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【墓】 翠眼の ダビー品性、センス、そういったものを気にする青年がこのような下劣な行為を選ぶ意味。 資料を手に指示を出し舞台を整え、震える声を隠せずに、躊躇いはあれど悩みはなく杖を振り下ろした意味。 それは全て"いつか"をなぞった喜劇の一端をなぞっている事実に帰結するものなのだが、"今のあなた"はいつ気付くことになるのだろうか。 賓客達はとうにこの"演者"の意図に気付いたらしく、拍手と歓声が場に満ちる。 思い思いの声が、欲望が、そう在れと、要望を、並べ立てる。 おやこれはあの時の、粋なことをしたものだ "調整"されているのでしょう、どこで「変わる」か賭けましょうか 同じ演目は二度見る必要がない、さあ、見せろ、屈しろ、 ──真に愉快でおぞましく甘美な"ショウ"を我々に見せてくれ! 「…よくできました。」 あなたの頭を制していた杖が左右に二、三度動いて髪を乱し、それから支えの手を失って鈍い音とともに床に落ちる。 "お客様"は手加減を望まない。与えられた指示でもそのようだった。であれば、無駄な焦らしもなく淡々と奪っていくだけだ。…あのような姿から今の姿に戻せる手段があるのならば、当然、これから行うことであなたを殺すことはない。 ちょうど、 眼球一つくらいなら掬い取れるであろう、 "それ"を手にあなたに迫る。「けれど駄目でしょう。お客様に「足りない」ものをお出ししては。…ああ、だからこそ"あなたはそうされた"し、あなたはそうなるのでしょう。 "半年"でここまで戻されたのも、きっと、そのような意図が、あったのでしょう。」 青年は、じっとあなたの"右目"を見つめている。 (+14) 2021/07/07(Wed) 14:20:45 |
ダビーは、空き時間にボル(4)1d10を与えられたかもしれない。わからない。空き時間ありますか? (c13) 2021/07/07(Wed) 14:34:03 |
ラサルハグは、従業員のスケジュール管理はちゃんとしています。この船では労働基準法が遵守されています。 (a126) 2021/07/07(Wed) 14:35:52 |
【赤】 ディーラー サダルエンヴィーは、ブラック企業は好まないので労働者にきちんと休みとご飯を与える派です。空き時間にご飯あげますけどなんでみんなボル族チャレンジしてるんですか?と言いたげです。 (*44) 2021/07/07(Wed) 14:36:56 |
ダビーは、労働時間的にはホワイトなこの船のことがよく分かりません。気にするところそこ? (c14) 2021/07/07(Wed) 14:39:01 |
ラサルハグは、多分『商品』は完璧に管理されるべきなのだろうと考えています。 (a127) 2021/07/07(Wed) 14:39:53 |
ダビーは、ボル族じゃなくても美味しければいいと思っています。チョコクロワッサンfoodが美味しいものかどうかについてはさておき。 (c15) 2021/07/07(Wed) 14:42:16 |
ダビーは、自分のランダムダイス結果は比較的勝ち組だと思った。媚薬とにゃん以外。 (c16) 2021/07/07(Wed) 14:42:55 |
【秘】 ルビーの花 アルレシャ → ディーラー サダル「なんだか不思議な言い回しに聞こえるわ。私の話なんて、特別に面白いものなんてないと思うわよ、サダル。 もしくは貴方自身に、他者の話を聞いてみたい要因があるのかもしれないですけれど」 暫しのやりとりで、相手が特別に自分を見上げているわけではないというのは分かっていた。特別に蹴落としたいかもしれないが。 十把一絡げの人間にどんな話を望むのかというのを、アルレシャは到底理解しきれないようだった。 不思議そうに首を傾げながら、部屋の隅の内線電話の方に歩いていく。その間、好きにテーブルについていても問題はないだろう。 「なんでもいいなら、そうね、折角だし。 ……もしもし。ええ、例のもの、どうかしら? そう、よかった……それなら部屋に持ってきてちょうだい。 そうね、合わせるなら白のリースリングはどう? うんうん……そうよね、お願いするわ」 電話をかけている先はどうやらある程度話のできる人間のようだ。てきぱきと応対は進められる。流れ的にはロビーだろうか? 電話を終えるとアルレシャは丸っこい乾燥した花をガラスのポットで淹れ始めた。ふわんと香るのは、ジャスミンだろうか? (-271) 2021/07/07(Wed) 14:45:25 |
