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【墓】 夜の一族 チャンドラ>>+25 ポルクス よかった、この赤はやっぱりポルクスのものじゃない。 安心したわたしは、少しだけ緊張を緩める。 「あなた、わたしが見えるのね。 ……目を醒ましてから、わたしのことが見える人、ほとんどいなくて」 それが神隠しなのでしょう。わたしは頷く。 「もう、寒くないわ。 むしろ少しあたたかいくらい。……不思議ね」 (+26) 2021/10/23(Sat) 17:14:14 |
【秘】 浮遊想 テラ → 巫女 ユピテル「 だから本当にハードル低いんだってユピテルちゃ〜ん 」「 ……巫女じゃなければっていうけど、 巫女じゃなかったら会えてなかった人だっているだろ? 全員が全員、君にとって気持ちがいい人だったかは別として 前提条件なんて事故ですよ、事故。 印象を形づくるのに大きな要素だけど、知ってく順番と、 どれだけ真実に近づくかでいくらでも変わるものさ 」「 町で荒れくれ者だって言われている奴が、 貧民街の子どもにお菓子をやっていたりしたら、 最初に思ったよりはいい人に見えるだろ? そこで終わったら、その人にとってそいつはいい人で終わる。 真実は子どもの信用を取って、最終的には誘拐して奴隷商に売るため。 後ろの方から知っていったら、 そいつをいい奴だなんて、間違っても思わないだろ? 」ふふ 、笑い声が零れます。「 こうだったら、こうでなかったら。過去に対しての そんなもしもの話なんて、何も生まないよ。 しちゃうけど 。 」「 だから、──は今目の前の 」“こうであること”がいとしいな すい、あなたの右手が下から ナニカ の手にすくわれます。 手だと思いました。 案外がっしりとしていて、 少なくとも女子供の手ではありません。 体温はなく、冷たくもありませんでした。 (-253) 2021/10/23(Sat) 17:22:05 |
【秘】 浮遊想 テラ → 巫女 ユピテル「 ──を人間って言ってくれるの 、すげーうれしいよ。 ありがとうね、ユピテルちゃん 」自分では、テラは怪物の意味だと思っていますから。 人間と言ってもらえるのは素直にうれしいことです。 (-254) 2021/10/23(Sat) 17:22:54 |
【独】 浮遊想 テラ患者たちより >> 送った秘話の太字の意味、考えていてくれると嬉しいわ わたしからはそれくらい 『夜ならわたしは、 何だってできる から。』アアアアア (-255) 2021/10/23(Sat) 17:24:13 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 死神 ゲイザー「……リーパー、殺人鬼? ちょっと、待って。ゲイザーが死んだ……?」 混乱という言葉はこういうときに使うのが適当なのでしょう。 探していたお友達。同じ姿をした殺人鬼。 それだけじゃない。わたしは確かに混乱をしていた。 ──差し出した? キエ? どうしてその名前がここで出てくるの? 「………死んでないわ」 でも、その名前が出てきたからこそわたしはそう断言できた。 だって彼は、 命を粗末にすること なんて、しないもの。「気に食わない……そう、残念だけど仕方がないわ。 でもわたし、あなたに何かしたかしら?」 夜が近づく。わたしはまだそのことに気付いていない。 けれど兆候はある。 わたしはもう、お腹を空かせていないもの。 (-256) 2021/10/23(Sat) 17:26:34 |
