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【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 陽炎 アベラルド「bene.」 短く。 「そのまま開けておいて。部屋に行く」 告げて。 自然な緩慢さで離れる。パーソナルスペースより少し広い、従業員と客の距離。 そのまま、場は後にした。 ××× (-323) 2022/08/20(Sat) 0:18:55 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 陽炎 アベラルド××× その夜。 ノックだかチャイムだかインターホンだか、とにかく君は来客を告げられる。 一応の警戒をするも、平然と迎えるも君の自由だ。結局最後に男が訪ねてくることには変わりないのだから。 (-324) 2022/08/20(Sat) 0:21:16 |
【人】 狡兎 ツィオ【どこかのバー】>>42 ラウラ その誰かが嫌いな"赤"に口づけをした。 口の中だけが甘い。最悪の気分になり、小さく笑った。 再び、その"赤"を通して何かを見ながら答える。 「……男がさ、守れない約束をするなって、思うよ。 軽く引っかいていった猫の傷だって、 治りが遅いときがあるくらいなのにな」 ラウラの言葉に。 自分が彼女に投げた "二つの質問" を思い出す。その言葉は今や別の意味を持ってしまっているだろう。 その、俺がマウロとラウラに掛けた呪いは―― 皮肉にも永遠となってしまっている。 だが、その言葉に、 "質問" を投げた者として聞き届ける責任くらいは感じた。ひさびさに感じる、罪悪のような感情に、心中で嗤いが零れた。 ……今更、まともな人間みたいなツラするなよ。ヴィツィオ。 おくびにも出さず、ラウラに向かって尋ねた。 「――答えは出たかな」 (43) 2022/08/20(Sat) 0:23:47 |
【秘】 愚者 フィオレロ → 鳥葬 コルヴォ「……アホくさ。 本当に能もない無能で死をまき散らすサポートの男を ノッテが雇うと思ってるなら、そっちに謝ってほしいね。 勝手に人が死んだことを君のせいにしないでくれるか? 俺が死んだのはあんな疑惑があったにもかかわらず、 わざと意図的に姿を露出しだした結果だろう」 「君が自分を下げれば下げるほど俺まで下げられる。 溜まったものじゃない。自慰行為寝てやってくれよ。 ……ん?今の認識がそんな感じなのか?なんか嫌だな……」 貴方が内心後悔していようが周囲はそう評価をしていないし。 周囲を覗いてもフィオレロ自身もそう思ってなかった。 なのだが。幻覚扱いなのかやさしい言葉を掛けようにも、 生前と同じく受け取る様子がまるでないのである。 これには困った。 本音を言うだけで勝手に脳内フレンドに変換されてしまう。 「……満足っていうか、幻覚じゃないのを自覚したら? 君じゃ知りえない事をここで教えて、それが真実なら そろそろ目覚める気はあるかい。不幸なお姫様?」 (-325) 2022/08/20(Sat) 0:28:23 |
【人】 piacere ラウラ【マウロの部屋】 >>41 リカルド様 明日というものは不確かで、今この時にも何が起きるか分からない。 約束も同じだ。それを貴方は知っていて、けれど己のために口にしてくれたのだと理解しているから。 だからもう、迷子にならずに済みそうだ。 残された便箋もここにある。…痛みはまだ、消えないけれど。 貴方のしたことは間違いではない。 少なくとも女はいつかにそう思うのだから、きっと 大丈夫。 「……ラウラは、一度家に戻ります。 マウロ様の残されたものを、置いておきたい ので」 そう言いながら周囲の落ちた便箋を拾い、涙の跡が残るそれも手にする。 捨てられてしまうくらいなら、全て持ち帰っても許されるだろう。 その後は仕事に戻るつもりだ。するべき事はまだ残されている。 勿論、何かあれば報告は忘れずに。 (44) 2022/08/20(Sat) 0:29:32 |
