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【人】 生贄 セレン……たとえ困らなくても、 それが……ぼくが、貴方にあげられるものだから。 [ 耽溺に堕ちる淵で溢した言葉に意志を籠め、 きゅっと両手を握って頑なに踏み止まりながら。 己の価値という難しい思考までは至らず、 ただそれだけを主張し、訴える。 けして裏切らない、純粋なまでに嘘もない。 大人に纏わされた虚飾も剥いで示したように、 己の所有者への隷従を――─囀る響きは真摯に。 ] (284) 2019/04/09(Tue) 15:21:09 |
【秘】 生贄 セレン → 古城の吸血鬼 ニクス[ 唇を濡らされ、びくりと身体を震わせた。 恐怖とも違う、驚きともまた違う、 初めての感覚と感触に思考が痺れて動けない。 吸われる唇は柔らかかっただろう。 栄養が足りていない頃は荒れていたそこは、 用途があるのだと言わんばかりに整えられて、 食用か見た目の彩か、蜜や紅まで引かれている始末。 それに、詰め込まれた知識がこの行為を何と呼ぶか、 知るからこそ、……だからこそ、息は止まって ] (-95) 2019/04/09(Tue) 15:59:21 |
【秘】 生贄 セレン → 古城の吸血鬼 ニクスふ、…… [ ───少なくとも、門前払いではなかった。 その安堵に、唐突に溢れた涙で頬を濡らし、 狭間に息を繋ぎ、されるがままに己を呈しながら。 伸びた指がおずおずと主の服を掴んで、 微かだった唇を開いて、そっと無防備を晒す。 尤も、それ以上をどうしていいものかは知らず、 震える身体を必死に宥めるだけになっていたのだけれど] (-96) 2019/04/09(Tue) 16:01:54 |
【人】 生贄 セレンぼく、自身…… [ 溢した言葉は吐息交じりに、 熱い音を響かせ、緩やかに繰り返す。 自分自身──それを望まれている。 けれどそんなものを知るようならば、 己はここに居ずにとうに親元で死んでいただろう。 己に出来る事と言えば、 食べられる野草の見分け方とか貴人には無縁の知識と 村で詰め込まれた夜伽の術しか持ってはいない] (286) 2019/04/09(Tue) 16:13:55 |
【人】 生贄 セレン[ けして裏切らない、 どんなときも、嘘を吐かない。 その主張を通すことも自己だとは、 未だ、認識できる域にないくらいには殺し慣れていた。 ] (287) 2019/04/09(Tue) 16:15:24 |
【人】 生贄 セレン……はい [ 夜気に侵され震える身体を忘れる程に。 けれど、傍目には震えていたらしく、 誘う声音に背を伸ばして慌ててその背を追いかけた。 外套を再び羽織るだけはして城の中へ、 長身の主とは逆に小柄の己は小走りとなって、 見たこともない城の荘厳さに息を飲むより先に。 追いついた主の一歩後ろで、片手をそっと握った。 子供が逃げ出すのを防ぐ鎖として大人に繋がれるもの。 ―――というだけではなく、 置き去りの不安を解消するための無意識の仕草で、 瞼を閉じて考え込んだ主を見上げ、それから ] (288) 2019/04/09(Tue) 16:24:41 |
【人】 生贄 セレンあの……、あなたの名を、どうか…… [ これまで幾人もの子供が城に送られたと聞いている。 その行方が不穏にも隠されているのも知っていた。 生贄として捧げられるのだから主人として扱え、と。 村ではそう言い聞かされているからこそ、 幾人もを迎えた男にとって普遍では退屈だろうと察して。 躊躇いの尾を踏みながら、彼の名を乞い願う ]** (289) 2019/04/09(Tue) 16:33:03 |
