【秘】 逃亡者 ポルクス → 夜の一族 チャンドラ「ありがとう」 そう言ってもらえるのは嬉しい。 だけど考えてた事がある。 双子のうちどちらかが優れ、どちらかが残り滓であるならば、兄のほうが優秀な力を持って生まれたのは間違いない。 本来受けるべきだった親愛を昼の光を奪い取って生きてきた報いはきっと受けなければならない。 だからこそ、殺される事を望み兄に対する愛とした。 それこそが、光を兄に返し一つの魂となる道だと。 俺は勝手に信じている。 「……さぁ、ゆっくり眠るといい。 夢の中は君が自由を得る夜のはずだから」 (-169) 2021/10/22(Fri) 21:52:56 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 逃亡者 ポルクス「ええ。……どうかあなたも休んで。 長らく、付き合わせてしまったから」 それにわたしは、まだこの部屋にひとりでいれそうにない。 今も唇に、あの冷たさが残っているような気がして。 だから部屋を出るようになんて、あなたには言えなかった。 「おやすみなさい、ポルクス」 そうして目を閉じると、すぐに寝息が聞こえてくる。 昼はわたしたちにとって眠る時間。 館の時間は、いつだって昼。 そうしてわたしは夢を見た。 月に触れようと、月を目指して半ばで寒さに負けてしまう。 寒さは、孤独だと、夢の中でそう思った。 (-172) 2021/10/22(Fri) 22:08:45 |
【秘】 逃亡者 ポルクス → 夜の一族 チャンドラ── ──── ────── あなたが眠るまでそっと見守った。 寝息が聞こえてくると目を閉じて、その息遣いをしっかりと刻み込んでいく。 この館にいる限り、あなたに温もりがないならば。 俺の温もりを、すべて、あなたに。 目覚めたあなたに温もりがありますように。 もう一度頬をなでそう念じた。 神隠しに逢えるというならば、俺を連れて行くといい。 そして俺という魂を、どうか。 「兄さん……あなたは愛を、みつけましたか?」 何かが足りないと言うならば。 あなたに俺を捧げよう。 そうしてポルクスという青年もまた、意識を手放した──── (-173) 2021/10/22(Fri) 22:24:00 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 逃亡者 ポルクス/* ありがとう! 目を覚まそうと思うのだけど、あなたは変わらず隣にいるかしら? それを聞いておかないとと思って………… (-174) 2021/10/22(Fri) 22:32:13 |
【秘】 逃亡者 ポルクス → 夜の一族 チャンドラ/* こちらこそ最後までありがとう! 墓下で目を覚ましたとき、ポルクスの姿はないわ。 あなたに温もりだけを残していることでしょう。 探す探さないはあなたの自由ってことでよろしくお願いするわね。 (-176) 2021/10/22(Fri) 22:34:56 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 逃亡者 ポルクス/* やっぱりいないのね……… 分かったわ、探せるかは流れ次第でわからないけど、一先ず起きるわね。 ありがとう、ポルクス…… (-178) 2021/10/22(Fri) 22:41:48 |
チャンドラは、夢を見ていた。誰もいない、触れたいものにも触れられない、高くて寒い宙の夢。 (c26) 2021/10/22(Fri) 22:42:44 |
チャンドラは、夢から醒める。「おはよう」と、声がした。 (c27) 2021/10/22(Fri) 22:46:55 |
【墓】 夜の一族 チャンドラ「…………」 目を醒ましたわたしはまず、あんなにこびりついていた 寒さ がなくなっていることに気付く。身体を起こして辺りを見回した。 彼の姿がどこにもない。 部屋に戻ってしまったかしら、とそう思った。 「……?」 そしてもうひとつ気が付いた。 あんなに毎日お腹を空かせていたのに、その空腹感がどこにもない。 けれど夜が来たというわけではなさそう。 わたしは魔法がまだ使えない。 (+6) 2021/10/22(Fri) 22:53:49 |
