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【鳴】 ラサルハグ静かに腕の中で待つソフィアを連れて、 辿り着くは再び森の中。 大蛇一匹が住まえそうな洞窟の入口は 村人達もその存在を知らぬだろう。 立ち入ることすら許されぬ場所だ。 「やはり、お前には不便だろうか。」 ラサルハグは珍しく思案の表情を見せる。 人間の様式美を知らぬラサルハグには ソフィアがここで過ごすにはなにもかもが 足りないことを薄々感じていた。 (=32) 2021/06/24(Thu) 20:02:36 |
【鳴】 ラサルハグ 違和感といえばもう一つ。 美しく成長を遂げたソフィアを前にして。 いままで抱いたことのなかった感情に 心が高揚の鐘を響かせる。 ソフィアを前にし続ければ いずれ自分が何かに飲まれていくような。 しかしそれは嫌悪ではなく、違う感情。 そんな感覚が渦巻いていく。 (=33) 2021/06/24(Thu) 20:04:16 |
【鳴】 ラサルハグ抱いていたソフィアを降ろした後。 己の隣に居る彼女の方を向くと 自然とその口元に己の手が伸びる。 何故かと問われればラサルハグにも分からない。 ただ己の心身が彼女に触れることを望んでいる。 触れることは叶うだろうか。 叶えば触れた手は頬から耳へと流れていくだろう。 幼き日とは異なる肌の柔らかさは、 経つ時の流れを鮮明に物語るものだ。 (=34) 2021/06/24(Thu) 20:06:15 |
【秘】 ラサルハグ → ソフィア「どうもお前を前にすると 私はなにか落ち着かない。 私の話をお前にしなければならぬ時に 私はお前に触れることを優先してしまう。 これは一体...どういうことだろうな。」 (-74) 2021/06/24(Thu) 20:07:44 |
【秘】 ラサルハグ → ソフィアラサルハグの中の答えは出てしまっている。 彼女に触れる手が止まらぬのがその証拠。 あとはただ、答え合わせを欲するだけ。** (-76) 2021/06/24(Thu) 20:11:40 |
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