人狼物語 三日月国


28 【恋愛RP】星降る宴の必然を【R15】

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【人】 踊り子 マチ

─ 星の中で ─


[無数の星に囲まれていた。
その星々はたくさんの人のようにも見えた。
まるで浮いているように身体が軽い。


長い時間かけて
タナバタの舞のために刺繍をした
特別なドレスを着てる。


私は何かを探してさまよっていた。



……人影が見える。]
(307) 2020/05/18(Mon) 19:19:40

【人】 踊り子 マチ

─ 星の中で ─




イヴ!!



[振り返ったイヴは泣きそうな顔をしていて

触れたくて、手を伸ばす。


抱きしめたような気がしたけど
いつものように体温は感じなかった。]

(308) 2020/05/18(Mon) 19:21:01

【人】 踊り子 マチ

─ 孤児院にて ─

[はっと周りを見渡す。

星を見ながら
少し眠ってしまっていたようだった。>>252


子供たちは、金平糖を食べながら、
おしゃべりをして楽しそうに星を眺めていた。

そこにイヴの姿はなかった。


辺りは暗くなり、星々は一層輝きを増しているように思えた。

私はスタンレーさんと約束した広場に向かうことにした。*]
(309) 2020/05/18(Mon) 19:22:57

【人】 機関設計士 スタンレー

ー広場ー


[スタンレーは、マチとの約束の場所、広場に、一足先に来ていた。

夜空を見上げる。
いままで、星なんて気にしたことが無かった。
こんなにも、こんなにも、綺麗だったのか。


思えばこの数日、沢山の出会いがあった。
いつも優しいジゼル、弱視に負けず明るく笑い夢を叶えようとするノア、何かを秘めたようなマッド、元気をくれるリアムとリナ、弟のような星読博士見習いのハニエルに少し弱みを見せたりしたっけ。何かを察して勇気付けてくれたセリア。そしてー…、マチ。
人の出会いは、一期一会だ。一つ掛け違ったら、その人とは会えなかったかもしれない。

スタンレーは、人との出会いに感謝した。]
(310) 2020/05/18(Mon) 19:38:21

【人】 平騎士 バジル・クレソン

 
[その言葉に、離れていく温度に>>304
 くしゃりと顔が歪んでしまうのを隠せない。

 ああ、妄想などではなかった。
 彼女はやはり、どこかへ行ってしまうのだ。]

  ……そっか。

[けれど、引き止める言葉を自分は持たない。
 だって、彼女のことを何も知らないのだ。
 出自も、この国に来た理由も、……名前さえ。
 ただ、見たままの彼女のことしか。]
(311) 2020/05/18(Mon) 19:44:20

【人】 平騎士 バジル・クレソン


[遠くでは未だ祭りが続いているのだろう
 喧騒が聞こえてくる。
 けれどそれも直に静まり、終わりを迎える。

 今日という日は泡沫の時間。
 朝になればいつもと同じ一日が始まる。]



           
……それは、嫌だな。
(312) 2020/05/18(Mon) 19:45:00

【人】 平騎士 バジル・クレソン


[一歩彼女に近づけば
 その体を抱きしめようと腕を伸ばす。

 捕まえられたのなら、閉じ込めるように。
 ぎゅうと、掻き抱いて。]

  俺は、やだよ。
  ……夢で終わらせたくない。
  
[もっと一緒にいたい。
 もっと君のことを知りたい。
 君のことが、]
(313) 2020/05/18(Mon) 19:45:24

【人】 平騎士 バジル・クレソン

 

  ……君のことが、好きだから。


[言葉にした瞬間、すとんと胸の中に落ちるもの。
 ああ、自分は、彼女のことが好きだったのだ。*]
(314) 2020/05/18(Mon) 19:45:41
平騎士 バジル・クレソンは、メモを貼った。
(a92) 2020/05/18(Mon) 19:48:32

【独】 第一王女 ユウェル

ポレール!!!!!若い!若い!!!

”若いって……ユウェルより年上だよ?”


……??

