メカニック ゾズマは、メモを貼った。 (c40) 2022/07/20(Wed) 12:05:10 |
【墓】 メカニック ゾズマ【メインデッキから】 [――確かにこの時、自分はちゃんと笑顔を作れていた筈だ。 それなのにダビーには「気をつけてな」>>+135と、何か気遣われてしまったようだった。 ルヴァに至っては眉を寄せていて、何か言いたげな調子で>>+136>>+137――] ………え? [ルヴァが身を屈めて視線の高さを合わせてきて、何故か、自分の顔に向けて親指を伸ばしてきた>>+138。 きょとりとしたまま、されるがままに目元を拭われて――。 ゾズマの抱えていた不可解が、ここで漸く解けた。] や、やだなぁ……。 [ふたりに気遣われるほどの涙顔を晒していたことに、思わずそう零すも] (+142) 2022/07/20(Wed) 15:55:59 |
【墓】 メカニック ゾズマ【カウンセリングルーム】 [……実際のところ、本当に、何故ここまで来てしまったのかはゾズマにも解らない。 ダビーにもルヴァにも気遣わせてしまったという意識が、心当たりといえば心当たりだった、けれども。] ……、どうしたいんだろ、アタシ。 [自分の内側の何かを解決してほしいという思いは確かにあった、はずだ。現にサダルの背に投げかけた宣言がそれだったのだから。 それでも未だ――本職の人間にすら――頼るのが下手な人間の強がりが、この期に及んでもゾズマの中にはあって。 何より、自分が一体何に苛まれているのか、いまいち説明できる自信が無い>>+130。] (+144) 2022/07/20(Wed) 15:56:56 |
【墓】 メカニック ゾズマ[それでも結局、ゾズマはカウンセリングルームの戸を叩いていた(実際には戸に触れることはできず、ノックする拳は扉を(4)2n6回貫通していた)。 そうして扉を抜けて、室内に姿を現して] サダルー、いる? ……いるって言ってたよねさっき普通に。 そのさ、お邪魔しちゃうっていうかー…… ううん、悩みごとがあるっていうか。 [顔の涙痕はそのままに、続ける言葉を探そうとして――] ……、……えーっと。 [言葉が、続かない。 友の状況について問うたことこそあれ、自分のメンタルの問題について一度たりとも相談しに来なかったこのメカニックは、本当にこの時、何を言うべきかが自分で解らなくなっていた。] (+145) 2022/07/20(Wed) 15:58:03 |
【墓】 メカニック ゾズマサダル先生は、さ。 自分には恋ができないって、悩んだりしてる―― じゃなかった、悩んだことってある? なんっていうか、恋人同士になりたい、のに、 自分だけ“恋する感情”が欠けてる、とか。 [うまく言葉を纏められなかったゾズマは、自分の悩みごとについて相談しに来たはずなのに、相手に対しての問いかけを為してしまっていた。 奇しくもこの奇妙な問いが、結果的に“落ち着いたら彼と何か話したい”を叶える結果にもなってしまった訳だが、それはそれとして。 これは、自身の問題を相手の問題にすり替えた、投影。 それも、“そう思った”根拠を確りと答えることもできない一方的な投影。 ゾズマは、サダルが何故カウンセラーとしてここにいるのか>>2:351>>2:352>>2:353、知っている訳ではない。 そして――恋の話でこそないが――彼の“友人”たろうとする者たちに纏わる話>>2:471>>2:472>>2:473>>4:255>>4:256だって、知っている訳でもない。**] (+147) 2022/07/20(Wed) 15:59:39 |
メカニック ゾズマは、メモを貼った。 (c42) 2022/07/20(Wed) 16:09:39 |
【墓】 メカニック ゾズマ【カウンセリングルーム】 [サダルに首を傾げられた>>+151のは、自分という“患者”が普段ろくに訪問しに来ないクルーだから――とだけゾズマは考えた。ルヴァに拭って貰った涙が未だに痕を残していることに、ゾズマは無自覚なままだった。 それでも、ここでうっかり事実上の“例え話”を切り出してしまったことまでは自覚していた。 流石に“それは自分の話だ”という旨のことを見抜かれてツッコまれても仕方ない、と過りもした、が] あ。 ……うん。先生の、話。 [まさか本当に「サダル先生の話」>>+152をしてくれると思っておらず、一瞬ぽかんとしたものの、それでも念押しに対してうんと頷きを返した。 他者についてそこまで興味を抱く方ではないけれども、折角聞けるならとりあえず聞いておく――という姿勢もあってのことではあったけれども。 この時はそれ以上に、他者のケースを参考にしようという意識がはたらいていた(サダルのことを自分に当て嵌めるのは有用ではない、と思わぬまま)] (+162) 2022/07/20(Wed) 21:00:59 |
【墓】 メカニック ゾズマ[さて、そうして耳を傾けた、彼自身の“こころ”の話。] ……そうだったんだ、サダル。 じゃなかった、サダル先生。 [恋ができないことで悩まない。恋愛感情の欠如に不都合を感じない。――「知らない感情を欲しいとは思わない」。 ゾズマ自身に何の悩みもない状態でこうした答えを聞いていたならば、“アナタはそうなんだ”と、特に肯定も否定もなくすとんと受け入れて終わるだけの話になっていただろう。 けれどこの時の悩める患者には、“自分とは違う”という、参考にならない事例へのやんわりとした落胆と。 同時に“そう在ったほうがいいのかな”という、ある種の理想を目の当たりにした時の眩しさがじわりと湧く。] (+163) 2022/07/20(Wed) 21:01:20 |
