」 肩を竦めるのは、いつもの如く。 止まった時計を示されて、自身の役目を示されれば。 「そいつは、死んでるんだ。 元の持ち主と一緒に死んだ。 だからあたいには直せないし、直さない。 本当なら持ち主と一緒に 棺桶に入れときたかったんだけどね」 入れる棺桶がなかったから、と軽く呟く。 「ま、あたいの部屋にあんたのお眼鏡に かなうようなものはそうないでしょ。 まだ下のPCの中の顧客情報とか、 そういうもののがあんたとしちゃ 使いやすいんじゃない?」 要るか要らないかで言えば、要らないだろうけど。 そう言って下に降りようと促すと、階段へ足が向く。 ――あなたは、視野が広い。 ストレガがやや立ちふさがるようにしていたベッドに、 それほど大きくはない膨らみがあるのを見つけてもいい。 (-337) 2022/08/22(Mon) 23:02:28 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 名もなき医者 リカルド「あたいが知ってる限り一番秘密の守れる闇医者んとこ。 ちなみにバカみたいに金取ってくる」 頬杖をついて見返す。相も変わらぬ、いつもの目。 「あんたはクラブのVIPルームで死にかけてた。 あたいの部下が優秀だったお陰で あんたを死ぬ前に見つけて、ここに担ぎこんで、 散々処置して今に至ってる」 「で、このあれやこれやが大変な状況で、 クラブのVIPルームで一発キメた上に ヤられてブチ殺されかけたあんたに質問。 この状況でなにしてんの?」 どうも、寝不足が相まってご機嫌斜めの様子だ。 (-339) 2022/08/22(Mon) 23:08:32 |
【独】 エースオブ―― ヴィオレッタ/* えーーーー!これ、受け取らないの、アリ? なし……だよ、ねぇ……。。 でも、受け取ったら……。。 重い、重いよ!!!! なるほど、先輩の気持ちがちょっと、分かりました。苦しい。 (-338) 2022/08/22(Mon) 23:09:07 |
【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → 暗殺屋 レヴィアゆらり。 この島ではおよそ見る事の無い、抜き身の刃。 月の光が、波打つ模様を撫でて浮かびあがらせる。 普段は面で隠れた目が覗き、貴方を見た。 会議室で見えた、鋭い殺気が刺すように向かう。 「嗚呼、レヴィア嬢か。」 「何、少し気晴らしと…いい加減体は動かしておかねば鈍り切ってしまうのでね。」 くつくつと喉を鳴らして笑う。 「そういうお前さんこそ、珍しいじゃあないか。氷の姫君がこんな場所に何用かな。警邏…という訳でもあるまい。」 殺気は収まらない。 まるで、これから起こる事を分かっているかのようだ。 (-341) 2022/08/22(Mon) 23:13:20 |
【秘】 花で語るは ソニー → 名もなき医者 リカルド舌先は胸板の上を這う。乳輪の外側をくるくると尖らせた舌がなぞって、焦らすように転がした。 愛撫が優しいのは、耐えているからだ。皮膚を引き裂くことが無いのは、それでは意味がないからだ。 どれだけこの場では踏み躙って憎悪を刃に変えてしまいたくても、見かけは工作しなくてはならないから。 「アンタはその時何をしてたんだ? アイツと一緒に、ジャンニを殺して楽しんでたんじゃないのか? 」余った酒を、腕に絡んだシャツに浴びせかける。咄嗟に防御姿勢が取れないように。 コカレロの独特の匂いと色素も、すぐに汗の匂いに紛れてなんだかわからなくなる。 片手は相手のベルトに掛けられ、いつでも手に取れるようにテーブルの上に残置された。 打ち掛け釦を外して、ファスナーを手の甲で下ろすようにして下着の中に手を入れる。 「ねえ、アンタは先生からオレの両親のことも聞いたの? ずっと教えてくれないんだ、先生はオレに優しいからさ。 本当は、気付いてた。ずっと、花の送り主が父さんと母さんじゃなくなったことも」 貴方にとっては、全て身に覚えのない話だろう。初めて聞いた話がほとんどだろう。 誰にとっても記憶に残しておくほど大事ではない話というのはいくらでもある。 