【秘】 古城の吸血鬼 ニクス → 生贄 セレン[ 跳ねた子供の考えている事は分からない。 そういった行為に慣れているのかと考えていたが 反応を見ただけでは随分と不慣れであるようだった。 嗜好を変えてみたのだろうか。 子供のことを詳しくは知らないが、斯様な子供は初めてだ。 溢れる涙の意図も理由も彼の過去も知らぬが故、 ただ色味の異なる二つが滲む色彩を良しとして ] そのように習ったの、セレン。 [ 問いかける声は腰を抱くような低い音。 頬に添えていた片手で頸から背中、腰まで辿った。 そのままやんわりと抱きとめながら口端を上げる ] (-108) 2019/04/09(Tue) 22:42:32 |
【秘】 古城の吸血鬼 ニクス → 生贄 セレン君の意志じゃなけば意味がない。 [ 遊びの。 全てを告げずに宥めるような舌先は それでも一度彼と花開く唇の中へ。 彼の舌を一度なぞりながらも柔く吸い付いた。 釘をさすかのように、わかったね? と ] (-110) 2019/04/09(Tue) 22:43:08 |
【人】 生贄 セレンなにも……何も、しません。 ただ、ぼくが……。 あなたをなまえで呼びたかったんです。 [ 夜を映す瞳を仄かに燈らせるのは、 綴る意志の欠片でもあり、感情でもあり。 怖い、死にたくない―― なによりも、もう捨てられたくない。 恐怖は未だ虫喰いのように巣食い、 その怖れがすぐに剥がれることは今はなくとも。 ] (377) 2019/04/09(Tue) 23:23:35 |
【人】 生贄 セレン[ 階段を登る――音もたてずに、その先へ。 案内される身であるから半歩後ろにはいるものの、 古城の吸血鬼に連れられる子供にしては鈍さもなく。 魅了の余韻は確かにあった。 舌は今頃痺れて舌足らずに陥って、 背も腰も熱を帯びたまま、 頬の熱は引かず白い肌を染めている。 さりとて、それに酔う様子はなく。 前の子供の部屋へと導かれて扉を開かれれば、 その広さに息を飲むくらいには自己を保てている。 そもそも個室などという発想はなく、 広いベッドに、衣装入れ、鏡、等々―― 高級品が並ぶことにも己に結び付く現実感がない。 ] (388) 2019/04/09(Tue) 23:45:52 |
【人】 生贄 セレン……あ、の…… [ 故に、困ったように立ち尽くして。 背を押されれば部屋に入りはするものの、 外套を抱くようにして、視線をニクスへ向けた。 ] (395) 2019/04/09(Tue) 23:48:09 |
【人】 生贄 セレン[ 城内の空気もまた夜の気配に包まれて、 柔い足音を響かせ、階段を上る最中に降る声に。 暫し思考を巡らせて瞬きを返した。 そういえばこんな大きな城でありながら、 城の主に傅く従者の姿が見つからない。 隠れている理由などないだろう。 それに、彼の言葉こそ己にとっては真実で、 これから自分が呼ぶ名はもう彼の名前だけ─── そう、理解して。 命令だという意識はなく、 自然な仕草で白銀の髪を揺らし頷きながら] (406) 2019/04/10(Wed) 0:55:34 |
【人】 生贄 セレンドレス…… [ 前に居た子供、に胸が痛むかといえば否だ。 他人を気遣えるほどには落ち着くはずもない現状で、 繋いだ手だけが居場所を知らせるようで未だ不安の内。 振り返る仕草を察して彷徨う視線は彼の紅眼へ。 するりと抜ける指を無意識に掴んで、 その柔らかな囁きに、やや俯きながら首を振る。 ここに居て欲しいと、縋るように横へ] (412) 2019/04/10(Wed) 0:59:23 |
【人】 生贄 セレン[ ――故に、手は繋いだまま。 自ら手離すなど過りもせず、 寧ろ、その掌に惹かれるように、 歴然とした身分差の距離を僅かに縮めて。 クロゼットの中に並ぶドレスを眺めた。 いかに小柄とはいえ男の身では、 目に余るというかなんというか無理が過ぎる。 心の天秤を傾けた先に在るのは小さな希望。 生きること以外に生まれたそれを、 言葉にするには僅かに躊躇いはあったけれど ] (417) 2019/04/10(Wed) 1:21:47 |
