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【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 月桂樹の花 ニコロミントブルーの瞳を細め。 女は乱視だったから、それでもあなたの顔はぼやけていた。 「――もちろん」 にっこりと笑う。 まるでピザを奢られた時と同じように。 「あたしは、やられる前にやっている…」 「ただ、それだけですからあ」 「同じだってことは、もちろん承知の上ですよお。」 分かっていて、己のためにそれを行い、振り翳す。 それを人々は 悪人 そう呼ばれ思われ恨まれることを女は望む。 中途半端に信じたままより、そっちの方が絶対に幸福だと信じているから。 「まあ…それじゃあ。」 「ご理解頂けたよおですし、そろそろ行きましょおかあ」 「…ニコロさん?」 そういう女の手の平の中には、鈍い銀色の手錠が煌めいていた。 (-452) 2023/09/22(Fri) 22:27:25 |
【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 傷入りのネイル ダニエラ「お前、半分嘘だな? まあ、今此処で暴いたところでどうにもならねえけどよ。」 本当に自分が可愛い人間は、此処まで割り切れない。 自分も同じように裁かれると分かれば躊躇も生まれよう。 だから、貴方に別の何かがある事だけは、察せられた。 それが何かなんて、分かる訳もないけれど。 「後悔すんなよ。」 何がとは言わない。 男は既に覚悟は決めていた。 遅かれ早かれ、この法の片棒を担いだ罰は来る。 それが、今になっただけのことだから。 それだから、抵抗はしない。 貴方に両の手首を差し出した。 (-453) 2023/09/22(Fri) 22:37:54 |
【秘】 コピーキャット ペネロペ → 渡りに船 ロメオ「まああいつらに 荷物纏めとけ って伝えたの俺だしな」さらりとそのような事を言いつつ。 適当なテーブルに酒類とつまみを置き、 ソファにどっかと腰掛ければ缶ビールを開けた。 「最近 妙な夢 を見るんだよ。次は誰をやる、その次は誰を……ってな」 「あいつらの次はどうも読めんが…順当に行くなら、の話だ。 俺は居なくなった所で上に話の通る奴が減るくらい… くらいでもねえか。まあ明日には引き継ぎしとかねえとな」 この地に於いて、そういった夢の話は笑い事にならない。 もしもの時を考えつつ、温め直したピッツァを齧る。 「愚痴、愚痴なあ。多すぎて何から言ったもんかわからんな。 仕事が多すぎる、アホ、ボケ、Imbecile. この件が片付いたらぜってえ休みもぎ取る」 「お前の方はどーよ」 何ぞ愚痴でも無いのか、と。 指に付いた油を紙ナプキンで拭いつつ問い掛けた。 (-454) 2023/09/22(Fri) 22:38:49 |
【秘】 情報屋 エリカ → 傷入りのネイル ダニエラ鞄の中には、 情報屋から聞いたそれらが正しく収められていた。 夢で開かなかったその紙も、また。 『命令。これを見たらお前は身を隠し、 全てが終わったら国外に逃亡して 以後マフィアに関わらないこと。任務は終わりだ』 あなたの行為を阻むものはなく、 その中身は随分あっさりとさらされたのだった。 (-455) 2023/09/22(Fri) 22:40:35 |
【秘】 pasticciona アリーチェ → 傷入りのネイル ダニエラ「あ……」 今となっては随分懐かしい言葉。 それを話題に笑っていた日は、まさかこんなにも世界が変わってしまうなんて欠片も思ってはいなかったのに。 「……馬鹿。 ダニエラがそう言ってくれたから、私助かったのよ」 ダニエラにとっては些細なエピソードでも、自分にとってはとても大事だったのだ。きっと、貴方に対してもそれと同じ事のように思っていて、 貴方が笑みを浮かべ続けている理由だってわからず、 貴方が何を考えているのかが全く── 最も、普段から実際読み取れていたかと言うと定かではないが── 読み取れず、困惑の内に髪に触れられ、目を伏せて不安げに左手を右の手でぎゅっと握り込む。