【人】 舞台役者 ヴィクトル─ 現在・車中 ─ [ 助手席で眠る友の様子を時折眺め運転を続け、早数十分。 車中はラジオの音声と音楽が流れ続けるのみ。 眠ったことに気付けば音量を下げる。 エンジン音はデフォルトで小さい。 先程、レクチャーを受けた各機能のことを思い返す。 ( ──普通の二十代が新車で買うには 結構な出費になるんだろうな。 ) 己の車といえば、劇団員時代に譲り受けた中古の安物だ。 壊れてはいないから動く、使うならやると言われ使い続け早数年。 異音が時折発生し、助手席のリクライニングは倒れないが 一人で使う分には特に気にならなかった。 それに当時は街中に住んでいたので、車に乗る必要が あまり無かったのもある。] (158) 2019/04/14(Sun) 17:30:41 |
【人】 舞台役者 ヴィクトル[ リーの車を運転したのは今回が初めてだ。率直な感想となると 正直、この車と、俺が今乗っている中古を 同じ車扱いにして良いのか、だった。 当時は駆け出し下っ端で給料も雀の涙。 新車を買う余裕など当然無い。 己の身分を弁え、移動できれば良い、物を運べれば良い、 程度の考えだった。 だが、収入も安定してきた今ならば 新車を購入するのも悪くない、と思えた心地良さ。 今回この車を運転させて貰ったことに加え 奴曰く「ファンは常に見ている」らしいから。 引越しを終え、落ち着いてから購入の相談を持ちかけてみよう。 饒舌に語っていた様子から、色々と詳しそうだ。] (160) 2019/04/14(Sun) 17:30:48 |
【人】 舞台役者 ヴィクトル[ 眠り続け、更に数十分が経過した。 起こさぬよう音には気を払っていたが、沈黙が寂しくなる頃。 眠れる王子様の瞳は未だ開かず、耳を澄ませば寝息も聞こえる。 再び、ちらりと横目で表情を覗き込めば──── 思わずはっ、と息を飲む。 見慣れた顔なのに──……やはり綺麗だ。 なかなか鮮明に見えぬ赤紫の瞳は、それ以上に美しいが 閉じても長い睫毛に筋の通った目鼻立ち、小柄な体躯。 まさに白皙の美青年という言葉がしっくり来る。] [ 家族の話を振られ、そういえばリーの家族のことは 余り知らなかったと思い出す。弟がいるとは聞いていたが。 既に隠すような間柄でも無い。 どうせ俺も、奴と似たようなものを抱えている存在だ。 故に話が聞きたければ隠すつもりも毛頭無いのだが、 楽しさに明け暮れていた今する話では無いな、と止めたのみ。 それこそ、旅行が終わった後。 リーの家に寄った時>>118にでも語ろうか。] (161) 2019/04/14(Sun) 17:30:53 |
【秘】 舞台役者 ヴィクトル → 裁判官 リーベルト[ かつて冗談めかしたプロポーズの話をしていた時の返事は、 普段の微笑みとは違った──……どこか迷いが含まれた、 影を帯びていたかのような笑顔だった。 ……一瞬、不安が襲い掛かる。 絶望から這い上がり、再び舞台の上に戻れたとはいえ、 役者が安定しない職であることは誰もが知っている。 数年、十年後も第一線で活躍出来る役者といえば 天文学的な数字といっても大袈裟では無い。 一方、リーは現段階で既に輝かしい将来が約束されている。 経済力の高さは言うまでも無く、知識に社会的地位。 奴の隣に立っても見劣りしない、一流の役者になるべく 努力はしているが、将来のことを考えれば…… ──やはり役者を辞め、安定した職に就くべきでは、と 考えたことは一度や二度では無い。] (-85) 2019/04/14(Sun) 17:31:01 |
【秘】 舞台役者 ヴィクトル → 裁判官 リーベルト[ 奴の迷いはまだ知らない。 偶然にも、似たような迷いであることを。 しかし不安に襲われたとて、リーの想い、心を疑うことは無い。 性格も職業も真面目で、知識も豊富だからこそ、 色々と危惧するものはあるのだろう。 その点、一流の大学を出たとはいえ、大卒後劇団に入り、 普通の社会人経験のない俺が、楽観的な考えに寄るのは必然。 もし奴の迷い、不安を知り得たならば。 「お前は光に照らされた、輝かしい未来を歩む存在だ。 俺のような奴と共に居てはいけない」 と、以前の俺なら、再び距離を置こうと考えていただろう。 だが──今は違う。 ] (-86) 2019/04/14(Sun) 17:31:08 |