【秘】 愚者 フィオレロ → 永遠の夢見人 ロッシ「何もない処か、何かしかないところじゃないですか」 揺れる文字の末端を思わず突きながらそう指摘し、 余りじろじろ見ないようにしつつも、 その美的感覚の高さには、さすが店を出していただけあると感心している。 到底自分が置かないような小物があるとつい視線が数度うろうろしつつもさすがにはぐれず、貴方の後ろをついていき。 何故かキッチンで止まったのを見ると不思議そうに首を傾げた。 その後、案内された場所に座った後もそれに興味が捨てきれないのか、カモミールの香りが漂うキャンドルのほうを見つめながら口を開く。 「感想は色々あるんですけど省略するとして。 さっき何で止まったんですか。 俺はカモミールも好きですけど……嫌いな人か気を使われた?」 「……と言うか、死んだのに一生暮らせそうな場所だ。 牢獄以下の俺が最初にいた孤児院と比べると……」 昼と夜ほどに違う、何て言いつつ。 「遺しそびれた物とか相手がこの中に埋まっていたり?」 (-326) 2022/08/20(Sat) 0:35:11 |
【秘】 花で語るは ソニー → 家族愛 サルヴァトーレ「うん、……オレは特になにも、してないけど」 子供のように扱われると、どうしても弱い。ほとんど反射的に顎を引いて頭を差し出す。 立ち上がった後にも頭を撫でられ、ストレートの髪は頭に沿うようにくしゃりとなる。 それだけならまるで世話をする側、される側のほほえましいそれのよう。 並んで歩き、ついていくように喫煙所まで行く。 建物のベランダか非常階段か、外を見下ろすことは出来るが、地上の声は届かない。 逆もまた然り。扉を閉めれば、風の音しかしなくなった。 「……此度のこと。仕組んだのは自分たちの内部なんでしょうか。 それともやはり、外部の人間による撹乱なんでしょうか?」 (-327) 2022/08/20(Sat) 0:45:23 |
【秘】 piacere ラウラ → 暗殺屋 レヴィア組織の中で己よりも背丈の低い者はあまり見ない。 だからか、見下ろす形になることにはあまり慣れていなくて。 「……ラウラとレヴィア様は、お立場が異なります から」 いつものように真っ直ぐに双眸を向ければ、互いに交ざり合う。 不思議な気分だ。見つめていることが不安になるほどに。 世間話であれば、どれほど良かったのだろう。 表情に変化はない。見えるものに変わりはない。 何ひとつも咎められるべきを行った覚えがないのだから。 けれども、その意味を理解できないほど愚かではない。 「……………理由を お伺いしても、よろしいのでしょうか」 凡そは考えつく。理由なんて、それくらいだ。 それでも問わずにはいられない。…大切な約束が、あるから。 理不尽に死ぬことは受け入れ難い。今は、そう考えてしまう。 けれどきっと、逃れられないことも理解している。 (-328) 2022/08/20(Sat) 0:52:50 |
【秘】 無風 マウロ → 鳥葬 コルヴォそうだろう、とばかりにまた息を吐く音。 必要とされていたのだとするなら、それはきっと。 青年も知っている顔のはずだ。 あなたがこちらを見ないのと同じように、こちらもあなたに目を向けることはなく。 告げられた言葉だって、分かり切っているから反論もない。 世迷言、妄言、机上の空論。 自分が幽体離脱してるだけなんて話でもなければ、もう二度と叶わない夢物語だ。 「……そうだな」 「放っててもあいつらはそうするんだろう、忘れろって言ったって忘れやしない。 それどころか嫌って言うほど話に挙げて、忘れないようにする」 「まあ、でも―――」 「悪い気はしない。……あいつらには絶対言ってやらないけどな」 ふっと笑って。 分かり切った答えを返すのだ。 (-329) 2022/08/20(Sat) 1:23:04 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 暗殺屋 レヴィア「じゃあ、死んだ人間を見たくはないんですね。」 平然と返すのは、意趣返しのような言葉ひとつ。 殺しもすれば、殺されもする。 死体を粗末に扱えば、死体を粗末に扱われる。 