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【秘】 綴り手 柏倉陸玖 → 生徒会長 織田真宙スマホのメッセージアプリに、通知が一つ。 『随分とご連絡が遅くなってしまってすみません。 今朝も随分と慌ただしいようでしたが、 そちらは大事無いでしょうか。 何れにせよ、会長代理の務めはお任せください。 会長が、安心して自らの務めを果たす為の後押しを。 それこそが副会長の役目というものですからね。 お忙しいようであれば返信は不要です。』 そんな簡素な連絡。 手が離せないようであれば、当然返事は無くとも構わない。 何せ、生徒会副会長は。 あなたが日々多忙である事など、誰よりも知っているのだから。 (-218) 2021/11/06(Sat) 2:07:01 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 綴り手 柏倉陸玖「……だから私と同い年かって不安になるんだよなぁ 性分とかそういうのだっていうんなら構わねぇけど…… 柏倉だって、私からみりゃ十分に光だよ」 達観しているのか、諦観しているのか、 本気で言っているのかすら怪しいけれど。 この男なら、大企業を裏から牛耳る将来もありそうだ。 ……今から関係を深めた方がいいかもしれない。冗談だが。 「まぁ、学園の非ってのには同意見 わざわざ子供たちに対して試さなくてもいいだろうに 悪意を持って用いたり、歯止めが利かなかったりと、 そういった想像はできるだろうにねぇ」 自分のことは棚に上げる。 甘い判断によって、それらに類するものではないのだと。 「……そうだねぇ 今から謝罪文でもしたためておくかい? そのくらいなら放送室を悪用しても罰は当たらんだろう 私と君と、普川も巻き込むかぁ!」 くつくつと、笑う。 後輩には見せられないなと自分でも思う。 それほどのあくどい笑顔。 (-219) 2021/11/06(Sat) 2:08:44 |
【秘】 綴り手 柏倉陸玖 → 朧げな遮光 守屋陽菜「人の精神性など、生まれ育った環境によって 同年代であっても、如何様にでも変わり得るものでしょう。 とはいえお褒めの言葉は有り難く頂きますよ。 暗がりに差す光、程度になれているのであれば光栄です」 実際の所、柏倉は決して性根の良い方ではない。 寧ろ逆、必要悪を嘯く捻くれ者の面倒臭い男だ。 誰よりも現実を見て、諦めを付け、合理に則って割り切れど。 だからと言って何もせず現状に甘んじてやるのは業腹なのだ。 少なくとも、敵には回さない方が無難な人種なのは確かな事だ。 「そもそもの話ですけどもね。 学園側としてはまあ、黙認に近いとは思うのですけども。 この体育祭前にドーピング疑惑に引っ掛かりそうな代物を 看過するなという話なのですよ。そもそもの話ですけど。」 正直、これを言っては元も子もないが。 よっぽど腹に据え兼ねていたらしい。 それらに目を瞑っていた自分を棚に上げるのもお互い様。 「まあ、全員反省文くらいは提出する事になるでしょうね。 心中できちんと反省しているかに関わらず。 反省していますよというアピールは必要なものです。」 品行方正とは掛け離れた性悪な笑み。 巻き込まれた風紀委員のげんなりするさまは想像に難くない。 哀れ、普川尚久。恨むなら己の運の無さにすると良い。 (-225) 2021/11/06(Sat) 2:46:31 |
