【人】 スタンリー―― ロビー ―― [最上級のホテルともなれば車は前に乗り付けて駐車場へ移すのは従業員に任せてロビーで待っていれば良い。 そうしなかったのは車の運転席に自分以外の誰も座らせたくはなかったからだった。 自分ですると伝えて駐車場に入れた後そこで暫し時間を潰したのは人目に触れないためでもあった。 男がロビーに到着しフロントへと辿り着いたのは十三時を少し過ぎた辺りだった] 予約をしているスタンリーだ。 部屋は確か1101号室のはずだが。 [男は視線をフロント係の後ろへと向けた。 そこには鍵をしまっている棚があり部屋の数も凡そ分かる。 ただ11階を見ると番号は二つしかなく、 続くフロント係の言葉に何か間違えたかとこめかみを擦った] (293) 2021/07/04(Sun) 17:57:31 |
【人】 スタンリー そうか、連れは先に入っているか。 ありがとう――。 [確認するが部屋は間違いなくスイートルームらしい。 このレベルのホテルに泊まったことはあれどそれは安くて狭い部屋であって決して最上級の部屋ではない。 男はカードキーを受け取ると再びこめかみを擦った。 昔から嫌な予感がする時はそこが痛むのだ。 エレベーターのボタンを押し、扉が開く迄の間も。 中に乗り込み十一階へと殆ど重力を感じることもなく運ばれる間も。 軽やかな音と共に扉が開き誰もいない通路に足を踏み入れた今も――] (294) 2021/07/04(Sun) 17:57:41 |
【人】 スタンリー ……何だ。化かされているのか。 [男はしきりにこめかみを擦ったままだった。 男は廊下を歩く。 カツリ、カツリ。 革靴と床の合わさる音が人気のない通路に響く。 男が歩みを止めたのは1101と銘打たれた扉の前のことだ。 大きく息を吸い、深く吐き出すと男は手に持っていたカードキーを扉にかざした。 ロックが外れる音がする。 ノブに手を掛けて扉を開き、中に視線を向けると見たこともないような豪奢な調度品があちらこちらに用意された部屋があり。 男はその場で中の様子を伺っていたがお連れ様と言われていた相手はそこから見えたろうか*] (295) 2021/07/04(Sun) 17:57:47 |
【人】 大学生 廣岡 珠莉[扉を開いた先にあるのは、広い空間。 大きな窓から差し込む日差しは、部屋全体を 明るく照らしていた。 運び込まれている荷物を視認すれば、 ゆっくりと歩みを進めていく。 このホテルに泊まるのは初めてだけれど、 ここはたしかスイートだと言っていたかしら。 ホテルの部屋の大きさにあまりこだわりは ないのだけれど…そうね。 調度品は上品で好感が持てるし… ぴし、と整えられたシーツには皺一つない。] 綺麗なお部屋でよかった [にっこりと笑んで。 部屋付きの小さめのキッチンへと向かう。 そこにはあらかじめお願いしてあった、 御用達の紅茶とカップ。 銅のケトルが並べられていた。] (296) 2021/07/04(Sun) 18:35:50 |
【人】 大学生 廣岡 珠莉[手を洗い、ケトルに水を勢いよく注いで 火にかける。茶葉の缶を開けるといい香り。 ポットにティースプーンで一人分入れてから、 少し迷って、もう一杯。 沸いた湯をすぐに注いで蒸らす。 その間にカップを一つ、ソーサーと共に準備して、 余った湯を注いであたためておく。 慣れた手つきでいれていれば、キッチンから 部屋にかけて、紅茶の香りがふわりと 漂って、充満していく。 それを吸い込んで、目尻を細めた。 正確に測って、3分。 ティーストレーナーで綺麗に最後の一滴まで 濾しきれば、温まったカップに注ぐ。] (297) 2021/07/04(Sun) 18:36:09 |
【人】 大学生 廣岡 珠莉……ん。いいんじゃないかしら? [トレイに乗せて、部屋のローテーブルへと 運んでいれば、ちょうど、鍵の開く音がした。 ちら、とそちらに目をやって、 トレイごと一度テーブルに置いて、 そちらに歩いていく。 ちょうどこちらを伺っていたらしいその人に にっこりと微笑みかけて。] こんにちは。 [と、W先生Wに一言ご挨拶。 ───どうしてかしら、どこかで… お会いしたことのある方のような気が するのだけれど…とぶれた意識を戻して] (298) 2021/07/04(Sun) 18:36:39 |
【人】 大学生 廣岡 珠莉…上着、お預かりしますよ。 [なんて、口に出してからまるで本当に 帰ってきた旦那様を迎えたような 気持ちになって…なんだかこころが踊る。 その人が素直に預けてくれるなら、 新妻よろしくその肩から上着を抜いて、 ハンガーにかけようかな。] ちょうど紅茶が入ったところなんです。 紅茶はお好きですか? [と微笑み、問いかけながら。]* (299) 2021/07/04(Sun) 18:37:06 |
【秘】 木峰 海斗 → 木峰 夏生[ 大好きだと言われて、舞い上がって それから、嫉妬して、でも今はそれを隠す必要はない それでも、素直に気持ちを伝えるのは、難しくて 生意気ことばかり言ってしまっているのに 相変わらず、兄貴は笑顔で、嬉しそうで 兄貴の優しさに甘えてしまっていることを 少しだけ、申し訳なく思っていた それはそれとして、 表面上は、余裕そうに見えるから こちらばかり慌てふためいて 嫉妬したり、恥ずかしがったり 兄貴が、実は欲望を抑えようと お経でも唱えねばと思う程度に 内面で、感情が爆発してるとは露知らず 余裕そうじゃねーかよ、と キッチンスペースに向かう背に、 ちらり、と拗ねた視線を送ったが] (-179) 2021/07/04(Sun) 18:40:47 |