Chi la fa l'aspetti. その報いの先は自分だけとも限らない。 そのやり取りに感傷の色は無く、互いに考える事は同じだろう。 「あんたに商売っ気があったとは知らなかったな」 続く言葉は、その後に投げ掛けられた問いに対してのもの。 それは遠回しに、客として来たわけではないのなら。 つまり他に用向きが無いなら帰れという事なのだろうけど。 「そうですね。なら、時計を一つ買う事にします」 「ただし、選ぶのはあんたです。 壁掛けや置き時計は遣り場が無いんで、 持ち歩けるものにしてくださいよ。 その中から、あんたがこの店で一番気に入ってるものを。」 無いならせいぜいこれから悩んでください。 実に適当で書類も介さない注文は、結局はやはり口約束だ。 「買いはしますが、取りに来るまでは預かっといてください。 今使ってるものが壊れるか、 あんたが死んだら受け取りに出向きます。」 (-330) 2022/08/20(Sat) 1:24:38 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → piacere ラウラ「私は気にしたことはないけれど。」 「窮屈ね、組織というものは。」 深く、沈み込むようなアメジストの瞳。 全ての光を飲み込んで、一つも返さないかのような。 暗い、昏い眼を向け続けて。 中指をくい、と伸ばせば、そこについた透明な糸に 繋がれたものが、袖口から手のひらに収まる。 改造された小型拳銃。殺傷力と装弾数を落とす代わりに、 違和感なく袖に仕込めるようになった、暗殺用の銃。 「貴女が、敵組織の間者だと判断された。」 「だから指示が出た。それだけよ。」 誤情報だとか、誰かの陰謀だとか。 あるいは、本物の間者の策略だとか。 きっとこうなった可能性は山ほどあって、そして……… その全てに、女は"興味がない"。 ただ、指示されたとおりに仕事をするだけ。 それ以外の価値など、自分にはないのだから。 「恨み言はあるかしら。」 殺しのプロである女は、標的を絶対に逃がさない。 だから、抵抗しないでほしい、と思う。 抵抗されれば、その分だけ死体を汚くしてしまうから。 銃口は、まだ貴女には向けられない。 女は、貴女に猶予を与えている。 (-331) 2022/08/20(Sat) 1:31:44 |
【人】 piacere ラウラ【どこかのバー】 >>43 ツィオ様 グラスを置き、貴方に視線を向ける。 無理をしているように感じるのは、気のせいか。 変わらない表情の中でも多くを見てきた。知るために、多くを映してきた。 確信出来るほど深い仲ではないけれど、何も見えないほど愚かではない。 貴方の言葉にゆったりと頷いて、増えていく叶わない約束をいくつも思い浮かべた。 たのしみ にしていることほど、どうにも上手くいかないものだ。胸がまた痛んで、無意識に小さく吐息を零す。 「…………ラウラは、…今であれば 手を取ることを選んでしまうと、そう思うのです。 望んでくださるからではなく、…ラウラが心から、望んでしまう気がします……から」 "知ってしまったから求めるようになった"。 あの人の言葉を今になって理解し、欲を得た己をどう思うのかと思案する。 随分と早くに知ったね、と笑うのか。それとも驚くのか。 それ以外か……問いかけることは叶わないから、答えは分からないまま。 幸せな何かを得ることは難しいとしても、この言葉は呪いではない。 泣けるようになったのはきっと、これがきっかけなのだから。 ──ラウラは、貴方を真っ直ぐに見つめている。 (46) 2022/08/20(Sat) 1:39:38 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 鳥葬 コルヴォ「死体を見たい人間がいるのかしら。」 淡々と返す。 何故見たくないか、の理由は言及しない。 聞かれる事もきっとない。貴方は興味がないだろうから。 「そう。私、商売人なのよ。」 だから冷やかしなら帰ってくださる?と、 遠回しだったそれを、今度は近道に言う。 しかしてどうやら、貴方はお客様でもあったようで。 