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![]() | 【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 黒眼鏡「ありますねえ。」 あるらしいので。 「なら、…いいんですけどお…」 少なくとも、意図的に警察ばかりを摘発させていた自チームはその件には貢献していそうだが。 動けば動くほど、渡る橋を繋ぐロープが擦り切れていくのを感じる。 きっと長くは保たないだろう。だから早くの収束を願う。 リヴィオの件には間延びした返事。 ということは、雑貨屋に行かないと。忙しいなと浮かべていた頃。 「ええ?何ですかあ…?目え…?」 意味不明な指示すぎる。 困惑しつつも指示に従い目を閉じる。 …どこまで顔を近づければいいんだろう。まあ、いっぱいか。 (-189) 2023/09/21(Thu) 12:59:13 |
![]() | 【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 月桂樹の花 ニコロ女――ダニエラ・エーコは、この日まで、あなたを摘発するための理由づくりを考えていた。 街のおまわりさん。――それを利用する? 時折立ち寄るガンショップ。――そこに難癖をつける? あのハーモニカの音色は、何かの符牒なのかもだとか。 さあ果たして、どうすればあなたを牢へ送れるだろう? …そんな、時の事だった。 これ以上ないほどの『理由』が齎されたのは。 エーコは俺をよく知ってるからな。 俺のチームがどうするかはわかるだろ? ある日の言葉が浮かんで消える。 うん、そうだ。彼女はただ黙って捕まるような人じゃない。 「…………ミネ…。」 ただ一言、その名を呟いたきり。 それ以上のことが自分に許されるとは思っていなかった。 今は、ただ。 彼女が最後に残した『理由』を手に、その下手人――あなたの元へ向かう。 市民の通報よりも、ずっと速く。 (-192) 2023/09/21(Thu) 13:13:51 |
![]() | 【秘】 コピーキャット ペネロペ → 傷入りのネイル ダニエラ「内緒の話なんです」 『一般市民』はあなたの様子を見て。 テディベアに視線を落として。 口元に片手の人差し指をあて、困ったように笑う。 「立ち話も何ですから。 近くに行き付けのバールがあるんです。そこで話しませんか」 お喋りなライムグリーンはそこには居ない。 けれど彼女の作った、彼女の声を吹き込まれたものがある。 その代役を連れてきた事には、意味がある。 (-196) 2023/09/21(Thu) 14:29:36 |
![]() | 【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → コピーキャット ペネロペ「…………………、あー。」 あなたが告げ終えるだけの時間ほぼ全てを、気を立て直すのに使った女は間の抜けた声を出す。 「…はあい。ふふー。」 「そおいうことでしたらあ、お供しますよお。お姉さん。」 そうしてからの持ち直しの速さはなかなかだった。 頬を緩めてふにゃりと笑い、あなたに付き従うことだろう。 (-203) 2023/09/21(Thu) 15:53:37 |
![]() | 【秘】 黒眼鏡 → 傷入りのネイル ダニエラ都合の悪い発言は無視するタイプのカポ・レジームだ。 「ああ。 俺はそれでいい。 お前が辛ぇなら、それは辛がれ」 また放任。 任せる任せる、なんて言いながら。 「うむ」 ぺたぺたと、スリッパ履きの足音が近づいて。 ちょん、と。 あなたの唇に、なにか硬いものが触れて、 グイッ 「差し入れでもらったんだが、甘いの苦手でな。 食ってくれ」 ……飴玉だ。多分、レモン味の。 ついでに、なにか平たく小さなものが一緒に。 …どちらにせよ、女性の口に指で押し込むものではない。。 (-205) 2023/09/21(Thu) 16:07:22 |
![]() | 【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 黒眼鏡「……。」 「…はあい。」 沈黙の後、肩を竦める。すまし顔。 任されましたあ。…そうやって、先送り。 んー、と足音を聞きながら。 こう言うのを素直に聞くのが良くないのかもしれないと今更。 まあでも、相手が相手だしなあとその辺りまで思考が飛んだ頃。 「――!?」 口の中に酸味のある甘い塊が捩じ込まれ。 流石に、驚く。ただすぐに持ち直すだけで。 ころころと飴玉を口の中で転がしながら、共に押し込められたものを選り分けるまでは多分数秒くらいだった。 「あのお。」 でも、文句くらい言っていい気がする。 「……。」 「なんでもないですう。」 …つい最近似たようなことがあったのを思い出した。 あれはトリュフチョコレートだったけど。 美味しかったし、飴もおいしい。 (-207) 2023/09/21(Thu) 16:37:23 |