【人】 生贄 セレンどれも女物なので、その…… できれば、上着だけでも貸していただけたら。 [ この城に名を呼ぶような存在が、 彼の他には居ないと告げられたばかりなら。 残されたドレスでは小さく、 他に着るものは村で装飾されたシルクの夜着だけ。 生贄としての衣装がお気に召さないのは既知で、 なら、他に選ぶものがあるとするならそれしかない。 未だ手は離さずに。 肩に羽織っただけの外套をするりと落とし、 透けた絹地を晒して寒さに身を震わせる。 嘗ての虐待の傷は癒え、 村で振りかけられた花の香水だけが香る、 大人になりきれずにいる無垢さを示すように ] (418) 2019/04/10(Wed) 1:22:49 |
【人】 生贄 セレン[ 聞き分けの良いはずの生贄は、 繋いだ掌を引き寄せ、その甲へと唇を触れさせた。 敬愛とするには熱めいて 親愛とするには戸惑いの滲む ささやかな接触を手袋越しに ]** (422) 2019/04/10(Wed) 1:34:21 |
【人】 生贄 セレン[ ふたり。そう、今はふたりきり。 柔らかな足音すら響く城内にたったふたり、 だからこそ怖いなんてどんな言葉を綴れば通じるか。 人がいないから怖いのではなく、 手を繋いだ主が夜の怪物だから怖いのでもなく。 その場から放り出されることが怖いだなんて、 だから手を繋ぐのだなど言葉を織っても伝わるまい。 肩に掛けられた上着の重みに安堵するなど、 置き去りの生贄に慣れているだろう彼にはきっと ] 綺麗に、してきます。 [ 退屈を癒すだけの玩具だろうか、今は。 それとも、己は何か興味を引かれたのだろうか。 薔薇の香りに包まれ上目遣いで見上げるも、 反応は僅かに瞼が震えるだけで怒る様子はなく。 寧ろ、空気を揺らして笑う彼に ] (470) 2019/04/10(Wed) 20:23:23 |
【人】 生贄 セレンぼく、は…… [ 何がしたいかと問われて、瞬く双眸の光は淡く。 頑なに夜だけを映す異色の彩を緩ませれば、 視界に映る主の蠱惑にこれ以上揺らぐこともなく。 頬を撫でる仕草に、そっと柔らかな吐息を絡め、 直に触れてくれればもっとこの冷たさを温められるのに。 そう考えながら稚く髪を揺らし、緩く頷いて ] (471) 2019/04/10(Wed) 20:27:26 |
【人】 生贄 セレンニクスさまの役に立ちたい…… でもぼくに何ができるか、分からなくて。 [ 捨てられたくないから、ではなく、 羽織らされた上着の重みに引き出された安堵を綴る。 魅了の余韻であるふわりとした物言いも落ち、 浮かび上がった言葉をただ素直に、真摯に ] (472) 2019/04/10(Wed) 20:28:29 |
【人】 生贄 セレンぼくの番だと知らされてから、たくさん学びました。 文字の読み方、書き方、楽器の奏で方、歌い方。 夜伽も出来るように教わってきたけれど、でも…… [ 吐き出す吐息は細く不安定で、 撫でられていた頬だけが赤いまま。 掌を繋いでいた手指は自然と剥がれて主へと伸びた。 何処にも縋らず、掴みもせず、ただ胸板に添えるだけで、 手離されても大丈夫だと自らに言い聞かせるように ] (475) 2019/04/10(Wed) 20:33:39 |
【人】 生贄 セレンあなたの退屈を、 ……空腹を満たすことではなくて退屈を埋めるには。 何を……出来ることを、してもいい、なら。 [ もう一つ、村で聞いた生贄の子供の用途があった。 古城の怪物は人の血を啜って枯らす悪い化け物で、 それを恐れ、この豊かな土地には他に村が成り立たない。 子供を差し出すことで村の豊穣の独占は続く。 つまりは行き場のない生贄の最後は戻ることではなく、 この主に食われることなのだろう、きっと。 なら、この願いもきっと、自己の発露に近いと信じて ] (476) 2019/04/10(Wed) 20:49:53 |
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