ラサルハグは、(5)1d10杯のコーヒーが飲みたい。 (a128) 2021/07/07(Wed) 14:47:05 |
【秘】 ディーラー サダル → ルビーの花 アルレシャ「面白い面白くないとかは別にいいよ。ただ、どういう人か知れたらそれでいい。生い立ちとか……どうしてそんなにいつも楽しそうなのかとか。 要因?それは……私があれだけ本性晒したのにスロウスもグラトニーもあんまり変わらないから。何か隠してるものあったら見たいなと思って。私一人だけずるいよ。……その、スロウスは……全部何も隠してなかったけど」 まるで子供が駄々をこねるかのような言い草で答える。その間に断りを入れてから席についた。 電話を入れ、それから飲み物の準備を進める様子をぼんやり眺めている。 「……おしゃれだね、アルレシャ」 ぽつり、なんて事ない感想がこぼれ落ちる。 (-272) 2021/07/07(Wed) 15:53:44 |
【秘】 陶酔飛行 バーナード → 翠眼の ダビー「俺はお前が『怪物』でよかったと思ってるがね。 ──だって『怪物』でも無けりゃ、壊れちまうだろ?」 余りに当然の事の様にサラリと返して、バシバシ背中を叩いてから、頭も滅茶苦茶にわしゃっと撫でる。ただでさえ手もデカければやる事が豪胆気味な為、整えた髪が台無しになっただろう。 「思い知っただろ。俺は、この性格にあの趣味だ。非道な行為も違法物も試して来たし、ハッキリ言うと船の人間とは趣味は合ってんだよ。偶然俺は外の世界で“普通にも生きられる”適性があっただけでな」 「悪趣味な人間が普通の社会を生きれない訳じゃない。適性がない人間が集まった所で船は転覆するだけだ。そう言う意味じゃ、俺がここをもっと若い頃に知ってたら今頃はお前を『おもてなし』していたかもな?」 ふふん、と得意げに笑う姿は罪悪感など一欠けらも存在していない。例えば倫理観を理解できたとして、それに沿う必要がない状況下ならこの男は躊躇なく捨てる。そんな気質にも思えるだろう。 同時に、この己の言葉が皮肉になっている事に気づきもしていない愚者でもある。 「……。お前は“俺の物”だけど、俺は “まだ”“お前の物” ではないな。俺は昨日ちゃんと言わせたんだぜ?俺を本気で自分の物にしたいなら、自分の手で俺を手懐けて納得させてみろ。 そうじゃないととてもじゃないがこの俺を“物”扱いなんてできない。──だろ?」元より根の気質がこうだ。素直に「そうだ」と言うのも癪だ。それは貴方だって、昨日と今日の件がないなら同じはず。理解してくれると信じるからこそ、挑発的に、叩きつけるようにそう宣言した。 ──最も、まさかその機会が後日“あんな形”で訪れるとは夢にも思っていなかったのだけれど。 (-273) 2021/07/07(Wed) 15:57:09 |
【秘】 ディーラー サダル → ルビーの花 アルレシャ/*そういえば時間が迫ってきてるので先にお伝えしておきますわね グラトニーへ エンヴィー、5日目開幕全体攻撃人狼CO任意投票ロールしていい? (-274) 2021/07/07(Wed) 16:02:17 |
【秘】 ルビーの花 アルレシャ → 悪い子 ナフそれはどこへ逃げた時だったろうか。もはや灯篭の火に囚われた後だっただろうか。 体に張り付くようなドレスを着た女は、まるで保健所の犬でも見るような目で貴方を迎え入れた。 待っていたのだろうか、探していたのだろうか。それとも、最初から動向を眺めていたのだろうか、すぐに帰ってくると思って? 「残念でしたと言うべきなのかしら。でも、私としては喜んで迎えてあげたいわ。 なにせ貴方を気に入ってくれた賓客はたくさんいるの、本当よ。よく頑張りましたね、素晴らしいショウだったわ」 それは今でなければもっと快い言葉だったろうか。 今でなければ誇らしい言葉だっただろうか。 『グラトニー』は微笑んで、貴方に手を伸ばした。 (-275) 2021/07/07(Wed) 16:10:53 |
