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【秘】 俺 シオン・グレイヴズ → 勝利への渇望 御旗栄悠「だよな」 わかってた。 「着替えだけでいいや…………着替えさえ出来ればたぶん、なんとかなるしょ……」 体を拭くのは諦めるらしい。「服、あっち」と部屋に積み重ねられた服をゆるゆると指差した。 (-160) 2021/11/05(Fri) 20:05:08 |
【秘】 俺 シオン・グレイヴズ → 朝日元親「あ、引いたな今」 くつくつと笑っている。そこに理解が得られないことは、そう気にしていない。 「ま……最初からそんな“少し違ってた”異能だったら、こんな奴にはなってなかったんじゃないの。俺も、お前も。 ……てか、なにか用事とかあったんじゃ? まさか、本当に見舞いにだけ来たってことはないよな」 あなたがただ様子見に来ただけ、とは思っていない。あなたにそこまでされる理由がシオンはわかっていない。 (-161) 2021/11/05(Fri) 20:30:20 |
【秘】 朝日元親 → 俺 シオン・グレイヴズ「そりゃそうだね。 結局このクソ異能も僕の一部だし。 無い物ねだりしてないで、精々役立てる方法探すしかないんだと思うよ」 受け売りの言葉を、僕は告げる。 「──ああ、何だっけ。 そうだ、連絡先くらい交換しようと思ったんだっけ」 僕はスマートフォンを取り出す。 部活の連絡と、その他細々とした形でしか使われたことのないメッセージアプリを開いて。 「ついでに見舞いに来た感じ。 迷惑なら、別にいいけど」 (-163) 2021/11/05(Fri) 20:42:17 |
【秘】 俺 シオン・グレイヴズ → 朝日元親「……ごめん。今朝スマホ、水没した」 重苦しい口調で切り出されたのはそんな言葉だった。 「麦茶飲もうとして、あのアレ……ピッチャーっていうの……?アレ持ったまま倒れて気絶して……フタ外れて水浸しになって、そのまま……。 で、でんわばんごうなら教えれる。家の固定電話」 (-165) 2021/11/05(Fri) 20:46:08 |
【秘】 朝日元親 → 俺 シオン・グレイヴズ「……水没。 いや、今どき固定電話とかあるんだ……」 僕の実家はとうの昔に契約を解除していたように思う。 「そっちでもいいけどさ。 でもそれなら、スマホ修理したあとまた交換する方がいいな。それより……」 周囲を見回した。 ピッチャーで麦茶が溢れた後、あるだろうか。 目が覚めた時自分で片付けたのか、こいつ。災難だな……。 (-166) 2021/11/05(Fri) 20:54:39 |
【秘】 俺 シオン・グレイヴズ → 朝日元親「……? あ、いや御旗が甲斐甲斐しく片付けてくれたから大丈夫。じゃあ、うん、修理したら声かける」 流し台の横に洗いたてのピッチャーが置いてあるとか、濡れた布巾が干してあったりとか、そういった痕跡は残っているかも。 (-168) 2021/11/05(Fri) 21:01:05 |
【秘】 朝日元親 → 俺 シオン・グレイヴズ「……御旗?ああ、仲良いんだっけ?」 よく知らないけど。 何せもともと人と関わるつもりがなかった。 異能がバレた今、その必要もないだけで。 スマホについてはよろしく、とだけ言った。 (-170) 2021/11/05(Fri) 21:05:34 |
【秘】 俺 シオン・グレイヴズ → 朝日元親「たぶん……?」 なんとも要領を得ない返答だがさておき。 「……まあいろいろ、たすかった。帰り気をつけろよ」 と見送るのだろう。 (-171) 2021/11/05(Fri) 21:07:47 |
【秘】 朝日元親 → 俺 シオン・グレイヴズ「……?」 本当に要領を得ない。 まあいいか、と僕は思う。 あんまり関係ない事だし。 「ああ、それじゃあ。ゆっくり休めよ」 急に部屋に来た僕が言うことでもないけど。 まあ、薬の作用ということならそのうち落ち着くんだろう。 ────シオンにとって、それがいい事かはさておき。 そんな事を薄ぼんやりと思いながら、僕はシオンの家を離れていった。 (-172) 2021/11/05(Fri) 21:21:03 |
シオン・グレイヴズは、今日一日だけは、ちょっとだけ、満たされている。 (c32) 2021/11/06(Sat) 0:28:15 |
【秘】 俺 シオン・グレイヴズ → 勝利への渇望 御旗栄悠着替えの為に布団の上で上半身を起こそうとして、起こして、「どぁぁ……」と謎の声を上げながら再度倒れ込んだ。 「むりだわ……。きがえ、むり。詰みですね……。のみものと片付けだけでも、たすかったし……」 諦め。 (-224) 2021/11/06(Sat) 2:31:53 |
【秘】 勝利への渇望 御旗栄悠 → 俺 シオン・グレイヴズ適当な服とタオルを持ってきて。 「ゾンビかよ。 まあ無理なら無理すんな…… でも濡れたまんまじゃ身体冷えるし、少しは吹いた方がいいか。脱がさんでもええところは拭いとく」 葛藤のうちに出た答え。多分これならまだギリ。 (-233) 2021/11/06(Sat) 4:37:33 |
【秘】 勝利への渇望 御旗栄悠 → 俺 シオン・グレイヴズ最大限葛藤しながら、一番気になるであろう首や背中周りをガシガシ拭いた。こいつはペット、こいつはペット(自己暗示)・・・ (-309) 2021/11/06(Sat) 19:19:57 |
【秘】 俺 シオン・グレイヴズ → 勝利への渇望 御旗栄悠「いだだだだえ、うお、えっ?」 こすられて赤くなった。背中の時だけ黙った。 「背中は……良いのか……やーいへたれ童貞ってあおるつもりだったのに……」 終わった時の感想。 (-317) 2021/11/06(Sat) 20:32:58 |
【秘】 勝利への渇望 御旗栄悠 → 俺 シオン・グレイヴズ「病んでる人間に妙な気起こしてたまるか……」 煽られんのも癪だったし。 病的な色気とかうなじとか自己暗示でクリアしてやる。 (-318) 2021/11/06(Sat) 20:36:49 |
【秘】 俺 シオン・グレイヴズ → 勝利への渇望 御旗栄悠「あ、あぁ……うん。良識……」 あらゆる全てはクリアされた。綺麗さっぱりの体になりました。 いつの間にか開いていた目を慌てて逸らして、 「健康な時なら、起こす?とか、いつもなら言うところだったのに……。普通に無理だと思ってたから、反応、用意してなかった。ばか……ぼけ……」 布団にぐったり横たわりながらの弱々しい罵倒。 (-323) 2021/11/06(Sat) 20:46:59 |
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