【独】 [『 力 』 フォルス/* クリスタベル! なんて優しいんだ……? 悪魔と一緒に刹那の幸せを味わってほしいよね〜 名付けに90時間かけたメルロンに日の目を当てたい! (-94) 2022/12/13(Tue) 0:00:36 |
【人】 ]]『審判』 チェレスタ―― おかえりを言う人たちと ―― [差し伸べられた手をやんわりと別の方向に向けようとする時、 チェレスタはいつも「大丈夫」という言葉を口にする。 8年前、洋館に足を運び始める少し前。 この身に降りかかった出来事>>401に端を発する口癖のようなものだ。 洋館に集う証持ちたちがこれに気付いているかどうか、 チェレスタはすべてを知っているわけではない。 あの子はきっと……という思いはあれど、こういうのは人それぞれだし。>>373 女の子たちがさんにん集まって文字通りかしましいお茶会になるかどうか、>>375 結果がどうなるかはそばでのんびりと聞いていただろう] (407) 2022/12/13(Tue) 0:04:36 |
【人】 ]]『審判』 チェレスタ (408) 2022/12/13(Tue) 0:06:32 |
【人】 XIV『節制』 シトラ── 回想・生まれ故郷の村 [ どんな些細な物事であっても 村民みんなで話し合いをして決める。 それが、わたしの故郷に古くから伝わる慣習だった。 今年の放牧はいつからどこで行うか どんな毛織物をどれくらい、いつまでに、誰が作るか 誰かの罠に偶然掛かった獲物を、どうするか 祭祀を執り行う日取り、段取り、捧げ物の内容 村に新たに生を受けた子の名前、 死にゆく誰かの魂を鎮める葬送の儀 そういう文化を持つ村だったから、 『証持ち』のわたしの誕生以来 その処遇を巡る話し合いは連日執り行われていたようで 記憶にある限り、いつも揉めていた。] (409) 2022/12/13(Tue) 0:08:35 |
【人】 XIV『節制』 シトラ 『この娘は災いだ。一刻も早く村から追い出すべきだ』 『ですが、一説には『節制』の証を持つ者には 不老不死の妙薬を生み出す力があると……』 『神より遣わされし聖女を私利私欲の為に利用するなど』 『子は宝じゃ。たとえ証を持とうと、なかろうと 大切に守り育ててゆかねばならん』 [ まだ幼かった頃は、会話の内容はよくわからなかった。 それでも、 時として罵声や怒号が飛び交う『話し合い』が 他ならぬ自分のせいで行われているのだということだけは 向けられるまなざしや表情で、幼心に理解していた。] (410) 2022/12/13(Tue) 0:08:41 |
【人】 XIV『節制』 シトラ[ お母さんもお父さんも、物心ついた頃から いつだって腰を深く折っては誰かに謝っていた。 『話し合い』に連れ出される度に胸が苦しくなった。 わたしと同じくらいの歳の子を連れたおじさんが、 眉を吊り上げて声を荒げるのを見た。 あのひとは、わたしの顔を見るまでは 穏やかで優しそうな顔をしていたのに。 顔にも手にも深い皺の刻まれた小柄なおばあさんが 可哀想じゃないか、と顔を強張らせるのを見た。 あのひとも、話し合いが始まるまでは わたしに微笑みかけてくれていたのに。 わたしの、せいなの。 村のみんなの表情が、声色が それまでとは比べ物にならないくらい一変するのが 怖くて、怖くて、ただひたすらに怖ろしくて 幼いわたしは抑えきれない感情のままに泣き叫んだ。 すると話し合いは中断せざるを得なくなって、 翌日に持ち越される。 そんな日が、何日も何日も続いた。] (411) 2022/12/13(Tue) 0:08:54 |
【人】 XIV『節制』 シトラ[ ごめんなさい。ごめんなさい。 おこらないで。なかないで…… 最初は、両親を真似るように。 心身に刻み込まれた罪悪感は涙になって いつからか、とめどなく溢れ出るようになった。 わたしが歳を重ねて成長するにつれて お母さんの泣き顔を見る回数も お父さんの身体の傷痕も、増えていった。] おかあさん、どうしてないてるの? ──ごめんなさい 大丈夫よシトラ。必ず貴女を護ってみせるからね おとうさん、どうしていつもけがをしているの? ──ごめんな シトラ、お前は何も気にしなくていいんだ。 俺がもっとしっかりしていれば……! (412) 2022/12/13(Tue) 0:09:22 |
【人】 XIV『節制』 シトラ[ ……そう言ってわたしの頭を優しく撫でてくれた両親も わたしを寝かしつけた真夜中、扉の向こうで二人 何事か激しく言い争っているのを、一度ならず耳にした。 『シトラ。貴女はあまりお外に出ない方が良いわ。 母さんと一緒に、お家で編み物をしましょうね』 それはきっとわたしを守るために 両親が話し合って導き出した最善の道。 わたしはただ、泣き腫らしたまま小さく頷いた。 幼い我儘で両親をこれ以上困らせるより、 聞き分けの良い子になるべきなのだと、そう思った。] (413) 2022/12/13(Tue) 0:09:33 |
