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【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[金魚を横目に通り過ぎていったら、 アクアリウムは出口に差し掛かっていた。 楽しかったね、ってありきたりな感想を口にしながら その実ほとんど彼しか見ていなかったのは内緒。 そのまま二人でカフェに立ち入る。 苦いコーヒーの香りが鼻を掠めていった。 「これにする!」と迷わず選んだのは限定フラッペ。 タイガさんのより高くなっちゃうから、と ディスプレイのレモンケーキを前に口には出さない葛藤。 彼の顔を見て、頼んでいい?ってそろりと尋ねて 結局は誘惑に負けてしまう。 ミルクたっぷりのフラッペは冷たくて美味しい。 レモンケーキを一口食べたら思わずほっぺたを押さえて おいしいね、って同じものを食べる彼の方を見た。 向かいに置かれていたのはアイスコーヒー。 ちゆは苦いのダメだから、すごく大人っぽく見えて 水滴のついたグラスを持つ手も格好良くて。] (302) 2021/07/04(Sun) 19:09:53 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里うん? [名前を呼ばれて、フォークを置いた手に彼のが重なる。 さっきまで普通に繋いでいたはずなのに その指が肌を滑る感覚にドキドキしちゃった。 二人っきりになれる場所——、 現代文のテストは全然ダメだったけど そういう台詞の意味はすぐに理解してしまう。] ……ふふ、いいですよぉ [暢気な声の返事をする。 重ねられた下でくるりと手のひらを返したら 指先でつうっと彼の手を擽る、なんてことのない悪戯。] (303) 2021/07/04(Sun) 19:11:19 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里ちゆもタイガさんのこと、もっと教えて欲しいなぁ だって、……愛してくれるんですよね? [それがただの言葉だけじゃないことなんて、 初めからわかりきっていた。 それなら、と、ケーキの残り一欠片を口に放り込む。 甘酸っぱいのを噛み締めて彼の方を見れば 「いつでも行けます!」って悪戯っぽく笑った。*] (304) 2021/07/04(Sun) 19:13:02 |
【人】 スタンリー―― 1101号室 ―― [男は部屋の入り口に立ちっぱなしであった。 >>296その場所からでも部屋が広いのはすぐに分かる。 外から差し込む日差しは未だに高いままで普段女を買い呼び出すようなホテルとは格が違うのは目に見えて明らかだった。 こうした場所には相応しい者が泊まるもので少なくとも男の場合は今はまだ少し早い。 今の大学ならば准教授にでもなれば相応となりそうだが――] 良い香りがするな。 [>>297微かに漂ってくるのは紅茶の香りだろう。 つまり部屋に相応しい者が相応しい行いをしている、と。 男はそう認識し一歩部屋の中へと足を踏み入れ、立ち止まった。 立ち止まった理由は他でもない。 >>298視界の中で微笑みかけてくる女――子が一人。 それは顔も名前も、無論のことその家格も知っている者であり成績や筆跡、授業態度までも把握していた手を出しては社会的に死ぬ大学の地雷の一人だった。 即ち――男自身の生徒である] (305) 2021/07/04(Sun) 19:41:40 |
【人】 スタンリー ……あ、ああ。 こんにちは。 [男は産まれて初めて眩暈を感じていた。 こめかみを擦るが其処に違和感は既になく。 その原因は既に目前に存在していた。 そして彼方どうやらは気づいてはいないらしく、 甲斐甲斐しく世話を焼こうとしてくれる] 廣岡君。上着は頼むが少し待っていてくれるか。 紅茶は好きだ、ただ猫舌だから熱いのは飲めない。 [男は"先生"の様に伝えると白のジャケットを脱ぎ渡した。 後、一歩後ずさると扉を一度閉めて部屋番号を確認する] (306) 2021/07/04(Sun) 19:41:54 |
