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ユピテルは、拍手を、 (a17) 2021/10/22(Fri) 21:23:07 |
ユピテルは、この音を鳴らせない人達の分まで、 (a18) 2021/10/22(Fri) 21:23:51 |
ユピテルは、彼の惜しみない勇気と戦いに、惜しみない喝采を拍手で送りました。 (a19) 2021/10/22(Fri) 21:24:46 |
ユピテルは、今まで見た彼の表情の中で、今の彼が最も好きでした。 (a20) 2021/10/22(Fri) 21:28:52 |
【秘】 よいが来ない ミズガネ → 巫女 ユピテル「何か、したかった。その柔らかな髪を梳いてやりたかった。 ……この間は、好きなだけ愛でる事ができたのにな」 今この時だけ、ある意味彼女に見えなくなってよかったと男は内心安堵する。 泣きそうな顔が、ばれなくて済むから。 そんな顔のまま、貴方の言葉に耳を傾ける。 悪い子だと自ら語る話に、名前を付け難い愛おしさがあふれることも。 信じて待っていたという言葉に、抱きしめたくなるほどの嬉しさと苦しさが込み上げることも。 全部全部、飲み込んで。 貴方の頬を撫でる雪解け水を拭おうと、もう一度だけ手を伸ばす。 先程もきちんと触れられないと分かっているのに。 それでも、黙って見ているなんて出来なかったから。 「……ユピテル。その言葉、その気持ちだけで、俺の胸には温もりが灯っているよ。 そうじゃなければ――」 ――今こうして熱い涙が流れている筈ないのだから。 ▽ (-170) 2021/10/22(Fri) 21:57:53 |
【秘】 よいが来ない ミズガネ → 巫女 ユピテル最後まできちんと言えただろうか。 涙が邪魔をして、上手く話せなかった気がする。 「ユピテル」 格好がつかないな、と内心自分に悪態をつきながら、頬に手を添えて……貴方の唇に、自分の唇を重ねようとする。 「ああ……、俺だって謝りたいよ。 目の前で泣いている愛しい人の涙も拭えないなんて。こんなに苦しいことなどない」 緩やかに頭を振って苦笑いを浮かべたところで、もう一つ別の音が耳に飛び込んでくる。 視線を音のする方へ。 「……竪琴。拾っていてくれたのか? …………お前には頭が上がらないな。壊されていたら、きっと俺の胸にも一生治らない傷がついていたと思うから。 …………それ、俺が吟遊詩人を志して故郷を出た時に、兄と弟がくれたものだったから」 名前が彫られたそれは、仕事では使っていなかった。けれど酒と女に溺れても手放せなかったそれは、今となってはただ一つしかない男の持ち物だったのだ。 (-171) 2021/10/22(Fri) 21:58:10 |
【秘】 浮遊想 テラ → 巫女 ユピテル「 案外素直だと思うけどなぁキエちゃん。 ユピテルちゃんから見たらそうでもなさげなんだねぇ 」軽い呟きを返して、ひといき。 「 ──がそこに居る事がわかられる。 声を聞かれる。 無色透明でいられていない。 今だけ変でも、今いる人が変でも、 まあうれしいものはうれしいね 」「 それはそれとして、巫女じゃないユピテルちゃんと、 巫女のユピテルちゃんとでそんなに違うの? まあ、感覚は──もわからないでもないなあ。 ──が──をテラって言わないのと、方向性は 確実に違うけど全然違うってわけでもないと思うし 」気配が少し近寄って来て、 止まって。 それから、また離れました。 「 ふふ、君を形づくって、色づけているもの全部が、 誰かにとっての何かになるんだ。 羨ましいね 。──もね、人間の“形”は保っていると 思ってるんですよ、これでいて。 そのつもりなんですよ 。本当がどうなのかって、自分でもわからないんだけども 」ナニカ は、浮いている。ぷわわ〜 少なくとも、いい気分の自分の今は 本当だと思っています。 (-177) 2021/10/22(Fri) 22:40:16 |