【人】 XIV『節制』 シトラ[ そうしてわたしは、進んで部屋に籠もるようになった。 朝から晩までアルパカや羊の毛を紡いで、 紡いだ糸で無心に何かを編んでいる間は 何も考えずに安らいでいられたの。 証持ちが編んだことを伏せて 野菜や果物と交換された毛織物を、 どこか遠くの誰かが着てくれている。 それだけで、心が温かくなる気がしたの。 もう随分と長く、青空を見ていないことに気付いても センパスチルの花に太陽を懐かしんでも 幼い頃両親がよく遊びに連れていってくれた、 山間に流れる小川への行き方を忘れてしまっても。 危ないからと、台所に入らせてもらえなくても 読もうと手に取った本を、取り上げられても 紛糾する話し合いだけが村のみんなとの繋がりでも 友達がぬいぐるみしかいなくても。 わたしが、わたしを、我慢することで みんなが、笑顔でいられるなら わたしはそれでいいの。] (414) 2022/12/13(Tue) 0:10:06 |
【人】 XIV『節制』 シトラ[ 本当は1日でも早く村を出て行くべきだとわかっていた。 わたしさえ居なければきっと村の人たちも 両親も、あんなにも苦しまずに済んだ。 けれどこの村で生まれて育って 外の世界を何ひとつ知らなかったわたしには、 村から出る伝手も、知識も、勇気もなかった。 彼女が──アリアちゃんが、 4年前、わたしを迎えに来てくれるまでは。]* (415) 2022/12/13(Tue) 0:10:53 |
【人】 XIV『節制』 シトラ[ ──4年前のあの日のことは、 昨日のことのように鮮明に憶えている。 奇しくも彼女の瞳と同じ、 緑 の毛糸を編んでいた。昼夜問わず締め切られたカーテン越しにも 窓の外の異様な空気は伝わってきた。 言いつけを破って、ほんの少し窓を開けて 村の様子を窺おうとした、そのときだった ] …………っ (416) 2022/12/13(Tue) 0:11:14 |
【人】 ]]『審判』 チェレスタんー……。 今あげてくれた子たちはお祝い合唱団の中には、 まだ、いないけど。 シャルレーヌも歌ってくれるし、 あと、カルクドラがオルガンで伴奏してくれるって! [ヒナギクのあげた子らの、 連れてくる難易度が高そう度合に苦笑しつつ。>>377 (ユグならぱぱっと賛成してくれそうだがさて他はという印象) 今のところメンバーとして確定的な面々の名前>>55>>328を堂々あげていく。 伴奏があることについては素直にありがたいと喜びを示していた。 純粋に声だけ届けるのにも力は宿るけれど。 伴奏があった方がもっときらきらすると思うので] (418) 2022/12/13(Tue) 0:11:56 |
【人】 XIV『節制』 シトラ 逢いたかった。 ずっと、ずっと逢いたかった。 ……これは、 ごめんなさい。ごめん、ごめんね 心優しいあなたをわたしが変えてしまった。 大切なあなたを置き去りにしてしまったわたしに あなたよりも死を選んでしまったわたしに、 それでも、あなたはこうして 逢いに来てくれたのね。 誰の、感情? (419) 2022/12/13(Tue) 0:12:04 |
【人】 XIV『節制』 シトラよう、かん…… せいふ な……なんの、こと……です、か…………っ [ 昂る誰かの感情を抑えつけて、嗚咽交じりに 初めて耳にした単語について問い返す事しかできなかった。 彼女の緑色をただ見つめているだけで 己の感情とは無関係に滾々と溢れ出す涙。 たしかに初めて出会ったはずなのに、 遥か遠い昔からよく知っているような不思議な安心感。 見えない糸に導かれるように 玄関から飛び出したわたしの周りで、 村の人たちや両親が口々にそれぞれの主張を叫ぶ。 そのひとつひとつを聴いて呑み込もうとしたわたしの喉が 息苦しさに詰まって圧し潰されてしまう前に、 感情の濁流を割るような凛とした声が響いた。>>0:258] (421) 2022/12/13(Tue) 0:12:57 |
【人】 XIV『節制』 シトラそ……んな、場所が………… [ わたし以外の「証持ち」が居る場所が。 「証持ち」が暮らすために用意された場所が。 そんな場所があるなんて、それまで知らなかった。 知らされていない可能性にすら 思い至らないほどに、無知だった。 ] わ……たし、が 決めて、いい …………こと [ その頃には、着るものも、食べるものも 手仕事も、一日の過ごし方も ほとんど全てを誰かに決められて 決められた通りの日々を送っていた。 わたしの選択はいつだって「正しくはない」から わたしは何も決めない方が良い。 自分でも心の底からそう思ってしまうほどに。 だから突然与えられた自由は、 わたしを戸惑わせ、悩ませ、混乱させるには十分すぎた ] (422) 2022/12/13(Tue) 0:13:34 |
