【人】 逃亡者 ポルクス「郷に入っては郷に従え……か」 経験といえば仮面舞踏会で仮面をつけた程度。 仮装などしたことがないが、どこかに衣装でも用意してあるんだろうか。 「お化け……」 お化けかぁ。 張り出しを見ながらひとりごちた。 (162) 2021/10/17(Sun) 13:12:03 |
【秘】 座長 トラヴィス → 酔吟 ミズガネ「へえ、初めてなんだ。 じゃあ、痛いだろうね。」 他人事。瞳を細めて貴方を見る。 せめて酒が抜けていれば、もう少しくらいは貴方を気遣えたのかもしれない。 「がんばって」 まるで狩られる兎の如く怯える姿に加虐欲が満たされていく。 心底嫌そうだ───可愛らしい。 もっともっと、その緑を見せて欲しい。 絶望に染まるそれに、酷く安心する。 首筋へ、喉へ唇を落として、震える声帯にまた笑う。 貴方のシャツを解き、ズボンを下着ごとずり下げて、快楽を拾いやすいとされている胸元、性器、それから後孔……いちいち貴方の反応を伺いながら指で、唇で触れていく。 貴方にとっては、その限りでは無いだろうが。 最低限、男を受け入れる為の準備を済ませて、後は貴方に心身共にほとんど苦痛───被虐される才能でも芽生えれば、少しは快感を与えるだろう。 独りよがりの性行為。 貴方を労ることは、ほとんど無かった。 ……男が満足する頃には、貴方の意識は何処にあるだろう。 (-269) 2021/10/17(Sun) 13:12:54 |
【赤】 探偵 キエ「日時って…おかしな事を言うねェ、ここに時間の概念など存在しないというのに。まあこれから慣れていけば良いけれども」 来館時期は大差ないがキエは此の世界の理に馴染んでいた。現実で生きる為に必要な常識が無いのかもしれない。 「“襲撃”かァ、君が決めたのなら其れで良い。 しかしゲイザー君の本性が君なのかと思っていたがどうやら違う様だね。異なる人格であるらしい」 (*20) 2021/10/17(Sun) 13:18:34 |
【秘】 探偵 キエ → 酔吟 ミズガネ「おやおや此れは…第一発見者という奴かな? 困るねェ、僕が怪しまれてしまうじゃないか。おいミズガネ君、起きたまえよ」 何故かキエはミズガネが死んでいない事を確信していた。片膝をつきミズガネの肩に触れると冷たさに首を傾げる。動揺は少しもしていない。 「ん〜…? 生きた人間はもっと温かい筈だがね。何とも不思議な状況だ」 (-270) 2021/10/17(Sun) 13:25:20 |
キエは、刻の流れが存在しない此の館では自分が“当日”と思えば“当日”になると考える。 (a78) 2021/10/17(Sun) 13:33:18 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → 座長 トラヴィス「ッ嫌だ!嫌だ嫌だ嫌だ! やめろッ、やめろよ、どうして僕がこんな目にっ! 抜け、今すぐ抜け!ひッ、ぅあ、やだ、いやだッ、いやだぁッ! 今すぐ僕の上からどけよォッ!!! 泣いて、泣いて、泣きじゃくって。 商売道具である筈の喉を潰さんばかりに悲鳴を上げて。濡羽色の髪を散らし、白い肢体が絶えず跳ね上がる。 女を貪ることしかしてこなかった男は被虐の破滅的な快楽に目覚めてなどいない。誰かから教え込まれれば話は変わってくるかもしれないが。 ただひたすらに、苦痛に踊らされ続けた。 そうして、貴方の下でひたすらに絶望の歌を奏で続けたことだろう。 …… 快楽に潰されなかったせいか、かろうじて意識は残っている。 それでも満身創痍といった具合で体を投げ出して、必死に酸素を求めて肩を上下に揺らし荒い呼吸を繰り返していた。 (-271) 2021/10/17(Sun) 13:48:54 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → 探偵 キエ「……ぅ、あ……? なに、なんだ……僕、は…………」 貴方の胸中もつゆ知らず、男は意識が引き上げられる。 青白い顔は何かをされたと言うより単なる恐怖によるものだ。ゆっくりと瞼の下から姿を見せたエメラルドグリーンは焦点が定まっておらず、何が起きたかよく分かっていないことを物語っている。 「さむ、い……さむい…………」 吟遊詩人はうわごとを溢す。貴方の手から伝わってくる温度は男もまた感じ取っているようだった。 (-272) 2021/10/17(Sun) 13:55:49 |
【秘】 探偵 キエ → 酔吟 ミズガネ「そうか、寒いか。何か恐ろしい事でも在ったのかね」 キエは溢れた言葉を受け取らなかったような返事をした。ミズガネを心配する素振りは何処にも見られない。 その証拠に わざと 触れた手を離した。「 ……で? (-273) 2021/10/17(Sun) 14:16:34 |
キエは、優しくする理由が無いので触れていた手を離した。 (a79) 2021/10/17(Sun) 14:21:14 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → パイ焼き ゲイザー「そうかもしれないわ。ここに来る前は少しくらい体重を気にしてたけど、さすがに気にならないし」 微笑みながら、いただきますと感謝を告げて。 カボチャパイを咀嚼する。 これなら少しは腹持ちがするかしら。 「でもいいことばかりでもないの。 本当にずっと何かを食べていないといけないくらいにすぐお腹はすくし。 せっかくだから館の中も見て回りたいものなんだけど」 目下の悩みというやつね。 実際、ほとんどこの部屋から出ることができていないのだし。 (-274) 2021/10/17(Sun) 14:21:45 |