【人】 スタンリー 1101号……間違いない。 送られてきたメッセージも……合っている。 [男は静寂が広がる通路の中を進みエレベーターに乗り込むとロビーへと向かった。 フロントに掛け合い鍵が間違っていないかを確認し、何もかも間違っておらず合っていることを確認するとその場で暫く瞼を閉じ、瞼を開いた後はフロントに礼を述べてから平静を装い部屋の前に戻った] 落ち着け、此処では教員ではない。 偶々偶然稀に見る確率で同じ部屋になった。 それだけだ。 [男は再び扉の鍵を開けた。 今度は立ち止まることなく部屋の中に入り――。 ジャケットに名刺入れなど律儀に入れていたり、 星条 一と名が分かるようになっていたがそれに気づかぬまま] ただいま。 ――と、今日一日の連れ……で合ってるか? [廣岡 珠莉の姿を探し近づくと今一度、本人に確認の声をかけた*] (307) 2021/07/04(Sun) 19:42:02 |
【人】 OL 奈々────303号室 え?あ、う、うんっ。 ちょうど明日までだったから、 帰り道に返しに行こうかなと思って…? それじゃぁ、お昼は外で食べて、 夜はなーりん作ってあげよっかぁ。 [ あたかも、すごく前から借りていたものを 返しに行くかのような素振りを見せる彼女。 今更、TVの DVDの話なんてできるわけがない。 もし彼が明日の朝、何か番組を見ようと 電源をつけてしまったなら、 昨日の続きが流れる可能性もある。 そのときはもう素直に白状するしかないけれど。 疲れてるなら、と心配してくれるところが 既にきゅんポイントを貯めていく。 だから、夜くらいは作ってあげたいな、なんて。 家に帰る前に好きなものは?と聞こうと思って。 ] (308) 2021/07/04(Sun) 19:50:40 |
【人】 OL 奈々そ、うねぇ……なら、綺麗のほうが、 ヨウくんに沢山言われたい、かな。 [ 選択肢を言い渡されると、彼の意見に同調するように 首を縦に振って頷きを見せる。 彼にはもっと沢山綺麗と言われて、 ずっと綺麗な人でありたいと、彼女が思っているから。 過去の彼にボタンが閉まっていることを 無邪気に褒められたあの日。 あの時の彼女はうちに帰って、慰めていたような。 悲しかったからではなく、 幼い彼が気にしていたという 事実を知ることができたから。 今やってしまえばただの痴女だろうが、 あのときならまだ若気の至りと許されそう。 許されなくても、過去の話は過ぎた話。 彼女ならそう言いそうな感じもある。 ]* (309) 2021/07/04(Sun) 19:51:19 |
【秘】 OL 奈々 → 神原 ヨウいいのぉ?……じゃぁ、ヨウくん。 だぁりんってずーっと呼んじゃうよ? [ 偶にははにぃ、って呼ばれたい願望も 叶えてくれないと拗ねるかもしれない。 そんなことを口にしながらも、 彼からOKがでたのならヨウくん、だぁりん、と 沢山呼び始めていく。 呼びたくて堪らなくなり始めているから。 ] 奈々って呼んで…? だぁりんに呼ばれてみたい。 ……すごく、男の人って感じがしちゃう。 [ 呼び捨てにされて嫌がるどころか、 試し呼びされると惚れ惚れしてしまった。 最近まで付き合っていた人たちは 大方奈々さんと呼んできて、距離が遠かった。 だから、色んな呼び方がある中に 呼び捨ても是非とも入れてほしいのだ。 その分彼のことも王子様、と呼ぶのだ。 ] (-189) 2021/07/04(Sun) 19:52:33 |
【秘】 OL 奈々 → 神原 ヨウ好きな人のことはなんでも受け入れちゃう! ……ふふっ、だぁりんが楽しんでたら、 私も自然と楽しむからだいじょぉぶ。 [ たしかに求めたい時はずっと求めてしまうけれど、 と心の中では思いつつ、彼が求めてくれるなら 拙くても満足してしまうだろう。 彼が彼女を気持ちよくしようとしているだけで 疼くものがあるようだから。 ] (-190) 2021/07/04(Sun) 19:53:07 |
【秘】 OL 奈々 → 神原 ヨウふふふ、あれからいろんな人に… 触られちゃったから、かな? だぁりんのためなら、どんな水着着ちゃうよぉ。 だから、なーりんのこともっとみて? [ 彼が望めば、写真だって撮らせてあげたい。 写真を撮るという行為の刺激が強いなら 撮らない前提で着る服を刺激的にしてもいい。 彼女は、彼の髪を撫でることをやめられず 彼の手が汗ばんできた胸に触れるだけで おかしくなってしまいそうだった。 高校卒業から数えられる程度ではあるが 彼以外の男の人にも触られているので 彼がそういうところで嫉妬してしまうなら 可愛いな、とまたきゅんとときめく。 ] (-191) 2021/07/04(Sun) 19:53:56 |