【墓】 メカニック ゾズマ[尤も、サダルを自分のロールモデルにしてしまう(!)という選択肢は、彼が続けた話>>+153を聞いた時には立ち消えていた。] あ…せくしゅ、ある? ……むぅ。聞いたような聞いたことないよう、な。 [よくよく記憶を引っ張り起こせば、初等教育時の終わりくらいに授業で教わった話にもあった語だと思い出せたかもしれない。だがそれがここで叶わなかった程度には、ゾズマは当時から「メカ以外興味ない」な子供だった。それはともかくとして。 改めて、ここできちんと話に耳を傾けて] そう、なんだ。 悪いことなんかじゃ、ない。 [「僕は悪いことだとは思っていない」という形ではあったが、それでもその一言は間違いなく、いま“恋が欠けている”という自覚のあるゾズマを救い上げていた。 たとえその先の、“それでも恋人になりたい”への答え>>+154をこの時未だ聞いておらずとも、だ。] (+164) 2022/07/20(Wed) 21:01:36 |
【墓】 メカニック ゾズマ―――…何を望むか、か。 アタシ、そういえば、アイツと、 どんな“コイビト”でいたいんだろ。 [ルヴァの名前を出さないまま、返答のようなひとりごとのような呟きを零す。 挫けた時の支え。側にいる時の心地よさ。 彼の為にも元気でいたい。隣にいたい、という願い。 “トモダチ”として想うこと――恋ならぬ情として自覚していたことを脳裏に重ねながら、「お試し交際」の話に頷いて――] (+165) 2022/07/20(Wed) 21:02:12 |
【墓】 メカニック ゾズマ[――唖然とした。] え?? そういうのってアリなの!? [しかも駄目なら別れればいいとかなんとか。 “取られた手を握り返すか否か”という0と1の選択で本気で悩んでいた程度には、この発想は全くゾズマの頭の中にはなかったらしい。 世間一般的には当然だったかもしれないこの話を、とんでもない重大な新事実として捉えた。] (+166) 2022/07/20(Wed) 21:02:56 |
【墓】 メカニック ゾズマ[暫く、文字通り開いた口がふさがらないの態のまま、さらに続けられた話>>+155>>+156を聞く。 本当に、本当に暫くの間は、呆然としていたけれども――。 少しづつサダルの話を飲み込んで、噛み砕いて、自分の中に落とし込んで。] ……うん。わかった。試してみる。 何でもテストしてみなきゃ、だ。 先のことなんて、まだ何にも判らない、けど。 [“実はまだ恋に出会えていない”かもしれない。本当に“恋をしない”ならそれでもいい。 そして最後に聞かされた「素晴らしいこと」は、自分の中の想いがどんな形のものであったって理想のことで――。 この時サダルに向けていた顔は、自信に満ちてこそなかったものの、涙痕残した顔なりに笑みを零していた。] ありがと、先生。 うん。先生に話してみて、良かった。 (+167) 2022/07/20(Wed) 21:03:45 |
【墓】 メカニック ゾズマ[……と、ここでカウンセリングは終わりではなかった。 正確に言えば仕事外の余談だったかもしれないその内緒話>>+157>>+158に、ゾズマはきょとりと眉を挙げた。] え? そうだったんだ。 ってかそういう人、いたんだ。 [この“友人”についての話についても恋愛感情の件と同様、ゾズマはただの事実として受け止めるのみとなる。 まさかこの話に出てくる「底抜けに性格のいい男」が、今自分が“お試し交際”しようと決心した相手だとは思わぬまま――] 嘘がホントになる、のかな――… でも。そっか。そういうこともあるかも、だよね。 それこそ試してみないと判んないし。 [うんうん、そういう手もある、なんて納得をする。 嘘を突き通す難しさは嫌でも自覚することではあったけれど、“これからも側にいる”ための選択肢として頭に入れて] (+168) 2022/07/20(Wed) 21:04:28 |
【墓】 メカニック ゾズマじゃ、先生も――サダルも頑張って? ……ううん、「頑張って」じゃ無責任だし。 幸あれ、かな。 [「知らない感情を欲しいとは思わない」ながらも、“友達のふり”という偽りが本当になる未来の可能性を口にしたそのひとに、今度は意識して笑顔を作ってみせて] じゃ、アタシ行ってくる。 頑張ってくるよ! [こうして、元々抱えていた言葉にならない悩みは、別の悩みに対して齎された光で一度和らいで。故に、ここで元々の悩みによって“心を殺してしまう”という選択を採ることもなくなって――。 ひとまず取り戻せた気丈さと共に、ゾズマはカウンセリングルームを後にする。**] (+169) 2022/07/20(Wed) 21:05:45 |
(c45) 2022/07/20(Wed) 21:09:50 |
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