きっとそれだって、その中の一つだったに過ぎない。耳にしたとて、聞き流す程度のこと。 心当たりのない恨み。つまり、妄想症だとさえ言ったっていい。壊れかけの人間の、妄想だ。 貴方は、自分に仕事を教え引き継いだ人間のことは覚えているだろう。 では、その更に前の代の人間のことは? 覚えているはずがない。普通に考えれば、そうなのだ。 「そのポストについているアンタが、前々任者が誰だかを知らないはずないだろ。 父さんと母さんはアウグストに殺されたんじゃないのか? アンタは父さんと母さんがどうなったかを知っていて隠蔽してるんじゃないのか? 」両親の、親友の仇を失って、刃を向ける先を失って。 目の前の男は、貴方をアウグストの代わりに仕立て上げようとしているのだ。 そうしたら、大切だった人たちの仇を討てるから。 (-342) 2022/08/22(Mon) 23:13:29 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガ揶揄いはいつものようにだんまりとして。 止まった時計を撫でて、その年季を知る。 「そう。興味がないわ。」 「貴女の知り合いだったのかしら。」 持ち主と共に死んだ道具。 それなら確かに、直す意味もない。 道具など、主を失えば何も存在価値のない、 ただの物でしかないのだから。 「私、顔と現在位置以外の情報は要らないの。」 暗殺で必要なのはそれくらい。 勿論、多くを知っていたほうが暗殺には役に立つけど。 女は、それ以外の情報を得ることは滅多にない。 夕闇が、動く。 「まだ全部見てないわね。」 こつ、こつ。 部屋の中を歩いて、ベッドの方へ。 止められなければ、掛け布団を捲るだろう。 (-343) 2022/08/22(Mon) 23:22:40 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ大きく三歩分の距離は。 波打つ刀がぎりぎり、その場からでは届かない距離。 東洋の刃物は斬る事を主体に置いており、 触れるだけで肉が切れるのだと聞いたことがある。 殺気にも眉一つ動かさず。夕闇は貴方を見つめる。 「ジムにでも行ったらいかがかしら。」 「警邏なんてしないわ。私、守る人間じゃないもの。」 「殺す人間なの、私。」 袖口に隠していたサイレンサー付きの小型拳銃を一丁、 手のひらに出して。 その右目を狙うように、前に構える。 「最期に恨み言はあるかしら。」 もはや、貴方が死ぬのは確定だとでも言うように。 女は冷たい声で、そう告げた。 (-344) 2022/08/22(Mon) 23:30:04 |
【秘】 名もなき医者 リカルド → Niente ラウラ「俺にそれを聞くのか……」 聞かれてる本人が、恋心などというものには一番疎いというのに。 下心を持って近づく女が苦手で、ずっと遠ざけていたというのに。 「”好き”といっても形は色々あるだろう……、 親愛も、友情も、恋心も、一口に言ってしまえば”好き”という感情に他ならない」 「それでも……、親愛や友情と、恋は決定的に違いはあるだろうな。 お前は親とセックスができるか? つまりはまぁ、そういうことなんだろう」 「お前がマウロに向けていた感情と、ツィオに感じた感情がどのようなものであったかは俺にはわからん。 だが……その違いをゆっくり考えるのは悪いことではないだろうな」 例え、あの2人には決してその答えが伝わらないのだとしても。 気持ちに整理をつけることは、この先自分たちが向かう先には必要なことだろうから。 (-345) 2022/08/22(Mon) 23:33:12 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 暗殺屋 レヴィア「だろうね。親父の時計だよ、そいつは」 言った所で意味はない。感傷に浸る趣味もない。 ただ、そこに置いてあるだけだ。 価値のない、ただの物を。 「プロが仰る事は違うね」 そう言って、階下へ――消える寸前で、 やっとあなたの行動に気付いて。 「だっ、バッ……」 止める間もなく、捲られる。 そこには二つ、物がある。 ひとつは、大分ぼろぼろで、ほつれだの、毛玉だのが くっついた黒い猫のぬいぐるみ。 綿が寄って毛が縮れ、残念な顔立ちにはなっているが、 くりくりの目が可愛らしい。 もうひとつは、そのぬいぐるみからちょっと離された 白い猫のぬいぐるみだ。 こちらはどうやら新しく、黒いリボンが巻いてある。 開けたてなのか、包装紙もそこに一緒になっておかれていた。 「…………」 そして、これは隠すのを諦めてぐったりしたストレガ。 どうせ興味ない、で終わるのだろうけど、それでも。 (-346) 2022/08/22(Mon) 23:34:14 |