【秘】 不眠症 アマノ → 巫女 ユピテル「お前もこっち側の人間か」 馬鹿そうな(失礼)外見に見合わず聡明な理由が理解できた。 「あぁ、実際使用されている現場にはいないが、実験結果の資料としてこの目で確認もしてるし、人体実験もしている。 仮に死体が目の前に転がってたとして、恐怖に震えたり泣き喚いたりはしねぇだろうよ」 人間の死にざまなど、嫌というほど見てきた。 マウスやモルモットと何の変りもない。 「死にたくねぇよ。だからここから出ようとしてるんだろうが。 俺はこんな所にとどまってる暇はねぇんだよ……早く帰らねぇと……」 刃物で脅されたら自分はどうなるか、あまり想像はできなかった。 筋力もスタミナも並みか、それより低いぐらいだ。 刃物を持った殺人者を相手に戦闘で善戦出来るとは思えない。 「──でも、元の世界に難の柵もねぇなら……別に長生きしたいとは思わねぇかもな」 (-187) 2021/10/23(Sat) 0:45:06 |
【人】 巫女 ユピテル>>@7 トラヴィス 「あら、ブランクなんて見えなかったわ? “悪くない”、じゃなくて“凄く良かった”! でも、トラヴィスがそう言うなら脚本家がいた場合は 更にどうなっていたのかは気になるわね。 もっと凄いものが見れるって事でしょう?誰かいないかしら」 竪琴を抱えながらそちらに他に座る人がいなさそうち見ると その隣に許可なく座り、先程の即興劇についてそう話します。 「おつかれさま」 言いながら、ようやく持ち歩くようになったハンカチで、 もしトラヴィスが汗をかいているなら拭おうとするでしょう。 「……竪琴?……。う〜ん、貴方なら壊さないと思うけど、 いいのかしら……弾かない?ミズガネ、何か言っていた?」 先程の演劇の内容。唐突な竪琴の話題。 勿論、急にユピテルが持ち歩くから目についた。 その可能性はゼロではありませんが、彼も会話できたが答え。 その方が納得できます。とは言え珍しく少し渋っています。 トラヴィスを信頼していない訳ではありません。 むしろ館の中では上位です。ただ、ミズガネがどれほど この竪琴を大事にしていたか知っているから、迷います。 (29) 2021/10/23(Sat) 1:25:04 |
【秘】 巫女 ユピテル → よいが来ない ミズガネ「……そう。……あのね。でも心は伝わったよ。 きっと愛おしむように触れてくれたんだって。 あのね、 温かい の。きっとミズガネの心がそうだったからよ」だから平気よ、とは言い切れません。 触れあえない事が悲しいのはユピテルも同じです。 でも、本当に一切が触れられないのではなく、 恐らくは強い感情があるなら触れた様に感じられる。 話せるのは当たり前でも、触れるのは当たり前ではなかった。 それだけは、……よかった、 のでしょうか? 思考が揺れます。「……ミズガネを、殺す人がいなかったら。もっと、」 こんな数日の触れ合いだけで引き裂かれる事もなかったのかな。 まだ彼を殺した相手の事情を知りません。 本来ユピテルはその状況で殺人についての非難は行っても、 その相手自体を責める事はない娘です。娘、“でした” 過去形になるほどには、彼女の自我が強まったのか。 或いは神ばかりを見てい瞳に映す人が現れたからか。 恐らくは、その両方がその解答でしょう。 ▼ (-205) 2021/10/23(Sat) 2:48:54 |
【秘】 巫女 ユピテル → よいが来ない ミズガネ貴方が拭おうとした手に、水滴は残りません。 でも、その雫の温かさは貴方に伝わったでしょう。だって、 何かに驚いたユピテルが泣き止んだため、拭えたのか否か。 わかりませんが感触は伝わったのが表情でわかるでしょう。 それは明確に、貴方が頬を添えた時に一瞬身体が跳ねた事と。 重ねられた唇に、確かに熱が互いに分け与えられた事。 「──……」 そして、今何が起こったか察したユピテルの表情が、 それはあの日の夜に何度かみせたような 急な頬の赤さは、確かに唇を重ね合えた事を物語っていました。 「……あの、……──」 感情が動く余り、浮かばない言葉。 嬉しさと驚きと衝撃で、何かを伝えようとして。 その理由や可能性を沢山考えて、でも結局最後に出たのは。 「……──だいすき 」 己の心をずっと占めている彼への感情を表すたった一つの、 酷く単純で、けれど魔法のような温かさを持つ言葉でした。 ▼ (-208) 2021/10/23(Sat) 2:53:44 |
