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【神】 美術 エノ「まぁ、難しいだろうね。」 「だから、今まで叶わなかったわけだから。」 それは承知している。 でも、どうせ死ぬのならば。 わざわざ夢を妥協なんてする必要があるのだろうか。 欲しいだけ欲しがりたい。最期なら。 「まぁ駄目だったら、だめだっただよね。」 「努力は大事だよ、何事も。」 なんて。 熱血漢のような言葉を、温度もない声で言うのだった。 (G84) 2022/02/24(Thu) 21:54:46 |
【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ「……そんなに暖めなくても大丈夫です、よ」 「絵乃くんの部屋は暖かかったですし」 はあ、とため息を吐いて姿勢を正す。 やはりご機嫌を損ねているその姿に苦笑いをして。 それじゃあ行こうかと手を差し伸べた。 「何が好き、ですか。俺はやっぱり牛タンとか……。 あと……兄弟も分厚いのよりは柔らかいのが好きで……。 薄いのを焼くのが得意です」 貴方を連れながら創った焼き肉店へと。 慣れてはいないが、適当な肉を0円で取ってきたりして振る舞うつもりだ。 「……焼き肉食べに行ったことは? エプロンつけてあげようか」 ちなみにちょっとだけ、貴方に対しては面倒見たがりになってきた気がする。 (-181) 2022/02/25(Fri) 0:02:05 |
【神】 美術 エノ「…………………。」 医者を目指すという彼に、何かを言おうとして。 でも、もう終わりの流れだから、良いか、と口を閉じた。 『それだけのために人生を捧げてるんだね』とか。 『でも、クジに選ばれちゃったんだね』とか。 『功績を残せるだろうって評価されるようなお医者さんは、選ばれないよね』とか。 『君は、国からはあんまり期待されてないんだね』とか。 無論、その年で評価される方が稀なのだろうけど。 青年はそれが分からない。 「じゃあ、また明日の同じ時間頃に。」 「お疲れ様。」 描いた絵はしゅん、とデータの海に捨て去って。 席を立ち、軽く伸びをした。 (G95) 2022/02/25(Fri) 16:23:56 |
【秘】 美術 エノ → 清掃員 カミクズ「……うん、清潔そうな匂いがする。」 「石鹸の匂いの方が好きだけど。」 顔から体まで、ぺたぺた、触り続ける。 君の形を知っていく。 気弱そうな所作とは裏腹に。 体はしっかりしているな、と頷いて。 止めないと本当に隅々まで触られる事だろう。 君の印象は、概ね間違っていない。 一人が好きなわけじゃない。 人といてもあまり意味のない事が多かっただけ。 それでも、人を理解しようとする程度には。 青年は人の事が好きだった。 普段は一人揺蕩っていても。 人が、理解できるだけの隙を垣間見せれば。 その隙間に刃を突き立て心を切り開く。 そんな、理解だけが主軸の行動原理。 「俺は、風景を描くのが好きかな。」 「その風景に、俺の姿を描くんだ。」 「描き終わった絵を見る度に思うんだよね。」 「『あぁ、一人は寂しいな』って。」 でも、絵の中に他の人間を書き足すことはない。 誰でもいいからそばに居てほしいわけじゃない。 現に青年は、現実ではとてもたくさんの人間に囲まれている。 (-271) 2022/02/25(Fri) 16:34:54 |
【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ「…………ん。」 差し伸べられた手を取る。 とことこ、と君の隣を歩いて。 「うーん、俺、お肉はステーキとかが多かったかな。」 「分厚い奴。薄いのは、そんなに食べたことない。」 ステーキも、一口二口で終わってしまうような。 そんな小さくて、お高い奴だ。 家族とともに行くときは、だいたいそう。 歩きながら、手が繋いだ君の手の形を確かめるように 撫でたり、握ったりする。 人に触れているのが好き。 「行ったことない。友達とも外食したことないから。」 「だからちょっと楽しみ。エプロンつけて。」 恥ずかしげもなく甘えて。 お店までたどり着けば、おぉ、と声を漏らす。 適当な席に座れば、そこにあるであろう網や、 排気の筒をみて、ぉ〜……と声を漏らしている。 子供のようだ。 (-272) 2022/02/25(Fri) 16:41:03 |