【秘】 OL 奈々 → 神原 ヨウんんっ、だぁりん…触り方すごく上手…! ちゃんと、きもちいぃの… ァ… す、っちゃ、……!! [ 本当に初めてなのだろうかと 彼女は彼の触り方にひどく反応する。 優しく、指と指の間で触られていく。 上目遣いで見られれば、いい子いい子、と 視線を合わせながら褒めていくのだが、 先端を吸われてしまえば 止めることもできずに、もっとして、とせがみ 舌で舐めて、と更にお願いをする。 びりびりとくる刺激に、 彼女は純粋に声を上げて、 彼の服をぎゅっと握るのだった。 ]* (-192) 2021/07/04(Sun) 19:55:23 |
【秘】 主催者 村岡 薊 → 三月ウサギDear 三月ウサギ 様 ご相談頂きました件、是非ともお手伝いさせて。 旅費とお洋服だから…現金書留でも あなたの大学にお送りしたらよろしくて? あら、でも私お名前を知らないわね。 それとも、ご指定の場所があれば そこまでお待ちするわ。 私は人と会うことも好きだから お会いしていただけるなら、 顔写真もお送りするからお返事いただける? xxx (-193) 2021/07/04(Sun) 20:19:08 |
【人】 神原 ヨウ───303号室 そうなんだ? 確かに延長料金取られても困るしね。 本当?それは嬉しいな。 何でも嬉しいけど、卵使ったものが好きだな。 [>>308ビデオの件は少し不思議に思ったけれど それほど追及する事なく納得した。 まさか彼女がAVを借りていたなどとは、流石に思いつくはずも無いからだった。 今テレビをつければ一時停止になったままのDVDの画面が出るのだが、さてそんな時は来るのか。 彼女が作ってくれるなら何でも嬉しかったけれど、何でもOKは困るかなと思って軽くリクエストを出しておく。] そう、分かった。 沢山言うから、覚悟しておいてね? [>>309彼女を見つめながら言葉にする。 意識してなくても自然と言葉に出そうだったが。 昔に起こったことは知る由もなく。 彼女が話すこともない気がするが そう言ったことも知れたら彼は嬉しいだろう。 過去は過去だが、共通の思い出話ではあるから。]* (310) 2021/07/04(Sun) 21:01:04 |
【秘】 神原 ヨウ → OL 奈々ずーっとは、困るかな? ヨウ、って名前も呼んで欲しいから。 [やっぱり呼びたい気持ちもあったのだろうか、と。 彼女は嬉しそうな様子で言った。 だーりん、と呼ばれると恋人らしいし、新婚みたいな気もする。 告白したばかりで気が早過ぎる気もするが それだけ浮かれてると言うことで。] 分かった、オレの奈々。 こういう姿は、可愛らしいね。 [正直恥ずかしい。 恥ずかしいけれど彼女が喜んでくれると、オレも嬉しいから そんな些細な恥ずかしさは胸の中。 奈々、なーりん、奈々ちゃん、色々ある。 ハニーと呼ぶのはもう少し先だろうか。] なーりんは楽しむのが上手だね。 オレもなーりんの事は何でも受け入れてたいって思うから 色々無茶を言っても大丈夫だよ。 [彼女は気遣いしいだからそれは難しいかも知れないけど いつかは彼女に頼られたい気持ちがある。 ベタベタでも勿論良いし…。と未来に思いを馳せてしまうのは今がとにかく幸せだからだろう。] (-194) 2021/07/04(Sun) 21:01:39 |
【秘】 神原 ヨウ → OL 奈々……もう、奈々。 そういうのはオレの前で話しちゃ嫌だよ。 分かるでしょ。 [彼女が経験豊富だと言うのはわかるし それは彼女が魅力的であった証拠なので嫉妬はしないけど 彼女自身から口にされると、それはやっぱり幾ら己でも妬いてしまうのだ。 あむ、と彼女の肩に噛み付いて、歯形を付けたのは彼女へのちょっとしたお仕置き。 水着は……正直見たい。 綺麗なタイプのものから、刺激的なものまで。 というか色んな服を着こなす彼女が見てみたいのだ。 ……先生の姿とかも似合いそうだ。] (-195) 2021/07/04(Sun) 21:02:10 |