![]() | 【秘】 黒眼鏡 → 傷入りのネイル ダニエラ「あ、任務追加。 ファーストキスと同じ味だったら教えてくれ。 レモン味ってやつ、意味わからんよな」 セクハラだ。 「なんだ、もっと欲しいのか」 なぜこの男は、牢獄にお菓子を持ち込めているのだろう。 差し入れでもダメなはずなのだが。 「ほかなんかしとくことあるか? あんまり長居するとよくないだろ」 まだ格子にもたれたまま、なんかあるならいってみ、なんて手振り。 (-210) 2023/09/21(Thu) 16:46:26 |
![]() | 【秘】 コピーキャット ペネロペ → 傷入りのネイル ダニエラ年齢のわりには大した胆力だ、と思った。 時間こそ掛かったものの、柔い笑みは常のものだろう。 動揺から立ち直って即座にそれを作るのは、容易な事ではない。 「人払い頼むわ」 バールに入れば、それだけを店員に告げ。席を通り過ぎ、 『関係者以外立入禁止』とプレートの掛かった扉を開け、 あなたを伴ってバックヤードへと入っていく。 人の気配は引波のようにさあっと引いていった。 (-213) 2023/09/21(Thu) 16:56:36 |
![]() | 【秘】 コピーキャット ペネロペ → 傷入りのネイル ダニエラ「さって、単刀直入に本題に入るとしようじゃねえの」 雰囲気をがらりと変えて、あなたに向き直る。 椅子に掛け、椅子を勧めこそすれ、あなたが座るかは自由だ。 口調こそ荒いものの、それは腹を割ったもの。 猫被りの言う事など、信用ならないかもしれないが。 「あんた達のやり取りを盗み聞きしてる内片方は俺だ。 声掛けたのは単に一度くらいは 顔合わせて話しておきたかったからな。 俺なりの誠意ってやつ。ビビらせたんなら悪いな」 「俺とカンターミネとは同僚。 あいつが居なくなった後の事任される程度の仲だ」 そこで言葉を一度切る。 情報と認識をを整理する必要があるだろうと。 「俺ァあんた達のやり取りをどっかに流す気も無いし、 それ材料に脅迫だの命乞いだのをしに来たわけでもない。 まあマジで盗み聞きしてる…させられてる?だけだ。」 「あとこいついる?」 ぐに、とテディベアの腹を押した。 それはあなたもよく知った声で、 《なあなあ、最近どう?俺は順調》と鳴いた。 既に持っているなら必要ないだろうが。 (-214) 2023/09/21(Thu) 16:58:02 |
![]() | 【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 黒眼鏡「えー。」 「そんな昔のこと覚えてませえん」 爆弾発言だったかもしれない。 「特にありませえん。」 「それどころか、 用事 を思い出したのでえ。」「お暇しましょおか、そろそろお」 かつ、と革靴の底が鳴る。 「あー。また」 「気が向いたらあ、様子見に来まあす。」 「…………………… 心配、なのでえ。 」蚊の鳴くほどの声で添えて。 その靴の音が、離れていく。 (-215) 2023/09/21(Thu) 17:04:42 |
![]() | 【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → コピーキャット ペネロペ連れられた先、勧められた席に女は座る。 どこか弛緩した雰囲気の女だ。 あなたの変貌ぶりすら、意に介さずに。 「あー。お兄さんでしたかあ。」 これである。 ふうむと話の中を聞き。 なるほど、お兄さんの言っていた人だったか。 そう何の心配も懸念さえも抱いていなさそうな顔。 そこだけ見ればまるで、陽の当たる喫茶店のテラス席のような。 ただ。 「……。」 テディベアが鳴くと、微かに眉間に皺を刻む。 戴きますう、と心のまま。要らないなんて、言えるわけがない。 (-220) 2023/09/21(Thu) 17:31:46 |
![]() | 【念】 傷入りのネイル ダニエラここ暫くの女といえば。 警察署とホテルの往復。 惰性のように続ける食べ歩きのルーチン。 奇数日はサンドイッチ。偶数日はベーカリー。 まるで何も変わりなかったかのように、…その頻度こそ多少落ちるが勤務後の食べ歩きも続けるほどだった。 ダニエラ・エーコという巡査はそうあるものだから。 「……。」 さて、そして、そんな帰り道だろうか。 何故か猫に懐かれた女は足を止めている。 …いつかパン屋のお兄さんが困り果てていたのを思い出す。 確かに間違えて蹴飛ばしてしまいそうだ。動けない。 ならば抱き上げればいいのだと、割と真っ当な結論に至った女はしゃがみ込む。 そこでもう一度動けなくなった。猫とはどのように抱くものだろう。 「…………。」 諦めて、ゆっくりその手を伸ばしてみる。 右手だ。腕には時計がついている。 触れるというにはおっかなびっくりなしぐさでその身体についた葉や土を払おうとする。 女はこの歳にして猫に触れたことがなかった。 (!2) 2023/09/21(Thu) 17:50:53 |