エノは、アクタにわかった、と頷いた。僅かばかりに高揚した目をしていた。 (a50) 2022/02/25(Fri) 19:19:25 |
【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ「分厚い肉しか食べたことない、とか。 そんなこという日があるんだ、ちょっと世界が違うな……。 ここのお肉特上の部分しか使ってない、みたいです。 俺も外食は少なかったから偉そうなことは言えないけど……テレビで何度もみたから大丈夫」 「はい、どうぞ」 甘えてくる姿を見て、弟と全く重ならない、そんな事を考えた。 何千円もする肉がただのVRだとしても簡単に手に入り一枚一枚、焼かれていく。 サラダも実物を知っているだけに、現実味を帯びてしっかりしたものとして出てくる。 知らなくとも、メディアでいくらでも取り上げられる焼き肉店だ。データベース上には存在していてもおかしくない。 記憶の中のものかデータの中のものか、すべてがいよいよわからなくなってきた。 バイクは自分のもの、それだけははっきりわかっていたのに。 「家族サービス、で。初めて仕事でお金が入ったときに一緒に来たんだ。 ……家は花屋をしていて。 今は母さんが店長で父さんが裏で自営業……兼会計。 弟は高校生で妹は中学生。 俺は、大学卒業して継ごうと実家に就職したんです。 お肉高くて目を回したな、……美味しかった、けど 思い出補正というやつなのかもしれません。 上手く焼けなくても、許してください」 (-296) 2022/02/25(Fri) 20:38:27 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 美術 エノ「うぐ……ちょ、ちょっと待ってください、 そこはだめです… ……た、楽しい、ですか…?触るの…」 触れられる事そのものを拒みはしないけれど、 一般的に触れられたくない箇所は流石に制止が入った。 どこかは知らないけど。 きっと数日後には変わり果ててしまっている形。 清掃員は、気弱、というよりは、ただ。 自分に自信が無いだけだ。たったそれだけ。 それも人前でだけであって、一人の時はそうでもなくて。 殆ど誰も知る由なんて無いけれど。 「…風景、一人…そうですか… ……そうですね、一人は寂しいです。 でも、たとえ誰がどんなに近くに居たって 心の距離があったら意味がなくて…そういう事、ですよね」 あなたがどんな思いでいるのか、その全てはわからない。 あなたがそう思うに至るまでの経緯はわからない。 ただ、"理解"を求めるあなたの様子を見て、そう思っただけ。 きっと人並みに寂しがりな人なのだろうと思った。 「エノさんは…どうして絵を描こうと思ったんですか?」 自分がこの職に就いたのは、初めは逃避の為だった。 口実にちょうど良くて、誰もやりたがらない仕事。 要領の悪い自分でも必要とされる余地のある仕事。 探して、たまたま見付けたのがそれだった。 (-302) 2022/02/25(Fri) 21:08:53 |
【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ「そう、多分みんなそう思ってる。」 「だから俺に気を使うんだよね。」 「きっと安いものは舌が合わないだろうから外食には誘えないな、とか。」 「怪我させたら大変だから一緒に遊べないな、とか。」 「『あの人は生きる世界が違うから』って。」 「俺がなにを言わなくても、そう判断していく。」 そう言う青年の顔は、普段と変わらぬ淡白な表情で。 ただそれは、理解をする、されるときの表情に比べれば、随分と寂しそうな雰囲気で。 向かい、ではなく君の隣に座って。 君が焼いてくれた肉を、ありがとう、と受け取る。 なるほど、確かに良いお肉を使っているようだ。なんとなく馴染み深い味がする。 きっとあんまり普段から行くような場所ではないのだろうな、と思った。 「……へぇ、花屋さんなんだ。似合うね。」 「フカワくんは、落ち着いた雰囲気をしてるから。」 「花屋に居るの、想像できるかも。」 「お父さんが店長じゃないんだね。うちとは逆だな……」 「妹さんとは結構年が離れてるんだ。でもうちもそうだな。」 「一番下が今年中学校入学だったかな……たしかね。」 君が自分の事を話してくれる度、 それが嬉しくて、気持ち良くて、もっととせびる。 ぴと、と肩同士をくっつけた。 焼くのに少し邪魔かもしれないけれど…… 「君の好きなお肉って、どれの事?」 それを一番最初に食べたいな、と。 (-315) 2022/02/25(Fri) 22:02:02 |