【墓】 夜の一族 チャンドラ>>+27 ポルクス 「ええ、その通りよ。 誰にも見向きされなくて、最初は驚いたものだけど」 わたしは目を閉じる。 そうすると、この ぬくもり がより強く感じられる気がして。「ひとりじゃないって、思えたの。 あなたのことも、思い出したわ」 この ぬくもり は、あなたの掌にとても似ている。あなたがわたしに無償でそそいだ優しさに、とてもよく似ている。 無償でしょう? あなたが言った通り、あなたの望みを叶えるならば、わたしに酷いことをするべきだもの。 (+28) 2021/10/23(Sat) 17:34:05 |
【赤】 悪食 キエ「君に許されなくたって僕が僕を許すんだから其れで良いんだよ。人間は本当に身勝手だなァ…君達の都合に僕を付き合わせないでほしいね」 キエは胎の底から聞こえる声を聞き流していた。其れは自分が得意とする夢の世界にいるからこその余裕であり慢心でもあった。 “人格を喰らうのは僕も初めてでねェ。 咀嚼に時間がかかってしまうだろうがそこは許してほしいな” 此の言葉に嘘偽りなくキエが胎に人格を収めたのは初めての事である。意思を持つ食べ物など初めて口にしたが故に胎の中から抗われた事も初めてだ。 だからこそ、此の展開をちっとも考えていなかった。 未だ“ゲイザー”に此処まで意思が残っているだなんて思っていなかった。 「 ぅえッ キエは初めて吐き気を催す。 (*21) 2021/10/23(Sat) 17:34:38 |
キエは、初めて吐き気を催した。 (a50) 2021/10/23(Sat) 17:35:32 |
【赤】 悪食 キエキエは嘘吐きであるし数え切れない程の嘘を吐いてきたが幾つか本当の事がある。其の内ひとつが食の細さだ。 大食らいでないからこそ此の在り方に馴染んでいる。 性でもなく感情でもない力が胎で溢れれば直ぐに許容量の限界は訪れてしまう。 「ちょ、 ちょっと 待って! 「待って、本当に待って………此の儘だと 全部出る 此の小さな箱庭で禍根を全て零してしまえば結果は目に見えている。此れまで散々見せて来た高圧的な態度は今や見る影もない。 (*22) 2021/10/23(Sat) 17:36:44 |
キエは、嘘吐きであるし数え切れない程の嘘を吐いてきた。 (a51) 2021/10/23(Sat) 17:38:50 |
キエは、しかし幾つか真実も言っている。 (a52) 2021/10/23(Sat) 17:39:37 |
【秘】 巫女 ユピテル → 悪食 キエ「私、ずっと揺らいでいたのよ? 最愛の存在の言うことを聞き、 最愛でない人の為に、巫女の使命通り最愛の存在を壊すか。 最愛の存在の願いも否定し、誰も望まない道を選び、 最愛でない人を、巫女の使命を悪用し全てを終わらせるか。 或いは、その先に衰退しかないとわかっていて。 常に抱く希死念慮<自殺>の元全てから逃げ、捨て去るか。 ……選択が、『できる』が故に、逃げたかった。 どれを選んでも、『私のせいで』何かが終わる」 「嘘と思うなら聞いてみる?試食する? 故郷では、立ってる事すら辛い女よ、私」 (-257) 2021/10/23(Sat) 17:39:49 |
キエは、昔から食が細い。其れは本当だった。 (a53) 2021/10/23(Sat) 17:40:04 |
【人】 巫女 ユピテル「それはそれとして…… 聞かれたの初めて!?私が!? ちょっとみんな何やってるのよ〜!!お姉ちゃん、こんな怪しい取引しちゃダメとは言わないけど、ちゃんと前提くらい聞いてからしなさい!」 お姉ちゃんは該当者全員に聞こえるくらい大声で怒りました。 (61) 2021/10/23(Sat) 18:00:48 |
【赤】 死神 ゲイザーあのキエが、心底から焦燥している。……効いている! 「ええっ!?」 だが思わずゲイザーはその足を止める。 それが嘘じゃないのはわかった。胎動している。 このおどろおどろしい、感情のひとつひとつが。 その中にはきっとリソースとなったトラヴィスや、 ほかゲイザーも知らぬ契約を交わした ゲストたちの記憶が混ざっている。 「そ、それは困ります……。けど、そうは言われたって! ……どうすればいいんですか!」 (*23) 2021/10/23(Sat) 18:10:12 |