【秘】 神原 ヨウ → OL 奈々、ん……良かった、ちゃんとイイみたい… よく出来てるでしょ、先生。 もっと褒めても良いよ? [好きな異性を気持ちよくできると気分が良い。 彼女の要望通りに、舌を使って胸の先を舐めていく。 味はしないけれどいつまでも舐めていられそう。 ちう、と吸い上げて舌で何度か弾いていく。 あ、と口を開いて乳輪の辺りに歯を立てて、食べるようにしてみたり。広めに口に含んで、舌で先端を撫でる。 何度味っても飽きないし、どころかもっと彼女の身体を味わってみたい。 息継ぎの為に口を離して息を整える時も 両手で彼女の胸を揉みしだいていく。 うにうにと柔らかく形を変える乳房を好きにしていく。 それで彼女が喜んでくれるなら、どっちもウィンウィンだから。]* (-196) 2021/07/04(Sun) 21:02:35 |
【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙[期待の色は裏切られず、 肯定の言葉と共に、掌をすう、と撫でられて 思わず背筋がぞわりと逆立つ。] うん、もちろん。 [無邪気な問い掛け>>304に目を細め 湧き上がる情動を鎮めるように、 冷たいコーヒーを喉へと流し込む。 お揃いのレモンケーキの、 皿の端についたクリームまで 綺麗にきちっと平らげたなら また手を繋ぎ合わせてホテルへと帰ろうか。 ちょっとこのドキドキするような、 甘いひとときが好きだ。 タクシーに乗ってホテルまで向かう時の 互いの期待を胸に秘めあったまま でも、望むものは同じ、みたいな。] (311) 2021/07/04(Sun) 21:50:02 |
【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙[今度はちゃんと、ホテルの部屋へと足を進めると 広々とした空間が視界の端から端へ拡がっている。 大人二人が並んで大の字で寝ても余りあるような 大きなベッドだけじゃなく、 ゆったり寛げそうなリビングまである。 生活臭からかけ離れた、上質な空間。 つい、深呼吸しちゃう。] ちゆ。 [ここでキスでもしようかな、って 思ってたんだけど……ふと思い付いて 俺は悪戯っぽい笑みを浮かべて、言った。] ……ただいま。 [ここは俺たちの家であり、 世間から逃げるように帰ってきた 二人だけの愛の巣……っていうごっこ遊び。 そういやデキ婚だったから、新婚生活なんて無かったや。 千由里をまた思い切り抱いて、 微かにレモンの味が残る唇を吸えば 「ああ、本当にこんな新婚だったら良かったのに」 って、またちょっと思った。] (312) 2021/07/04(Sun) 21:50:55 |
【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙[性急だと言われたら 「余裕無くてごめんね」って眉を下げて謝るし 何も言われなければ、ただただ 相手の形を確かめるよう、千由里の背に 回した腕で、体の輪郭をなぞっていく。 軽いキスの雨を何度も何度も降らせながら 目を閉じても、もう子どもの声は どこからも聞こえなかった。] ちゆは……僕の何が知りたい? [口付けの合間に、まつ毛の隙間からじっと 彼女の顔へと視線を向けて問う。] 血液型?それとも星座? 出身校とか、それとも…… 僕がどうやって、人を愛するか、とか? [何を教えたら、彼女はよりより 俺の方を向いて、このひとときを より情熱的に過ごさせてくれるだろう。 千由里の手を、俺のTシャツの左胸に導いて フードの下で解れた髪を、そっと耳にかけてあげる。] (313) 2021/07/04(Sun) 21:51:19 |
【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙分かる?ドキドキしてるの。 [掌じゃ分からないなら、耳を寄せてもいい。 それでも分からなければ、 もっと深いキスを受けて欲しい。] (314) 2021/07/04(Sun) 21:51:44 |
【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙[このままバスルームに二人で なだれ込んでもいいんだけれど、 装わない、素のままの千由里を じっくり味わってもいい。 長い口付けから彼女を解放して 俺は唾液で絖った唇を持ち上げる。] ちゆ。 [「君をもっと見せて。」 そう、唇の形だけで乞う。]* (315) 2021/07/04(Sun) 21:52:08 |