【秘】 美術 エノ → 清掃員 カミクズ「駄目なんだ、残念。」 無理に触ることはしない。 拒まれない箇所をまた何度か触って、ようやく満足したように手を放す。 「好き…かな。体つきとかを知るのも好きだし……」 「そもそも、触れ合うこと自体が好きな気もする。」 「あんまりしたことないから。」 親や兄弟とも殆ど触れ合ったことがないから、尚更に。 ある種、憧憬のような感情なのかもしれない。 そうでありたかったという思いが、それをしたいという感情に結びついている。 「うん、そういう事、いいね、理解してくれてる。」 「心の距離のある人たちに、いくら囲まれても。」 「孤独感って埋まらないんだよね。絶対に。」 「裸同士の心を触れ合わせて初めて、無くなるものなんだよ。」 だからずっと一人の絵を描いている。 もし、絵に他の人間を描くときがくるならば、それは。 自分が『もう死んでもいい』と思えた時なのだろう。 「……うーん…………一人で出来るからかな。」 「あんまり遊びとか誘われない人間だったから。」 「怪我させちゃいけない、とか、変なとこ連れてっちゃいけない、とか」 「勝手に皆が気を使うんだよね。」 「だから、そう。寂しさから逃げるために、始めたんだったかな。」 君と同じだ。別に絵である必要なんてなくて。 ただ、逃げるのに都合のいい手段として、たまたま手元にあったから、それを選んだだけ。 (-321) 2022/02/25(Fri) 22:10:52 |
【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ「周りにいた人たちと、……にたような扱いをしてしまいそうです。何だかんだで可愛いといいますか……鳥籠にいるのを愛でたくなるというか。 第一印象は、そうだったんです。 ちょっとずつ直すのも良いかな……」 帰りはお気に入りのインスタント麺でもおしえようかなんて、美味しい食べ方やアレンジを思い出そうとして。 「母方の父の店で、父が裏で援助することに。 そのまま表に出てないだけなんです。 ちょっと離れてると話す機会も年もわからなくなって、何年生っていうだけで確認しようとします…多いと覚えるの大変そうですしね。 ……ああ写真ありますけど……みますか」 すぐに焼けた牛は皿にあげず、貧乏くさく野菜の上で保温するなどをしている。 (-331) 2022/02/25(Fri) 22:55:19 |
【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ「好きなお肉ですか、タン塩です。 少ないのに高いんですよね……食感がよくて。 溶けるのより、こう……味わってるのが好きで。 薄くてもかみごたえあるんですよ」 つまらなくないかだけを気にするが杞憂だろうか。 新しい体験として嬉しがっているのならいいのだろうが……まだわからない。 その上困ったことに、楽しそうなことしかわからなくて酷く戸惑った。 邪魔ではないが少し油が跳ねないように気を使いながらそっと皿に焼けた肉を置く。 何とも言えない言葉の間で、美味しそうだな…と他人事のような感想を浮かばせた。 (-333) 2022/02/25(Fri) 22:58:00 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 美術 エノ「わ、…あんまりしたことない…ですか」 清掃員の人生は、平凡なものだった。 決定的な破綻を迎えてしまうその時までは。 だからきっと、この合議に集められた人々の抱える事情は。 自分には想像もつかない事なのだろうと思う。 でも、わからないなりに大切にする事はできるはずで。 