【秘】 ディーラー サダル → ルビーの花 アルレシャ/* これで察することができたら超能力者ですわよ!! つまり……グラトニー側は何もありません!! えーと、とりあえず端的に言うと三日目冒頭のようなクソ長ソロールを地上と赤窓にぶちまけるだけですわ。そこでサダルの人狼CO及び吊り懇願(任意)をしますの。以上! 喧しくなるのでサダルをクリックしてミュートにしておいてほしいですわ! (-277) 2021/07/07(Wed) 16:16:33 |
【秘】 灯る幸災楽禍 テンガン → 翠眼の ダビー勢いか、反骨心か……気に宿る何かが削がれてしまった貴方を、同じ姿勢で、横目で見る。 やはり仮面で表情は窺えなかったが。 その先。された事実、それを強いた人物。あるものを悟り、感じ── 僅かに、 喜んだ 。シャツを、肌着を脱がされて、 外気や粘つく視線が、あるいは手そのものが、身体の至る所を撫でていく。 その感触で我に帰ってようやく倒錯した羞恥を感じて。 カメラを向けられる、引き締まった尻の中心、あるいはそのやや下から、胸まで駆け上がってくるような座りの悪い感覚が、実に不快だ。 「……ッ、…… ……」 無防備に晒された、自然な排泄以外を知らない、硬く閉じた窄まりを確かめるようにまた別の指でつつかれ、皺を引き伸ばされる。 どうやら隣の彼は“違う”らしい、それを嘲る声が聞こえる。ふつふつと、 歪んだ、生きる糧が湧いてくる (-279) 2021/07/07(Wed) 16:28:18 |
【独】 緩慢なる衰亡 ラサルハグ本当に、わからない。 この船の所有する物品や技術は途方も無いものなのに、 肝心のその使い途が技術力の無駄遣いもいいところだ。 今も、それらの一端によって命を救われた者が また異なるそれら技術の一端によって右眼が虹色に光っている。 わからない………。 (-278) 2021/07/07(Wed) 16:28:55 |
テンガンは、右眼が虹色ですごく困っているが、明日には元に戻るだろう。 (a129) 2021/07/07(Wed) 16:29:59 |
【墓】 陶酔飛行 バーナード「ぐっ!……随分、鈍ったか?今回は随分──」 「────“今回”、は……?」 意識もなく自覚もなく『自然』に滑り落ちた言葉。脳を介さず口から漏れた言葉が、ようやく耳に入って、己は発した言葉の意味が理解できない。そちらに思考が割かれて、漸く頭を上げられるようになった事も気付かず、俯くままである。 今回?前回?鈍るってなんだ? ここに来た記憶なんてある筈ないのに、 どうして今、“前より大した事ない”と思った? 観客が騒めく。ただ、自分が “少し顔を上げるのが遅れただけ” で彼らは思い思いに歓喜し、落胆し、好奇に湧き立つ。何かの試合の結果を観戦するかの如く、ねちっこい視線が纏わりつくのを感じる。 (+15) 2021/07/07(Wed) 17:16:26 |
【墓】 陶酔飛行 バーナード「──チッ!っ、さっさと続けろ、……よ?」 ──まずい。わからないけど何かがまずい。 考えては行けない。これ以上思考を割いてはいけない。ただ無で暴行を受け続ければ、時間が流れる。痛みがあれば思考も多少は飛ばせる。そうしなければ、 ……そうしなければ、何? その思考を振り切る様に突如顔を上げて、仮面越しでも明らかにわかる敵意を隠さずに吠え散らかす。困惑ごと掻き消す威勢は、目の前の“彼”が持っている物で、呆然と止まった。 『前回』も男は同じ様な反応で吠えて、先を促していた。目の前の相手が持つ物で一瞬動きが止まった。何も変わらない。 ──ただ “前回”は、殴られて即座に吼えていた のが、“今回“は、何か迷うような間があって、遅かったから。 男が何に戸惑い、混乱しているのか、『内容が同じだからか?』『これぐらい誤差では?』『でもあの狂犬が──』と口々に議論が交わされている。 男は、ただ“彼”の言葉を聞いて、何も理解できない事を言う彼から、目を背けたくなるのを真正面から見据え続けるのが、精一杯だった。 (+16) 2021/07/07(Wed) 17:23:32 |
ハマルは、4 幸せな光景が見える薬 の瓶を手に取っています。 (a130) 2021/07/07(Wed) 17:36:32 |