「……わたしだってなりたくないし、させたくない、よ」 触れる髪を伝って微弱に震えているのが伝わるかもしれない。 きっと脅しじゃないのだろう。冤罪にしか見えない同僚を艶やかに逮捕してのけた人だ。自分の事だってすぐに何とかしてしまえるだろう。 怖くて、辛くて、それ以上に何もわからない自分が悔しい。 (-456) 2023/09/22(Fri) 22:41:43 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 渡りに船 ロメオ「え、ほんと? じゃあおしえて!」 「作ってもらうばっかりもくすぐったいからさ。 オレも作れるようになったら作りたい」 冗談、だとは受け取ることはなく。 貴方が少しでもその未来を描いてくれているならと男は笑った。 ……が、続く、ナイショの一言を聞けば少しだけ頬を膨らませる。 「弟に内緒にするんだ〜」 意地悪な言い方だ、とはいえ本当に拗ねたのではないのだけれど。 代わりにぐいぐい……と寄せた頭で貴方を押すようにしていた。 そんなもちゃもちゃとしたやりとりののち、カウンターに置かれたグラスホッパーに気が付けばきらと目を輝かせて。 「わ、ほんとうに緑」 つん……とグラスを謎に突いて感動の声。 そのままそろっとグラスを持ち上げて飲む前に。 誘いを持ちかけられるときょとんと眼を丸くして貴方を見上げる。 込められた意図に気が付けば目を細めて、無意識に微笑んでいた。 「うん。 じゃあ〜えっと…… ……兄弟になった日に、乾杯?」 小首傾げつつ、こつん、貴方のグラスと己のグラスを合わせてみる。 改めて口にしてみるとなんだかやっぱり恥ずかしいな。 つい感じてしまえばそそくさと誤魔化すみたいにグラスに口をうけて一口。 思っていた以上にチョコミントだったので感嘆の声よりもいっそ、「えっ……」という動揺の声が出ていたとされる。 (-457) 2023/09/22(Fri) 22:45:34 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ落とされた問の答えはすぐには出せなかった、しかしたっぷりの時間と苦し紛れの空白を開けて返される。 「どうして、俺が殺さないといけない」 罰したいと思えない、苦しんでほしいと思えない。 貴方を信頼してもなければ、嫌ってもいない。 そんな他人事に囚われていても、この胸の中には甘ったれの信条がある。 「……あんたは俺が裁くんじゃない、少なくとも黒眼鏡やボスの指示を仰ぐ。 ノッテファミリーの一員として、私刑は起こさない」 絞り出したものはとんだ弱虫の逃げだったか。 貴方にかかる火の粉を想像すれば全てを振り払うことなど一人では出来ないだろう。 だから裁かれるその日まで誰かの手を借りることを選んだ。 「何も言わないまま楽になんてなるな! 俺は必ずお前のことを調べきってやる。 どんなに地獄みたいなところにその欠片があったとして、必ず真実を見つけにいく」 これも自分が満足したいから言う言葉だ。 貴方のその空っぽの中身に何があったのか。 いつの日にか暴いて、自分の答えを出してやりたい。 「精々それまで、早くしょっ引かれて待っていろ」 ここに来て貴方の顔を何度まともに見られただろう。 生死を委ねるようなその仕草を否定することも無碍にすることも出来ない、眼の前の男を見捨てたくはないのだ。 たとえ民衆全てが指を指して貴方が断頭台に連れて行かれようと、自分は貴方を、罪を抱えた伽藍堂の一片を見てしまったのだから。 (-458) 2023/09/22(Fri) 22:50:03 |
ルチアーノは、真っ直ぐに睨みつけた。 (a16) 2023/09/22(Fri) 22:51:54 |