【秘】 座長 トラヴィス → 酔吟 ミズガネ「……君が悪いんだよ?」 貴方の体内へ無遠慮に欲を吐き出して、 荒く息を吐き、額の汗を拭う。囁いた。 「どれか一つでも君の言動が違っていれば、 こうはならなかっただろうに。」 責任転嫁。 最初から貴方に乱暴するつもりで誘った癖に。 「いつかこんなひとときの事も詩曲にして、歌い歩いておくれよ。 今みたいに、その美しい鳴き声を晒してさ。吟遊詩人さん?」 それから初物を散らされた小娘のように転がる貴方へ──強ち間違いではないが──また喉へ唇を落とした。 そこへの口付けは、支配欲の象徴。 「シャワーを浴びて行くと良い。 君、酷い顔をしているよ?」 有無を言わさず抱き上げようとして、辞めた。 トラヴィスが占領するこの客室には、シャワールームがある。 代わりにそれをちらりと視線で促して、 貴方が立てないようなら優しく介助するつもりだろう。 貴方の傷と引き換えに、男の機嫌はかなり良くなった。 (-275) 2021/10/17(Sun) 14:24:29 |
【秘】 探偵 キエ → 座長 トラヴィス「良いねェ、こうした下積みが無くては。まるで夫婦の様な二人じゃあないか」 賑やかな公演初日、まだ客のいない客席の上を歩く。身軽な動作は夢の中だからだ。 誰に対するでもなく、キエは独白を口にする。 「しかし此れは僕が常日頃思う事なんだが……。 何故 悲劇と喜劇の導入は同じ なのだろうね。カレーとシチューみたいにさ、途中までは何方に成るか判らないのは良くないと思うなァ。心構えというのは君達に必要だろう?」観客席が徐々に埋まり始めると、キエは舞台裏へ現れた。天井近くに吊るされたスポットライトに腰掛け、トラヴィスを見下ろしている。 「ほら、こうやって。 ……期待してしまうじゃないか」 (-276) 2021/10/17(Sun) 14:43:30 |
【秘】 座長 トラヴィス → 探偵 キエ誰よりも早起きして、劇場へ足を運んだ朝から カーテンコールが終わっても、舞台の照明が全て消えても、 君の姿は一度もここには無かった。 心血注いだ物語は、───まあ、何とかはなった。 所々おかしい部分は隠し切れなかったが、 どうにか千秋楽まで駆け抜ける事は出来た。 初めてそこに立った0番のテープは、酷くくすんで見えた。 君を探しながら、私は一人で座長と呼ばれ続けた。 君が残した脚本は役者から観客、全ての───否、私以外の人を夢中にさせた。 私は閉じた瞼の裏に、 中心で煌めく君を想像しては掻き消すように目を開いて、 君の居ない箱庭を見据え続けた。 もがくように、これまで以上に全てを演劇へ注いだ。 有名な賞を貰った。誰からも祝福された。 そうして演劇の何もかもが、苦痛になった。 知らなければ良かったとさえ思う、 飢えて渇き、注げば注ぐほど満たされない日々。 ───また、ある時。 なるべくして、限界が訪れた。 → (-277) 2021/10/17(Sun) 14:57:48 |
【秘】 座長 トラヴィス → 探偵 キエW数年前──とある劇団から座長が消えた。W ぱったりと姿を消し、行方不明。 その真相は誰も知る術がない。 他人の悪夢を覗く、無神経な者でもなければ。 W劇団は暫く低迷の後、現在は軌道に乗り直してきたらしい。W 誰かが残した、大量の台本。演出プログラム。 暫くはそれらを頼りに踏ん張って立て直したそうだ。 ───そうして、微睡みから醒めていく。 薄く瞼を開いて貴方を見た。 未だその意識は、 夢 と夢 の狭間にある。そばにいて 「 、」 貴方の胸の中で、言葉にならない声をぼやいた。 (-278) 2021/10/17(Sun) 15:01:56 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → 探偵 キエ「ぁ……」 血の気を失った白い指が離れていく手を追いかけようと持ち上がる。 寒い。行かないでくれ。僕を置き去りにしないでくれ。 貴方の手、熱を求めていた手は、中途半端なところで止まってしまった。近いタイミングで瞳に光が戻ってくる。 「……ッ」 彷徨っていた手が着地したのは転がっていた帽子だった。体を反転させて帽子を乱雑に掴み、緩慢ながらも身を起こす。 「…………おい、探偵。どうして欲しいか聞かれたから答えてやる。 この謎を解き明かしてみろよ。金とか、俺が払えそうなものなら報酬だって払ってやる」 力を込めた指先が帽子に皺を作った。体温のないそれは、いくら触ったところで指を温めることなどないと知っていながら。 (-279) 2021/10/17(Sun) 15:11:01 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → 座長 トラヴィス 内側に欲を吐き出される時、貴方が耳元で囁く時。男の体は過剰なまでに震えて貴方に応えてみせた。 「……ひ、ぅ……っ。 …………ふざ、けるな。畜生……ッ」 人の急所、震える喉元に口付けが降ってくる。その刺激に小さく鳴きこそしたが、次に口から飛び出してきたのは貴方への恨み言だった。 労うことのない、座長の独りよがりの慰めに翻弄された体は慣れない痛みに振り回されたまま。 どうにか体を起こしたものの、一人で立って歩いて出口どころかシャワー室にも行けやしない。 「……チッ。おい、色狂いのケダモノ座長。 誰のせいでこんな顔になったと思ってる。下手に優しくするんだったら肩貸せ、クソッ……」 減らず口は相変わらずだった。散々啼かされて掠れた声で呪詛を紡ぐ男の機嫌は、貴方とは反対にかなり悪くなった。 (-280) 2021/10/17(Sun) 15:25:58 |
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