【秘】 ルビーの花 アルレシャ → ディーラー サダル「ふふ、そうね。誰にでも秘事はあるもの。けれどもそれをうまく扱えない者ばかりではないのよ。貴方は隠すのに苦労ばかりしてきたのでしょうね。 己の秘するべき事に、後ろめたく思うところがあるのかしら。激情のように叩きつけたのはそれが初めて? 余程に自らのペルソナと剥離していると、それを迫害してきたのでしょう。だからこそ人の秘事も暴きたいと思うのね」 嫉妬、と。最初に名乗りに擬えたのは彼女だっただろうか。 悠々と、厚かましい程高座から言葉を囁きかけながら。 自分は少しも己の悪癖に恥じることはない、とでも言いたげだった。 花の香りをうつろわせる薄琥珀色のお茶が、白い磁器に注がれる。その横には蜂蜜の香るクッキーも。 まるで優雅なお茶会でもしているような並びであったが、それを取り囲む全てがそれにそぐわなかった。異質だ。そのくせ平然と纏っている。 「貴方は自身の本性とやらに、余程思うところがあるのね」 (-281) 2021/07/07(Wed) 18:24:38 |
【人】 凄腕占い師 キファ>>7 ハマル 「ん…… 選ばれたらって、もしかして先代の夜の王から直々にってこと……?」 部族の中から選ばれた、最も実力のある酋長のようなものだと思っていたようで。 自らの認識に齟齬が生じているような感覚に、視線をそちらから外しながら思案します。 おそらくは概念的な存在なのだろうと夜の王に対しての認識を改めていきます。 「まあ、誰しもが憧れるだろうね。勝ちまくりモテまくり……なんでもできる、なんて」 どこか自分を遠ざけて他人事のように言います。決して、馬鹿にしているわけではないようですが。 栄華を極めしものは必ず衰えていく定めにあると、占い師はこの世の無常さを強く意識しています。 (69) 2021/07/07(Wed) 18:28:05 |
【秘】 翠眼の ダビー → 陶酔飛行 バーナード「確かにお前はこの船のほうが生きやすそうだ。最低で最悪で、どうしようもないクズ。足癖も悪ければ手癖も悪いしおまけに薬を溜め込んでいると来た。本当にどうして、こんな男と気が合ってしまったのやら…。 ああ、お前が"従業員"じゃなくて本当によかったよ。お前に『おもてなし』されるなんて反吐が出る。そもそも誰かを『おもてなし』できるような人間でもないだろう、船の人間の好みとしては手足を奪って『お出し』される可能性のほうが高いんじゃないか。それはそれで面白くなりそうではあるが。」 「気が合う」時点で自分自身もまたここで生きやすい性質ではあるのだがそれに気付いているのかいないのか、あえて肩を竦めて呆れたように首を左右に振る。仮にも企業に属し人と人の間を渡り歩く商人なのだ、外の世界で生きられるよう常識の枠に自分を押し込んでいる青年にとってはまだこの船の狂気は受け入れ難い。 そう、まだ。枠の崩壊、自身の解放の時は音もなく近づいている。 「…ほう、なるほど。なら 必ず そうしよう、バーナード。」手段を選ばず間を開けず、ただあなたを屈服させてやる。例えそこが何処であったとしても俺の下でお前から屈服を示させてやる。 ──例えそこが悪意に塗れた舞台上であったとしても。 青年は再度あなたにキスを迫る。絡め合った指はそっと解いてあなたの背に腕を回し、可能であれば今からでもことにあたろうという姿勢をあなたに見せる。 (-283) 2021/07/07(Wed) 18:39:56 |
【赤】 ルビーの花 アルレシャ/* 吊り時間が迫っているにも関わらず思いっきり様々を詰められていませんわ…… こんなにバタバタしたの初めてだから ごひ どうすればいい? ゼロは俺に何も教えてくれない (*45) 2021/07/07(Wed) 18:47:17 |
