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【秘】 小さな心臓の サルガス → 迷子 メレフ「っ、だめだ、むりしなくていいんだ、大丈――」 貴方の体質のことを知っている。それが寛解したことは知らない。 だから何より、頭に浮かんだのは貴方が以前に苦しみ、傷ついたことだった。 よわい力で押し返そうとした腕は、しかし貴方の言葉によって止まる。 「――メレ、フ。メレフは…… でも、でも、だめなんだ。ぼくは、やってはいけないことをしたから、だめなんだ」 通告書になぜ呼ばれたかは直接的には書かれていない。 ギムナジウムの中の掟に反し、規律を乱し、大人に対して反目したことだけだ。 だからほんとうに何をしたかは直接は伝わっていない。けれども、焦った言葉は出るばかり。 震える体は失望や嫌悪をおそれてだった。貴方に、友人に。おそろしい自分を知られたくない。 「ぼくは、ぼくは、だって。やってはいけないことをした。もう、だめなんだ。 だって、ぼくは。もし、奇跡があって、もし、大きくなれたなら、 医者になりたかったんだ。人を、みんなを救いたかったんだ だから。人を傷つけてしまった自分は、もう何にも許されてはいけない。 事実がある限り。そればかりはもう言い訳できず、許されてはいけない、己への裏切りだった。 (-348) 2021/06/01(Tue) 17:50:43 |
【墓】 夢の続きを イクリール>>@9 『カストルとポルクス』 「──ああ、よかった、ここにいたのね… ……この間?」 二人に謝られるような事をされただろうか。 記憶を手繰り寄せても思い当たる節は無くて、 それでも謝りたいという気持ちは受け入れたくて。 差し出された花を、素直に受け取った。 「……ありがとう、カストル。それからポルクスも… わたしも、あなたたちに渡したいものがあるの」 それから一歩、イクリールは歩み寄って その小さな手に持っていたものを、『二人』に差し出した。 (+58) 2021/06/01(Tue) 17:53:10 |
【秘】 夢の続きを イクリール → 鏡の前の ポルクス──それは『カストルへ』と宛てられた一通の手紙だった。 宛名の文字から、イクリールによって書かれたものではない それは確かな事だとわかる。 「…シトゥラから、少し勝手だけど…預かってきたの。 もし、二人が嫌でなければ…わたしは、読んであげてほしい」 おずおずと差し出されたそれを受け取るかは、 きっと、二人の自由だ。 (-350) 2021/06/01(Tue) 17:53:42 |
【秘】 夢の続きを イクリール → 鏡の前の ポルクス/* どうも業の配達人です。 皆で絶対学級裁判起こそうな。 手紙を読む事を選ぶ場合、 その事を中澤がシトゥラPLへ伝えて、その後に 手紙の内容がシトゥラの方から秘匿にて開示されますので この場では受け取るだけ受け取って 内容は後で読む感じのロールにするのがよいと思います。 (-351) 2021/06/01(Tue) 17:54:49 |
【置】 小さな心臓の サルガス【吊り懇願ロール】 子供たちが夕食を終え、一人は自主学習に勤しみ、一人は消灯までの時間を友人と楽しむ。 ひそやかな変化を肌の外に感じながらも、おおむねの子供たちはいつもどおりの生活を送っている。 多大な変化があったとしても、己の身に降りかかるものがなければ、みなそれと気づくことはないのだ。 ひとりふたり、消えたとて。それが自分の友人でなければ、想人でなければ。 見ないふりをして、本当に見ずに済んでしまうのさえ、たやすいことであるのだから。 だから、加えて少しの異変があっても、それを疑う者はなかった。大人が関わるならば尚更。 よけいなことを考えないほうが幸せになれると、みな、知っている。 一人の教員が一人の生徒の部屋までわざわざ訪れ、迎えに来ても。余計な詮索は、なかった。 少年は教員に連れられて歩く。背中の傷を庇うように、動きはかすかに鈍い。 顔色は未だ青白さがありながらも、おもては惑いもなく状況を受け入れているように見えた。 少年も、教員も。なるべく人気の少ない廊下を渡り、棟を渡っていく間、一言も喋らなかった。 教員のほうは抵抗に備え多少の緊張が見られたが、警戒に引っかかることなど何ひとつなかった。 