【秘】 オネエ ヴィットーレ → pasticciona アリーチェ「……ふふ、そうね、ごめんなさい。 こんなんじゃ、心配させちゃうわよね。」 常に上の兄弟であり続けたヴィットーレには、 そんなお叱りも新鮮で、そして暖かいものだった。 今この時ばかりは、貴方の方が上の姉であったり、 あるいは母親のように見えてしまう。 …アタシ、ずっと一人でこの罪悪感を抱えて生きると 思ってたのよ………本当に……独りで……」 貴方が歩み寄り、傍にいて、支えてくれること。 それは暗闇の中のランタンのように暖かで、安心できて。 ヴィットーレにとって今のあなたは……貴方が望む形かは 別にして………『寄り添ってくれる人』には違いがなかった。 …正直、ここに来てからの仕打ちに参ってたの。 明日も明後日も、同じようにされるのかと思うと憂鬱で……」 「……でも、やっぱりアタシは、あなた達家族が愛おしくて、 大切で、かけがえのない存在だわ。」 「……まだ頑張れるわ、アタシ。この手の温もりがあれば。」 いられるように……貴方を守れるように。 無理をして耐え忍ぶわけじゃなく…明確な目的と決意を持って。 明日からも頑張ろうと、心に暖かなものを宿して立ち向かう。 「ti amo.アリーチェ。」 ちょいちょい、と顔を近づけるようにジェスチャーしたら、 貴方の頬か、額に……親愛の口づけを、檻越しに落としたことだろう。 (-459) 2023/09/22(Fri) 22:52:59 |
ルチアーノは、もうその目を逸らしたりはしない。 (a17) 2023/09/22(Fri) 22:53:11 |
【秘】 幕の中で イレネオ → オネエ ヴィットーレ「俺が」 かつん。 かつん。 かつん。 かつん。 ────ひゅん。音。 かつん。 かつん。 「逮捕」「されたのは」 かつん。 かつん。 かつん。 ────ひゅん。 かつん。 かつん。 「こうするためだよ。」 ────と ん 。 それは。 男の手によるものではなく。 何か鈍器による打撃だった。 ────この部屋は取調室であり、急拵えの拷問部屋。 上等な器具などない。置かれているのは精々、工具くらいだ。 (-460) 2023/09/22(Fri) 22:59:10 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → コピーキャット ペネロペ「え、」 そうなんすか?と素直に驚いた声を出して、 貴方が座った後に自分も腰掛け缶ビールを1つ手に取る。 ごちそうさまです、と一言添えて。 「妙な……夢すか。それはまた」 「予知っつうか、正夢っつうか、そんなやつですか。 ヤなもん見ますね……」 カシュ、とプルタブを押す音。 「あんた、働きすぎですもん。オレは別にいいすけど。 使えるだけ使ってもらって全然構わないし」 「でもあんたがくるくる動いてくれてるから、 オレらもそれに背を押されてるトコありますよ。だいぶね」 仕事に対する罵詈雑言に苦笑しつつ、 自分もピザを1切れ貰う。それから、フライドポテトも。 「惜しいな……カンターミネさんもそうだ。ヴィットーレの姐さんも、黒眼鏡の旦那も、ガイオさんだってそうだ。いつか終わる悪夢であって欲しくてね」 「オレの愚痴はそうなってんのに何も出来ない事くらいすかね。 誰か殺して済む話ならすぐにそうするんすけど」 「そうじゃないからなー……」 あーあ、と重たい息を吐きつつ缶をベコベコして遊んでいる。 (-461) 2023/09/22(Fri) 22:59:37 |
【秘】 門を潜り ダヴィード → 渡りに船 ロメオ「大切な人と言い換えてもいいです。 関係性はどうであれ、そういう人なんですね」 男はとにかく、今のままであることに固執していた。 現状を守ってじっとしていれば、助けが来れば。 帰りを待つことに慣れていたのだと改めて思う。 「あんなクソみたいな法、嫌がってる人が大半ですよ。 皆で逃げて、どこか遠いところで身を隠して、 あったかいところでバカンスでもして……」 「俺は、ロメオさんが捕まっちゃうのも嫌です。 一人で寂しいところに行くより、 皆で一緒に逃げちゃいましょうよ」 だから、どうにかなってもならなくても。 貴方を一人で危険なところに追いやったりはしない。 (-462) 2023/09/22(Fri) 23:01:29 |