【墓】 夜の一族 チャンドラ「……行かないと」 置き去りにしたいくつかの約束が待っている。 違和感に不安な気持ちを抱きながら、わたしはドアノブに触れようとした。 触れようとして、すり抜けた。 予想なんてしていないものだから、わたしは扉もすり抜けて転んでしまう。 廊下を、使用人が歩いていた。 使用人は、部屋の外で転んだわたしに構うことなく、廊下を横切っていく。 (+7) 2021/10/22(Fri) 22:59:29 |
【墓】 夜の一族 チャンドラ「────え?」 何が起きたかわからなくて、すぐに起き上がることができなかった。 そうする間にも使用人、来賓、数名の往来がある。 その誰ひとりとして、わたしを見る人はいない。 背筋が凍るような心地がした。 多分また、酷い顔色をしているのだけど、それを指摘してくれるポルクスもいない。 ようやく立ち上がったわたしは、広間に向かうことにした。 莫迦ではないから、人とすれ違う度、状況を呑み込んでいく。 どうやらわたしは、誰にも見えていないみたい。 (+8) 2021/10/22(Fri) 23:05:34 |
【墓】 夜の一族 チャンドラ広間でわたしは彼らの姿を探す。 人混みもすべてすり抜けるから、動きやすいといえばさすがに楽観視が過ぎるかしら。 そう、わたしは冷静だった。 なぜか ぬくもり をずっと感じていた。それがなければ、もっと取り乱していたかもしれないけど。 わたしは探す。 わたしに気づいてくれる人を。 少しそそっかしくて、一生懸命なお友達の姿を。 夢の中にまで会いに来てくれた、白い鴉の姿を。 いつの間にか隣からいなくなっていた、優しい、彼の姿を。 大きくてふわふわいつも浮いている、不思議な彼の姿を。 (+9) 2021/10/22(Fri) 23:15:31 |
チャンドラは、探している。広間を、中庭を、館中を。誰の目にも触れなくても、今のわたしは孤独じゃない。 (c28) 2021/10/22(Fri) 23:18:14 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 浮遊想 テラあなたの姿をわたしは探す。 館中を歩き回る中、あなたは目立つはずと思っていて。 それでもきっと見つからない。 ──冷静になった今だからこそ、わたしはひとつの予感に気付けていた。 (-180) 2021/10/22(Fri) 23:44:32 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 逃亡者 ポルクスわたしは探す。 あなたの部屋や、広間や、中庭。 不思議と消えない ぬくもり を感じながら、あなたの姿を探している。 (-181) 2021/10/22(Fri) 23:46:19 |
【秘】 浮遊想 テラ → 夜の一族 チャンドラふわふわ、宇宙服は見つかりません。 これまでも度々見られませんでしたし、 別に珍しいことでもありませんでした。 気にしている人なんて、ごく少数です。 そして、神隠しのことと、ソレのこととは全く別の話で。 だから、ソレの干渉を受けたあなたは、 半透明 の声を聞きました。「 チャンドラちゃんだ 」見えないことには変わりないけど、 やっぱり、ナニカ がそこにいるのはわかります。 「 神隠しに遭ったみたいなことは 聞いたんだけど。聞いたんだけど、わかるなぁ…… 」ナニカ がいるからと言って、また急に寒くなったりもしません。 近くで話す程度なら、なんにも変わりません。 「 ……これ、やっぱり聞こえてる? 聞こえてないといいなあ、 聞こえてたらいいなあ 。 」ナニカ は、あなたと同じ立場の 吟遊詩人と話をした後です。 (-186) 2021/10/23(Sat) 0:32:03 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 浮遊想 テラ「 ……やっぱり 」半透明の声が聞こえる。 立ち止まると、音にならない小さな声で、わたしは呟いた。 「テラ。……あなた、いるのね」 そしてどうやらあなたはわたしが見えているみたい。 もしかしたら、全然違う方向を向いているかもとそんなことを思った。 声は半透明で、何となく聞こえる程度のものだったから。 だからわたしは壁に背を向けた。 これならきっと、視界のどこかにあなたがいる。 あなたが神隠しと言っても、わたしは納得するだけで反応はしなかった。 そんなこと より大切な話が、わたしとあなたにはあるはずだから。 (-190) 2021/10/23(Sat) 0:56:25 |