”なんでそんな「えっ、嘘よね?」みたいな顔してるのかな?”
(-95) 2020/05/18(Mon) 19:55:35

【独】 第一王女 ユウェル

いい…………フィオーレ様と話してくる!!!!!

“お呼びに?”

!!!!見てください!この、若い男女を!

……まぁ、まぁまぁ……

”兄さん、ダメじゃない連れてきちゃ”


”まぁいいだろ?そういや、シュラーフェン殿下知らないか?”


“そういえば、昼以降見てないね……”
(-96) 2020/05/18(Mon) 19:58:22

【人】 少女 ルーシュ

あぅ…………ええと、わたし、素敵な人と出逢いたくて……素敵な人がたくさん居るところ、みたいな……。
ほ、星のお祭りの日ですしっ!

[二人から同じ質問をされては観念するしかなく。手の甲へのキス>>305で赤くなりながらしどろもどろに答える。

恋に貪欲である姿を白状してしまって、はしたないわ。と目まで泳がせてぷるぷると震えていた]
(315) 2020/05/18(Mon) 19:59:58

【人】 無口な使用人 ジゼル

[ 人を困らせるほどにはもう熱くないタコヤキを改めて二人で食べる。


私の話と言っても、彼がいなかった10年の間には、さほど話したい事が無くて、]


王都から漏れ伝わるあなたの噂話を聞いたこと。

毎週のように、あなたと最後にあった場所に来ては優しい魔法使いさんを待っていたこと。

そしていつしかそこで出会った、少々騒がしい友達アデルのこと。

使用人とは名ばかりで、養女のように自分を扱ってくれるユンカー夫妻のこと。


[ そんなことをぽつぽつと話す。
いつの前にかその声が、決して大きくは無いにしても常人と同じくらいに聞き取り易いものに変わっていたことに、自分では気付いていなかった。]*
(316) 2020/05/18(Mon) 20:00:56

【人】 無口な使用人 ジゼル

   
[
   
そして、今年のタナバタ祭りのこと。
こちらは次から次へと言葉が繋がって。


大切な大切な友人ノアのこと、星読みの学生ハニエルとの出会い。

同じようにタコヤキを食べて涙目になっていた、優しいそばかすの機関設計士さん。

犬耳を付けた騎士さん。と、ちょっとドキドキした経緯。

妹のようなルーシュと一緒に、その犬耳を買ったお店のこと。

大好きな駄菓子屋さんと、お名前も聞けずにいる銀髪のお孫さん。

孤児院で時々会うイヴさん、広場のお花屋さんに、営業時間のよくわからない仕立て屋さん。

異国のお姫様のような美しい女性。

楽しみにしていながらまだ見られていない、タナバタの舞。

すれ違うたびにその目を奪われる、騎士団の女性。


…あの
妙ちくりんな
可愛らしい魚の被り物を被って、踊ったことを話せば、隣の彼はどんな顔をしただろうか。]*
(317) 2020/05/18(Mon) 20:06:00

【人】 踊り子 マチ

─ 広場にて ─

[広場は夜になってもなお賑やかだった。
花火の音に少しびっくりする。

いつもとは違う賑やかな街並みや
混じり合う異国の空気
浮き足立つ人々の様子は
今はだいぶ慣れたけど
それは、もうすぐ終わってしまう。

広場に行くと
スタンレーさんはやっぱり目立ってた。
星空を見上げてるようだった。>>310]

お待たせしました。

[そう言って、彼に声をかけた。*]
(318) 2020/05/18(Mon) 20:11:42

【独】 少女 ルーシュ

早くピザが食べたい。マルゲリータだもの、ハズレないわ、あぁ素敵なお店ね……。


[昨日もそうであったように、ルーシュの腹が鳴ればリーチェも空腹を感じる。お洒落なお姉さんにお洒落なお店を教えてもらって両人とも上機嫌であった。
素敵なお店、に対する感性は恐らく違うものであろうが]

人からのおすすめがあると、あなたと喧嘩しなくて済むから嬉しいわ。

[普段は目の前にメニューがあれば頭の中でどちらの意見が採用されるか大騒ぎになる。が、大抵はからだを持っているルーシュの意見が強行されている]