【秘】 風紀委員 普川 尚久 → 綴り手 柏倉陸玖「馬鹿。こういう時くらいは今みたいにきちんと言葉にしろって言ってんだよ。ふらふらへらへらいつもの副会長やってんじゃねぇんだから避けんな。まあでも、そうだな、」 のらりくらり。絶妙に回答しているようでしていない。 それが非常にうまい“器用”な男だ。 人生に全く希望を抱いていない癖に、絶望までは出来なくてただ半端に適応して、決して楽しいと言えるような生き方をしないままただ生きている。生きてしまえる。俺“達”は。 何度“お互い様”を言えば気が済むのだろうか。 ふは、と思わず笑いが漏れて煙が変に入り軽く噎せたのは、余りに性質が近すぎる事へか、或いは相手からの直球の回答へか。 「今の回答はさすがにメッコメコの自信が少しは戻って柏倉君の事大好きな普川君は嬉しいですぅ。……言えんじゃんお前。さすがですわねぇ、面倒臭い女みたいな泥沼男の心理をよくご理解していらっしゃる」 普川と言う男はその点不器用だが、生き方と現実の見つめ方と割り切り方は柏倉と「同類」で、もうこれが器用なのか不器用なのか、わかりゃしない。まあ常にわからないを生きているが。 そもそもこいつは感情が無い訳ではないのに露に中々してくれないからこうなるのだ。それでも普川は聞きだす側なのは1年からずっと変わらないから、結局の所相手を意識しだした時点で毎度無理やり吐かせる羽目になるのだろう。この先きっと。 「ああ?わかんねぇし、これに関しては“お互い様”だろ」 紫煙があってもこの距離だ。いつも“この距離”にいた。自嘲的な笑みをされようが、横目ですらそんな表情も全部見える。▼ (-228) 2021/11/06(Sat) 3:08:39 |
【秘】 風紀委員 普川 尚久 → 綴り手 柏倉陸玖「あーあー知ってますよそうですねぇ。 普川君を大好きな柏倉君はもう期待が怖くて仕方ないから、性質気質その他諸々の判断すら期待への諦観の前では霞んでなくなっちゃうんですねぇ」 『期待しなければ、』 その理屈と心情が分からない訳ではない。 そもそも自分だって、期待なんて他者にはしていないのだ。 ただ、隣のこいつ相手が例外だっただけ。 お前の方は、俺の事例外にしてくれんの? 「どこをどう見たら俺がお前を置いていくと思えるんだよ。 俺のこの性質治るって思ってる?お前に何言ってもお前でいようとするように、俺だって俺のまま変わんねぇし変わるつもりもねえし、……俺は、 別にお前は俺がいなくてもどうでもいい って思ってたんですよぉ。馬鹿か?あ〜〜馬鹿共だわ」俺達が。似てる癖に相手の思考、完全に読み違えてやんの。 生き方も馬鹿なら肝心なとこも馬鹿。救いようがねぇな。 まあ救いようがない自分で、相手だから。 こんなに傍に居ても辛くなくて、変に心地いいんだけど。 「まあ期待してろよ。そんで俺もお前に期待するからよ」 「いやはや、何年振りの期待かねぇ互いに。お前が“今後に解答は期待して?”って言うから、俺も宣言してやりますよ」 散々現実には裏切られては来たけど、 俺達は互いに裏切った事、今まで一度もないだろ。▼ (-230) 2021/11/06(Sat) 3:47:23 |
【秘】 風紀委員 普川 尚久 → 綴り手 柏倉陸玖ああでも、この期待0で生きてる男でも、素直に嬉しく思うと言う程度には捻くれてないのは、想像外とは言わないけど、喜びを感じるのも事実で。 だってお前、 俺以外だとこんな台詞言われても聞き流して終わりだっただろ? そう考えると優越感を感じんの、もう終わりだよ。 あーやだやだ。本当は対等で居たかったんだけど、腹立つからずっと世話の焼ける男でいてやるとしますかね。それでも対等になれるだろ。きっと。 「お前の事を置いていかない。 最期まで一緒に隣にいて、離れないで憎まれ口叩きあってやるよ。死んだら死んでやるし。俺が死んだら死んでな?こんな期待もできない世の中に一人で生きんの、生きられるけど寂しいじゃん?」 (-231) 2021/11/06(Sat) 3:49:21 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 綴り手 柏倉陸玖「おうおう! やっぱり、腹に一物抱えてんなぁ! ……いやぁ、あんたらの部屋は楽しそうだわ」 いつかお邪魔しよう。 隠れたところで、愉快な一面が見られそうだ。 ……まさか、こんな時期になって、 友人たちの新しい顔を知るなんてね。 「────さぁて……忙しい中、時間をとらせたね まだまだ仕事が山積みなんだろう? 揉み消すのは、私はできないからねぇ むしろ広める側……だから応援してるよ」 今さらこの二人に遠慮というのもおかしな話だろう。 むしろとことんまで道連れにしてやんよ。 これが俗に言う恩知らずなのかもしれない。 「……なんというか、そっちの柏倉も結構好きだよ」 (-249) 2021/11/06(Sat) 7:52:48 |