【秘】 巫女 ユピテル → よいが来ない ミズガネ「……ふふ。もう謝らなくてよくなったわね」 照れ隠しに、そう切り出しました。 一次的だったのか気持ちの問題なのか、まだわかりませんが。 ユピテルを、愛しいと例えてくれた人の涙は止まりました。 貴方が謝る理由なんて一つもないのです。 助けられなかったのも気付けなかったのも己ですから。 でも自分達はすぐに同じような事を考えるから 「これでおしまい」と笑います。 それから竪琴に視線を移して、素直に頷きました。 「あら、私が寂しくて勝手に抱いていただけよ。 ごめんね、名前のような物がうっかり見えちゃって。 なら、……守れてよかった。 何より貴方の事をちゃんと愛してくれていた人が、 家族に居た事が、その“証”が残っている事が。 ──きっと、まだ愛されてると思うよ。弟とお兄さんに」 (-209) 2021/10/23(Sat) 3:06:13 |
【人】 巫女 ユピテル>>@10 トラヴィス 返答が短いのをユピテルは一切気にしません。 トラヴィスの表情が全て物語っていましたし、 ただユピテルは感想を伝えたかっただけですから。 「……そう、なの?…………」 けれど続けられた言葉にどうしてと尋ねていいのかわからず。 聞き返したい表情と視線だけが、貴方に投げかけられます。 勿論トラヴィスを引き立ててくれる他の作曲家は多くいても、 トラヴィスの中の脚本家はその人だけと短い言葉で理解して。 だから、問い返して良いのかすら迷っていました。 「そうなんだ。うん、持ってるよ。 それに、弦を替えるだけなら怒らないと思うもの。 きっとさっきの公演を見て、ミズガネも喜んでると思うから、 許してくれると思うわ。トラヴィスにとって必要なら尚更ね。 ……でも、どうして必要なの?それともいつかのお楽しみ?」 その自信に満ちた眼差しを信じて 大切な人の大切な竪琴を手渡しました。 (33) 2021/10/23(Sat) 3:16:25 |
ユピテルは、知っています。 (a22) 2021/10/23(Sat) 4:23:54 |
ユピテルは、間接的なものを含めた殺人を、殺人者と言うなら (a23) 2021/10/23(Sat) 4:24:26 |
ユピテルは、この地上の九人の内の五人は『殺人者』だと。 (a24) 2021/10/23(Sat) 4:25:45 |
ユピテルは、── (a25) 2021/10/23(Sat) 4:26:42 |
ユピテルは、────己を含めて、五人なのを知っています。 (a26) 2021/10/23(Sat) 4:27:09 |
ユピテルは、だからこそ、『殺人者』だからと、 (a27) 2021/10/23(Sat) 4:28:32 |
ユピテルは、本当に、彼をそれだけで終えていいのでしょうか? (a28) 2021/10/23(Sat) 4:28:59 |
ユピテルは、──まだ、願い先を決められていません。 (a29) 2021/10/23(Sat) 4:29:42 |
【人】 巫女 ユピテル>>+11 ミズガネ トラヴィスとの会話を終えた後、 目を閉じれば、怨嗟を吐く貴方の声が聞こえました。 その傍に寄ってきて、背中合わせになる椅子に座ります。 「あのね、ミズガネ。 今はまだ、他の人に聞くべき事を聞けていない。 だから答えはまだ変わるかもしれない。願う先だって、 貴方の意思通りリーパーかもしれないけれど、……」 「私、『あの子』の話も聞きたいって思ってる」 「だって、まだW死神の彼Wしか知らないわ、私。 どうしてゲイザーの中に死神がいたのか、何か知ってる? もし理由があって、救えるのなら、救いたいと思っている。」 「あなたは、その判断をする私を許さないかしら」 (34) 2021/10/23(Sat) 4:52:22 |
ユピテルは、呟きます。「愛する貴方を殺した相手なのに」と。 (a30) 2021/10/23(Sat) 4:57:42 |
【人】 巫女 ユピテル>>+14 ミズガネ 「ふふ、困ったわね〜。私、元は死ぬ事は怖くなかったの。 だから何でも言えたわ。だからこそ動いてくれた心だって、 今まで沢山あったのかもしれないわね」 でもそんな事言われたら、死ぬのが少し。 ……少しだけ、怖くなっちゃった。 貴方を苦しめさせたくない。……それでも、 「ね、ミズガネ。貴方は身勝手なんかじゃないわ。 貴方が思う事は当然で間違ってない。嬉しいとすら思う。 それでもW死神の彼Wを知りたいと思う私だからこそ、 きっと貴方は好きになってくれたって思ってる。 このまま、何も知らずあの子を殺したら。