ユキムラさんとレッタさん、背が高くて格好いいわ。男性って感じがして……レッタさんはとっても綺麗、よね。

綺麗ねぇ、同意するわ。それに騎士だったなんて。あたしも強くなって剣を振り回してたかったものだわ。


……誰かに護られるのもいいんじゃない、かしら。

うるさいわね、今のあたしには…………。


[リーチェはそう言い淀むと、
もう嫌がらせで話しかけてくるのやめくれないかしら!?と意識を荒げた]

……ごめんなさいね…………きゃ!?

[突然手の甲にキスが飛んできてびっくりするルーシュ。みるみるうちに顔が赤く染め上がっていく]

はぁ、ほらほら質問されてるわよ、答えてあげなさい。
(-97) 2020/05/18(Mon) 20:16:18

【人】 機関設計士 スタンレー

ー広場にて:マチとー



[花火が星空に咲いては消える。見惚れていると、ふいに、聞き慣れた声に呼ばれ、振り向く。]

「よっ。」
[スタンレーは、優しく微笑む。]


「そうだ、これ、マチにお土産。」
[手にしていた、一輪の向日葵を差し出す。それは、今朝、セリアから貰った向日葵だ。]
(319) 2020/05/18(Mon) 20:21:06

【人】 機関設計士 スタンレー

「良かったら、座らないか?」
[スタンレーは、提案する。ベンチからは、絶え間なく上がる花火が見える。]*
(320) 2020/05/18(Mon) 20:26:09

【人】 踊り子 マチ

─ 広場にて ─

[差し出されたのは向日葵だった。

太陽に向かって、強い茎をしっかり立てて
ぐんぐん伸びていく向日葵は
私の大好きな花だった。]


ありがとう。嬉しい……。


[そう言って、スタンレーさんの隣に腰掛けた。]


もうタナバタも終わるね。


[気づくとそんなことを呟いていた。*]
(321) 2020/05/18(Mon) 20:34:36

【赤】 第一王女 ユウェル

”ユウェルはね、問答無用でこうね”



[着替えてきたユウェルは、間髪入れずに姿を変えられた。
髪は茶髪のロングに、瞳は黒。
そして身長がシュテルンポレールと同じくらいに。
瞳を輝かせて、シュテルンポレールに抱きついたけれど、
とりあえず急ぐよ、と離されてしまった。

国王と王妃は、夜市に行ってもいいけれど、
月が真上にのぼるまで。と条件を出していた。
故に、少し焦っていた]
(*11) 2020/05/18(Mon) 20:34:46

【人】 異国の道化師 マッド・リヒター

[綺麗な瞳から流れ星の様な一雫を見せ、彼女はカーテシーを行う>>294。勿論、マッドもにこりと笑み、帽子の鍔を摘んで御辞儀で返す。しかし、彼女は直ぐにまた手を取ってくれた。近くのベンチへと誘導される。置いたままのたこ焼きを残して。]

あー……。ふふっ。

[思わず胸の辺りから風の様な笑みが溢れ出た。釣られてか、ジゼルも同じ様に笑う。>>295、こんな彼女を見ていると、大人も子供もどうでも良くなって来る。そう、最初から関係の無い事であった。大人だから、子供だから……ではなく、対等な『人』だ。敬意を持つべき『人』だ。彼は愚かで傲慢だった。どんな高い役職に就いても、年齢が数十と離れていようと、必要なのは"相手を敬う心"。]
(322) 2020/05/18(Mon) 20:43:17

【人】 異国の道化師 マッド・リヒター

座っていてくれ。私が取ってくるよ。

[既に2人はベンチに座っていた。立ち上がろうとする彼女の肩をポンと叩き、声を掛ける。そして、マッドはシルクハットを手に取った。]