【秘】 綴り手 柏倉陸玖 → 風紀委員 普川 尚久「生憎元々こういった気質みたいでして。 別に意識して避けてるわけじゃないんですけどねえ? だというのに態々意識せずとも避けるられる余地をくれるとは 風紀委員様は随分と俺を甘やかしてくださる」 何も嘘であったり建前であったりという事も無い。 特段意識していないという事も、元々そういう気質という事も。 そして自分はそういうものなのだと開き直っている。 開き直って、より自分が優位に立てるやり方を選ぶ内に。 向けられる感情に対して、まともに取り合わない事を選ぶ内に。 掴み所の無い言葉で煙に巻く事ばかり上手くなってしまった。 それが実の所器用な生き方なのか、不器用な生き方なのか。 わかっていれば、今頃もっと上手に生きていただろう。 そんな事を思いながら。 少々噎せるさまを、かわいそうなものを見る目で見た。 「本当に、面倒臭い奴」 心底呆れたようにそう吐き捨てて。 もう幾らか短くなった煙草を、また少し短くする。 何も、感情が無いわけではない。 それを態々表に出すのが億劫で、そうする理由も無くて。 そして何より、大抵の場合、感情を露にするというのは損だ。 (-270) 2021/11/06(Sat) 11:36:28 |
【秘】 綴り手 柏倉陸玖 → 風紀委員 普川 尚久「ええ、ええ、まったくもって仰る通りです。 碌に確証の無い期待なんざもう真っ平御免だ。 もう随分長い付き合いの普川殿は、 それをよくよくご存知だと言うのに期待しろなどと言う」 それでもやはり、今は取り繕っているつもりは無い。 日頃意識せずとも零れる程度の感情は素通しされている。 そして、本音を腹の底に押し込めているつもりも無い。 言ってしまえばこれは、損得勘定の関係ではないから。 「何処をどう見たらお前が俺を置いて行くと思える? はは、逆だな。置いて行かないなんて保証は何処にも無い そしてお前が変わらないって確たる証拠も無い。 言質も取ってないものを信じられるかって話だよ。」 少し前の自分は、確証も無い期待ばかりをしていた。 憧憬と、少しの羨望と共に上ばかり見て。 いつか必ず彼等の隣に並ぶ事ができるのだと信じていた。 或いは、彼等と同じ世界を共有し続けられるような。 何の根拠も無しに、そんな日々が続くと信じていた。 けれど、人というものは、変わるものだ。 言質も取っていないものは信じられない。 言われてもいない事に、確証も無いのに勝手に期待して 勝手に裏切られた気分になるなんてバカバカしい。 裏を返せば、言質さえあれば信じはするという事になるけれど。 (-271) 2021/11/06(Sat) 11:38:28 |
【秘】 綴り手 柏倉陸玖 → 風紀委員 普川 尚久「お前が居ないなら居ないで、生き方は幾らでも。 どうでもよくはないが、そういうものだと割り切れはする。 どうせそれはお前だって同じだろ。 だと言うのに、態々それを崩そうとするんだから、救えない」 本当に救いようが無い。 互いに、互いが居なくたって、どうにか 生きていけはする のに。態々そんな期待を持たせる事でその均衡を崩そうとする。 そうなれば、後は互いに依存するばかりだと言うのに。 自分達は、自分達だけは。 決して互いを裏切らないと知っているから。 だからこそ依存し合ってしまうとわかっているのに。 「はあ、最低の口説き文句だ。お前はそういう奴だったな。 ああいいよ、お前に期待してやるさ。 "特別に"な。お前は俺の事を置いて行かないって、俺が居なきゃダメだって これからはそう信じて生きてやる。 大口叩いておいて、お前が先に死んだら、その時は。 これで同じ所に行けるって喜んで死んでやるさ」 もう煙に巻く事はできない。煙に巻く理由が無い。 紫煙が煙れど、この距離では意味を為さない。 なら、もう必要無い。 灰皿を出すのも億劫で、あなたの灰皿を借りる為に一歩前へ。 用済みの煙草を押し付ければ、じり、と音を立てて火は消える。 煙草は必要無いけれど、もう少しだけ溺れていたい気分だ。 お互い今は仕事をする気にはなれそうもない事だし。 少しくらいは投げ出したって許されるだろう。 (-272) 2021/11/06(Sat) 11:40:28 |