少年の目はまっすぐに前を向き、不要に周りを見ることもなく、然るべき場所へと歩み入った。 後ろでかすかな喧騒が聞こえる。風がざわめくようなそれは、こどもたちの声だ。 悩み、苦しみ、痛みを負った子供たちは数多くいた。そしてその多くは、反目を示さなかった。 いなくなった子供のことを探さない。いなくなる子供のことを顧みない。 もはや見えなくなってしまったことの者など、意識の内側にはなくなってしまっている。 今日も、ギムナジウムはささやかな幸せと無邪気に彩られていた。 これより"治療"される少年の姿を、大人の領域は格納する。 (L16) 2021/06/01(Tue) 17:55:03 公開: 2021/06/01(Tue) 18:00:00 |
【置】 小さな心臓の サルガス ――…… ひどく、ひどく憔悴した様子のまま、少年は部屋へと戻された。 深夜のことだった。もはや誰もが寝静まり、或いは素知らぬ出来事として聞かぬままを決め込んだ。 本当ならば歩くのもやっとなのだろうか? けれど、異常を抱えた体は神経を鋭敏に尖らせ、 ふしぎなほどに少年の体を突き動かし、からくり人形のように歩ませてみせた。 解放された少年が何を受けたのか、或いは何を見たのか。如何程の懲罰を下されたかはまだわからない。 「は、は、はは。ははは、はは」 けれど、少年は笑っていた。想像の埓外のものを見て、或いは受けて。 このギムナジウムがどのような施設であるかを、理解してしまった。故に、受け止めきれなかった。 小さな体は誰にも届かない空笑いを水滴のように廊下に落としていきながら、 幽鬼さながらにまっすぐに、歩いていた。手には、外から拾い上げた襤褸と輪縄を持って。 見るものが見れば怪談としてひそやかに噂しただろうか、でも、見たものはいない。 柔らかな足音はいびつにかすかな旋律を響かせながら、まっすぐにひとつを目指している。 「ああ、ああ。ぼくは、なんて。おろかで、残酷だったのだろう。 これほどまでなんて。このばしょが、こんなところだったなんて。なのに、なにも、知らずに。 ぼくは、なんて無責任に、おもみのないことばを、みんなにかけてしまえたのだろう」 笑っていた。笑っていた。あらゆる望みを絶たれ、体と心は支えを失った。 冷え切った涙がまるい頬をそろそろと伝って襟首を濡らす。 言い表しようのない感情の荒波が、少年の心を襲った。ゆえに、壊れかけてしまったのだ。 ついには足取りは一つの部屋へたどり着き、誰もいない室内へと歩み出す。 食堂は、まだ朝の用意もせずに静まり返っていた。 この場所が動き始めるのは生徒たちが起き出すよりも少しばかり早いだろう。 働くものさえいない暗い大部屋は、普段の陽気を忘れたようにしんと冷たくなっている。 (L17) 2021/06/01(Tue) 17:55:19 公開: 2021/06/01(Tue) 18:20:00 |
【置】 一人の少女 ブラキウム*スピカへ* 君の善意を利用してすっかり頼ってしまった。 もう『保険』は要らなくなったんだ。 色々気を揉ませたみたいで悪いね。 今回も返信不要だからよろしく。 *ブラキウム* (L18) 2021/06/01(Tue) 17:55:25 公開: 2021/06/01(Tue) 18:00:00 |
【置】 小さな心臓の サルガス「いないものにされた、あなたがたを。ぼくはどれだけ理解できていただろうか。 ごめんなさい。きっとそのなかには、無神経なことばさえもあっただろう。 ありがとう。おろかで、正しくあなたがたのことを守れないぼくを、見守ってくれて」 懺悔の言葉は、誰にも向けてはしまえない。言ってしまったところで、何になる? 自己満足にすぎない韜晦を明けっ広げにしたところで、かれらの苦痛は取り去れない。 「けれど――……ああ、それならば。ぼくが、見ないひとにも、わかってもらえるよう。 この場所がけっしていいものではなくて、身を守るものがそこにはないということを。 みんなに、わかってもらうから。あなたがたを、ひとりきりにはしないから。 あなたがたを守れなかったぼくの、これがさいごの献身です。 おとなが触れられたがらないものを、ぼくが、みなにおもいださせます」 少年は知らない。決死の覚悟が、"回収"の終了により無為になることは。 少年のしたこと、それを見るものの記憶は、ほとんどが少年そのものの記憶と共に消失するだろう。 