【人】 怪力 シャオロン[「子作り」という単語に赤面するところを見るに、彼女は処女だろう。>>215 婚姻を継続させるつもりのない小龍には特に関係がないことだ。 揶揄するでもなく、謝るでもなく、ただ何でもないことのように会話を続ける。 血液が通っているのだから当たり前といえば当たり前なのかもしれないが、頬の赤みに同じく獣耳の内側の毛が生えていない部分もピンクに染まっている。 面白いからつい観察したくなるが、両手で隠されてしまった。 残念だ。] ……へえ、指輪。 [子ども用、ということは、今の彼女宛のものではないのだろう。 聞いたところでその送り主が自分であることには気づかない。 後ろを向いて木の枝を折る時に赤髪に変わる姿を彼女がずっと探してくれていたことにも。] (242) 2021/12/04(Sat) 16:56:33 |
【人】 怪力 シャオロン俺が作ったの、そんな意外か? 髪は……ああ、重いものを持ち上げたり、力を込めたりした時に変わるんだよ。 レイの先祖返りとは違って、多分魔力行使の副作用みたいなもんだと思うけど。 [彼女が何故狼狽しているのかわからない。 何度か目を瞬かせ、白くなる程強く掴む指と彼女の顔を交互に見つめた。] ?そう名乗っただろ。 年上に「シャオ」をつけるのに抵抗あるなら別に「ロン」でも構わないけど。 [今までそう呼ぶ人がいなかっただけで。 いや、本当にいなかったか――? 呼ばれたことがあるような気がするが、どうにも思い出せない。] (244) 2021/12/04(Sat) 16:57:35 |
【人】 怪力 シャオロンこの泉でレイに会ったのは俺じゃないよ。 [そんな記憶はない。 きっと自分がいた村に「ロン」がいるのだろう。 大人としか交流して来なかった小龍には知り得ぬことで、当該の人物について彼女に教えてやれないのが申し訳ない。] 俺は村であまり交流が深い訳じゃなかったから、 心当たりとすぐに会わせてやれなくてすまない。 ……儀式の後暫く一緒に住んでいれば、「嫁を連れた里帰り」だって許されるだろ。 その時に探そうか、レイの想い人。 [慰めるように、回した腕で背中をぽんぽんと叩いた。 処女だろうに、男を勢いで押し倒すだなんて、随分と警戒心のない娘だな、なんて。 まあ自分がついている限りは悪い男に騙されて花を散らすこともないだろうから、指摘はしないでおく。*] (260) 2021/12/04(Sat) 21:21:58 |
【人】 怪力 シャオロン[悲しませるとわかっていても、レイの尋ね人の振りをすることはできなかった。 彼女が大切にしていた記憶はどれも、小龍の中にはないものだからだ。 花冠は何故か作れたが、それを教わった記憶もない。] ……ごめんな。 [彼女の涙が婚礼衣装に浸みこんでいく。 化粧が剥がれる、と口を挟むことはできなかった。 泣きじゃくる背をただ撫でて、落ち着くのを待っていた。] (269) 2021/12/04(Sat) 22:11:31 |
【人】 怪力 シャオロンまだ、会えないと決まった訳じゃない。 さっきも言ったけど、その内里帰りだって認められるだろうから。 そこで村を回って、一緒に「ロン」を探そう。 見つかれば、その時点で俺と入れ替われば良い。 必要なのは「ヴィスとリルの混血をつくること」なんだから、俺である必要はない。 [涙声が落ち着く頃に、静かに言葉を紡いだ。 下敷きになっている分、尻が冷たい。 婚礼衣装は汚れてしまっているかもしれない。] ……それまでは、一緒に住んでても俺はレイに何もしない。誓って。 [今密着しているが、これは「何もしない」範疇に含めて欲しい。 慰めるだけなら、つなぎの花婿でも出来るだろう。*] (271) 2021/12/04(Sat) 22:12:10 |
【独】 怪力 シャオロン/* は〜〜〜〜〜きゃわきゃわ。 でも簡単には思い出さないつもりでいますので! レイちゃんにはいろいろがんばってほしい。 (-71) 2021/12/04(Sat) 22:54:23 |
【人】 怪力 シャオロン[泉は住居地からは少し離れていて、喧騒も届かない。 化粧は直す必要があるだろうが、決められた結婚が嫌で泣く花嫁はいてもおかしくないだろうし、それを見てショックを受ける花婿もいない。 花婿は外ならぬこの小龍だからだ。 泣き続ける彼女の背を撫でることしかできないが、下敷きになっていても苦痛を感じることはない丈夫な身体が、流れる彼女の涙をすべて受け止められたのなら、それもまたひとつの役立ちかもしれない。] どうなるかはわかんないけど、まあ、元の暮らしに戻るかな。 元々一人暮らしだし、力を使って生計は立てられる訳だし。 [想い人を探してやると言っているのに、此方の処遇が気になるのか。>>275 記憶の中にある、「ヴィスを虐げるリル」のイメージとはかけ離れた彼女の姿に、此処に来るまで抱いていたかの一族への嫌悪感が薄らぐのを感じた。] (282) 2021/12/04(Sat) 23:13:00 |
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