![]() | 【秘】 コピーキャット ペネロペ → 傷入りのネイル ダニエラ「そ。なんか重要そうな事喋ったら教えてくれや たまに妙な事も喋るがまあ気にすんな」 そう言って、テディベアをあなたの方へ差し出した。 あなたが受け取れば、テディベアはあなたのように くったりと弛緩したまま。その手の中に収まるだろう。 「要件はマジでそんだけだ。時間取らせて悪かったな。 茶の一杯でも奢ってやりたい所だが…」 「 そっちも忙しい だろ?情勢が落ち着いた頃にでもゆっくり奢らせてもらうわ」 そんじゃ、と伝えたい事を伝え終われば猫被りは席を立つだろう。 あなたは暫くそこに居てもいいし、その場を後にしてもいい。 とはいえ互いに忙しい身なのだろうけど。 (-223) 2023/09/21(Thu) 17:56:32 |
![]() | 【念】 傷入りのネイル ダニエラ葉っぱを払い、ついでにふうわりその背を撫でる。 嫌がる様子を見せない猫の様子を見て、戯れるように指先が額や喉元へと伸びていく。 少し触れてみると、あっという間だった。 元から遠目に眺める猫のことは好きだったのもあるかもしれない。 そうして首筋にその指先が伸びたとき、柔らかな毛に埋もれた首輪に気付いた。 …このケーキ屋の猫だろうか。 迷うような素振りのあと、遂に意を決した。 そうっと猫の身体の下に手を差し込むと、背を撫でたよりずっと柔らかな手触りと体温が伝わってくる。 ゆっくり抱き上げたところでどう落ち着けたらいいのか分からなくて暫くぶらん。 …下手くそな抱き方だったけど、それからどうにかこうにか形にはした。 首輪の住所に向かう。 革靴がいつもより少し控えめに、こつこつ。 (!4) 2023/09/21(Thu) 19:00:32 |
![]() | 【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → コピーキャット ペネロペ受け取ったテディベアを見つめると、人目もはばからずやおらに抱き締める。 「…はあい。」 「ありがとうございますう…」 そうして諸々については承諾した。 お茶なんて。このテディベアだけで十分だったのだけれど。 あなたがそうして立ち去ったあとも、短い時間だけ女はその場に残る。 同じ色のウィッグに少しだけ顔をうずめて、微かにその肩を震わせた。 (-232) 2023/09/21(Thu) 19:15:50 |
![]() | 【秘】 黒眼鏡 → 傷入りのネイル ダニエラ「…あ、これセクハラ?」 今更。 …爆弾に目を丸くしつつ、あなたを見送る。いつもどおり。 「おー、またな。……」 「心配性だねえ」 苦笑するような気配が、遠ざかってく。 ……… …… … チップには、『プラン』とやらが書かれている。 どうやって調べたのか留置所まわりの機密に触れうる各種情報と、 『合図があった場合、あるいは取締法が突如廃止になった場合、混乱と立場を利して脱獄を手伝うこと』 …と書いてあった。 人任せなプランだ…。 (-247) 2023/09/21(Thu) 20:23:26 |
![]() | 【影】 傷入りのネイル ダニエラ勤務帰り、女は必ず自宅のアパルトメントに立ち寄る。 根城としているアジトはここより少し遠く、前あったアジトより更に遠くなったが、それでもここに立寄ることだけは欠かさなかった。 部屋にはかなりの数のダンボールが積まれている。 地震でも起きれば雪崩が起きそうなもの。イタリアは地震の多い土地だ。 そのダンボールの、真ん中で。 「…はあ。」 呆れだか溜め息だか、どちらとも取れない声を上げる。 ……多分両方、しっかり含有していそうだ。 そうして疲れた眉間を揉みほぐし、ぱたんと端末を片付けた。 「…まあ」 「いいですけどお。」 そう呟く口許が微かに緩む。 べちゃりとデスクに頬を預けると、それも歪み冷たさだけが頬に移った。 …そうやって90度回転した視界に何かが映る。 ダンボールの山の中に少しも紛れられていない、ボストンバッグにスーツケースだ。 (&2) 2023/09/21(Thu) 20:51:30 |
![]() | 【影】 傷入りのネイル ダニエラ……。 身体を起こす。重いんだ。これは。 結局、中身は何なんだろう。 「……。」 また眉間に皺が寄るのに気付く。 持ち帰る間の、墨を落としたような心地がにわかに思い出された。 あれから、別に状況は何ひとつとしてよくなってはいない。 寧ろ悪くなっているはずだ。 …現実だけをただ見つめれば、もうこの手の中には何も残っていやしない。 (&3) 2023/09/21(Thu) 21:28:58 |