私、それこそ、 自分もあの子も。誰も赦せなくなる。きっと耐えられない」 知ってるわ、ミズガネ。これを聞かせれば聞かせる程、 万が一の時の貴方の後悔が膨れ上がるって。 だから、私を好きになってくれてありがとうは言わないわ。 本当はもっと考えてる事もあるけど、心に秘めておくわ。 貴方に選択肢を渡さなくて、渡せなくて、ごめんね。 「でも私、慈悲深くなくて我儘で欲張りだから。 貴方がそこまで言ってくれてるのに諦めない頑固な女なの。 その代わりね、もう安易にW死んでもいいWって言わない。 泣いてくれる人がいると知って、抱えた上で行くわ」 ▼ (35) 2021/10/23(Sat) 6:54:17 |
【人】 巫女 ユピテル>>+15 >>+16 ミズガネ 「無理はしない。私、絶対死なないわ」 「だから、貴方を、貴方の性格を知った上で、 こう言うね。 W私を信じてW って」これだけ言ってもし失敗したら、傍でいっぱい怒ってね? なんて、本当は思ってる事は絶対怒られるだろうから言わないけど。 でも、放っておけないの、ゲイザーを。あの子を。 逆の立場なら、貴方も考えてた可能性は0じゃないって思ってるよ。 本当は抱きしめたくても、視覚がない上では叶わなくて。 貴方の語りかけがないと触れられないから、寂しいけれど。 ふふ、……わがまま通そうとしてる罰かもしれないわね。 (36) 2021/10/23(Sat) 7:03:08 |
ユピテルは、もうひとつ。あと一人、聞きたい事がある。 (a34) 2021/10/23(Sat) 7:10:04 |
【秘】 巫女 ユピテル → 浮遊想 テラ「いつもは気付かれないのに、この期間か、 今の面子には気付かれるのが嬉しい…… やっぱり、私もしかして知らない間に テラのことを喜ばせてあげられていた?」 「……ここの人達はあくまでユピテルとして見てくれる。巫女なのはオマケで、その力で誰かを幸せにしたとして、『ユピテルが巫女でよかった!』で終わり。 でも、故郷だと違うわ。私は『巫女のユピテル』。 巫女にどう思われたいか、その思惑がどうしても最初に来て、そこから私とお話する。……巫女でなければ、違う印象を持ち会えた人も沢山いたかもしれないのに」 「だから、違うって思うの。 ……?ふわふわして遊んでるの?」 なんとなく近づいて、離れる気配に笑顔で返します。目をとじてるから答え合わせができない。故に楽しい部分もあるのかもしれません。 「人間の形……私からすると、普通に人間の区分に入るわよ〜?神ではないし、かと言って植物でもないし。身体がなくても意思疎通できる魂は私は沢山見てるから……テラもそれに近く思えちゃうわ」 (-214) 2021/10/23(Sat) 7:28:08 |
【秘】 巫女 ユピテル → 不眠症 アマノ「そうとも言えるし違うとも言える。 さっき私が持っていた本を取り上げようとしたでしょ。 あれと、遺伝子工学が発展してる国なの」 何となく馬鹿に見えたが馬鹿でない。 そんな雰囲気を感じて拗ねたように口を尖らせました。 「そう。うちの遺伝工学と随分違う分野が成長してるね。 ……戦争が激しいの?」 「それに、そんなに早く帰りたがる理由があるって事だよね。 大切な誰かか何かが元の世界に居るの? 理由を聞ければ手助けもしやすいとは思うけど…… 勿論、帰りたいという気持ちはわかる。 誰だって誘拐された場所は離れたいものよ。 でも、レンジがそんなに必死になって帰ろうとする理由があんまり思いつかなくて」 「……元の世界のしがらみ?」 僅かに聞こえた言葉を拾い上げて復唱してきました。 (-216) 2021/10/23(Sat) 7:39:15 |
【秘】 不眠症 アマノ → 巫女 ユピテル「へぇ……お前のトコもか。 案外同じ世界だったりしてな」 冗談を言いながら机から降りて、近くのソファーへと移動した。 貴方と話しているのにも関わらず、ごろりと座面へ寝転がる。 「そうだな。世界規模でドンパチやってるから、そのうち人類滅亡すんじゃねーかってとこ」 帰りたくなる理由を聞かれて、暫く黙っていた。 言うか言わまいか、逡巡した後ようやく口をひらいて。 「……………妹が」 視線を逸らし、ぽつぽつと 「……年の離れた、妹がいる」 (-224) 2021/10/23(Sat) 11:08:39 |