布石にはなりえないのかもしれない、それでも、何か一つでも。 "大人"へ対抗するきっかけになればと、その身は魂の使命感で動かされていた。 それは絶望の熱が突き動かす妄念だったかもしれない。冷静で正当な決起ではなかったかもしれない。 それでも、少年は。祈っていた。 食堂の梁に縄が通され、人間ひとりぶんの体重を支えるに十分なしかけが作られる。 いつも座って談笑し、食事をしていたあの椅子は。今は靴の下にある。 ぴんと引っ張って確かめ、用ごとを果たすに支障ないことを確かめると、縄に両手をかけた。 「どうか、ぼくで。ぼくで、さいごでありますように。 だれも、見ないふりなどさせず、しないように済みますように」 (L19) 2021/06/01(Tue) 17:55:38 公開: 2021/06/01(Tue) 18:40:00 |
【置】 小さな心臓の サルガス 椅子に登り、自分の首に縄をかける。重みで滑ってしまわないようにしっかりと首の下に通し、 食堂の真ん中で少年の体は宙に浮かされるようになった。 涙が縄をしとどに濡らし、皮肉にも皮膚にしっかりと食い込むようになった。 人間の脳は活動を停止する前に、幸福を呼び起こす物質を出して苦痛や不安を取り除くのだという。 まるで酒に心地よく飲まれているような幸福感を覚え、愛するものらが想像の中に現れ、 走馬灯のようにしあわせな光景を映し出す。それが現実に非ずとも。 間際に彼は何を思うだろうか。きっと、自分の友だちと、その友だちのことだろうか。 想像の中の風景には大人はおらず、身の回りに居たひとびととそれらが大切に思うひとびとを、 若木と青草の匂いでいっぱいに囲まれた、青空の下で笑い合っているのだ。 そこには苦痛もなく、不運もなく、かれらをくるしめるものは何一つ無い。 こどもたちの楽園ばかりを少年はただ願い、そっと、微笑んだ。 "みなさまがたの御手を借りての拍手の御力で、なにとぞこの私めの呪縛をお解き下さい。 みなさまがたのご好意の息で私の船の帆を一杯にふくらませて頂かねば、 みなさまがたをおもてなそうとした私の企てはすべて失敗です。 今や命令すべき精霊もなく、魔法を行う術もなく、 みなさまのお祈りによって救われるのでなくば、 私の終末は絶望あるのみでございます。 そのお祈りは上天に達し、 慈悲のお耳にあらしとなって吹き荒れて、 すべての罪のお許しを。 みなみなさまがよろず罪からの許しを願われるように、ご寛容のほど願います、" 少年は、足元の椅子を蹴った。 "どうぞ私めにもこれにて自由を。" (L20) 2021/06/01(Tue) 17:55:59 公開: 2021/06/01(Tue) 19:00:00 |
ブラキウムは、また人伝に手紙を贈った。 (a91) 2021/06/01(Tue) 17:56:15 |
【置】 一人の少女 ブラキウム*イクリールへ* 君の言う通り、ギムナジウムは良いところなのかもしれないね。 みんなのことを好きで居てくれる君が居てくれて良かった。 できるだけ君のお願いも守ろうと思ったんだけど……悪いね。いろいろあったから。 でもみんなのために、好きなもののためだから許してくれないかな。 ちゃんと言ってなかったからこれで。 *ブラキウム* (L21) 2021/06/01(Tue) 17:56:57 公開: 2021/06/01(Tue) 18:00:00 |
ブラキウムは、今度は『おともだち』にを伝って。 (a92) 2021/06/01(Tue) 17:59:42 |
【秘】 一人の少女 ブラキウム → 『一番星』 スピカ……手紙の裏に一言。 君がどうなっても僕にとっては頼もしい仕事のできる風紀委員だよ。 ありがとう。 (-352) 2021/06/01(Tue) 18:00:25 |
【秘】 一人の少女 ブラキウム → 夢の続きを イクリール……手紙の裏に続きがある。 君の優しい顔が見てみたいな。 僕はお茶会には行けないかもしれないけど、 努力はするから。 遅れても怒らないでね。 僕の事を好きな君が居なかったからここには辿り着けなかったよ。 ありがとう。 (-353) 2021/06/01(Tue) 18:01:01 |