【秘】 名もなき医者 リカルド → 冷たい炸薬 ストレガ「――………………」 あなたの簡潔に纏められた状況を聞いて、 長い沈黙の後「あぁ……」と小さくうめき声を上げた。 言われてようやく思考と状況が追いついてきた気がする。 金はどうとでもなるが、あの状況を見られたわけだと思うと、怪我以上に頭が痛くなった気がする。 「ある、男を……止めに行った」 「命も懸けていたつもりだったが、 ……うまくはいかなかったようだな」 それは死ねなかったことなのか。 それとも、その男を止められなかったということなのか。 それはこの言葉からは汲み取れないかもしれないが、リカルドはただ、残念そうな顔をしていた。 (-347) 2022/08/22(Mon) 23:42:48 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 陽炎 アベラルドいくら触れ合っても傍にいても信頼しあっていても、心の中の全てを知りあうことは出来ないのだ。 だから、必要以上に詮索しない君の姿勢はきっと賢い。そうしていればきっと、不要な疑いや争いが生まれることもなかった。 男は君を真っ直ぐに愛している。 結局、それだけはどう足掻いても真実なのだ。 彼の瞳に淀みはない。 彼の言葉に影はない。 彼の表情に澱はない。 彼の行為に毒はない。 男は君の目を真っ直ぐ見ている。 男は君の声を真摯に聞いている。 「……」 「どう」 「だった かな……」 それが、 初めて、乱れた。 それでも。 彼の瞳に淀みはない。 彼の言葉に影はない。 彼の表情に澱はない。 彼の行為に毒はない。 ▼ (-348) 2022/08/22(Mon) 23:44:16 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 陽炎 アベラルドほんの、束の間。 束の間の、空白。 すぐに、消える。 消えて。 「どうしたの、ドニ。……怖いことがあったのかな」 「聞かせて御覧。僕に教えて?」 いつも通りの元通りだ。 彼の瞳に淀みはない。 彼の言葉に影はない。 彼の表情に澱はない。 彼の行為に毒はない。 男は君の目を真っ直ぐ見ている。 男は君の声を真摯に聞いている。 (-349) 2022/08/22(Mon) 23:44:57 |
【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → 暗殺屋 レヴィア「ふん、やはりか。そろそろ此方にもまわる頃合いだろうとは思っていたが、よもやお前さんを使うとはな。」 分かり切っていた。 先代やアウグストは目を掛けてくれていたが、彼らが居なくなった今、元より余所者だった自分を排除する動きが出たとしても何ら不思議な話ではない。 「恨み言など何もないさ。先代とアウグストが愛したノッテが残るのであれば…俺に悔いることなどありはしない。ただ…」 伝えるべきことは、伝えてきた。 若い者がまだ残っているのであれば、思い残すことはない。 「だからといってそう簡単にこの命、小娘ごときにくれてやるつもりはないのでね。若くはないが、足掻かせてもらうよ。」 刀を横に構えた。足掻く意思を、貴方に突きつける。 そう大人しくくたばってやるつもりはない、と。 (-350) 2022/08/22(Mon) 23:47:16 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガ「そう。」 もう一度時計を撫でて、手を放した。 この時計は幸せだっただろうか。 