しっかりと"ココだけ"見ててね。

[人差し指を唇に当て、にやりと不敵に笑いかける。彼がシルクハットの中に手を突っ込むと、あっという間に肩迄沈んでいった。程無くして、その場に小麦粉と生姜の焼ける匂いが漂った。帽子の中からは湯気が出る。マッドが沈んでいた手を引き抜くと……置いてあった筈のたこ焼きは彼の掌に乗っかっていた。たこ焼きの容器を彼女の掌に置く。]

さぁ。君の事も聴かせて。

[再び帽子を被り、ピンと鍔を弾く。そして彼は、自分のたこ焼きを摘みながら、ジゼルの話を待った。]
(323) 2020/05/18(Mon) 20:43:36

【人】 異国の道化師 マッド・リヒター

〜〜〜

[>>316 >>317、ジゼルは今迄の事、今日迄の事を、饒舌に話してくれた。最初に声を掛けた時より聴きやすい。その声は笛の音の様に軽く、弦楽器の様に心地良い。困らせてしまった事だけで無く、温かい日常の話も聞けた。幸せそうに話す彼女を見て、つい頬が緩んでしまう。彼女の周りにいる人々も(何名かは思い当たる人物がいた)彼女をまた支える様に賑やかで、何故か此方迄安心した。]

[そうして話を聞いていると、いつの間にか空は闇に染まり、無数に輝く星達が顔を見せていた。しかし、時間は気にならなかった。彼女の話は面白くて、止まっていた時間を数百倍速で再生されているかの様に刺激的であった。彼の心も彩と灯りが燈り始めている。その鼓動を、彼自身も感じていた。]

ー 出来れば、このままずっと……。

[イキイキと話す彼女を見て微笑んだ。*]
(324) 2020/05/18(Mon) 20:44:17

【人】 機関設計士 スタンレー

>>321 マチ
[「もうタナバタも終わるね。」と、マチが呟いた。
二人並んだ距離感が心地よい。]

「ああ。今年は、良い祭だったよ。マチは楽しめたか?」

[マチの方を見やる。]
*
(325) 2020/05/18(Mon) 20:45:53

【独】 少女 ルーシュ

―むかしむかしの3年前のおはなし―

とある森に両親と暮らす13歳の少女がいました。

その少女はもっともっと小さいときから男勝りで暴れん坊。レディーのように可愛く振るまうことにはまるで興味がないようでした。

街に住む男の子たちといたずらばかりしては、毎日それが楽しかったのです。

小物売りのお父さんやお母さんが、うちのこはいつまでも落ち着かない、もっとアクセサリーやドレスにも興味を持ってもらいたいと泣いても知らんぷりを続けました。

少女のおうちは森の奥にありますが、元々は隣の国の貴族の家系でした。
お父さんは次男だったので、長男に立派なおうちを譲ってお母さんとふたりで森で暮らす選択をしたのです。

その貴族たちの間には、密やかなしきたりがありました。
■■になったら名前を変える。

少女は小さい頃にその話を少しだけ聞いていましたが、関係のないことだととっくに忘れてしまっていました。




ある日、朝起きると自分がいつもと違うことに少女は気が付きました。
からだが重く熱く、でも風邪ではないようでした。

そのことを素直に両親に言えないまま、少女はベッドを抜け出しシャワーを浴び、全身を着替えて朝ごはんを食べました。
しかし昼にお母さんが洗濯物を干し終える頃、とうとう我慢が出来なくなって家を出て、がむしゃらに森の中を走ってしまったのです。

ずっと住んでいる森の中でしたが、めちゃくちゃに走ってしまっては迷子になるのも当然です。
(-98) 2020/05/18(Mon) 20:52:18

【独】 少女 ルーシュ

気が付いたときには遅く、帰り道を探しましたが、夕方になっても見つかりません。
持ってきた人形を抱きしめて、どうしようかと少女はひとりで震えました。

そのときです、目の前に魔女が現れたのです。

少女はびっくりしましたが、どこか諦めてもいました。全身真っ赤で不吉な魔女だと思いました。

あたしを食べるの?好きにしたらいいわ。

魔女はいやらしく嗤いました。
食べやしないさ、ただ、お嬢ちゃん?その手に持っているお人形さんの気持ちを考えたことがあるかい?