【秘】 夢の続きを イクリール → 迷子 メレフ少女はずっと、ぱたぱたと忙しなく駆け回っていたけれど 確かに名前を呼ばれれば、弾かれたように振り返った。 「よかった…ここにいたのね。 ごめんなさい、メレフ…今は忙しいかしら」 でも、と言葉を続けて、 それから、ずっとその腕に大事に抱えていたものを 今まで何度もそうしたように、やはりおずおずと差し出した。 「…シトゥラから、手紙を預かってきたの。 メレフ宛てのものよ。だから…」 もしメレフが嫌でなければ、読んであげてほしい。 遠慮がちに、それでも確かな意思を込めてそう続けた。 『わたしたち』だって、この手紙だって 今も確かに『そこにある』のに 誰に読まれる事も無く忘れ去られるなんて、 そんなのは、あんまりな話だから。 (-354) 2021/06/01(Tue) 18:01:28 |
【秘】 徒然 シトゥラ → 『一番星』 スピカ渡された手紙には、丁寧にあなたの文字が書かれている。 『スピカへ スピカのお腹の調子が心配です。 いつも自分の分まで食べてもらっていたことが あんなにも当たり前のように思っていたことに今も驚いている。 キノコを拾って食べていない? あんなに森ではしゃいでいるスピカは初めて見たから もしかしたら本当は、やんちゃな女の子かと改めていたよ。 他にもいくつか文字が連なり、内容は ・この手紙が届いたということは、部屋に自分がいないということ ・紙袋を見つけて手紙を手にした場合、『イクリール宛て』のものを 彼女に渡してくれるとすごく嬉しいということ ・残りの手紙は紙袋の中に、その場に置いておいて欲しいそうだ。 『こうして手紙を書いたのは、知らせたいことがあったから。 実は、○月○日(5日目=エピローグ)から ボクが食堂にいけるかわからないんだ。 イクリールと食事をする約束をしていたんだけど、 知らないままイクリールが来てしまったら寂しがると思ったから、 この手紙が無事に届いていたら彼女にも伝えて欲しい。』 ▼ (-355) 2021/06/01(Tue) 18:02:11 |
【秘】 夢の続きを イクリール → 迷子 メレフ/* 予定通り爆弾の配達に来ました。 皆で絶対学級裁判起こそうな。 手紙を読む事を選ぶ場合、 その事を中澤がシトゥラPLへ伝えて、その後に 手紙の内容がシトゥラの方から秘匿にて開示されますので この場では受け取るだけ受け取って 内容は後で読む感じのロールにするのがよいと思います。 (-356) 2021/06/01(Tue) 18:02:39 |
スピカは、手紙を読んだ。嫌な予感がした。 (c82) 2021/06/01(Tue) 18:03:12 |
【秘】 徒然 シトゥラ → 『一番星』 スピカ『明るくていつも支えてくれたスピカやシェンが居なくなったとき、目立つ年長がレヴァティと自分だけになったんだあのクラス。 寂しくって仕方が無くて、スピカの代わりなんて誰も居なくって。 本当に自分がいつでも会える存在だと思っていたのを自覚した。 おすすめのパンや食事もっと教えてもらえば良かった。 またみんなで食事ができるように、いい子を続けてしまうけれど 忘れない。いつか気にせずまた話ができるようにする。 それまでどうか体に気をつけて。 女の子なんだから、いっぱい頼っていいと思うよ。 食べないボクが言えたことじゃないけどね シトゥラ』 /* 一本満足です。 シトゥラの部屋の前に紙袋があるイベントでした。 イクリールが見つけてくれたので文面にある内容はイクリールに既に伝わっていますが、手紙の文章としてはこう書かれていたという記述をそのまま載せています それを話すも話さないもどちらでも問題ありません お付き合いくださり、読んでくれてありがとうございました! (-357) 2021/06/01(Tue) 18:05:14 |
【秘】 迷子 メレフ → 夢の続きを イクリール「いや、大丈夫だ。…手紙?」 手紙、それに差出人の名前を聞いて怪訝そうな顔をする。 嫌、とは言わないけれど。 「ああ、ぼく宛なら……読む。ありがとう、それで走り回ってたのか」 自室にでも置いておいてくれてよかったのに。と思わないでもなかったけれど。 きっと少女にとって、手で渡すことに意味があったのだろうと思い。 差し出された手紙を受け取るだろう。 (-358) 2021/06/01(Tue) 18:07:47 |