【人】 XIV『節制』 シトラ[ 道を敷かれ 手を引かれてばかりだったわたしが 自分の足で一歩を踏み出すのには それこそ崖から飛び降りるくらいの、覚悟と勇気が必要で ] わ、わた、し [ けれど彼女はただじっと、わたしの わたし自身の導き出す答えを待ってくれていた。 目元の涙を袖で拭って、深く息を吸い込んだ。 高原のつめたい空気と、 枯草と花と獣のにおいが肺を満たした。 おずおずと、首を伸ばして 天を仰げばどこまでも高い青空。 雄大な山麓の頂上をかすかに覆う雪。 流れ落ちる滝と清流、点々と建てられた家々。 草を食むひつじたちの群れ。 わたしの、生まれた小さな村は たとえ悲しい想い出の方が多くても 言葉には言い表せないくらいに、美しくて ] (423) 2022/12/13(Tue) 0:14:37 |
【人】 XIV『節制』 シトラ…………わたし、 [ 黙り込んでしまった村の人たちの表情を一人一人、見つめる。 このひとたちは、こんなに小さかったかな。 ……違う。わたしの方が大きくなったのね? 辛く当たってくるひと、なにかに怯えているひと けれどまるで実の娘か孫か、妹のように 慈しんでくれるひともいた。 太陽の下、あらためて両親の顔を見る。 ふたりとも、焦燥と疲労と安堵の混じったような 複雑な表情をしていて 実際の歳よりもひどく老けて見えた。 きっとこれが、わたしにできる最後の親孝行 ] (424) 2022/12/13(Tue) 0:14:54 |
【人】 IX『隠者』 アリア―― 現在:玄関前 [ 笑みを浮かべる彼女の、逡巡するように空く間>>215 もしかすれば初めてではなかったのかもしれない。>>373 ]であれば、それでもつい言い出してしまうこの性分は、 チェレスタを何度か困らせてきたのかもしれない。 同族との関わりが増えれば、想起する感情も増え。 私はこの魂の性質に薄々勘付いてきているけれど、 つまるところいささか過保護な節がある。ごめんね。 ―― シトラ? [ その間に二階から降ってくるヒナギクの声。>>147 政府の広告塔も務める華やかさが降りてくるより先、 現れたその姿に思わず意識が向く。>>135 彼女が元は私を探していたと知れば>>132 謝り倒すところだけれど、それはきっとこの後のこと。 彼女が紡ごうとする言葉を聞き届けるように、>>136>>137 今は少しばかり、見守る表情をして。 ヒナギクも降りてくれば、そう、確かに、 ちょっと人手がありすぎるくらいになっていた。>>148 ] (426) 2022/12/13(Tue) 0:17:12 |
【人】 IX『隠者』 アリア[ そもそも、一人で持って行けているのだから 本質的には一人で持ち帰れる範疇なのだ。 よほど帰りに手土産が増えているとかでなければ。 ] そうですか。 それはそれで大任ですね。 場所は食堂で良いですか? [ であるから、要らないと断られたところで>>216 私はそこまで気にしない。 代わりに任ぜられたミッションもあることだし>>217 そもそも私の本命であった歌の練習については より好ましい方向へ話が転がってくれていたし。 ] もちろん。 ついでに、一緒に歌も見てもらえると心強いです。 [ 混ざっても良い?というヒナギクの問いには>>375 頷きつつ、ちゃっかり彼女にも教授を仰いだ。 ] (427) 2022/12/13(Tue) 0:17:48 |
【人】 IX『隠者』 アリアでは、私たちは先に行ってます。 準備もすぐに終わるわけではないですし、 チェレスタも、ゆっくり来てくださいね。 [ わざわざ急ぐことはない、 自分のペースで構わない、そんな意図だけれど 果たしてチェレスタには伝わったか否か。 何にせよそのあたりで、 食堂か他のどこかかに向かうこととするだろう *] (428) 2022/12/13(Tue) 0:18:24 |
【人】 XII『吊された男』 ユグ――祈祷室―― [いつぞやのように果実にまるまま齧りついたりは、もうしない。 けれど、切られ剥かれて食べやすくなった甘い果実はするすると口に入ってしまって。] のこりひとつ。 [>>326カルクドラの言葉をきょとんと復唱する。 ああ、少し食べすぎてしまったな。残念だ。 >>324クッキーも焼き菓子もおいしいと思う。けれど口が慣れているのか、果実の味のほうが馴染んでいて、好きだった。 新しくもらった紅茶の葉からも果実の香りがする。楽しみだ。] (429) 2022/12/13(Tue) 0:23:14 |
【人】 XII『吊された男』 ユグううん、それなら、アリスに渡しましょう。 誕生日が近いのは彼女だし、アリスのほうがきっと、甘い果物を喜びます。 先生には、何か別のものを。 ファウラーに聞いてみましょう。 [ねえ、だから。] (430) 2022/12/13(Tue) 0:23:30 |
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