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【人】 ただの ユピテル>>107 アマノ 「あの男?……わっ」 一体誰の事を言っているのだろう。想像がつかないなんて考えていたら──鷲掴みだった時から突如撫でられて、頭に手を置いて思わず「???」と混乱しています。嬉しい、という感情が来る前に、相手の手は離れてペットボトルを拾い上げていました。 「……うん!」 「次に会ったら、私の世界のお話を今度はちゃんと聞かせるから──貴方の妹のお話も、聞かせてね。だから、」 「“またね”」 貴方の小さな小さな礼も、この状況での「また」という言葉も。それがどれほど重みがあるかはユピテルは知っています。だから嬉しさのまま、再開を信じて大きく手を振って見送りました。 ──貴方と妹さんが幸せであるように。また会えるように。 私はいつでも、願っているわ、レンジ。 だから貴方も願ってくれるならきっといつか“また”は来る。 (110) 2021/10/28(Thu) 4:24:08 |
【人】 ただの ユピテル>>@59 >>@60 トラヴィス 「必ず振り向かせたい人……」 トラヴィスの口からそんな事が出るのは少し予想外で、でもすぐに「きっとトラヴィスもこの数日で変わったから、もっと素敵になれるわ。頑張って」と。 「眩しい?……私は、演劇をしてるトラヴィスも眩しく思えるわ。きっとライトが当たっているから、そう見えるのかもね」 ユピテルにとってはどちらも眩しい人。眩しいが自分かミズガネを指してるのかはわかりませんが、後者なら間違いなくそう言えます。二人が否定しても、彼らの輝きは──そう。空を彩る星座のように、数多の一人美しさと、良さがある。それをいつか知ってくれたら、そう願いました。 その想いが実るかはわからずとも、エールを送っておきました。相手は誰か知りませんが、いつか知ることになるでしょう。さてその時どんな反応をするかはまた別のお話。 「それじゃあ、私そろそろ──」 言いかけて、動きが止まりました。 唇ではなく頬でしたが、一瞬唇に来たのかと思うと驚きで鼓動が早まります。 初めて「また明日」が言えない日になりましたが、こんないたずらをされたらおあいこか、それ以上にそちらが悪いもん!とユピテルは主張したことでしょう。……さて。 (112) 2021/10/28(Thu) 5:08:52 |
【人】 ただの ユピテル>>114 ミズガネ 「トラヴィスとは仲がいいけどコトハも仲良くなかった? 竪琴託していた位だから私よりも仲良しと思ってたわ」 首を傾げました。自分達がそれなりに(友人として)仲がいいのは、てっきり知られている事で、そんな改まって聞かれる事かと不思議に思ったからです。 「……?どうしたのコトハ、何だか調子……え?」 『唇にする』と言われた発言で「?」と思い切り頭にクエスチョンマークが浮かんでいます。ぽくぽくぽく。 考えた末に、ようやく出る結論。 「……も、もしかして唇にキスされてたと勘違いしてる? えっと、あれ、頬だよ。 ギリギリの位置といえばそうだけど…… 急にトラヴィスがしてきたから、私もびっくりして……」言いづらそうにもごもご答えてますが、別段嘘をついてる様子はありません。それより、貴方の様子の方に動揺しているのがひしひしと伝わっているかもしれません。 (115) 2021/10/28(Thu) 5:32:53 |