「アンティークは自分で選ぶから楽しいのよ。」 馬鹿ね、と告げながら、席を立つ。 こつ、こつとカウンターから出て、一つの時計の元へ。 少しだけ錆びついた鉄の蓋がついた、無骨な懐中時計。 お世辞にも奇麗とは言えないそれを、手に取る。 「一番古い時計。いつ壊れてもおかしくない、 死にぞこないの時計。」 「明日には止まっているかもしれないわ。」 「でも。」 「今、懸命に動いている。」 死を看取るのが、貴方の仕事でしょう、と。 女はそれをもって、カウンターまで戻る。 「早めに取りに来ることを願うわ。」 「踏み倒されたら癪だもの。」 (-332) 2022/08/20(Sat) 1:43:57 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 陽炎 アベラルド足音は徐々に遠ざかっていく。 掃除屋はきっとその声無き言葉を見届けていた。 けれど何も言わず、ただ一瞥を落としただけ。 あなたの言わんとした事を、その願いを汲もう、なんて。 そんな事を考えるような、よく出来た人間ではないのだ。 死んだ奴にくれてやるのは、墓石と、手向けの花だけで十分だ。 そして、その役目は決して自分のものではない。 或いは、今ではない。 だから死にゆくあなたに贈るものは、餞別だけ。 それが自己満足以外の何になるか、なんてのは知らぬこと。 足音は徐々に遠ざかっていく。 それがすっかり聞こえなくなった頃。 もう、路地の暗がりに、動くものは何も無かった。 贈るものは、餞別だけ。 死に方を選ばせて、それを冒涜しないだけ。 人殺しはそれ以上の事をしない。 然して余程の意味や理由も無しに、 誰の何を奪う趣味もありはしない。 人殺しは、これ以上の事をしない。 そこに余程の意味や理由が無い限りは。 これはただ、たったそれだけのこと。 (-333) 2022/08/20(Sat) 2:00:35 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 狡兎 ツィオ――夕方頃。 貴方に一本の着信音が入る。 それをとったなら、貴方の幼馴染が喋りだすだろう。 『帰りが遅いな、ツィオ。 風呂の湯はとっくに冷めているぞ』 (-334) 2022/08/20(Sat) 2:08:15 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 陽炎 アベラルド/* こちらもこれにて……〆!となります! お楽しみ頂けたなら幸い デス物騒をやれてよかったです よかっ…… エ〜ン こんな良い男がどうして死ななきゃいけないんですか わたしが襲撃したからです ぐうの音も出ないな…… 様々な意味でもうこんな男と関わり合いになる事無く 穏やかに居て欲しいなあという気持ちでいっぱい…… ひとまずここで一区切り、本当にお疲れ様でした。 Addio…… (-335) 2022/08/20(Sat) 2:12:20 |
【秘】 piacere ラウラ → 暗殺屋 レヴィア首をゆっくりと横に振る。窮屈などと感じたことは一度だってない。 これでいいと思っていたし、今もそう考えている。 逸らされない視線を真っ直ぐに受けて、僅かに目を細める。 淡々と語られるそれらに納得はいかないものの、理解は出来た。 そして貴方が"それだけ"が理由だとしても、間違いだとしても。 どのような可能性でも……命である以上完遂するだけなのだろう と。 女もそうだった。命令に忠実で、けれど違うのは上司の存在。 あるいは周囲の人の存在……なのかもしれない。 貴方がそうではない、とは限らないが。 「…………託されたものが、あります から。 出来れば少しだけ……時間を、くださいません か」 恨み言はない。けれどやるべき事がある。 だからそれだけはどうにかして誰かに繋げたい。 約束が叶わないのは昔からだ。あまり、意外だとも思わない。 最初から最後まで、そうあり続けるだけ。 男が守れない約束をするなと、ツィオ様は仰っていましたが。 それはわたしも一緒。…謝る時間は、ないのでしょう。 出来ればそれだけは叶えたかったのですが……仕方がないこと、です。 