【秘】 コピーキャット ペネロペ → マスター エリカ「そうですねえ」 こちらもまた、返答は短く。 「長く続かないと、もっといいんですけど。」 また、いつも通りが戻ってくればいい。 叶うことなら、なるだけ早く。 この店に入り浸る人々にも、そしてあなたにも。 そう思う程度には、思う所が無いわけではないのだ。 「そう思っちゃいます。贅沢なので」 猫は家に付くとはよく言うもので。 (-463) 2023/09/22(Fri) 23:06:19 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → 暗雲の陰に ニーノ「作ってくれんの?なんだ、嬉しいな……教育しがいがある」 何を教えてやろうかな、なんて企みも出てきた。 無論変なものを教えたり嘘を教えるつもりはないが、 自分の好物を貴方に作ってもらうのも、また乙だと思ったのだ。 「そーでーす。オレは弟にもナイショごとがありまーす」 さして痛くもない圧力にささやかな訴えを感じつつ、 言えないことは言えないのでしょうがないのだと開き直る。 これ以上の誤魔化し方もわからないし。 下からの目線に目線を合わせ、 目を細めればタイミングはほぼ同時か。 そうだよ、と言外に語って自分も笑う。 「おう。乾杯」 カチン、と透き通った音。 バーに相応しい乾杯のシルエットがカウンターの上に映る。 横目に映ったその影が、ペパーミントの揺らぎが、貴方の微笑みが、約束の形としてずっと記憶に残ればいいと思った。 口を付ければ、生クリーム由来のなめらかな舌触り。 カカオの香りとミントの香りは甘さを伴って、なるほどまさにチョコミントのようであり。 「ん。美味いなあ」 よかったな、と噛みしめるように思った。 (-464) 2023/09/22(Fri) 23:13:29 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 渡りに船 ロメオ「 」 その口から溢れて音にならなかったものは。 貴方の名前に似ていて、貴方の名前ではなかった。 男は眼の前の首に腕をまわし自分の顔を近づける。 ゆらりと誘うようなその動きは普段の姿から想像つくだろうか。 怠惰に緩くなったその口元を僅かに開かせて、しばらく顔を見つめていれば小さくつぶやいた。 「疲れた」 シーグリーンの瞳は翠をじっと見つめている。 (-465) 2023/09/22(Fri) 23:21:12 |
【教】 コピーキャット ペネロペ「ま、それは始めっからお互い様ってもんだろうよ。 元々いつまで続くかもわからない夢だ。 そうならないのが一番っちゃあ一番だがな」 唐突に見るようになった夢は、唐突に終わるかもしれない。 ずっとの確証は無い分、却って飲み込める事もある。 とはいえ、やはりそんなもしもが無ければいいとも思うもの。 「博愛じゃないってのは間違ってないかもしれねえな」 「 家族として愛してるから だろ。本当は家族以外に求めてる愛情の形があるから、 家族として接すれば寂しいと思う。」 「愛ってやつなんじゃねえの。家族愛じゃない方のな」 にやり、笑って片手の指でハートを作って見せる。 (/5) 2023/09/22(Fri) 23:24:05 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → 門を潜り ダヴィード「アハ。南国に逃亡? いいね、夢がある」 「ノッテで新しい商売始めるか。タピオカドリンクショップ」 それも楽しいな、と思った。 一部が変わるから嫌なのであって、皆で変われば怖くない。 それが良い変化ならいいな、と思った。 全員ムショに入るよか、よっぽどそれがいい。よっぽどだ。 「……今は随分悪夢みたいだ。そんな楽しい夢になりゃいい」 「離れ離れは嫌だ。虚しい。信じられるものが側にいて欲しい」 「…………昔」 「ノッテとドンパチして吸収されたファミリーがあんだと。 その抗争も、別の縄張りの奴の差し金だったって」 「バラバラになったファミリーって、どうなんのかな」 「オレら、それよりマシなのかね……」 ──今日は弱音がよく漏れる日だった。 普段言わないような事をとつとつと話して、 それから急に、ふと思い浮かべるように、人に聞いた昔話を。 「怖いんだよなぁ。オレァ今が幸せだから」 「幸せなのが怖いんだよ。不幸に責められてる気になるから」 「お前は捕まらないでね……」 ぼそぼそと、そんな風に言うのだ。 (-466) 2023/09/22(Fri) 23:25:38 |