【秘】 木峰 海斗 → 木峰 夏生[ ―――― ダメだ、やっぱ好きだ 背を向いていることを良いことに、両手で顔を覆うと 音にならないように、小さく深く息を吐く 全部、夢なんじゃねーかな なんて、思うけれど、頬をつねっても痛いだけ その間に、兄貴が 心頭滅却しているとか、知るわけがなく 戻ってくる気配が近づいて来れば、 なんとか表情は取り繕って、貰った水を口に含んだ 冷たい水を飲むと、少しだけ気持ちが落ち着く 落ち着くと、余計な記憶を思い出してしまうもので 少しだけ心の余裕が出てくると、あの兄貴の この余裕な様子を崩せないかと、 勇気を出して、顔を近づけて、誘ってみたりして 実際、自分が何で喜ぶなんてしらねーからだけど ] (-180) 2021/07/04(Sun) 18:40:49 |
【秘】 木峰 海斗 → 木峰 夏生ッ、……アンタ、俺を何歳だと思ってんだよ ア、ブ、ノーマル…… [ 耳に濡れた感触を感じて、 くすぐったそうに、身を捩る 変な声が出そうになるのと、耐えれば、 綺麗な耳という声に、不服そうな声をあげたが 続く言葉に、瞳を何度か瞬いて、 ネットの海の向こうでも、見たことないことを と、少し想像逞しくしてしまって、頬が一層熱くなり、 思わず口籠ってしまっていれば、 ふいに、耳を這う舌の感覚に、肩を震わせた くすぐったいような、気持ちがいいような ぞくりと、感じるのは不快感ではないことは確か だが、くすくす、笑い声に対する反骨心で、 恥ずかしさを我慢しながら、もう一度] (-181) 2021/07/04(Sun) 18:40:52 |
【秘】 木峰 海斗 → 木峰 夏生さぁな、どこで覚えたんだっけか ま、兄貴に教えてやらねーけど [ 猫みたいに、頬を顎のラインに摺り寄せて ふふ、と挑戦的な笑みを浮かべ、 兄貴の片耳に、唇を寄せて楽しそうな声で囁いた 俺のイイとこ、探してみろよ そう、言葉にはしない欲望を込めて煽る こういう甘え方なんだよ、兄貴ならわかるだろ? ] (-182) 2021/07/04(Sun) 18:40:55 |
【秘】 木峰 海斗 → 木峰 夏生…… っ、ほんっと、良く言えるよな そういう恥ずかしーこと [ 惚れた奴、と言われると むず痒くて、嬉しくて、照れ隠しに 揶揄うような言葉を紡いで、でも、手を取られた後は] な、……ッ、ちょ、何して [ 手のひらにキス、までは理解の範疇だった でも、人差し指を舐められて、最初は戸惑っていた その表情は、徐々に羞恥と好奇心に変わっていく 濡れた柔らかいものが 這う度に、ぞくりと、指先から感じて 声が震えそうになって、片方の手の甲を唇に当てて なんとか堪えれば、ペースに呑まれまいと、] (-183) 2021/07/04(Sun) 18:40:57 |
【秘】 木峰 海斗 → 木峰 夏生なんか、やらしー……な、 [ へへ、と甘さの残る笑みを漏らした 兄貴が、俺の指をしゃぶっているという 扇情的な光景に、ぞくぞくと 指先から感じるもの以外の快感を覚える やべーな、これ しゃぶられるままというのも、面白くなくて 猫の子をあやすように、歯の裏や、舌を撫でた] (-184) 2021/07/04(Sun) 18:41:00 |
【秘】 木峰 海斗 → 木峰 夏生こうす、る……のって、良いんだろ? [ いつも見上げていた顔を見下ろして、 甘い声を耐えながら、たまに吐息を堪えながら、 愉悦に満ちた声を漏らした 口の中も感じるって、どこかで見た気がするんだよな なんて、どこから入手したか 分からない知識を試そうと**] (-185) 2021/07/04(Sun) 18:41:02 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[彼は咎めることなくちゆの話を聞いてくれた。 それがなんだか嬉しくて、楽しくなっちゃって 可愛いって褒められたのは金魚じゃなくてちゆの方。 不意打ちだったからちょっぴり驚いてしまったけど 手を繋いで歩く時間は紛れもなく幸せなものだった。 過ぎ去った親子のことなんか知らない、 意外?もっと「家庭的」みたいな方が良かったかな。 ちゆには好きな人だけ居ればいい。 誰か一人が「愛してる」って言ってくれたらいい。 みんなにとって、それは当たり前のことだとしても ちゆにとっては昔から特別なものだったから。 嫌な顔されなくてよかった。 子どもが得意じゃないのはお互い様かもしれないけど、 なんにもない二人だけの未来図を認められたような そんなキスに胸が鳴って、ひどく安心した。] ちゆも、もっと早くタイガさんに会いたかったな。 [彼の瞳を見つめたまま、同じ言葉を返す。 一番目じゃなくてもいいけど、もっと先に出会えてたら あの人より前に知ってたら、もっと幸せだった気がする。] (300) 2021/07/04(Sun) 19:07:47 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[でも、今からじゃダメなのかな。 意地悪な運命を嘆く彼は、 今からじゃちゆを選んではくれないのかな。 大人の狡さを知らない訳じゃない。 むしろ痛いくらいにわかってる。 でも、彼の秘めているかもしれない一面からは わざと目を逸らして、知らんぷり。 気付いたら戻れないくらい虜になってるの、 ]そういうのも……嫌いじゃないよ。 (301) 2021/07/04(Sun) 19:09:01 |
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