恐れは感じなかった。本当は"あの日"死ぬはずで、次は"あの時"。 その全てを回避してきたけれど、"いつか"はやってくるものだ。 (-336) 2022/08/20(Sat) 2:40:48 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 花で語るは ソニー/* お待たせしました、ご連絡頂いた内容への回答となります。 こちらの素性についてですが、 表向きのものから裏稼業の事まで把握して頂いていて構いません。 当然、受け持った依頼の詳細はあまり漏れないようにしてはいますが…… この頃は少々さまざま露見するリスクを承知での行動が多かったはずなので、 こちらが掃除屋コルヴォ・ロッソに属する者だという事自体は ある程度の情報網を持った者が調べようと思えば、簡単とまでは言わずともそう難なく知る事ができるでしょう。 (-337) 2022/08/20(Sat) 3:05:06 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 花で語るは ソニー一見して、変わったことと言えば、顔の怪我くらいのもの。 喪服姿は以前と何ら変わりない佇まいで、 その雰囲気や様子もまた、特別変わったふうでもなかった。 他に変わったとすれば、あなたからの認識くらいのものだろうか。 「どうも、ソニー。 また会うとは、奇遇な事もあるもんですね」 徐に視線と問い掛けとが向けば、そちらを見遣って。 強いて何かあったとするなら、ちょっとしたごたごたです。 やはり以前とそう変わらない調子で返し、 今話しても、という問いには、どうぞ、と簡潔に応じた。 あなた次第ではあるけれど、今は剣呑な雰囲気は感じさせない。 (-338) 2022/08/20(Sat) 3:06:45 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → ノーモアベット マキアート毎度のことだから、にこりと笑って誤魔化す。ずるい大人の仕草だった。 「『アマラント』、ね」 「いいところだ。一人で飲むには」 あれがどういうところか、このあたりに住んでいて知らない人間はいない。 だから居心地が良いのだろう、大抵の場合、あそこに行けば顔見知りと出会う。一人寂しくグラスを傾けるなんてこととは無縁でいられる、けれど。 「今日は君と酔いたいんだ。いいだろ?」 つまり二人で飲むには野暮だと。 君の髪を撫でて、小さな木戸を押し開けた。 やはりそう広くない店の中は薄暗かった。それが深い青のライトで照らされていて、幻想的な雰囲気を醸し出している。飴色に光るカウンターの向こうで、初老のマスターがこちらに会釈をした。手で席を示すに従って、カウンターに座ろうか。 (-339) 2022/08/20(Sat) 3:31:36 |
【秘】 花で語るは ソニー → ノーモアベット マキアート柔く乳首を食んでいた口元は、相手の市井を動かすごとに腹筋の辺りに添えられる。 全身に波及した快楽が冷えてしまわないよう、丹田へ至る起伏を舌で拭う。 時折、鼓動と共に深呼吸して貯った吐息が、ため息のように漏れ出た。 「ン、……嬉しい。 もっとカフェのこと頬張って、心臓の裏側まで味わってたい」 靴の形に溜まっていたズボンを器用に足で扱って、ポケットから個包装のローションとゴムを取り出す。 相手の腰を抱き、温まった肌の匂いを嗅ぎながら一包開けて、まだ硬いテクスチャを手の平に出した。 薬指で混ぜるように温め、もう片方の手で尻の形を撫で回すように下着を下ろす。 ひとすくいをまだ外気に慣れないだろうアナルに伸ばして、皺に添って揉み込むように指の腹で擦る。 ただの膝立ちだった姿勢は、段々と己を挟んで椅子の小さな背凭れにもたれかからせるように。 そうすれば相手は尻を突き出して、尻たぶの間に隠れた秘所を曝け出しやすくなる。 テーブルに挟まれた狭い間合いでそうしたなら、指の届かなかった前にも片手を伸ばせる。 冴えた色の下着が陰茎に絡むのを剥がして腿の方まで引いてしまって、 手の平でなで上げるように、その中に隠れていたものを優しく擦り上げはじめた。 