【秘】 巫女 ユピテル → 不眠症 アマノ「ふふ。同じ世界だったら困っちゃうわ。 私、一つ凄く悩んでる事があって。 んー……レンジで例えるなら、『もう戦争が終わらないなら いっそ世界ごと吹き飛ばす物を開発しよ』みたいな。 ようやくその結論を出しかけてたのに、また迷っちゃう」 冗談めいた言い方に、それは余りにも物騒過ぎる内容で。 これは例えであり研究者でも発明家でもありません。 だからそんな兵器は開発はできませんが、逆に言えば、 それくらいの規模の事を違うジャンルで行っていると言う事。 「でも、──どこも同じなのね。神様も宗教もあるのよね?」 ソファにそれとなく寄って邪魔にならない位置に腰掛けます。 碌に寝れてないように見受けられました。 眠れる可能性がありそうなら、起こしてはいけませんから。 「妹さん?私がお兄ちゃん!って呼ぶよりもっと幼いくらい? じゃあ、“ここに残ればいいじゃない”とは言えないわね。 でも、……滅亡寸前まで荒廃しているなら、戻っても…… ううん。……そうなるとしても“最期まで隣に居たい“?」 (-225) 2021/10/23(Sat) 11:48:38 |
【人】 巫女 ユピテル>>41 キエ 「あら。W何かをするWっていい事でも悪いことでも、 どちらでも取れるじゃない? 私、別にキエに尋ねに来ただけで糾弾しに来てないよ」 実際、別に貴方への強い敵愾心等は見えていません。 ただ何かをするなら貴方とユピテルは考えていましたから。 それは貴方への好意の差などではなく、各々と話した結果、 何かしらのそれが可能な力の持ち主が貴方だけだったから。 「W差し出されたから、受け取ったW?」 あの日、少女の悲鳴が、聞こえたと聞きました。 多重人格で最も邪魔になるのは、何?それは、 「キエ、貴方が差し出されたものは、ゲイザー?」 「貴方、それをW受け取っただけWと言うなら、 まだW返すW事だって出来るんじゃないの?」 (44) 2021/10/23(Sat) 12:29:13 |
【人】 巫女 ユピテル>>@18 トラヴィス 「あら、秘密ならしょうがないわ。楽しみに……わ、っ」 まさかトラヴィスがそんな事をするとは想像していません。 つい驚きの声が上がってしまいます。 「もう。お姉ちゃんより、 もっと撫でるべき子がいっぱいいるでしょう?」 言葉と裏腹に、嬉しそうに少し照れて俯いて。 WやっぱりトラヴィスはずるいわWと、 一度口を尖らせてから、ふっと緩めて微笑みます。 「……うん。もし弦が直ったら、……ううん。何でもない」 もし竪琴が直っても、これが音を奏でるか。 唯一それがわかるのは、持ち主の彼のみ。 いつか、その日は来るでしょうか。 本当に単なる勘ですが、案外そう遠くはないと信じています。 そしてW貴方からW告げられた言葉に瞬き。 彼が自分からそれを伝えられるとは、 最初の日を思い返すと想像もできなかったでしょう。 彼が言っていたW最後Wが明日とも知りません。 「……ええ、Wまた明日W!」 だから、いつも通りに屈託なく。いつも通りに明るく。 大切な人に、大切な人の竪琴を託して、見送りました。 (45) 2021/10/23(Sat) 12:56:09 |
【人】 巫女 ユピテル>>46 キエ 「そうねぇ。頷くかもしれないわね〜」 本当は、そこまで献身が強い女ではない。 ただ、そう見られてるならそれでいい。 W都合がいいWから。……だって、常に悩んでる人よりも、 『全く悩まなさそうな女』の『貴重な悩み』の方が、 あなた、興味持つでしょ?キエ。 何より、一番聞きたい事は、本当はもう聞けた。 まだゲイザーをW返せるWと言える程度に、 彼女はまだ存在しているということを。 「キエは善意で損は絶対嫌って言うわよね〜。 それは勿論理解してるわよ、お姉ちゃんも。なのでお話」 だからここからは、単純に私達が失敗して、 キエに交渉する以外の打つ手がなくなった時の保険と、 (51) 2021/10/23(Sat) 15:04:47 |