【人】 ただの ユピテル>>116 >>117 ミズガネ 「そっか、その辺りも今度お酒飲みながら聞こうかな。 約束した飲み比べまだしてないもんね。 ……ふふ、家族……」 単純に仲がいいと言える訳でもなさそうで、今聞く内容ではないと悟ったのかその日の話用に取って置こうとしました。 なお家族以外、はしっかり通じてるようで、そんな大切な物を当時思い切り抱えてしまっていた申し訳なさが少しあったのですがそれももうここで落ち着きました。きっと許されていると。 「……こ、コトハ?し、したくないよ?いえトラヴィスが嫌とかそういう意味じゃなくて、私もう貴方の傍にいるって決めたのもあるし、……えっと、」 一歩踏み出し落ち込んでる気配の湿っぽさをなんとかしようと、そして証明しようと、ショックを受けてそうな傍に近寄って、軽く両袖を引っ張って無理やり屈んで貰ってから、下から口付けを交わします。──ちゃんと、唇同士が触れあうように。 「私、コトハじゃないと嫌よ。コトハだから嬉しいのよ」 眉尻を下げて少しだけ寂しそうに笑いました。信じて貰えなかったのが寂しいのではありません。貴方にそこまでショックを受けさせてしまった事と、もう一つ。ちらほら言葉の端に出ている一つの誤解です。 ▼ (121) 2021/10/28(Thu) 10:10:05 |
【人】 ただの ユピテル>>116 >>117 ミズガネ 「私がやりたい事を尊重するって思ってくれるのは嬉しい。 だけど、それで本来コトハが嫌なことを「嫌」って言わないで「好きにさせたい」って言うのは ……良い夫婦、 じゃないと思うの。他の関係でもそうだけど、夫婦なら一層だと思うし……私も少し寂しいよ」 全部許容されると言うのは、そんな事はないと分かっていてもそれだけ興味がないようにも思えて。束縛を沢山されたい訳ではないのですが、逆に彼はもう少ししてもいいのだという程にこちらに全部譲ってくれるから。 そしてそれは、目指そうとしている「支え、分け合う」と少しずれているように感じたから、ユピテルは寂しいのです。 「私、大切なコトハの嫌なことはしたくない。 これが一番の私のしたい事なのよ。それを忘れないで」 「『私がこうしたい』を尊重してくれるなら、一番嬉しい事はコトハが前の事とか性格とか全部変に気負わないで、「嫌な事は嫌」って遠慮なく伝えて欲しいわ。これは私を我慢させる事とも違う。貴方が傷付く方が何倍も辛いから」 だから。と、そっと背伸びをして、帽子を被っているなら一度取って、その頭を柔く撫でようとします。 「……ごめんね、きっと嫌ってさっき思わせた」 (123) 2021/10/28(Thu) 10:27:48 |
【人】 ただの ユピテル>>129 >>130 >>131 ミズガネ 「……私もよ。私も逆だったらきっと凄く苦しいの。 醜くなんてない。もしそうなら、私も一緒に醜くなるし、 コトハと一緒ならそう言われても別に構わないわ。 貴方の想いと本音が聞きたい。 貴方の音色 を聞かせて?」コトハも恋や愛の嫉妬は初めて?きっとこれがそう? 苦しそうなのにそれを嬉しいと思ってしまってごめんね。 でも、これが人に近づく事なら。 コトハへの思いで形作られて行く自分を、私、肯定できるわ。 これまで輪は足枷と、その痕しかなかったけれど。 まだ目に視えなくても、確かに薬指に新しい誓いの輪を。 「 はい。ユピテルは最後まで、苦楽も全て共に。 ずっとコトハの傍にいる事を誓うわ。」 ▼ (139) 2021/10/28(Thu) 20:55:45 |
【人】 ただの ユピテル「────……♪」 小さく呟く子守唄。この館に響くのは、私だけの声。 けれど私には、もう一つの“音”が聞こえる。 私に聞かせてくれた神の子守歌。この宵だけに聞こえる親子の歌。いつかこの歌を、私も子供に伝えられるかしら。 何処かの世界では明日の事を、 『日が昇り月が出て、また日が出る』と書くらしい。 それならば、館の主が目を閉じている宵にしか会えない。 そんな私達に最も近しき挨拶を。 次の待宵館をお楽しみに。 月と共に、貴方と語れることを。貴方に紹介できることを。 彼と月見酒でもしながら願っているわ。 「──また“明日”」 私の最初の人ではなかった、家族。 ── 次の待宵館で会いましょう 『ええ。また“明日”、ユピテル』 (141) 2021/10/28(Thu) 20:59:54 |
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