低く下がってきたなら、また首筋の付け根、きっちりと着込めば見えないようなところに痕をつける。 本当はきれいなままにしておくのがいいのだろうけど、堪えが利かないのは無謀な若さだろうか。 膚からはきっと人間らしい、淫らな匂いがする。ぼうっと頭が蕩けて、虹彩がぼやけそうだ。 おしゃべりの合間合間の静寂のうちに、ローションが徐々に内側へ塗り込められていく音が響く。 「今傍から見たら、すごいエッチな姿勢なんだろうね、カフェ。 ひらけた室内、ベッドの上でもないところでこんなになって、指締め付けてる……」 (-340) 2022/08/20(Sat) 3:54:47 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 花で語るは ソニー「おや。謙遜も上手くなったね、驚いたよ」 昔はもっと些細なことでも褒めさせてくれた、と。 もしかしたら口にしたかもしれないけれど、べつに惜しいと思っているわけではないのだ。多少遠慮を覚えようと、年齢に相応しい振る舞いを身につけようと、君が男にとって可愛い子どもなのは変わらない。謙遜したところでこちらは勝手に褒めるのだから関係ない、ということでもある。 喫煙室、というほど上等なものではないが、二人で話すには好都合だ。柵にもたれ掛かるようにして陣取り、君が嫌煙家でないなら男は愛用のシガレットケースを取り出すだろう。ひとつ咥えて、君にも差し出す。君が煙草嫌いなら遠慮しておこうか。家族の健康は何よりも大切だから。 「まだどちらだとも断定できないな」 答えは当たり障りない。しかしそれは慎重さの表れでもある。 「どちらの可能性も捨てきれない。確かなことは、仕組んだのがアルバの人間だとしても、家族の意向ではないってことだけだ」 (-341) 2022/08/20(Sat) 3:56:36 |
【秘】 花で語るは ソニー → ガット・リベロ ルチア決意する姿はまるで祈るようにも見えるが、他者に縋るそれではないのだろう。 ただ己の手と、意志だけを信ずる姿勢は、われら信仰の地の人間に染み付いたそれとは違う。 どこか迷いがあるように表情は揺れるものの、 「変な話だけど、こんな時アベラルドさんなら、止めるんだろうな。 手を汚すことは可能な限り自分がやるように、きっと手を回すんだろう。 カフェは、どうかな。真っ向から止めて、直接的な復讐以外の何かを考えるのかも。 サルヴァトーレさんは傍観するようであって、危ない真似はさせなかったかな。 オレは、同じようには出来ない、仇は 生きている内じゃなきゃ討てないから 、そいつが失われてしまう前に、自分の手で確実に、そういうの、わからないわけじゃない」 押し付けたその手は、手の平で彼女の手を圧した。 握ったり、触れたり、撫でたりみたいなものではなくて。 同じ旗頭の下の、血の兄弟に寄せる信頼のようなもの。 「明日もまた、アジトで。 今度こそは一日の報告をするその時まで、一緒にいようよ。 オレもきっと、 良い報告が出来るから 」どこか、わずか。滲んだ決意を共に交わして、屈めていた姿勢を正す。 一歩離れて相手から託される何か、言葉かがなければ、僅かなじれったい間を残して踵を返す。 明日の朝日がお互いにとって、良きものであることを願って。 (-342) 2022/08/20(Sat) 4:05:36 |
【人】 冷たい炸薬 ストレガ>>45 ソニー 「そうしな。あたいは出来る仕事はする。 そうでないものはしない、それだけだからね」 よっぽど火急の物なら修理してやったっていいけど、 とは言うものの。だからといって何をするわけでもなし。 去っていくその背に軽くコーヒーのカップを掲げて、 形だけは祭の乾杯のような恰好で見送った。 「アンタ『たち』ねえ……報告はしとくとしようか」 概ね、互いに尻尾を掴み損ねてきた相手。 あの言い草じゃあ、向こうは尻尾を掴んだのかもしれない。 そうなったらこっちも同じようなものだが――。 『得』とやらも考慮……するのは上司の役目。 もう少しぶらついたら帰って報告書を作るか、と コーヒー片手に祭の中へと消えていった。 (47) 2022/08/20(Sat) 4:08:50 |