【秘】 綴り手 柏倉陸玖 → 朧げな遮光 守屋陽菜「ははは。 広める側が口を噤んでいてくれる、というのは。 秘する側としては、結構助かる事なのですけどね?」 口元に人差し指を当てて。 そんな些細で遠回しな"隠し事"への"協力のお願い"をする。 とはいえ、どう動くかは各々の自由だ。 こちらはいつだって、そこにある結果と向き合うだけ。 「…まあ、どちらの俺も決して建前ではないのですよ。 その上で、どちらも悪しからず思って頂けるなら。 それは、ええ、光栄な事と思いますよ。」 「とはいえどうかご内密に。 俺も決して善人ぶりたいわけではありませんが。 こればかりは生徒会のイメージに関わりますから、ね。」 何処までが冗談で、何処までが本気とも付かない。 ともすれば、全てが本音と言えるのかもしれない。 そんな言葉を重ねて、再び煙に巻くように笑みを一つ。 そうしてあなたがその場を後にするのなら。 "生徒会副会長"は、いつも通りにそれを見送るだろう。 (-274) 2021/11/06(Sat) 12:13:09 |
【置】 綴り手 柏倉陸玖いつかは少々空っ風の吹き込んでいた教室。 割られた窓は、今や傷一つ無い。 修復に適した異能者の手によって、 おおそよ"完全"な姿でそこにある。 手袋を外して、それに触れる。 何も変化は無い。 この異能は、そこにある傷にしか影響を及ぼさない。 結局の所は、そういうものだ。 得てして直す、或いは治す異能というものは。 初めから"そうである"ものには対しては、 どうしようもなく無力でならないのだろう。 こんな身に余る大層な力をくださるのなら。 もう少し夢を見せてくれればいいのに、と思う。 世界というものはどうにも残酷で、現実は何処までも甘くない。 (L3) 2021/11/06(Sat) 17:33:06 公開: 2021/11/06(Sat) 18:00:00 |
柏倉陸玖は、無力な副会長だ。 (a44) 2021/11/06(Sat) 17:33:14 |
【置】 綴り手 柏倉陸玖けれども、大人しくその事実を受け入れて しおらしく諦めてやるほど、柏倉は殊勝な人間ではない。 異能が頼りにならないのなら、他の道を模索し続けるまで。 死んでも全てを諦めて泣き寝入りなどしてやるものか。 だから、手の掛かる、それでも諦めない人間が好きだ。 無力な自分に縋ってでも、現状から抜け出そうとする人間が。 心の底で理不尽な現実や気に食わないものに唾を吐きながら、 それでも利用できるものは何だって利用する。 たとえどれだけ傷を背負い込んでも、執念だけで立ち上がる。 そういう人間にこそ、手を差し伸べようと思うのだ。 そうしてみっともなく、見苦しく、泥臭く足掻いて。 いつか彼等がざまあみろと現実を見返してやれる時が来たなら。 その時はきっと、自分の努力も救われたような気になれる。 そんな自分勝手で独り善がりな希望。 結局の所、全ては自分の為の事。 あの薬は、あなた達の存在は、異能というものは。 憎たらしくも、忌々しくも。 それでも紛れもなく、自分にとっての希望なのだ。 (L4) 2021/11/06(Sat) 17:34:33 公開: 2021/11/06(Sat) 18:00:00 |
柏倉陸玖は、これからもそうなのだろうと思う。 (a45) 2021/11/06(Sat) 17:34:40 |
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