答えはきっと否だ。 道具に、幸せになる権利などないのだから。 「大事にしてるのね。」 それだけ告げて、足は、ベッドの方へ。 貴方が気づいて制止するよりも、此方の方が幾分早い。 ふぁさり、掛け布団が取れて、それがあらわになる。 黒と白の、猫のぬいぐるみ。片方は随分古い。 少しの間、沈黙してそれを眺めて。 それから、貴女の方に向き直る。 「可愛いのね。」 つい先ほど、貴女に言われた言葉を、 そっくりそのままお返しして。 また視線をぬいぐるみに戻す。 「夜はこの子達と一緒に寝ているのかしら。 寂しがり屋ね、signorina」 つい最近にも買うなんて、と、白い方を一瞥して。 (-351) 2022/08/22(Mon) 23:53:20 |
【秘】 Niente ラウラ → デッド・ベッド ヴェネリオ神というものは、信じない。 何故ならば、いつだって約束や願いが叶わないから。 神がいるのなら、きっともう少し なんて。 「……………"愛"、ですか」 それは、どちらに対してだろうか。 なんて、女には上手く汲み取れないから 首を傾げる。 会いたい気持ちはどちらも同じで。 "好き"の形も………同じ、だろうか。…………………。 けれど軟派な彼と貴方が似ている、というのは想像し難い。 それではつまり、己の上司が? 考えるように、視線が下に向かう。 "愛してた"なんて、そんなことを考えるようには思えないのだ。 多分、きっと。……焦がれて囚われるのも、思い付かない。 ただ、部下を思う気持ちは確かで……。 確かで…………と、思案の先で何かが割れる音が響いた。 ▽ (-352) 2022/08/22(Mon) 23:58:02 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 名もなき医者 リカルド「ド馬鹿野郎だね」 吐き捨てるようにそう言って。 「怪我とクスリが抜けるまでは大人しくしてろ。 その男とやらが再度殺しに来ないとも限らないし、 しばらくあんたは死んだことにしといてやる。 おい……幹部候補殿、よく聞けよ。 あんたの間抜けな計画はどうやら失敗で、 そのケツを今あたいが拭いてやってるんだ。 報告・連絡・相談。馬鹿でもわかる3つの基礎を忘れんな。 精々次からは、兄弟分に話を通しておくんだね」 その男とやらが兄弟分だったら、とは―― ストレガは、敢えて考えなかった。 なにせ、もしそうなら……裏切りは、許されないだろうから。 (-353) 2022/08/22(Mon) 23:58:55 |
【秘】 Niente ラウラ → デッド・ベッド ヴェネリオ視線は既に下を向いていた。 だから破片が散らばるこの状況は瞬時に理解して。 目をぱちぱちと瞬かせていれば── 赤 が見えた。「………………………え、」 零した声は、きっと間抜けだった。 流石に驚きは浮かびでるものだ。それは二つの意味でも。 「………あ、……っ、……………………はい、」 ずっと、ずっと己が己を駒として見てきたから。 家族になんて、なれるはずも無いと。 これ以上は望むまいと、諦めていた。 だから今この場で落とされる誓いの色に。動揺せずにいられるはずもなく。 それでも、気づいたその瞬間に動き出していたはずだ。 同じように破片を拾い、親指を切り裂いて 赤 を浮かばせ。──向けられたその色に、己のものを交わらせた。 ここで何か言葉を返せたのなら格好もついたのかもしれないが。 慣れないそれに、返事をすることが精一杯だった。 何とも不思議な話だ。上司よりも1歩先に。 そして、残りの2人と同じ立場に並び立つ。 あの3人がどのような表情を見せるのだろうと、少しだけ笑みが零れた。 (-354) 2022/08/22(Mon) 23:59:18 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ「殺しに殺しの道具を使うのは当たり前の事だわ。」 「どうかしら、これから先のノッテは。」 「今までと同じに、なるかしら。」 消耗し、身内を殺し。 カリスマ的な頭目一人を失えば、 この組織は随分脆いようにすら思える。 これから先、元通りになることがあるだろうか。 ………興味はない。 道具は未来を思案しない。 「そう。馬鹿ね。」 向けられた意思に、嘲笑うでも呆れるでもない言葉を零す。 抵抗されると綺麗に殺せないわ、と呟いて。 パン、発砲音。 弾が真っすぐ、貴方の右目に向かって飛ぶ。 それと同時に女は、大きく後ろへ跳んだ。 続けて二度、三度と弾を打つ。 改造式の小型拳銃は、殺傷力と装弾数を犠牲に小型化してある。 急所に当たらなければ、致命傷にはならないだろう。 (-355) 2022/08/23(Tue) 0:05:09 |