![]() | 【影】 傷入りのネイル ダニエラ「………。」 考えないようにしていたことが、すうと脳裏を横切っていく。 バッグの隣に膝を抱えて、ミントブルーの瞳を伏せた。 日差しが傾き、窓から差し込む赤い光に照らされる。 小波の音が聞こえる気がした。 瞼が少しずつ、重くなる。 そういえばここ数日は、あんまりしっかり眠れていない。 波の音に紛れ、歌声も聞こえるような気がしてきた。 髪を撫でる手が、ひとつ、ふたつ。…みっつ。 そして。 … … ……寝息が、微かに聞こえている。 膝を抱えていた手がゆっくり、ことり、と床に落ちた。 (&4) 2023/09/21(Thu) 23:06:05 |
![]() | 【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 無敵の リヴィオある日の警察署。 あなたのデスクに近寄る女の姿がある。 「……リヴィオさあん。」 ゆるり。間延びした声に、周囲の空気が弛緩する。 思えば女の様子がおかしかったのは、あの日1度きり。 あとは変わらぬ気怠さとともに、毎日職務に向き合っていた。 (-281) 2023/09/21(Thu) 23:36:34 |
![]() | 【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 傷入りのネイル ダニエラ下手人―― ニコロ・カナールは 丁度カンターミネの移送を終えたところだった。 そこは牢屋から上の階層へ上がった通路で 彼以外の所員は、通達やら何やらで居ないところで。 貴方がやってくるなんて、まだ思っても居ないように 何かを考えるように、そこにいるだろう。 (-283) 2023/09/21(Thu) 23:46:51 |
![]() | 【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラいつもなら鏡を見てばかりの男も、 今日は書類に向き合って少しだけ忙しなく見える。 勿論、君の姿が見えたなら笑顔を見せて。 「…おや、ダニエラ君じゃないか。 丁度君に会いに行こうか悩んでいたところだった」 そう言いながら懐から取り出すのは、 近くのパン屋のフォカッチャ2つとお水。 飲み物は何が好きかを考えていたら迷い迷って。 結局、当たり障りのないものを選んでしまった。 押し付けるために差し出して、 受け取って貰えたなら満足そうに。 「……っと、すまない。 君の用件を先に確認すべきだったね」 (-287) 2023/09/22(Fri) 0:08:52 |
![]() | 【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 月桂樹の花 ニコロ「ニコロさあん、…どおもお」 女は――笑顔だった。 けれどいつもの眼鏡はない。 どんな時でも、女は笑うことだけは得意だった。 「お仕事お疲れ様でえす。」 「…ニコロさん、【A.C.A】だったんですねえ。」 知りませんでしたあ、といつもの間延びした声。 へらりと笑って、革靴の底を鳴らしながら近付いてくる。 (-300) 2023/09/22(Fri) 3:00:29 |
![]() | 【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 無敵の リヴィオ「ええ?あたしにい?」 「どうかしましたかあ。」 小首をこてん。 ややあって、取り出されたものにわあと表情を輝かせた。 「いーんですかあ?やったあ」 戴けるものは戴く主義だ。 それは嬉しそうにお礼を言って、へらりと笑いかけている。 「あたしい。…あー。」 「あたしの要件はあ……」 「…んー」 本当は、とある人からあなたを『調べる』よう言われここに来た。 用意してきたのは犬のヘアピン。…正確には小さなヘアクリップ。 それと、もうひとつ。 仕込み のされた、銀のヘアピン。いつものように、それを渡すだけでいい。いいの、だけれど。 「…せっかくですからあ」 「ここで食べても、いいですかあ。」 「リヴィオさんも食べましょお。」 「2個、ありますしい。」 そう言うと、自分のデスクから椅子をからころ引き摺って。 ちょこんと座った。返答を待つより前のことである。 (-303) 2023/09/22(Fri) 3:23:49 |