【秘】 よいが来ない ミズガネ → 巫女 ユピテル【三日目】 「温かい……。そう、か。 俺の心がそうなのだとしたら、それはお前のお陰だよ、ユピテル。お前が温めてくれたから、俺は凍えずにいられるんだ」 それは生きている間、どれだけ欲しても望んだ時に得られないものだった。 透明な存在であった自分を見てくれた事が、この世界に自分はちゃんといると証明された事が、どれほど嬉しかったことか。 死んだことはずっと痛くて辛くて苦しくて、嫌なことしかなかった。死んで良かったと思えるほどそこまで現金にもなれなかった。 でも、それと引き換えに得られたものは確かに大きくかけがえのないものだと、心に広がる温もりが証明していた。 ▽ (-247) 2021/10/23(Sat) 16:57:34 |
【秘】 よいが来ない ミズガネ → 巫女 ユピテル跳ねる体。唇をなぞる指。そしてかんばせを彩る表情。 それら全てを逃すものかと目に焼き付けていた男の耳に届く、四文字の温かさ。 今まで紡いできた花を愛でるどんな台詞よりもシンプルな言の葉。 でも、だからこそ胸の奥底に真っ直ぐ届いて柔らかな熱が広がっていく。 「…………俺も」 貴方に返ってきたのは、同じように単純で、普段の気障たらしな男が浮かべるにしてはあまりにも素朴な微笑みだった。 ▽ (-248) 2021/10/23(Sat) 16:57:50 |
【秘】 よいが来ない ミズガネ → 巫女 ユピテル貴方の涙が止まるのを確認すれば、男は安堵したように小さく息を吐き出した。これでおしまいと笑う貴方に同調するように、かすかな笑みを含ませて。 「見つけてくれたのが、抱いてくれたのがお前で良かった。 名前は……そうだな、お前なら見てもいい。俺の傷を受け止めてくれたお前なら。女みたいな名前だったから、好きじゃなくてずっと隠していたんだが」 気恥ずかしいのか、若干口籠もっている。 「……愛されている、か。そんな資格、あるとは思えないのにな。兄にも、弟にも。 愛してくれている者に、どうやって返したらいいんだろう」 (-249) 2021/10/23(Sat) 16:58:14 |
【秘】 浮遊想 テラ → 巫女 ユピテル「 だから本当にハードル低いんだってユピテルちゃ〜ん 」「 ……巫女じゃなければっていうけど、 巫女じゃなかったら会えてなかった人だっているだろ? 全員が全員、君にとって気持ちがいい人だったかは別として 前提条件なんて事故ですよ、事故。 印象を形づくるのに大きな要素だけど、知ってく順番と、 どれだけ真実に近づくかでいくらでも変わるものさ 」「 町で荒れくれ者だって言われている奴が、 貧民街の子どもにお菓子をやっていたりしたら、 最初に思ったよりはいい人に見えるだろ? そこで終わったら、その人にとってそいつはいい人で終わる。 真実は子どもの信用を取って、最終的には誘拐して奴隷商に売るため。 後ろの方から知っていったら、 そいつをいい奴だなんて、間違っても思わないだろ? 」ふふ 、笑い声が零れます。「 こうだったら、こうでなかったら。過去に対しての そんなもしもの話なんて、何も生まないよ。 しちゃうけど 。 」「 だから、──は今目の前の 」“こうであること”がいとしいな すい、あなたの右手が下から ナニカ の手にすくわれます。 手だと思いました。 案外がっしりとしていて、 少なくとも女子供の手ではありません。 体温はなく、冷たくもありませんでした。 (-253) 2021/10/23(Sat) 17:22:05 |
【秘】 浮遊想 テラ → 巫女 ユピテル「 ──を人間って言ってくれるの 、すげーうれしいよ。 ありがとうね、ユピテルちゃん 」自分では、テラは怪物の意味だと思っていますから。 人間と言ってもらえるのは素直にうれしいことです。 (-254) 2021/10/23(Sat) 17:22:54 |
【秘】 巫女 ユピテル → 悪食 キエ「私、ずっと揺らいでいたのよ? 最愛の存在の言うことを聞き、 最愛でない人の為に、巫女の使命通り最愛の存在を壊すか。 最愛の存在の願いも否定し、誰も望まない道を選び、 最愛でない人を、巫女の使命を悪用し全てを終わらせるか。 或いは、その先に衰退しかないとわかっていて。 常に抱く希死念慮<自殺>の元全てから逃げ、捨て去るか。 ……選択が、『できる』が故に、逃げたかった。 どれを選んでも、『私のせいで』何かが終わる」 「嘘と思うなら聞いてみる?試食する? 故郷では、立ってる事すら辛い女よ、私」 (-257) 2021/10/23(Sat) 17:39:49 |
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