【人】 厨房担当 ゲイザー― その晩の、ダチとの恋バナ ― お待たせー。さあ、食いたまえ。 [とてもお客様相手に放つ言葉ではなかったが、この晩お一人様でやってきた栗栖>>100に対しては、屈託ない笑みのままこう告げて、本日オススメの肉料理をサーブ。 そんな肉料理との相性がいいほうじ茶辺りを提案しつつ――。 お茶を飲んで貰ってから切り出された話題には、特にお面みたいに貼り付けたわけではない、自然な緩い笑顔で頷いた。] フッた相手の前で惚気とか良い度胸しやがって。 パクチー混ぜられても知らないぞ。 [言葉面だけなら恨みがましく見えるかもしれないが、その声音も口ぶりも、笑顔に違わず穏やかで気楽なもの。 栗栖にさらっとこうツッコミを入れられる程度には、後腐れなく「ダチ」と相対していた。 当たり前だが、本当に栗栖向けの料理にパクチーを混入しようという気はない>>4:259。] (215) 2023/03/16(Thu) 12:37:16 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[「幸せになれよ」>>104の一言の後に、ほんの少しの間目を閉じ――再び開いた両目を友の笑顔に向けて、漸く、困ったように笑う。] そいつはなかなか難しいかも、だなー。 いや、「幸せになれ」ってことがじゃなくて、 自分の一線とか完璧さとか崩しちゃえ、ってのが。 ハヅキんが色々すごいヤツだってのはさ、 もう十分すぎるくらい、知ってるけれど。 [葉月と付き合えと言われている訳ではないことを理解した上で、己同様に自分が厳しく見ていたその人のことも付け加えた。 「色々」というのは、葉月が自分を追い掛けてくれたことや告白のこと、栗栖との和解の始終>>3:361のことだけではなかったのだが――この辺りの話はまた別の機会に。] (218) 2023/03/16(Thu) 12:39:00 |
【人】 厨房担当 ゲイザー( 暗くて、未熟で、ダメなとこ――。 いざ見せちゃえば、簡単に開き直れるのに、な。 ) [栗栖に振られたあの時は確かに、栗花落に対しそう言った>>3:398。けれどもいざその当人への好意を意識した時には、そんな「ダメ」さを押し殺してしまっていた。 今となっては少し遠い思い出のようでもあったが、そう振り返りつつ――] この仕事やってるとさ、どうしても、 完璧な「スーパーゲイザー」にならなきゃって 意気込んじゃう……ってのもあるけれど。 [コミュ力抜群、接客100点、と評されることのある速崎だが、それは天性のものでなく努力によるものと自認していた。それもあってこう零しつつ、さらに続ける。] (219) 2023/03/16(Thu) 12:39:40 |
【人】 厨房担当 ゲイザーおばーちゃんとおじーちゃんの大恋愛とか、 逆に政略結婚かよって感じのうちの親とか。 ドラマか映画みたいな『普通じゃない』やつばっか、 見てきて育ったってのも、あると思うんだ。 [苦笑いのまま、至って淡々と、そんな身の上話を零しつつ] あとはまあ、うん。 うちの田舎、色々価値観がアレなとこあってさ。 誰かの婚約に家族親戚が難癖つけて別れさせたり、 男女の友情はないとか、同性同士の恋愛もないとか。 自分は女じゃない、って言っても全否定されたり ……ってこれは関係ないか。まあいいや。 [自身の家族のことに触れた所為で、酒に酔ってもいないのに、大分話が横道に逸れてしまった。 こうした愚痴を、速崎がバックヤードの瑞野に零した機会も、どこかであったかもしれない。] (220) 2023/03/16(Thu) 12:40:45 |
【人】 厨房担当 ゲイザーうん、自分でそういうの拗らせてた所為もあるかも。 全身全霊の恋じゃなきゃ、みたいな感じでさ。 そういうのが染みついちゃってるから、 多分、今すぐには変われない。けど――それでも、 [ここで璥の苦笑は、再び、屈託のない――かつ、無理のない笑みに戻る。] 可哀想な田舎の「お嬢さん」でいたくない、 自分なりの幸せ掴みたい……って思って 都心のど真ん中まで来たんだからさ。私は。 (221) 2023/03/16(Thu) 12:41:38 |
【人】 厨房担当 ゲイザーだから私も、幸せになるよ、クリリン。 時間掛かっても、ゲイザーは、ケイは、 幸せになる権利を投げ出したりはしない。 [あの夜の栗栖への祝福に対してのアンサーにも思える、その人からの「ダチの幸せ」への願いに。 璥はにっと目を細めて笑って、そう宣言した。 ――宣言というのもまた「完璧な自分」じみていて、些か矛盾しているような気もしたけれど、それは些細なことにしてしまおう。**] あんたがちゃんと、夢諦めたりなんてしなくても カッチと『普通に幸せ』になれたみたいに、ね。 (222) 2023/03/16(Thu) 12:42:12 |
【独】 厨房担当 ゲイザー/* ツラ貸せターン着た!!ことだけ把握しつつ マシロありがと!!! 慌ただしすぎて申し訳ない……行ってきます!!!** (-515) 2023/03/16(Thu) 12:44:58 |
【独】 厨房担当 ゲイザー/* かえってきました……こんばんは…… 帰ってきて早々18日接続がほぼ壊滅したことが判明したため 明日17日までに〆る心算でがんばります……とおしらせします…… (-569) 2023/03/16(Thu) 18:22:45 |