【秘】 花で語るは ソニー → 銀の弾丸 リカルド「言うほど待ってないよ、大丈夫」 ありふれた言葉を吐きながらに、VIPルームの扉が開かれる。 密閉が解かれた瞬間にフロアから溢れ出すエレクトロダンスミュージックが耳に騒がしい。 酒と香水と、汗の匂い。それらを弾けさせるように、重低音が建物を揺るがす。 扉が閉まった後にも、振動だけは部屋の仲間で響いてくる。 「あんまりこういうとこも、来たこと無い? 立場がなけりゃもうちょっと中で見物してもいいんだけどね」 祭りもほとんど経験がないなら、初めて来ることになるか。或いはみかじめ料の徴収で来たか。 それでもどのみち、足を運んだ回数なんてのは男のほうが多いのだろう。 テーブルには既にグラスと酒瓶、アイスペールやつまみの類が揃っている。 それでも足りないものがあったなら、呼び出して持ってきてもらう仕組みらしい。 ソファに浅く座って背中を預け、リキュールのロックを嗜んでいる。薬草系の色だろうか。 (-343) 2022/08/20(Sat) 4:21:53 |
【秘】 ノーモアベット マキアート → 家族愛 サルヴァトーレ「そういうことなら。悪い気はしませんよ」 堅い口調とは裏腹に、よく懐いた犬みたいな仕草で、 その優しい手つきを追う。 扉を開けばはっとして、真面目な出立ちを取り繕った。 店内の装飾や照明に目を向けつつ席に着いて。 「……いいムードですね。 確かに二人で飲むにはこの上ない場所です」 僅かに音量を絞った声ではにかむ。 こういった場の雰囲気に慣れてない訳でもないが、 それでも信頼できる相手と二人で、となれば緊張するものだ。 (-344) 2022/08/20(Sat) 4:24:01 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 暗殺屋 レヴィア【路地の店】 ふと、足があなたの店に向く。 石畳をごつごつ鳴らして、カップを傾けながら。 今は昼を過ぎ、夕刻が近づく頃か。 店の扉に目をやった。 開いていなければま、そりゃそうかと踵を返すだけ。 開いていれば、軽く覗いてみるくらい。 さて、店は開いているか、否か? (-345) 2022/08/20(Sat) 4:25:15 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 銀の弾丸 リカルド「 ソニー・アモリーノ かわいい花屋だ 、お前も知っているだろう」「……アルバの連中の差し金じゃない。 あいつ個人でやらかしたことだ」 しっとりとしたリンゴの生地から漏れるカスタードの層、掬って口元に入れてその暗いヴァイオレットグレーはあなたの視線をとらえた。 「お前にしか言わない。言うつもりが、ない」 (-346) 2022/08/20(Sat) 6:32:59 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → piacere ラウラ"それだけ"が理由だ。 女にとって人を殺す理由はそれだけで良かったし。 それ以外の理由を求めることは許されなかった。 命令通りに仕事をするお人形。 求められるのはその役割だけだった。 女は、殺しのための道具だった。 「そう。」 「興味がないわ。」 貴方の嘆願を、冷たい言葉で切り捨てて。 …だというのに、銃口は未だ向けられることは無かった。 「人に会うことは許さないわ。」 暗殺の仕事は、誰にも知られてはいけない。 だから知った人はみんな、殺さなければいけない。 先日、現場を目撃した街娼の少年をそうしたように。 だから、人には会うなと。 それは、それ以外の行動については許容するという言葉でもあった。 死までの時間はあと僅か。 さて、あなたは溶け切る蝋燭を前に、 何を成そうと言うのだろうか。 (-347) 2022/08/20(Sat) 6:51:38 |
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