プルーは、与太時空で契約内容の確認ぐらいしなさいよバカァ!!とトラヴィスの首根っこを掴んでぶんぶんした。 (t13) 2021/10/23(Sat) 18:18:44 |
【秘】 浮遊想 テラ → 夜の一族 チャンドラ「 ──らしい、なあ。うれしいね。 そういうふうな印象を持ってくれている君がいるから出る言葉だ 」 (-259) 2021/10/23(Sat) 18:19:34 |
【秘】 浮遊想 テラ → 夜の一族 チャンドラあの潰れた声でも音は音。空気を震わす振動で、 そこにあることが分かる声。この 透明 ・半透明 とは違います。「 いたんだろうね、言ってくれた誰かさん。でも、覚えてないよ。 ──は来てから透明なのか、来る前からこうなのかって、 わからないけど。──の性格が変わっていないと仮定して考えはさぁ、 」「 多分、たまたまだったんだよ、それ。 」「 ──は来る前から透明で、これまでのここでしていたみたいに、 透明なままでもやかましくしていて、 誰かのいるところにいて、誰にも見聞きしてもらえなくて。 でも、何かの偶然で、そう言ってもらえたように思えた時があって。 それがうれしくて。じゃあどこかに行くぞ〜って張り切ったから、 」「 だから、その勢いで世界を飛び出しちゃったんじゃないかなぁ 」「 どこかに行かないと、帰って来ての“おかえり”って聞けないからね 」誰かの部屋でそう言い続けたのは 、多分それがほしかったから 。 (-260) 2021/10/23(Sat) 18:23:04 |
【秘】 浮遊想 テラ → 夜の一族 チャンドラ「 それだから、──を待っている人ってさ、 別にどこにもいない気がするんだ。 気がするだけだけど、多分、そうなんだ 」ナニカ はいつから透明人間? 本人は最初からだと思っています。 事実としても、最初からです。 「 そういうふうに 思ってもいいかなぁ。 これを、事実なんだって思ってもいい? 」「 こういう推測も、──の話ってしていいのかな 」いってらっしゃいが偶然だったか、 そうでなかったかは誰も証明できないけれど、 待つ人がどこにもいないのは、事実です。 (-261) 2021/10/23(Sat) 18:24:17 |
【秘】 悪食 キエ → 巫女 ユピテル「成る程なァ、今は立場が違うから見え難いのか。 ……… 残念だ 、故郷で眠っている君の夢を覗きたかった」“残念だ、もう食べられてしまったね。” 其れは初めて会ったあの日に告げられた一方的な言葉と同じだったが含まれる意味は違っていた。 (-262) 2021/10/23(Sat) 18:26:26 |
【見】 くるみ割り人形 トラヴィス4日目、その日の夜。 出番を終えた客演の男は、広間の隅で竪琴を抱えていた。 使用人を呼び付けて、弦やら何やらも用意して。 言葉の通りにメンテナンスをしてやるつもりだ。 待宵館の夜は近い。 それをひとり、肌で感じながら。 抱え上げて、品定めするように琴を見やる。 ……成る程、なかなか悪くない楽器だ。 紅茶でも、と使用人を探して辺りを見渡し、 ちょうど貴方と視線が合った。 「……やあ、プルー。 使用人が見当たらなくてね、 悪いのだけど、紅茶を頼めないか?」 (@19) 2021/10/23(Sat) 18:34:00 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 浮遊想 テラたまたま。偶然。 だとしても、それであなたが喜んだのなら、嬉しかったのなら。 「ええ、もちろん。 推測でも、それはあなたの言葉よ。 わたしはあなたを知りたいの」 その推測で、わたしはあなたが何を喜ぶのか、知ることができるもの。 今もあなたがどこにいるかはわからない。 