【秘】 徒花 テオドロ → 花浅葱 エルヴィーノ「面倒な男な自覚がありますから、 それに対して叱るような真似はしませんよ」 「きっと同情するのも違うんでしょう。 俺に言えることがあるとすれば…… 俺もあんたの命を繋ぐことだけを考えるのではなく、 きちんと精神の方も気にしてやるべきだった、と」 儘なりませんね、と柔和な笑みを見せる。 捻くれた人間が多いのだからすれ違うこともある。 だから後悔をしたとまでは言わない。未来が無いわけでもない。 「…………… ……………謝罪の言葉は考えておきます」 (-467) 2023/09/22(Fri) 23:25:49 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 月桂樹の花 ニコロ「……さあ、どおでしょお。」 「あたしは、嘘つきですからあ。」 …笑顔だけは、崩さずそのまま。 罵倒される心づもりまでは、できていたのに。 あなたに近寄り、手が伸びる。 マリーゴールドの色をしたエナメルが、この日も両手の小指に咲いていた。 そこに握られた、手錠が、 ―――かしゃん。 いつかあなたにリクエストした『子守歌』。 あれはカンターミネ・ヴォーフルが、眠る女に歌って聴かせた曲だった。 …女の胸にはあの歌声も、あの日のハーモニカの音色も未だに残り響いている。 そのどちらもをこの日同時に失ったわけだが。 嘆く資格なんて、当然女に残っているはずもないのであった。 そうして、女はあなたを逮捕した。 「後悔するなよ」、その言葉には、何も返事を返せなかった。 (-468) 2023/09/22(Fri) 23:34:54 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → 口に金貨を ルチアーノぱち、と。瞬きが一つ。 呼ばれたような気がして、そうではないことに気が付く。 そのまま、されるがままに近づく顔に、 ──余程だな、と思った。 様子がおかしい。 その一言で片付ければ簡単な話になってしまう。 簡単じゃない筈だ。単純じゃない筈だ。 ここまで弱った姿を見たことはなかった。話にも聞いて、いつもの疲れ方ではないと感じていた。 「そうでしょう」 「そうでしょうね。お疲れ様です」 「あんたはよくやってます」 自分と似て異なる色を受け止めて、はっきりと言葉を落とす。 拒絶しない。抵抗しない。その腕は未だ首に回されたまま。 「固形物、食べられそうですか。 冷たいゼリーとカロリー飲料があります」 「何かしてほしいことはありますか」 1つ、2つ。 そしていつもの。 「なんでもしますよ」 「上手く使ってください」 自分はヘルプに来たのだ。 救けるために来たのだと。 (-469) 2023/09/22(Fri) 23:39:40 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → マスター エリカ開いた紙に書かれたものを。 読んで、女は 「…あー。」 「なるほどお。」 …これは、 「ずっっるいなあ……。」 ――さて、どう向き合おうか。 心だけは、もうとっくの昔に決まっていたけれど。 (-470) 2023/09/22(Fri) 23:39:41 |