【秘】 名もなき医者 リカルド → 花で語るは ソニー「ぁ……、っく」 舐められて、転がされて、だんだん呼吸が苦しくなってきた。 喉の奥がからからで、何かが詰まっているような気さえした。 何かが欲しいと、喉の奥から叫び出したいような、何かを食いちぎりたいような、何があるのかはわからないけど、とにかく。 ――――飢えている。 身体中が、何かに飢えている。 「楽しんでなんか、ないっ。 俺は何も、知らなかった…………」 その時自分がアウグストの側に居たなら、なんとか止めることが出来ていたかもしれない。 けれども、居もしなかった時の上の指示は、流石のリカルドでも何の処置も出来なかったはずだ。 悪酔いもしやすいコカレロの匂いが鼻について、少しだけ目を顰めた。 だがそれも、下着の中で直接的に触れられてしまえば、もう全く気にもならなくなってしまった。 ただただ飢えが、思考を奪っていって、全てを快楽へと変えていた。 「ん、んぅ……っ、俺は、あの方からは、何も、聞いていない……っ! 一体、何の話をしているっ、前々任者、など」 あの人が花を送るのはきっと、貴方だけ。 二人の事情に首を突っ込もうなどとだいそれた事は一度も思ったことはなく、ただ見守っていた。 だから貴方の両親のことだって、何一つ知らない。前々任者など、名前を聞いたことある程度だ。 「……っ、なら。 何故お前は、マウロの命を狙った。 最初から、俺だけでよかった、だろ……っ」 (-356) 2022/08/23(Tue) 0:18:43 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 暗殺屋 レヴィア時計を撫でる指先に、きっとチリのひとつもつきはしない。 動かない時計は、その古ぼけた見た目のまま、 しかし丁寧に掃除がされていた。 今の主は何も答えないまま、揶揄われている訳だが。 「はぁー……黒いのは昔からいる奴だよ。 癖になってて枕元にないと落ち着かないだけ。 別にいいだろ、それくらい。 それに白い方はあたいのじゃない、あんたのだよ」 目元を抑えて、半ばヤケなのか投げやりにそう返す。 白い方はよくよく見れば、確かに開けたというより これから包む、といった風体で。 『questo è per te, Piccolina』 なんて書かれたメッセージカードが傍らに落ちている。 「真っ当に人とお喋りなんて普段滅多にしないからね。 飲み物も貰ったし、礼代わりに買ったんだよ。 興味ないとか、要らないってんなら捨てりゃいい。 捨てるのが億劫ならあたいんとこに置いときゃ いつかまとめて吹っ飛ぶだろうよ」 完全に脱力して、階段から2階の床にかけて 溶けるように倒れ込んでいる。 はあーーー、とまたひとつ大きなため息が出た。 (-357) 2022/08/23(Tue) 0:25:48 |
【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → 暗殺屋 レヴィア「全く同じにはならんだろうな。だが、未来ある若者が残っている。望みはあるさ。」 肩を軽くすくめて。 何もかもが同じに進むことなどありはしない。 だが未来はあるのだから、それでいいのだ。 「馬鹿は、お互い様だろうよ。哀れな姫君。」 身体を逸らし、予め狙いが向けられていた右目からは射線をずらし、そのまま踏み込む。 相手は音速の銃弾だ。2発目、3発目をいなす余裕はない。が、致命傷を外すことは出来る。 左腕に1発。もう1発は面を打ち抜き、砕く。 負傷を厭わずに、小柄な貴方の跳躍で取られた距離を一気に詰めるように走り込みながら、刃を薙ぎ払う。一矢でも報いるべく。貴方の腕を狙って。 昼行灯を気取ってはいたが、実力は幹部に勝るとも劣らない速さだろう。刀を得物としながら、銃との戦いに慣れている。 だが、部は悪い。遠距離と近距離であれば、射程の差は一目瞭然だ。男は、理解している。結末を。 (-358) 2022/08/23(Tue) 0:27:28 |