わたしには見えない。それはとても残念なことだけど。 「ねえ、もうひとつ教えて」 もうひとつと言わず、本当はたくさん聞きたいけれど、ひとまずはもうひとつ。 この身体の 寒さ はなくなった。だけど、 ぬくもり に包まれても忘れられない冷たさ がある。 (-263) 2021/10/23(Sat) 18:44:43 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 浮遊想 テラ「わたしの部屋に、来たとき。 あなたはわたしに、何をしたの?」 見えないからって、ずるいわよね。 それとも見えないわたしに責任があるかしら。 どちらにも責任なんてないといい。 あなただって、好きで透明なわけじゃないんでしょう? いってらっしゃいを喜ぶのは、そういうことよね。 わたしはそうやって、ひとつひとつ、あなたを知ることができる。 (-264) 2021/10/23(Sat) 18:45:19 |
【赤】 悪食 キエ胎の底から1匹の鰐が浮かび上がると其の背中はゲイザーの足場になった。 「はいはい、出してあげるから大人しくしてなさい。…で、何処に出るの君」 鰐が発する声はキエのものだ。此の鰐が“キエ”だと夢を見ているゲイザーならば判るだろう。 鰐はゲイザーを乗せてゆっくりと感情と記憶の沼を泳いでいく。 ………そう、沼だ。ゲイザーは人格であるから直ぐに混ざらなかったというだけで、本来胎の中は泥濘のように混ざっている。此処から特定の何かを掬い上げる事など砂浜から一粒の砂を探し当てる事に等しい。 何処かから赤ん坊の泣き声が聞こえる。 「君達が勝手に持ち込んだ魔力とやらを使わせて貰うからね。君も出られるんなら文句無いだろ?」 キエの行動は酷くあっさりとしていた。此処から出る為の試練も無ければ課題も無いが其れが“キエ”だからだ。 (*24) 2021/10/23(Sat) 18:48:39 |
【秘】 死神 ゲイザー → 夜の一族 チャンドラあなたが混乱しているのは目に見えていたが、 とりわけ意に介することはなかった。 キエとの”契約”については、説明が複雑になるので割愛。 事実だけを伝える。 「死んだ。死んだ死んだ! 死んだんだよ! アイツの意識は、この躰のゴミ箱の奥底。 そして殆どは、キエの腹ン中。 今はオレがこいつを支配してる!」 まるで彼の語るキエは怪物みたいだ。 『で、本題だけど』そう連ねる。 そいつはゲイザーの顔で、ゲイザーの顔で喋る。 「……なにか? べつに、何にもしてない。 ただ……オマエがゲイザーの友達だから、ムカつく!」 「あのグズ女の何がいい。あのノロマ女のどこに惹かれた?」 リーパーは、ゲイザーの頭の中のお友達。 忘れられてしまった、一番最初のお友達。 だからあなたに、幼稚な嫉妬を向けている。 (-265) 2021/10/23(Sat) 18:49:32 |
【独】 悪食 キエヤベ!!!!!!鰐もう使っちゃった!!!!!!! あともう亀くらいしか残って無くない!?!?!?! ウワ〜〜〜〜せっかくだし眠り姫問題使うべきだった〜〜〜〜〜 (-266) 2021/10/23(Sat) 18:51:41 |
【見】 トレジャーハンター プルー>>@19 トラヴィス 「ふふん。アタシに声を掛けるとはお目が高いじゃない。 いいわ。それ弄りながらちょっと待ってなさい!」 にっと笑った女はいつも通りだ。 賑やかに騒がしく調理場へ姿を消し、暫くしてポットとカップを持って戻ってきた。 手際よく紅茶をふたり分淹れて、貴方の正面に座る。 「楽器のメンテもできるの?」 角砂糖をふたつ投げ入れ、くるくると混ぜながら尋ねた。 (@20) 2021/10/23(Sat) 19:00:26 |
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