【影】 傷入りのネイル ダニエラ――あれから。 目を覚ました女がまず行ったのは、ここ数日1度も開けようとしなかったこの『預かり物』を開けることだった。 スーツケースを部屋中央まで引き摺って開く。 しばしがさごそと何らかを行う物音がして、最後にぱたりと閉じられた。 「…さてと。」 とりあえず、ひとつ決めたことがある。 やっぱり1杯くらいで許してやるのは絶対にやめてやると、そんなことだった。 (&5) 2023/09/22(Fri) 23:45:15 |
【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 傷入りのネイル ダニエラ男は貴方を罵倒するでもなく 嘆くでもなく、ただ静かにそれを受け入れた。 鉄の重みが腕に伝わる。 マリーゴールドに捕まえられたそこには たった1本、右手の薬指にだけある、ネイビーの空。 そこをちらりと見て、男は笑っただろう。 だって男には罵倒する資格なんてありはしない。 既にその手で、同僚を摘発して。 此度は貴方の幼馴染を…そして。 またその次も、考えられていたのだから。 「じゃあな、ダニエラ。 他人に嘘を吐く分には構わんが 自分にまで嘘を吐くんじゃねえぞ。」 まるで仕事上がりに挨拶するような声音で 最後のお節介を焼いて。 男はそれ以上は何も言わず、連行されていくのだろう。 (-471) 2023/09/22(Fri) 23:48:12 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 黒眼鏡「は、っ、う……ぁ、あっ…」 立てられる水音に、耳を犯されるような感覚。 羞恥が沸きたてられて、余裕が奪われていく。 奥まで責められて、昂った身体は生暖かいそれに的確に絶頂まで追い立てられる。 ひ、と悲鳴のような声が漏れる。 敏感な太ももは大きく震えて、軽い痙攣のような状態が足先までを襲う。 まだ、と思うのに。体位を変えて、快楽を楽しんでいても。 ふと目を向けた先の、あなたの瞳に。 「――――ッ、ぁ、……!!」 刹那、堪えきれなかった快楽の波に身体が跳ねて。 シーツをぎゅうっと握り込んで、背を反らす。 長く、大きな絶頂を迎えて。とぷ、と秘部からはまた愛液がこぼれてシーツを濡らしていく。 間を置いて、くったりとベッドに沈み込む。 息を整えながら、ぼんやり自分だけが達してしまったことを考えてはいるのだが。 「……アレ……」 どうするんだろう、と目を向けた。 (-472) 2023/09/22(Fri) 23:48:15 |
【秘】 コピーキャット ペネロペ → 渡りに船 ロメオ「おう、強いて言うなら正夢か。 どうも予知夢までは見せてくれねえみたいだな。」 どうしても後手になっちまう、とつまらなそうな顔。 「ただ一つ愉快な事はあったぞ、あの夢のおかげでな。 イレネオの野郎、どうもA.C.Aから睨まれて嵌められたらしい。 内部には当然サツも居るだろう、身内から睨まれたってわけだ」 とはいえこればかりは一転、愉快そうに。 個人的に何か恨みでもあったのだろうか。そんな雰囲気。 「俺のしごきが下のやる気に繋がってるなら光栄だ。 働きすぎつってもまだまだこれから仕事は増えるんだろうがな ま、お互い無事な内は一緒に苦労しようじゃねえのロメオ君」 言いつつガーリックソルトのラスクを抓み、 水分が奪われた口内をビールで濯ぐ。やっぱこれだね。 「俺達にできる一番の事は現状維持だ。 アレさん達が引っ張ってかれたのはキツいが…… ここまですっぱ抜かれる人数抑えられてるだけ上々だろ。 後はボスが戻って来るまで耐えるだけだ」 「俺も誰か殺して終わるならとっととド頭ブチ抜いてたわ いやあの署長代理殿をやっちまえばいいのか…?でもなあ」 それこそあの法案が支持されかねないな、と呟いてやめた。 酒が入っているのもあり過激な発言がどんどん出てくる。 (-473) 2023/09/22(Fri) 23:51:15 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 歌い、歌わせた カンターミネその歌声は男にとって酷く耳障りだ。 「余計な口を開くな。」 「それとも怯えているのか? 追い詰められた鼠はよく鳴くらしい。」 一睨み。 