【秘】 夢の続きを イクリール → 演者 シェルタン「そう……わかったわ。それだけでも十分よ。」 そう言って、やはりイクリールもいつものように微笑んだ。 声色には少しばかり残念そうなものが滲むかもしれないけれど 変わらずその表情に陰りは無い。 「じゃあ、見つけたら教えるようにするわ。 わたしも無理はしないようにするから… シェルタンも、無理はしすぎないでね。」 無理をするなとは言えるわけもなかった。 少しくらいの、或いはもっと多くの無理だって この場所を、このギムナジウムを きっと『みんな』が好きになれるような場所にするには。 それくらいはしなければならない事は、わかっているから。 それから、イクリールはもう一度シェルタンに笑い掛けて それから、小さく手を振ってその場を後にした。 (-359) 2021/06/01(Tue) 18:09:29 |
【秘】 迷子 メレフ → 夢の続きを イクリール/* とっても素敵ですわ♡ それでは読むということでそのようにお伝えくださいましね…♡ シトゥラ、絶対許せませんわよ〜〜〜(諸々の感情をこめて (-360) 2021/06/01(Tue) 18:09:36 |
【墓】 今もなお貪欲 ルヘナ>>51 シトゥラ 「――――――――…………」 たっぷりの沈黙の後に最初に吐き出したのは 力のない吐息だけだった。 こっちばかりがずっと勘違いして、届いていなくて、 馬鹿みたいに苦しんで、泣いて、ああ、けれど。 やっぱりそう、なのだ。 愛の宿った瞳も、未来を望んでくれることも、 真実ではあってもそれだけだ。 知識を求めるだけの盲目で貪欲で愚かなままなら きっとこんな思いも知らずにいられた。 『知りたいと思う情は飢えているものを満たす』 そう教えてくれたのもあなただったな、とどこか遠くで思う。 包まれた手の感触も、囁く声音も、全てが痛い。 「……ああ、わかった。 それじゃあまた、次に会った時にでも『食わせて』もらうよ。 引き留めて悪かったな」 あなたに包まれた手に一度だけ、一度だけ強く力を入れて。 それからそっと力を緩めた。 (+59) 2021/06/01(Tue) 18:14:22 |
【置】 徒然 シトゥラ この日、シトゥラは朝食以外姿を見せなかった。 シェルタンと言葉を交わし アルレシャ先生に会いに行き レヴァティに頼み事をして放送室を観察した うたた寝をしそうになり昼間の放送を聞きながら 午前と同じ理由で授業をサボって秘密の部屋で眠っていた いい子の自分は連れて行かれた彼らへの 干渉をするつもりがない。 だけど、連れて行かれた子との約束は、 いつまでも胸の中に残っている。 卒業をしても会いに行く、些細な明日を永遠に望んでいる。 だから、もし自分の部屋を訪れる人がいたら 彼らに手紙が届くようにほんの少しだけ手回しをした。 自分はいい子でいつづけなければいけない。 そう思いながら書いたのに。 いつまでたっても文面は 未練しかない会いたいの気持ちであふれていた。 変わってしまった子が怖い、直接話すことなんてできない 犯人≠ニわかったときに幻滅をされたくない。 全部最初から自分のためで ようやく自分がいい子じゃ無いことに気づいた。 に気づかされてしまった、皮肉にも。 (L22) 2021/06/01(Tue) 18:22:57 公開: 2021/06/01(Tue) 18:25:00 |
【秘】 演者 シェルタン → 迷子 メレフ「め、れふ、はッ、……ぅ、う゛……」 名前を呼ばれれば、更に胸の苦しみが増す。切なげな呼吸が零れる自分にも、嫌気がさす。 何よりも苦しいのは、 大人たちに抱かれるよりも心が満たされていることだ。これも、きっと欲とそう変わりはない。 そうしている間にも、男どもは何が面白いのかニヤニヤとこちらを見ている。大人たちの視線が、覆い被さる自分だけに当てられればいいのに。 「ご、めん、……は、ぁあ゛ッ、あ、……」 散々嬲られた身体は、 簡単にまた昂りを迎えようとしていて。 意地汚く、甘えるように頬を擦り寄せて、何度も謝って、浅く腰を揺り動かす。 (-362) 2021/06/01(Tue) 18:24:12 |