![]() | 【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → マスター エリカダンボールの積まれた部屋の中。夕焼け色に照らされてまどろむ。 子供の頃はよくこうして膝を抱えて眠っていた。 もしお母さんが帰ってきたら、すぐに起きてお出迎えできるように。 そんな女の傍らには、アレッサンドロ・ルカーニアからの預かり物。 ボストンバッグに、スーツケース。 …開けるな、と。 そんな指示すら只管に守り続けるような女だったから、それが開かれることはない。 だから女が、その中身を知ることはないはずだった。 …噂に聞く『情報屋』に会えるのならば、話は違うのだろうけど。 /* お疲れ様です、おさとうかえでです! 上記の通り、黒眼鏡さんよりお預かりしているお荷物の中身を知るのに情報屋さんのお力をお借りしたくてご連絡致しました。 お手数をお掛け致しますが、何卒よろしくお願いしますm(_ _)m (-305) 2023/09/22(Fri) 3:42:53 |
![]() | 【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ君の表情を見て、君の言葉を聞いて。 変わらず笑顔を浮かべ、その目元が少しだけ緩まった。 「…あぁ、君の分だ。受け取ってくれると嬉しいよ」 そのままフォカッチャ入りの紙袋と水の入った袋を渡し、 いつものように"君との日常"が始まるんだろうと そう考えていた男は、少し予想外だったのか 目を瞬かせ、それでも笑顔で頷いた。 きっとその間に君はデスクから椅子を引き摺って、 それで隣に、いるんだろうけど。 「あぁ、こんな事ならさっき食べるんじゃなかったな。 君との食事を満足に楽しめないのが残念だが、 嬉しいものだね。こうしてご一緒出来るのは」 こんな事なら忙しくなる前に誘えば良かったね。 そう言いながら、机の上を軽く整理し、 君の方へと体を向ける。 (-308) 2023/09/22(Fri) 6:50:50 |
![]() | 【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 傷入りのネイル ダニエラ「……よう、ダニエラ。」 そちらの方をゆるりと向いた表情は 此方はどちらかと言えば、困ったような表情。 だって、分かってしまったから。 「お前が、“別の摘発チーム”だったんだな。 知りたくはなかったよ。俺をしょっ引きに来たか?」 誰かに面会に来た、とか どうしたんだ、とか そんな言葉もなく貴方は此方を『A.C.A』だと言った。 それが、全て。 (-310) 2023/09/22(Fri) 7:13:34 |
![]() | 【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 無敵の リヴィオ椅子を引き摺りながら、頷く姿にまたへらり。 着席すると、紙袋を開いてフォカッチャを取り出す。 ひとつあなたに差し出して、手を合わせた。 「あははー。リヴィオさんてばあ」 口が上手いなあ。でも悪い気は別にしないのだ。 無理して食べなくてもいいですよおとは声掛けて、自分のフォカッチャを少し齧る。 「…やっぱり、人が減ったしわ寄せとか…ですかあ?」 その瞳はぼんやりと、あなたの仕事の跡を見つめた。 ものの1週間ほどで、瞬く間に警察署の人間が逮捕されていった。 警部補に上級警部まで逮捕されて、署内はきっとどこもてんやわんやだ。 (-316) 2023/09/22(Fri) 7:50:06 |
![]() | 【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 月桂樹の花 ニコロ「Esattamente. 今、外は大騒ぎですよお」 「知ってますかあ。ニコロさん。」 常と変わらない、気怠げな弛緩した空気で。 常と変わらない、朗らかな微笑みを浮かべながら。 「…あれだけ騒がれますとお」 「立場上、逮捕しないわけにはいかないんですよねえ。」 なんて嘯く。最初からずっとその気だったくせに。 「ニコロさんには、お世話になりましたからあ」 「…胸が痛いですう。わかってもらえますか?」 そう忍ばせた。これだけは、本心だ。 信じてもらえない方が、絶対にいい。 (-323) 2023/09/22(Fri) 8:15:04 |
![]() | 【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 傷入りのネイル ダニエラ「逃げたりはしねえよ。 そうなること自体は分かってたからな。 ただ、腑に落ちない事がある。」 あれだけ派手に騒がれれば しょっ引かれないなんて思う訳がない だからその点に関してはもう、覚悟は決まっていた。 けれど。 「何の目的でお前は、そっちで動いていたんだ。 こっちとは違う目的があったんだろ?」 抵抗はしない。 大人しく牢屋にも入れられてやろう。 その代わり教えろ、と。 胸が痛いという言葉には、今は反応は見せなかった。 (-325) 2023/09/22(Fri) 8:20:03 |
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