【見】 逃げ出したい たまお食べ物をとってきてくれたかえ、気の利く子だね [重房が言うように、魔法使いがどうにかしてくれれば楽だろう。 残された時間がそれを許さないと、知って居なければ。 時間は分からずとも、あの部屋で見た“たまお”がもうあと少しも保たない事は目に見えて察せられた。 肉が痩けているわけでも、顔色と言うものが見える訳でもないのに、分かるのだ。 生き物に纏いつく死の臭いと言うものは。 それを裏付けるように、一呼吸ごとに体が重くなる。 眠気が襲う。 たまお自身が魔法を使えたなら、それか、食べれば小さくなる魔法のきのこでも有れば…。 そう、不思議な力が使えれば。] …………重房、これじゃあ手が汚れるねえ 昼寝をした木陰があるだろう、あそこに手を拭うにちょうど良い端切れを置いて来ちまったんだよ 取ってきてくれるね、良い子だろう? [嫌がる様なら、頼むね、と念を押して。 宥めて透かしてどうにか向かわせるだろう。 そして背中を向ける重房に声をかけてから見送った。]* (@91) 2023/03/25(Sat) 16:04:09 |
【秘】 逃げ出したい たまお → 野良犬 重房重房や 和の舞う国に「長尾」と言う店が有る いつかお前が大きくなって… あたしの言葉を覚えて居たら、たまおの名を訪ねておくれ (-97) 2023/03/25(Sat) 16:05:11 |
【秘】 野良犬 重房 → 逃げ出したい たまお[いうこと聞かなかった悪い子でも きかせてもらえた?] うん……うんっ? うん…… [きかせてもらえたら、 全然わからない、けど、きおくにきざんだ。 犬の姿もどればいみわかるかも。けどいまは……**] (-102) 2023/03/25(Sat) 17:17:00 |
【見】 逃げ出したい たまお[木陰に端切れなんか置いてきちゃいない。 存在しない忘れ物を探させるのは心苦しいが、この身がどうなるか分からない以上離しておいた方が良いだろう。 魔法の切れた体が木っ端微塵に爆散でもしたら可哀想だ。 離れて行くと思い声をかけたのだが、予想に反してふわっと持ち上げられてしまう。>>@95] ッ?! 主や、コレッ、ほんにもう…… [押しのける力ももう出ない。 仕方ないね、と呟いて、首に腕を回した。 かなり揺れは激しかったが、今の睡魔の前ではそれでさえ心地良く夢へ誘う。 重房が木陰に降ろした時には、既に瞼はピッタリと閉じていて。 振り返る時には、夢のように消えて居た。] (@97) 2023/03/25(Sat) 17:56:55 |
【見】 逃げ出したい たまお[白い部屋に行く方法は、おおよそ分かっていた。 それは眠る事。 もしかしたら木陰である事も条件だったかもしれない。 扉は慇懃無礼に口(鍵穴を口と言えばいいだろうか?)を開いた。] ───お早いお越しで [先刻と全く同じように、たまおは1人で佇んでいる。] ───帰り道は見つからず仕舞いかね? [ニヤついた声だ。 これが体に続いて居なければ、蹴っ飛ばして居ただろう。 たまおは扉の問いに答えず、問いを返した。] 主はこう言ったね コレが…この招待状に残った何だかって力が、あたしの願いに応えて、あたしをここまで連れて来たって …この姿にしたって ───言ったね、大体そのような事を言った これに残る力は…もうそう多く無いって ───言ったね、大体そのような事を (@98) 2023/03/25(Sat) 18:35:22 |
【見】 逃げ出したい たまおと言う事は、まだ残ってるんだろう、その“不思議な力”は [たまおが魔法使いじゃなくたって。 食べると小さくなるきのこが無くたって。 もうずっと、扉の鍵はたまおの手の中に。] ───言ったね、そのような事を確かに言った [着物の合わせから取り出したカードを見つめる。 やはりなんて書いてあるか分からないし、柄の意味もたまおには理解できない。 ずっと持って居たから端の方がボロボロで、咥えて走った際に牙が刺さって開いてしまった穴もある。] ───ふむ…おれの知っている迷子の少女は、旅の終わりに銀の踵を3度打ち鳴らし、「おうちがいちばん」と唱えたらしい ははっ!馬鹿だねえ! あたしは猫だよ、猫は足音をたてないもんさ! (@99) 2023/03/25(Sat) 19:26:07 |
【見】 逃げ出したい たまお[招待状を両手でギュッと握りしめる。 目を瞑って、神さまお願い。 帰りたいのは…ふかふかのお布団、あんまり美味しく無いご飯、優しい姉さんたち、キラキラの窓ガラス、うるさいお客、それに世界で一番美しいたまお! そしてお別れは…お客の居ない楽しい冒険、好きなだけ食べれる美味しいご飯、優しくしてくれた小さな人間たち、可愛くて可哀想なあたしの仔犬。 願い事はそう、全てを元に戻すこと。] …それじゃあ自由よ、おさらばえ! [ぐんぐん縮む四肢、黒く染まる髪、鼻はツンと上を向き、爪は鋭く、ぷにぷに肉球。 目を開けば見慣れた距離の地面。 こうしてたまおは、ナーーンと一鳴き。 開いた扉に飛び込んだ。]** (@100) 2023/03/25(Sat) 19:36:12 |
(t21) 2023/03/25(Sat) 19:41:40 |
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