それで黙ってくれるほど、貴方は優しくないだろうが。 それきり再び、視線は紙面に落とされた。 「データの受送信の機能がある。」 「大元の親機があるだろう。どこへやった。」 それくらいは警察の方でも解析できる。 やはり目を向けないままに問い詰める。 「俺は全て吐けと言ったんだ。」 「お前には薬物についても聴取の必要がある。」 「ほかより手間がかかるんだ。さっさと話せ。」 とんとんとん。ペン先が紙面を叩いている。 苛立っている仕草だった。 この男は、マフィアが嫌いだ。 それでも────何か、貴方のことは特に気に食わないらしかった。どの発言が気に触ったのだかわからないけれど。 (-474) 2023/09/22(Fri) 23:52:25 |
【秘】 マスター エリカ → コピーキャット ペネロペ贅沢者の言葉に、ふ、と息を漏らす。 「長くは続かないさ」 続いたのは、いやに確信めいた言葉だった。 「すぐに過ぎる」 彼女にとっては願望や妄信の類でなかったが、 さてあなたにどう聞こえたか。 (-475) 2023/09/23(Sat) 0:01:30 |
【秘】 情報屋 エリカ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ/* 御機嫌よう! 情報屋ロッシです、引き続きのお知らせ。 五日目時空の黒眼鏡様のパンツは「紺のトランクス」です。 警察から借りたんだってさ。お納めくださいませ〜〜! (-476) 2023/09/23(Sat) 0:09:31 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → コピーキャット ペネロペ「はーん。なるほど……」 予知夢なら見てから防ぎようがある。正夢ならない。 確かにそうだ。防げるものならいくらでも防ぐだろうし。 その後の愉快そうな語り口には、興味のありそうな声を出した。 「イレネオ……ああ。初期にとっ捕まってたサツですか。 身内切りねえ……泣いて馬謖を斬ったって雰囲気でも無さそうですしね。そいつに何か因縁でもあるんすか?」 込み入った話なら聞きませんけどと付け足して、 アヒージョのマッシュルームにピックを刺して口に放る。 「あ、うま……分かってんですけどねえ、持久戦だって。 ボスがうまくやってくれるんでしょうけど」 「そう、オレも最初それ思ったんすけどね。逆に調子乗らせるかなーって……。 ボスがお手上げで戻ってきたらムショに火でも放っちまおうかって思ってるとこです。中荒らしてから関係ない奴まで叩き出して」 同じように話題から発言まで火力が強まっている。 摂取したアルコールに思想が引火しているのかもしれない。 「普通に腹立ってんすよね。弟とっ捕まってんで」 「血縁じゃないすけど……」 (-477) 2023/09/23(Sat) 0:09:39 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 月桂樹の花 ニコロ「こうしなかったことで、これまで俺たちは後手に回り続けた。」 「疑わしきは罰せずなんてぬるい。」 「ノッテって奴らは」 「逃げ隠れすることだけは異様に得意だからな。」 その通り、実に独善的な発言。 偏見に満ちた狂言。一人芝居。 貴方の言葉を受けて、忠犬は。 「俺にこの役割を下さったのは」 「署長代理ですよ。」 宛ら舞台役者のように笑った。 「俺が牢にぶち込まれたのはそのためだ。」 「ノッテファミリーをこの国から排除する。」 「それ以上の正義がありますか?」 「ニコロ・カナール。」 「だから、お前と答弁している暇はないんだよ。」 「俺には役目があるんだ。この後も。」 「ここにあるのは、お前がダフネという女マフィアを殺した記録だけ。」 「それを事実だとお前が認めたということだけ。」 「お前の無実を証明するものは一つもない。」 (-478) 2023/09/23(Sat) 0:10:03 |
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