人形の……?

なんの話かわからないで少女は困惑しましたが、魔女は気にしないで話を続けました。

あぁ可愛そうなお人形ちゃん。
お嬢ちゃんのような子よりきっと立派な人間になれるよ。
だからね、この子にお嬢ちゃんのからだをあげようと思うんだよ……。

少女が抵抗する暇もなく、魔女はあっという間に人形のこころと少女のこころを入れ替えてしまいました。
(-99) 2020/05/18(Mon) 20:52:45

【独】 少女 ルーシュ

ありがとう、魔女さん。
このからだ、きっと大事にするわ。

さっきまで少女の口だったのに、今では人形が魔女に感謝を述べています。少女は人形のからだの中で茫然として動けないでいました。

さぁ帰りましょう、わたしたちの家へ。

魔女はいつの間にか消えていて、人形は帰り道を知っているかのように楽々と
少女の
自分の家へと戻って行きました。







そうして家に帰ってきた1つのからだと2つの意識をお母さんが迎えました。

おかえりリーチェ、いいえ今日から貴方はルーシュになるのよ。
(-100) 2020/05/18(Mon) 20:53:47

【赤】 第一王女 ユウェル

これは、なんということなの…

”なんか、怒ってる?”


”ううん。あれは、喜びすぎて感情が分からなくなってるだけ”


みて!あの可愛らしい舞を!>>240

“とても、素敵ですね!”

私と歳が近そうね……もっと近くで見たいわ。

”ダーメ。時間がないから、
ご飯買って、とりあえず見て回るよ”


えぇ……

”あとで、踊ってたのが誰なのか聞けばよくね?”


それだ。そうと決まれば、何食べる?
これも美味しそう……

“こっちも……!”

[日頃の鬱憤を食に向けるかのように、
ユウェルはあれもこれもとお願いをして、
男性陣がそれの支払いと荷物持ち。
熱いものを持つのはそんなに苦ではないものの、
これを誰が食べるというのだろう]
(*12) 2020/05/18(Mon) 20:54:56

【人】 踊り子 マチ

─ 広場にて ─

[「マチは楽しめたか?」

スタンレーさんはそう聞いた。
彼はいつでも人の気持ちを大事にする人だった。


私はぽつりぽつりと話し始める。


初めてのタナバタの舞台に
不安がいっぱいだったこと。

そんな中、スタンレーさんを最初に見かけて、
気軽に声をかけてもらえて、リラックスできたこと。

機関車のことで頭がいっぱいで笑ったこと。

私の不安に精一杯の言葉をくれたこと。

綺麗なお守りをくれたこと。
その優しさに涙が出そうになったこと。

いつも見守ってくれたこと。]


これは私からのお礼です。

[私は舞台の前に買ったものを渡した。>>239]
(326) 2020/05/18(Mon) 21:01:32

【人】 星読博士見習 ハニエル

−現在・広場を後にして−



[星の見える丘に行こう、と言って、
「ちょうど行こうと思っていました」
と頷く彼女。>>288


今までなら、
「そうなんだ、奇遇ですね」なんて軽い調子で丘を目指しただろう。
途中でジゼルも偶然加わって、
可笑しな話に3人で笑い声を上げながら。

でも、今日は。二人っきり。]
(327) 2020/05/18(Mon) 21:09:54

【人】 星読博士見習 ハニエル

(──故郷から遥々この国へ来て、
夢があって、でも自分は無力で、
いつしかその無力感さえ忘れるようになっていた)


すぐ手を伸ばせば他人にぶつかるような、
賑やかだけど喧しい祭りの街を後にし、
丘を目指して、歩いていく。


一歩、歩みを進めるごとに喧騒は遠のき、
とうに陽が落ちて顔を覗かせた夜闇と、静寂が、
まるで黒いベルベットのように二人だけを包み込んでいく。


東の方角の空を横に切り裂く、光帯のような天の川銀河を背景にして。
(328) 2020/05/18(Mon) 21:11:33
 




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