【秘】 浮遊想 テラ → 夜の一族 チャンドラ「 うわあい、聞こえちゃってる〜 」声がする方と、気配がする方は一致します。 ナニカ は、瞬間移動が出来るわけではありません。 すごいなんだかとっても 立ち去りたそうにふらふらとしているけれど、それでもいちおう、立ち去る気配はありませんでした。 「 ……──は、──をテラって言いませんよ。 そういう話じゃないって? そうだね 」ふふ 、笑った声も聞こえます。困った顔 は見えません。「 ──は、君の言うテラですよ。 君は御加減はいかが? チャンドラちゃん 」「 コチラ色々放りっぱなしにした 無責任野郎なんですけど、 御気分もいかがでしょうねぇ…… 」 (-199) 2021/10/23(Sat) 1:30:08 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 浮遊想 テラ「平気よ。わたしは強いの。知っていた?」 肩を竦めてわたしは笑う。 意識して、声を聞き取って、きっとそこにいるだろう方を向きながら。 本当は何ひとつ、平気ではなかった。わたしは弱かった。 平気になったのも、強くなったのも、気付かせてくれた人がいるから。 「……テラ、だけどテラではないのかしら。 ねえ、わたしはまだ、諦めていないわ」 怖い思いはしたし、死にそうな思いもした。 あのときあなたはわたしの部屋に来て、わたしの望みを叶えようとしてくれた。 欲張りなわたしは、それが叶っただなんてまだ思わない。 「 わたしはまだ、あなたのことを知りたいわ 」あなたは後悔するって言ったわね。 あの寒さも全部、あなたを知るために必要なことだったと言うなら、わたしは後悔なんてしない。 「あなたに、会いたかったのよ。 これからもテラと呼んでいいかしら。 それとも、ほかの名前が何かある?」 (-200) 2021/10/23(Sat) 1:45:03 |
【墓】 夜の一族 チャンドラわたしは彼を探している。 ふたりがひとりだったなら、きっとわたしたちは出会うことはなかった。 頬に触れた手と、この ぬくもり は似ているように思う。だからかしら、胸騒ぎがして。 だってあなたはどこにもいない。 ──わたしはあなたになにかしてあげることができた? あなたはわたしに優しくしてくれた。 わたしはあなたに何も返せていない。 あなたの望みは叶えられない。 わたしでは、叶えてあげることはできない。 でも。わたしがあなたにできることは、本当にそれしかないのかしら? わたしは探す。 わたしは彼を探している。 そしてわたしは、わたしにできることを、探している。 (+19) 2021/10/23(Sat) 9:08:14 |
夜の一族 チャンドラは、メモを貼った。 (c33) 2021/10/23(Sat) 12:03:31 |
【秘】 浮遊想 テラ → 夜の一族 チャンドラ「 それは知らなかったな。──を探して、見つけちゃって、 まだ──のことを知りたいだなんて そんなふうに言う 期待通りの ことをしてくれるなんて 」ナニカ は、あなたの辿ってきた道を知らない。 あなたに寄り添ってくれた人も知らない。 居たんだなぁとはなんとなく思って、 聞きたくなったけど、それはまた今度の話。 「 名前はないよ 。ここに来るより前も、あったかどうかなんてわからない。 最初に浮かんだのが、テラだった。だから名前なんだろうと思った。 」「 単位、大地、地球、神名、それと、怪物。 調べたら、結構色んな意味があるんだ? テラって。 」「 ──はね、怪物なんてぴったりじゃない?って 思っていたんですよ。 でも──は怪物なんかじゃない 。 」無色透明なだけで、人間の“形”は保っているつもりでいます。 「 ……なんだけど、さあ。それよりしっくりくるのを最近もらっちゃって。 ほら、ここって言葉が変だから、西洋の言葉も東洋の言葉に直されたり、 そういうことがあるけれど、意味としてそういう言葉をもらったんだ 」「 いっ てら っしゃい 、って 」「 耳に残ってただけで、多分これって名前じゃなかったんだね 」「 だから、名前はないよ 」つい最近、そう認識しました。 (-231) 2021/10/23(Sat) 14:27:45 |
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