【人】 厨房担当 ゲイザー― サプライズパーティの前の、サプライズ ― [この夜も営業を終え、ひとまず一息ついた耳には、「時間稼いでくる」>>203の言葉すらも届いていなかった。 それ故に、閉店後の件で尋ねてきた瑞野ではなく、大咲に手を取られ呼び留められたことに、虚を突かれて瞬いた。] お、ちょっ、マシロん!? 私まさか何か決闘案件とかやらかし―――… [店の外まで連れ出されるさなか、 ヤンキー漫画なのか西部劇なのかよく分からない 突拍子もないことが口をついて出たりもしたが――。四月をこれから迎える夜風の、仄かに温度帯びた爽やかさで頭が冷えた時に、「二人で」話すことの心当たりが、漸く脳裏によみがえる。] …―――うん。 [「待ってた」の言葉を口にするには、手紙の約束の話だと察するのが遅くなってしまっていた、けれど。] (282) 2023/03/16(Thu) 21:02:51 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[栗栖の家の話を真白も知っていた>>205――その上で。 その人自身の過去の話――母との過去>>206が告げられる。 それはまさしく、真白がデザートを作れなく、否、作りたくなくなっていた背景。] そ、っか。 そうだったん、だ。 [ぽつりと口から出てきたのは、こんな短い言葉。 「可哀想」だとかそうでないとかを思うよりも前に、想像もしていなかった事の次第に衝撃を受けたが故。 それ以上のことは言葉にならなかったまま、ただ、この場で打ち明けられた事実を受け止めて――。 微笑む真白の前で暫く固まっていたが、ややあってから、ふっと肩の力の抜けた苦笑いを。] (284) 2023/03/16(Thu) 21:03:42 |
【人】 厨房担当 ゲイザー私こそ。……ありがと、マシロ。 「勝手に」、って言ったって、 私の言葉に傷ついたのには変わりないっしょ。 傷ついて、怖くなって、それでもちゃんと言葉整理して。 今まで言わなかった昔のことも含めて、伝えてくれた。 [こう言葉にすると、なんだかまるで、葉月が示した勇気と根性の話みたいで――妙な微笑ましさまで湧いてしまって、苦笑いの中にも明るさが滲む。] 「ごめん」の言葉は、あんたが望まないだろうから、 言わないことにしちゃおう。 ――…信じてくれて、ありがと、マシロ。 [重ねての感謝を告げた時。 漸く、ちゃんとその人と面と向かって、笑い合うことが叶った>>207。] (285) 2023/03/16(Thu) 21:04:44 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[さっきは「不幸自慢」なんて語を出していたのに、今度は、自分の昔をもう不幸とか思っていないと。 真白の指先が撫でるポケットの中身こそ見えないものの、誰が映したか未だ知らない写真のサイズ>>2:200は覚えている。 そんな憶測までは口にせず、けれども、確かに大咲真白という人の「不幸」を変えた誰かがいることを思う。] ――――… [母親と縁を切っただけでなく、その母への感謝を真白のくちびるが紡いだ時>>208。 また暫くの間――ふっと頭に過ったことを意識しながら――笑みの形を驚きに崩していたのだけれど。 締め括りのような提案に、花咲くように笑む真白からの連名の誘い>>209に、璥はにっと笑って頷いた。] 罪悪感はもう、何処かに投げ捨てちゃえそうだけど、 それでもパイの秘伝レシピは伝授しちゃう。 同志がひとりでも増えてくれる分には嬉しいからさ。 伝説のゲイザーからの教え、とくと請うがいいぜ〜。 [なんておどけてみせながら、真白をキッチンに誘うようにして店に戻って――] (286) 2023/03/16(Thu) 21:05:14 |
【人】 厨房担当 ゲイザー……しっかし、マシロはすごいな。 「あの人が私の母親じゃなければ」って、 ちゃんと思えるようになったんだもの。 まあ私も、おかーさんのことは そんな悪く思っちゃいないんだけど――。 [なんて積もる話をここで重ねれば、「サキサキクッキー」第二段のたくらみもレシピの伝授も、何より瑞野からの今日の用件にも遅れてしまうと気づき、一度口を閉じる。 それでも――大咲らの時間稼ぎの罠(?)には気づかぬまま――ふたりきりの帰り道で、やはり一言だけは続けることにした。] いい人に巡り合えたんだね、マシロ。 [それが誰か、なんてわざわざ聞く必要はない。 恋仲を詮索し、横槍を入れたがる親族めいた真似はしない。 ただ、母への思いを感謝にまで昇華させた、その由縁になったのだろう人の存在だけを思い、祝福のようにふんわりと笑っていた。] (287) 2023/03/16(Thu) 21:06:19 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[瑞野の『神田さんスペシャル』>>0:360>>0:404を神田から見せびらかされていた時には当然、大咲のうさぎのクッキーのいきさつも何も気づく由はなく。 その後の『スペシャル』>>2:548>>2:578のサーブだって、電車や空港や飛行機からは覗けていない。 唯一のヒントはこのところの接客態度くらいになろうが、ムール貝の日>>228>>253はもうちょっと未来の話かもしれない。 ここ最近、大咲の制服が襟長のシャツに変わっていたことも>>53、装いの微妙な変化にやや鈍感な節のある速崎は、あまり深く気に留めていなかった、けれども。] ( デザート、作れるようになるのに、越したことはないよ。 ) [花を生かすのは水だけではないし、土だけでも、日の光だけでもない。 真白に写真をくれた人も、母親も、真白を迎え入れた店長や同僚たちも――それこそ自分だって。 その人の咲みの周りに在る、自分には見えざるものも含めての恵みを思いながら、なかなかは変われない己の事も少し思うのだ。**] (288) 2023/03/16(Thu) 21:18:47 |
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