「…周りが気を遣って遠慮してしまうから、距離を感じて。 互いに決して無関心ではないはずなのに、 傷付けまいとしたばかりに孤独にしてしまっていたら。 そうだとしたら、それは…うん、寂しい、ですね…」 思い遣った結果すれ違う事になってしまったとしたら、それは。 客観的に見ても双方寂しい事のように思う。 結局の所は、語られた言葉、断片的な事しか知り得ない 第三者の感想なわけだけど。 「…ねえ、エノさん。絵の描き方、教えてくれますか?」 少し考えた後に、一つ伺いを立てた。 当初はそれが、それである必要のないものであっても。 同じものに触れる事で、ほんの少しだけ。 隣に少し近付いて、同じ視点に近付けたらと思う。 上から下まで願望ばかりの、そんな思い。 (-340) 2022/02/26(Sat) 0:08:53 |
【赤】 美術 エノ『うーん、そうだな。』 『まぁ、その方が楽だよね。』 『あぁ、でもな。』 『ひとり、合議に遅れてきて投票だけした子がいるよね。』 『あの子でもいいかもな。』 話し合いに遅れてくるということは。 あまり、他者を理解する気がないのだろうと思う。 そうなると、自分にとっては要らない人だ。 青年は、どうせ死ぬ世界で、穏当も何もないな、と思っている。 『ヒメノさんか、ツルギくんかな。』 (*8) 2022/02/26(Sat) 6:55:41 |
【秘】 美術 エノ → 演劇 アクタ合議が終わって、どこかしらの時間で。 君を探し歩くカラフルな髪の青年。 見かければ、あぁ、と口を開き。 「アクタくん、こんなところに。」 ふわりとした足取りで、君に近寄ってくる。 (-360) 2022/02/26(Sat) 7:22:37 |
【秘】 演劇 アクタ → 美術 エノ「ホントに来たんだ。」 散歩の途中、広場付近。 まるでダメ元で約束した友達が来たときみたいに、 近寄る君を一瞥すれば、同じように歩を進めて距離を縮める。 「そんなに知りたい? 僕がW演劇好きになった理由Wだっけ。 対して深い話しでもないし……嗚呼、 きょとん、と不思議そうな顔をしたのち、 そういえば、と何かに思い至る。 「理解したいとかされたいとか言ってたな、お前。 まー僕だけ話すのも何か不公平だし…… お前も、お前の事話せよ。」 理解に至るかは分からないけれど。 そんなふうに男は、君に笑ってみせた。 (-361) 2022/02/26(Sat) 8:04:38 |
【秘】 美術 エノ → 演劇 アクタ「約束は守る為にあるものだよ。」 事も無げに言って、互いに距離を縮めて。 そうして、一歩分開けた距離で止まる。 「知りたいよ。君の事、なんでも。」 人を理解することは気持ち良い。 何かを知れるとあれば、気分が高揚する。 そして、そちらからも要求をされて…… 「……いいよ。教えてあげる。知りたいだけ。」 人に理解されることは気持ち良い。 興味を持ってもらえるだけで、体が熱くなる。 「うーん、何から話そうかな……じゃあ。」 「おれ、本当の名前は虹谷絵乃(にじやえの)って言うんだ。」 「ニジヤ製薬って、知ってる?」 それは、この国において最も有名な製薬会社のうちの一つ。 (-375) 2022/02/26(Sat) 12:04:03 |
【赤】 美術 エノ『うん、じゃあ、彼女にしよう。』 淡白な文字。画面の向こうの本人も同じように。 その選択が、人を死に追いやるということを知っているのに。 何一つ躊躇うこともなく決定する。 青年にとっては。 自分を理解しようとしない人は、元から死んでるも同然だから。 『結構裏で根回しもしてるらしいしね。』 自分はされてないけど、人からそう聞いた。 それほどまでに、生きてみたい人。 それが、死を目の当たりにした時、どんな姿を見せるのだろう。 きっと裸の心が見えるんじゃないだろうか。 そう考えると…………高揚した。 (*12) 2022/02/26(Sat) 12:07:35 |
【赤】 美術 エノそうして、齎されるお願いに。 青年は少し、目を丸くした。 『うん、いいよ。』 『俺も彼は、もう少し長生きして欲しいから。』 『理解しようと頑張ってくれてるからね。』 だから、彼が理解をしてくれるか。 あるいは、諦めるまでは。 生きていて欲しいなと、願う。 君のお願いは、承諾された。 (*13) 2022/02/26(Sat) 12:09:17 |