【秘】 三月ウサギ → 主催者 村岡 薊『 ─── 主催者 殿 早急な対応に感謝します。 それではお言葉に甘えて手渡しを希望します。 手間をかけますが、 ××大学の校門前でお会いできますか? 三月ウサギ 』 整った目鼻立ちは、 送られてきた顔写真からも十分に察せられたが。 対面が叶えば、実物から伝わる圧倒的な存在感に 思わず息を呑んだろう。 手渡された現金の額面を見た反応も同様で。 更に、これを生活費に充てれば …… なんて誘惑と戦いながら、 慣れない洋服屋巡りをしたのはここだけの話。** (-197) 2021/07/04(Sun) 22:41:39 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[再び手を繋いで帰る道中、 心臓の音はずっと早く鳴っているのがわかった。 初めて会った男の人とふたりでホテルに行くなんて 普通の人が見たらあんまりよくないことなんだろうけど ちゆにとっては、ちゃんと純粋な気持ちだ。 またエレベーターを上がって同じ部屋の前に行く。 ドアを開けると安いラブホテルとはまるで違う景色だった。 柔らかそうな大きいベッド、 見慣れない豪華なインテリアにまた気分が上がるのは だって、珍しいんだから仕方ない。] ん? [気づいたら彼の手をすり抜けて、部屋の中を見回していた。 おしゃれなティーパックに目を奪われてたら 名前を呼ばれてぱっと振り向く。] (316) 2021/07/04(Sun) 22:52:23 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[なにか思いついたような、悪戯っぽい笑顔。 そうして告げられた「ごっこ遊び」の一言で ただの綺麗な部屋が特別な場所になった気がした。] ――おかえりなさい、……あなた! [ドラマで聞くような台詞を口にしてみたら やけにテンションが上がっちゃって、 本物の「お嫁さん」みたいには言えなかったけど。 抱きついた腕にきゃらきゃら笑って、 そんな声は唇を重ねたらたちまち甘い囁きになって。 こんな風に幸せな「お嫁さん」だったら憧れちゃうかも ……なんて、ひとりでに少し寂しくなった。] (317) 2021/07/04(Sun) 22:52:45 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[なぞる指先もキスもくすぐったい。 だけど心地良くて、ぎゅっと身を寄せたまま感覚に浸る。 あの人じゃない、 この人も会ったばかりの人なのにアプリで会った知らない人よりずっと幸せ。 何が知りたいって、そんなの 好きな人のことなら何でも知りたいよ。 血液型も星座も、思い出話も、愛し方も、] 全部って言ったら、欲張り? [心臓の音、ちゆと同じくらい早い。 「ほんとだ」って笑いながら胸板を撫でて下ろしたら、 お返しに彼の――左手をとる。] (318) 2021/07/04(Sun) 22:54:18 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里ちゆも、一緒。 タイガさんに触れられたら すっごくドキドキしちゃうみたい。 [彼がしてみせたみたいに自分の胸に導いた。 確かめてもらうように押しつけて、 重ねた手、親指の腹が彼の薬指をなぞる。 「もっと見せて」と、彼の言おうとすることはわかった。 でも、名前を呼んだその声にはわざと答えてあげない。] (319) 2021/07/04(Sun) 22:54:33 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里ちゆのこと、好き? [無邪気な顔を装って質問を返す。 重ねた手をそのまま持ち上げたら 節ばった指にうっすら残る日焼けの痕に視線を落とす。] ちゆは好きだよ、タイガさんのこと。 ……ねぇ、一番好きって言ったらさ あたしが一番だよって言ってくれる? [多分あなたには他の――もっと大事な人がいるってこと 分かってて「一番」を強請ってみたのはわざと。 見上げたら被ってたフードが滑り落ちた。 それに構わず、背伸びをしたら口付けひとつ。 彼は頷いてくれたか、狡い大人の躱し方をしたか それとも強請った言葉を贈ってくれたか。] (320) 2021/07/04(Sun) 22:55:19 |
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