【秘】 ディーラー サダル → ルビーの花 アルレシャ「……そうだね。あんなに昂って、あんなに愉快になったのは初めて。感情が抑えられなくなったのも初めて。 ……秘密を知りたがるのも、そうなのかも」 恍惚とした様子で喋っていたものの、そんな空気も声と共に萎んでしまう。 濁りきった深緑色の視界に広がる華やかな世界。 絵に描いたような麗しい甘やかな空間の中心に座する女は、いつ見ても変わらぬ調子で。 彼女が何かをしたわけでもないのに胸の内でもやもやと何かが燻っていく。ああ、その強さが羨ましい。 「……今更変えたいなんて思わない。私は妬ましいと思った気持ちを燃やしてここまで動いてきたのだから。 でも…………これが醜いものだっていうのは、痛いほど理解してる」 可憐なお茶会からあからさまに浮いている色味も飾り気もない女は、更にその表情を曇らせた。 (-284) 2021/07/07(Wed) 19:05:34 |
【赤】 ディーラー サダル/*色々ドタバタしてるんですけどとりあえず何やるべきでしたっけ!?やりたい事が多すぎて わたくし 数多を 見失っている (*46) 2021/07/07(Wed) 19:07:36 |
【秘】 ディーラー サダル → 凄腕占い師 キファ女は場所を変えると同時にその仮面をも付け替える。 「……占い師は遠見だけでなく盗み聞きもできるんだね。……なんて言ったら怒る?」 非常に失礼な物言いだ。それでも悪いと思っていないとばかりにけろりとした様子で貴方と向かい合う。 「……そういう訳で、私がエンヴィー。人を引きずり落とす船の関係者。よろしくね、"四人目の共犯者"さん……なんて」 (-285) 2021/07/07(Wed) 19:13:46 |
【赤】 ルビーの花 アルレシャ/* ひとまず襲撃先はよいとして、誰が迎えにいくかですわね……。 一応『スロウス』がやった手筈になっているのかしら。 それとも改めてどちらかがお迎えしたほうがいいのかしら。 わたくしが万一の保険でセットしてるのがよくないのかもしれん 外すか (*47) 2021/07/07(Wed) 19:24:50 |
【墓】 翠眼の ダビー青年は黒服へ指示を出しあなたの口を無理矢理開かせる。眼前にちらつかせるのはきっとあなたにとっては見慣れた錠剤、あなたの使い慣れた催淫剤だ。 「これが何かはご存知ですね?ええ、ご想像の通りのものではありますが、飲むか飲まないかはあなたに一任します。ですが、早めに飲むことをお勧めしますよ。一秒でも早く苦痛から逃れたければ、一秒でも早く快楽を得たいのであれば、すぐに嚥下するといい。」 それをあなたの咥内に放り入れて、あえて優しく語り掛ける。苦痛にもがく様も快楽に乱れる姿もどちらも賓客好みのものであり、どのタイミングでどちらを選んだとしてもあなたが見世物として機能し"お客様"の要望通りになることは避けられないのだが、さあ、あなたはどうするだろう? 自分を見据え続けるあなたを見ていた青年の様子がほんの少しだけ変わる。 なんとか震えも苦痛も出さないように耐え虚勢を張り付けていたはずの口の端がひくりと動いた。それは幼子がしゃくりあげる前のほんのひとしぐさのようにも、ふと込み上げてきた歓喜に打ち震えているようにも見える。 ああ、己を押し込めていた『常識』という枠組みが軋みを上げている。嫉妬に由来する憎悪から生まれ出でた新たな『怪物』の卵にひびが入った。 もう、声は震えていなかった。 「──さあ皆々様ご唱和ください、テンカウント参りましょう。 …10、9、8、7、6… 」青年の声に合わせて狂った男の声が、嗤った女の声が、ひとつまたひとつと重なり、反響し、あなたが奪われるその瞬間への期待を膨らませていく。 あなたの仮面をずらし青年は手に持つ"それ"を近づけていく。 あなたの右目がさいごに映したのはどんな景色だっただろうか。青年はそれが『怪物』の瞳であることを願いながら、 ゼロカウントともに"抉り取る"ことだろう。 (+17) 2021/07/07(Wed) 19:26:25 |
【置】 緩慢なる衰亡 ラサルハグ「──死なないように処置をしてください」 「あなた達の…この船の所有する技術なら、容易な事でしょう」 「 」 「──こちらで命を助ける事と引き換えに、 その方の身柄をそちらへ売り渡す 」「そう"取引"をしました」 「 」 「──では、後の事は任せます」 「 」 「──はい、」 「"期日"については、わかっていますよ」 (L9) 2021/07/07(Wed) 19:26:52 公開: 2021/07/07(Wed) 19:30:00 |
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