【秘】 演劇 アクタ → 美術 エノ「ふゥん。 それって、『僕の事が知りたい』の? それとも『何でも知る』事がしたいの?」 それは言葉にすれば些細な違い。 けれども、君と対話する上では、大切なことだと思う。 ……まあ、別にいいけど、とひとりごちて。 君から語られる話に耳を傾け始める。 「あーはいはい。ニジヤね、ニジヤ。 変な名前してんなと思ってたけど、本名も中々へ えっ? 」立ち話も何だし、何処かに腰掛けようかと周囲を見渡していた男は その全ての動作を止め、君を見た。 「 知らないワケあるか!? 凄いな、さぞや豪華な生活してるんだろうな……! だってあのニジヤ製薬が家、ってことだろ? 苦労とか全然なさそう! ……って、」 輝く瞳。勝手に想像しては緩む頬。 すっかり豪勢な様子を幻視して──それから、は、と顔を引き締める。 「そういう奴には、そういう奴なりの苦労とかあるよな。 僕には想像もつかないような、さ?」 一先ず目についた噴水の縁へと君を手招いて、隣へ腰掛けるように促す。君が座れば、自分もそのように。 (-378) 2022/02/26(Sat) 12:36:41 |
【秘】 美術 エノ → 演劇 アクタ「うーん、今は君のことが知りたいよ。」 という言葉は、いまいち、君の問いの回答にはなっていない。 別に、誰でもいいけれど。 今は君がいい、そんなふわふわした芯のない気持ち。 促されるままに腰掛ける。 背中から水際の涼しさを感じる。 風が吹くと、飛沫が首筋に飛んできて冷たかった。 「どうかな。苦労はなかったかも。」 「欲しいものに困ったこともないし。」 「きっと美味しいものばかりを食べてたし。」 「俺は跡継ぎじゃないから、放任されてたし。」 「ぬるま湯みたいな人生と言っても過言じゃない。」 だから、ただの趣味の絵に没頭する時間だってある。 青年が人より絵が上手いのは、才能があるとかじゃなく、ただ時間があるだけだ。 「でも。」 「大体、お金持ちだって聞くとみんなそう言う反応をする。」 「苦労がなさそう。世界が違う。自分とは違う。」 「怪我をさせたら大変だから気を遣う。美味しいものを食べてるだろうから買い食いには誘えない。」 「俺は何も言わなくても、みんなが勝手にそう判断する。」 同じ人間なのにね、と感慨もなく呟く。 それは苦労と言うにはあまりにも稚拙な、ただのボヤきだった。 (-387) 2022/02/26(Sat) 13:51:53 |
【秘】 演劇 アクタ → 美術 エノ「今は、って……」 苦笑。 あまり答えにはなってないけれど、 そこに言及する程まだ君の事も知らなくて。 だから、君の隣に腰を下ろして、君のぼやきに耳を傾けてみるのだった。 「……僕も正直、そう思うよ。 自分に無いものだから WそれがあればきっとWって、 無いものねだりでさ。」 へら、と、 やっぱり困ったように笑う。 苦労に分類されるだろうそれは、持たざる者からすれば、やっぱり羨ましいばかりだから。 「でも、お前が欲しいW理解Wってさ そういうの取っ払った関係ってことだよな。」 ──こてん。 頭を傾けて、君の肩に置いてみた。 ▽ (-414) 2022/02/26(Sat) 18:15:09 |
【秘】 演劇 アクタ → 美術 エノ「僕さ、」 君との距離が縮まって、 声が、はっきりと君に届く。 「昔、家族で観に行った舞台が大好きで ずーっと脚本家を夢見てんだ!」 ───原体験。 人の生き方や考え方に、大きな影響を与える体験。 「自分の中の、譲れない核みたいなさ。 それがあるから自分らしくあれるような、大事なもの。 そういうのをお前はずーっと探し続けてるのかなって、思った。」 だからどう、とか。何、とかは言わずに ぎゅっと両目を閉じれば、君と自分の前にレモンティのボトルをぽんと出した。 「それ、僕の好きなやつ。」 奢りな、と、 やっと素直に微笑んで君を見た。 (-415) 2022/02/26(Sat) 18:16:00 |
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