【秘】 舞台役者 ヴィクトル → 裁判官 リーベルト[ 俺の最大の幸せは、リーベルトが隣に居てくれること。 リーベルトが存在しなければ、俺の人生に意味が無いことに 気付いたから。 奴が抱くその不安を知ることが出来たならば。 『 ──俺は、あの時お前に生かされた。 お前のお陰で、俺は今ここに居る。 だから、お前が救った俺を信じてくれ。 ……いや、 信じろ! 』 と。[ 過去、奈落の底へと堕ちた俺を、リーが救い上げたように。 今度は俺が道標となり、手を引き歩んで行くつもりである。 俺がリーを不安にさせてしまうのならば それを取り払うのは俺の役目だ。 だが、目の前から消える、身を引くという選択肢は無い。 それにより、俺が幸せになる未来は、存在しないから。] (-87) 2019/04/14(Sun) 17:31:39 |
【人】 舞台役者 ヴィクトル[ 更に時は経過する。 既一時間程度経った頃、静寂を破りアラートが響き渡る>>122。] ……──っ!!??? [ 完全な不意打ちだ。あまりにも唐突過ぎて変な声が漏れた。 そういえば言ってたな、と数秒後に思い出せたが>>120 そして俺では無く、リーの方が目覚めたようだ>>123] よう、おはよう。ぐっすりだったな。 寝られたのなら良かった。 ……はっ、懐かしい。 俺がお前の代わりに土下座して客に謝った夢か? それとも、互いの腕を持っていってでもしたか? [ 今となっては笑って話せる過去の話を思い出し、笑みが漏れる。 実際、当時の印象は相当に悪かった。 「誰も手に追えないから、お前が面倒見てやってくれ……。」 と店長に泣き付かれなければ 必要最低限以外の会話すらせず、避け続けていただろう。] (163) 2019/04/14(Sun) 17:31:45 |
【人】 舞台役者 ヴィクトル[ アラートの警告もあり、既に一時間以上が経過した。 休憩がてら、提案通りサービスエリアに立ち寄ることに。 目的地まではまだまだ遠い。休憩も大事。 そして、サービスエリア巡りは旅の醍醐味のひとつでもある。 ご当地品を眺めながら歩いていると、 オレンジをしたソフトクリームディスプレイに目を惹かれ 蜜柑の味ソフトクリームを頼むことにしたが リーは何を選んだのだったか。]** (164) 2019/04/14(Sun) 17:31:50 |
舞台役者 ヴィクトルは、メモを貼った。 (a30) 2019/04/14(Sun) 17:33:26 |
【独】 舞台役者 ヴィクトル/* まさかの投下時間秒まで同じ…だと…() ごめんな…さい… 投下前リログして一応確認したけど さすがにこれは衝突不可避だった() あとみんなもう窓秘話こもってるの??? やっぱ覗き見用にうさちゃん2IDで入れておくべきだったかな… (当初はうさちゃんで入る予定だったけど、恐らく捌けない動かせないという理由で諦めた) (-88) 2019/04/14(Sun) 17:36:55 |
【独】 舞台役者 ヴィクトル/* ちなみに私はソフトクリームのディスプレイが大好きなのです あのふわふわクリームのフォルム可愛いじゃないですか??? (-91) 2019/04/14(Sun) 17:45:28 |
【秘】 裁判官 リーベルト → 舞台役者 ヴィクトル( ……誰にも助けを求められず、 薬や盗みに手を出してしまう人も大勢いる中。 君は僕に助けを求めることが出来た。 その強さがある限り、何度でもやり直せる。 僕は、 ――君に会えて、良かった。 ) (-105) 2019/04/14(Sun) 20:24:11 |
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