【秘】 名もなき医者 リカルド → 冷たい炸薬 ストレガ「…………そうだな」 馬鹿なことをしているのは、わかっていた。 それでも、命をかけて良いと思っていた。 敬愛する上司のため。目の離せぬあの男のために。 「そういうわけにもいかんだろう……俺とて自分が居ない穴の大きさくらいは理解している」 マウロのことがあるから、言っていることは十分に理解できたし、自分は彼に同じことを伝えていたから、何を棚に上げてと自分で自分を嘲笑ってしまいそうだ。 それでも状況が、大人しく寝ているのを許さないのも確かであり、体が動くならば最後まであの男を止めねばならないと、そう考えて歯がゆくなった。 「……マウロを部屋に匿っている。 ツィオに後のことは頼んだつもりだが……あまりに無理をするようなら止めてやってくれないか」 せめて1日はきっと、動くこともかなわないだろう。 面倒を嫌う貴方に言うことではないかもしれないが、この場に頼めそうなのは貴方しかいなかった。 (-359) 2022/08/23(Tue) 0:29:55 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 名もなき医者 リカルド「呆れて物が言えないってのはこういう事だろうね。 頭ぶち抜かれかけてよく言えたもんだよ本当に」 何度つけばいいのか、ため息を落とし。 「マウロぉ?あいつ死んだんじゃないのかよ…… はー……もうなんなんだ……いいやもう…… ツィオの奴が止めても足りないならどうしようも ないと思うけどねあたいは…… 高くつくよ、覚えときな……」 ぐったりと承諾した。 尤も、それほど深い面識がある訳でもない。 情報統制の都合、目立つ場所で言う訳にもいかない。 それでもまあ、 『兄弟分からの言伝』 くらいで伝える事になるだろう。 無理をするなよ、と言っていた。 それくらいが、限度だ。 「本当覚えときなよあんたマジで」 そう残して、病室のドアを乱暴に閉めていった。 (-360) 2022/08/23(Tue) 0:41:24 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 狡兎 ツィオ「おい、色男」 珍しく。本当に珍しく、ストレガがあなたに声を掛けた。 街中か、アジトか、まあ、見つけ次第になるだろう。 「幾ら口の軽いあんたでも、秘密は守れるよな。 守れるんなら、耳に入れる事がある。 守れないんなら用はない」 なんとも、横暴な発言。 いつも以上に眠たげな顔からして、 寝不足にでもなっているのだろう。 機嫌が悪い、というのを隠しもせず、そう告げた。 (-361) 2022/08/23(Tue) 0:48:46 |
【秘】 デッド・ベッド ヴェネリオ → Niente ラウラ何度かすり合わせるように交わった指。 即答で返ってきた答えは 確かに生きていた しばらく合わせていれば、ゆっくりと離して。 手持ち無沙汰になってしまったその指を舐めながら、もう片方の手で再び頭を粗雑に髪をわしゃわしゃと乱してやる。 まったく、この笑顔をどうしてかわいがれないだろうか。 「――地獄の入り口へようこそ。 これでお前も死ぬまで俺達の家族だ。 裏切ろうものなら命は無いと思え。 俺達はな――嘘はつかないんだ」 ラウラは此処にむいている、物を感情を知らないのがなんだ。 ついてくる決意さえあれば、何処までも道連れにしてやろう。 実際の本物のボスの血ではないが、その席に近い故役職としては十分だろう。 (-362) 2022/08/23(Tue) 0:51:11 |
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新