【秘】 迷子 メレフ → 小さな心臓の サルガス「無理はしてない。……今はまだ、大丈夫だ」 優しい君が支えようとしてくれた時、咄嗟に手を払ってしまった事を思い出す。 過去は変えられないが、今なら。 今君にこうすることで、少しでも力になれればと思う。 だから、離さなかった。 「……同じだよ。 ぼくも、人を刺して―――その後、どうなったかは知らないけど。 呼び出しを受けて、宿題を受けて……それだけで終わった。 だから、大丈夫だ」 大丈夫だ、ともう一度告げて。 震える体を抱き締める。君が、そうしたくて規則を破ったなどとは思えなかったから。 無責任だと言われても、そう伝えたくて。 「まだやり直せる。お前は、まだこれからだろう。 一度失敗したくらいなら……まだ、夢を追いかけられる。 奇跡を祈るから。ぼくも、お前の友人たちだって」 だから、これ以上自分を傷付けるような言葉を紡いでほしくなかった。 何も知らない少年は、綺麗事を並べていく。 (-363) 2021/06/01(Tue) 18:30:27 |
【秘】 夢の続きを イクリール → 迷子 メレフ「……ありがとう、メレフ あなたが…みんながそう言ってくれてよかった。」 微笑んで、まるで自分の事のようにも謝意を示す。 だって、本当に嬉しかったのだ。 それがどんな理由であろうと、 それを知る事でどんな思いを抱く事になろうと それでも、今こうしてシトゥラの想いを知ろうとしてくれた事は 決して無かった事にはならないはずだから。 「…そうね。ただ、わたしが届けたかっただけよ。 でも…きっと、誰かのために何かをするって、そんなものよ。」 携えていた紙束達は、今や随分とその数を減らしている。 残りの手紙は、あと一つ。 わたしは、もう行くわね。 そう言って、メレフに小さく手を振ってその場を後にした。 (-364) 2021/06/01(Tue) 18:31:31 |
【秘】 鏡の前の ポルクス → 夢の続きを イクリール「シトゥラ……」 恐らく仇である彼。 「そっか、イクリールは彼と仲がよかったね。」 その微笑みは儚く、柔らかく。 「 嗚呼 、うん。君は優しい子だ、やっぱり、ね」, 「僕はカストルじゃない。カストルは今はもういないよ」 「いまは」 「有難う、此処で読んでもいいもの、かな?」 困ったように笑って受け取る。 (-365) 2021/06/01(Tue) 18:31:53 |
【秘】 夢の続きを イクリール → 迷子 メレフ/* カストルポルクス達と並行しての対応になったので 手紙読んでもらえるよ報告もそちらと纏めてになると思います! 一本満足の左腕も不満足になってしまったようですから のんびりお待ち頂ければと思います。 更新迫っててもうのんびりしてる場合じゃないですけど。 (-366) 2021/06/01(Tue) 18:35:13 |
【人】 恋と、愛と シェルタン>>『メレフ』 「……メレフ」 恐る恐る近づいて。手に触れようとする。 迷うから手を引く、なんて、月並みな表現だけど。 あんなことがあって、嫌がられないか、 拒絶されても仕方ないかな、とは思いながら。 「オレは、自分以外にまで、 何かを信じることを強いたりなんてできないよ。 でも、どう生きればいいか分かんないんなら、 ひとつだけ、できることがある」 すう、と深呼吸を挟んで。 「 オレの側で、生きててほしい。 それだけでいい。オレがきっとなんとかしてやる。 勿論何だってはできないだろうな。みんなが、誰かが傷つくのを見たくないように、メレフもオレが傷つくのは嫌だろうから。 ギムナジウムのことは嫌いでいい。オレも、許せない。 だけど……アンタにも、笑っていてほしいから。 怖さや、嫌な気持ちを、出来る限り無くしてやりたい。……これが……シトゥラの言う、 本当の愛 か、メレフの言った恋 か、分かんないけど。オレにとっても大事なことなんだ、これは」 (52) 2021/06/01(Tue) 18:37:48 |
【秘】 鏡の前の ポルクス → 夢の続きを イクリール/*彼らを詐欺罪と精神破壊罪で訴えます!理由はもちろんお分かりですね?彼らが皆を、こんな、こんな、こんな!! 心を破壊したからです!覚悟の準備をしてもらいましょう。ちかいうちに訴えます。裁判も起こします。裁判所にも問答無用できてもらいます。慰謝料の準備もしておいて下さい!きゃつらは闇の創作者です!ギルナジウムにぶち込まれる。楽しみにしています!いいですね! (-367) 2021/06/01(Tue) 18:38:58 |
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